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下 完成と支配

続き物の最後です。
最後の標的はもちろん、決まってますねぇ……





騎士隊の所有するある部屋に、扉をノックする音が響く。

「入れ。」
「失礼します。」

部屋にいたのは騎士隊の副隊長を勤めるエレンであった。
そして入ってきたのは……

「人払いは済ませてある。折り入って相談したいことがあるとの事だったが、どうした、リザ?」
「はい……実は……」

このとき、リザの舌の上で機を待っていた物体に、エレンが気付くことはなかった……

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元盗賊ギグルによってリザとルミナの全てが奪い取られた日から、1ヶ月が経とうとしていた。
ギグルは二人の身体と立場を利用し着実に騎士隊の少女達の肉体に卵を産み付け、自らの手駒としていく。
王国の誰にも気付かれることなく、一人、また一人と少女達はギグルの娘に生まれ変わっていった。

その日も『いつも通り』、消音魔術の施されたある部屋で、甘い声をあげるルミナの姿があった。
彼女は依然ギグルのメインボディとして彼の本体を身体に宿したまま、ルミナの周りにはギグルが植えつけた卵によって彼の下僕と化した女性達がルミナの肉体を舐め回し、撫で回して彼女に奉仕させることで快楽を貪っていた。
その中には同じ騎士隊の少女だけでなく、ギグルがたまたま気に入った酒場の踊り子や町娘、果ては貴族の令嬢までもが彼に卵を植え付けられ、今ルミナの身体を愛撫している。
そして当のルミナの身体も彼の肉体としての欲望を長い間受け入れ続け、強い快感を簡単に味わえる肉体へと作りかえられていた。

その部屋に、また一人少女が入ってくる。ギグルによって最初に全てを奪われた、リザであった。
入ってきたリザはもう一人女性を連れてきていた。

「お父様、お待たせいたしました。以前立案させて頂いた副隊長の件、上手く行きました」
「んっ……ぁんっ……お前らちょっと待て……そうか、上手く行ったのか」
「お初にお目にかかりますお父様。王国第一騎士隊副隊長のエレン、今日よりお父様にこの身この魂、全てを捧げます。」

エレンはつい先ほどまで部下だった筈のルミナへと膝をついて礼をする。
リザは単独でエレンの肉体に卵を植えつけ、彼女の身体を乗っ取らせていたのだ。
ギグルの分体に同化された卵巣が生成する卵子は産まれた瞬間から彼の卵そのものとなり、母体の子宮に滞積し続ける。
これをリザからエレンの体内に植え替え、卵にエレンの人格を乗っ取らせることで、ギグルは自身を経由することなく支配を拡げることが可能になっていたのだ。
本体の乗り換えでない分リスクも少なく、微小な卵子が素体の為簡単に摂取させることができるが、苗床とした肉体持つ卵巣の排卵周期に従うため現状はルミナとリザの胎内で生成された2つのみ。更にルミナの胎内で生成されたものは性能実験の目的で試用してしまっていた為、リザの胎内にストックしていた分は大事な場面でのみ使おうと考えていた。

「これでストックはなくなったわけだが、何より警戒心の強かったエレンを奪えたのは大きい戦果だ。」
「人払いした、と言っておきながら部下を2人隠れさせていましたものね…… まさか2人とも既にこちら側だとは思わなかったみたいですが。」
「ま、貴重なストックとはいえ時が経てば他の苗床からも卵は手に入るし問題ないか。それよりも……」
「これで、私の肉体を以て、フィエラ様以外の騎士隊全員を手中に収めたことになりますね」
「……! では、いよいよ……」
「ああ。計画の最終段階だ。俺に相応しい最高の肉体と、この国を頂かせてもらうぞ……!」

更に3日後、兵舎一つを丸ごと貸しきって王国第一騎士隊全員で行われる訓練の日。
騎士隊の魔法剣術は特殊なもののため他に知られることを嫌い、この日は件の兵舎は完全に人払いが行われ、騎士隊の人間以外誰も入ることが許されていない。
ギグルにとってはまさしく絶好の機会であった。

暫くすると兵舎の扉が開き、一人の女性が入ってくる。
白銀の鎧を身に纏い、後ろに結んだ流れるような美しい金の髪をなびかせるその姿は、知っていたとしても思わず息を呑んでしまうほどの美しさであった。
これが、もうすぐ……考えるだけで思わず笑ってしまいそうになる自分を必死に抑え、いつも通りに訓練が始まった。
自らの手足たる騎士隊の娘達をフィエラを囲うように移動させながら、暫くの間機を見る。

「フィエラ様、一度、お手合わせ頂けませんか?」
「ちょっと、ルミナ……」

ルミナがフィエラに声を掛けた。
リザは一応の立場を考慮して止めに入る形を取る。勿論そんな気はないのだが。

「構いませんが、手加減は出来ませんよ?」

騎士としての才能の塊であり、現ギグルのメインボディであるルミナ。ギグルは彼女の身体を使って、フィエラの力を試すつもりなのだ。
周りの少女達も少し離れ、しかしフィエラを囲む形は維持し続ける。もはや騎士隊全員が敵であるという事実に、フィエラが気付くことはない。
両者共に剣を構えて、ルミナの中でギグルが彼女の力を引き出す。
才能に溢れるルミナの肉体で引き出された潜在能力は絶大なものだ。そしてギグルは騎士隊の少女達の脳から大量の技術を奪っており、その技の全てをルミナの器で使うことが出来る。
最高まで引き出されたルミナの肉体を、長い間使ってきたギグルが完全に支配する。これが現状彼が使える最高の器であった。

(これでどこまでやれるか、見せてもらうぜ……?)
「行きます……!」
「ええ、どうぞ」

足に溜めた魔力を炸裂させ、一気に加速する。目にも留まらぬ速度でフィエラの後ろを取り、剣を振り切る。
胴を捉えた。そう思った剣は空を切っていた。すんでのところでかわされていた。
よけられたのを知覚したのとほぼ同時に、かわしたフィエラが剣をルミナに振ってくる。鋭い。速い。ギリギリのところまでかわしながら、剣で受けて、衝撃を利用して後ろに飛ぶ。
着地し、一息つく。その時には追撃にきたフィエラが目前まで迫っていた。
速度を利用した高速の突き。その速さにかわす選択肢は一瞬で立ち消えた。
瞬間的に風の魔術でフィエラの動きを緩和し、剣で剣を受ける。ギャリリッと軌道がずれて、潜り込んだフィエラの懐に魔力を込めた掌底を打ち込む。

(……掠っただけか……)

瞬間的に後ろに跳ばれた。先ほど撃った風が裏目に出て飛距離が伸び、打撃としてはほぼ不発。折角込めた魔力までふいにしてしまった。

「魔法剣を使いすぎですね。魔法剣は威力は高いですが消費が激しい分使いすぎが敗因になりかねませんよ。」
(思った以上に強い……まさか、これ程とは……ああ、素晴らしい……!)

先日副隊長であるエレンからも知識と技術を得た。実質フィエラを除く全員の知識を取り込めている現状なら、互角以上に渡り合えると踏んでいたが、奪ってきた経験と知識がはっきりと、事実を伝えてくる。
このルミナの肉体と無理矢理引き出した才能、集めに集めた経験。全てを以てしても目の前の聖騎士にまともに一撃入れることすら難しいだろう。

「ふ、ふふっ……はぁーっ、ダメですね。降参です」
「そう、ですね。引き際は大事です。しかし以前手合わせした時よりも何倍も強くなっています。自信を持っていいですよ。」
「ええ、ありがとうございます」

ルミナの降参を聞き、周りの騎士が寄ってくる。
フィエラの後ろから、エレンが近づく。

「……ねえフィエラ」
「ん、どうしましたエレン……?! な、なにを!?」

かしゃり。突然、エレンがフィエラに手錠を嵌めたのだ。
瞬間、周りにいた騎士の少女数人でフィエラの四肢に拘束魔術を掛け、フィエラは両手両足を上下で縛られた状態になる。

「貴方達、何のつもりです!? ……!? 魔力が……!」
「さっきの、『封魔の手錠』という魔力封じの魔道具でして、先日貴族の屋敷にあったものを拝借してきました。フィエラ様の魔力で暴れられたら手におえませんからね」
「エレン、あなたっ、何を……!?」

エレンとフィエラが話している傍から、ルミナがフィエラへと近づいてくる。

「ふふ、よくやったぞエレン」
「ああっ、ありがとうございますっ、お父様ぁ♡」
「ルミナ……? いえ、貴方はなんですか……! 二人に、ルミナとエレンに何をしたのですか!?」
「さすがはフィエラ様、事態を察知するのが早いなァ。でも少しだけ違う。2人じゃない。お前の配下の騎士隊全員が今やお前の敵、俺の味方だ。」
「貴方は、一体、なんなんですか……!」
「くふふっ、じきにわかるさ……」

そういってルミナがフィエラの鎧に手をかける。パチンという音と共に鎧が外れ、地面に落ちる。
更に周りから何人か少女が近づいてきて、フィエラの鎧が、服が一つ、また一つと剥ぎ取られていく。
フィエラの美しい肌が露になり、残るは下着だけとなってしまう。

「あっははっ、戦女神と謂われるだけあって、本当に綺麗な身体だなぁ…… 綺麗な顔に強くてしなやかな筋肉、スベスベの肌、整ったプロポーション……まさに人間の理想を顕したような、思わずしゃぶりついてしまいそうな……はむっ」
「や、やめっ……くっ……」

ルミナはフィエラのお腹を撫で、遂には甘く唇で噛み付き、舌を這い回す。汗と、フィエラ特有の匂いが、ルミナの匂いと混ざって五感に伝わってくる。
両手両足を縛られたフィエラは抵抗も許されず、ただその身をよじらせることしか出来なかった。
その間にも両手はフィエラの身体を順繰りに撫でまわし続ける。

「あぁ、良い、本当に素晴らしい身体だ。傍から見るとしっかりとした筋肉の美しさが目立つが、こうやって触れると女らしい柔らかさが指に伝わり、肌が吸い付いてくる…… こんなに素晴らしい肉体が……ふふふっ……」
「やめてっ……何が、何が目的なんです……っ」
「そういえば言ってなかったか。じゃあ簡単に教えてやるとしようかな?」
「な、何を……ぎっ!?……ぁ……!!」

そういってルミナはフィエラの耳に指を差し込む。それは指ではなく、ギグルの一部であった。耳の奥、脳に入り込むと、記憶の中に勝手に自分の情報を書き込んでいく。暫くして指を抜くと、ルミナの指は元の形に戻った。

「はぁ、はぁっ……あなたが、ルミナを乗っ取っているんですね……!」
「そ。今この身体を使ってるのはルミナじゃなくて、コイツの頭に寄生してる俺って訳だ」
「……そして、あなたの目的は……」
「くくっ、そう。お前には粘液の身体になってしまった俺の、新しい肉体になって貰うのさ。」
「……や、やめて、来ないで……っ!」
「痛みはない。ただ快感の中で、ゆっくりと俺を取り込み、俺に取り込まれて一つにしてやる。」

ルミナは指を膨らませる。ギグルの一部が再びルミナの指に移動したのだ。
拒絶するフィエラにはもはや凛とした女騎士の面影はなく、その姿は怯える少女に近かった。こちらが素の姿なのだろうか。
膨らんだ指が、フィエラに触れる。べちゃりと音を立て、フィエラの肌へと吸い付いていく。
吸い付いた粘液が、フィエラの肌に入り込んでいく。ゆっくり、ゆっくりと、毛穴の中に、身体の中に。
入り込んだ異物は彼女の体内に染み込んでいく。血液に、細胞の一つ一つに潜り込み、混ざりこむ。混ざれば混ざるほど、あった筈の、あるべき筈の異物感が消え去っていく。

「うそ、そんな、いや、やめて……」
「分かるだろう?お前の細胞が俺の存在を受け入れているのが。もっとだ。頂くぞ、お前の身体。」

ずぷ、ずぷ、と触れているお腹周りに筋を立てながら、ギグルがフィエラの中に入っていく。
肌が隆起し、体内に次々と異物が入り込み、染み込み続け、次々と異物感が消え去り、一つになったことを実感させられ続ける。しかしそれだけではなかった。

「な、なに、この感覚……?」
「くふっ、ふふふっ……それはな、俺のだよ」
「!!? そんなっ、こんなの、要らないっ……!」

そういってルミナは空いた手で自分の胸を揉みはじめる。
感じた快感がルミナの脳から寄生しているギグルの元へ、そしてギグルから融合が始まったフィエラの細胞と神経を通じて彼女の脳に伝わってしまう。
自分の身体が触られている訳ではないにもかかわらず、確かに胸を揉みしだかれ、揉みしだいている感触が伝わってくる。その上で大きさも、感度も自分の物とは全く違うという事実が、目の前の、ルミナの身体の感触であることをはっきりと示していた。
それだけではない。ルミナの肉体が興奮しているという感覚を受け取ったフィエラの身体は、感覚同様彼女の意思を無視して興奮し、熱を帯びていたのだ。

「はぁっ、はぁっ……くっ、違う……っ……これは、私じゃないっ……!」
「いいや、これはお前の感覚だよ。もう俺はお前の一部で、お前は俺の一部なんだから、俺の感覚が伝わるのは当然のことだろ?お前の身体だってこんなに……」
「ひぁぁっ……や、やめ、っ……! ……ん、ふぅ……」

ルミナはニヤニヤ笑いながら今度はフィエラの身体を愛撫しはじめる。昂ぶらされたフィエラの身体は快楽を純粋に受け入れ反応を示してしまう。
身体が快感に反応すると、ギグルの本体はズプズプと量を増してフィエラの中に侵食していく。侵食すればするほど、ギグルの情報を理解してしまう。自分の中にどれくらい混ざっているのか、ルミナの中にどれだけ残っているのか。段々と自分の中で恐怖の感情が消え、喜びの感情が増していくのが分かっていた。恐らくあとすこしで、自分の意識さえも……その時だった。

「そろそろいいか。拘束魔術、解いていいぞ。」
「え、よろしいのですか?見た感じ融合はまだ……」
「もう抵抗もできないだろうし、いいぞ。それに疲れたろう?」
「……お父様がそう仰るなら……」

そういって騎士隊の少女達がフィエラの四肢の拘束を解いた。自分の体力を見誤ってくれた、この好機しかない。そう判断してフィエラは渾身の力を振り絞る。

「ぅ、うあああっ!!」
「ぅおっ」

一瞬ルミナがよろけ、同時に差し込まれていたギグルの本体が途中で抜け出したのを確認して、フィエラは必死に兵舎の廊下へと逃げ出した。
直後、何人かが後を追おうとする。

「あぁ、追わなくていいぞ」
「え? しかし、フィエラ様は……」
「わざと逃がしたからな。フィエラはもう俺を半分近く体内に取り込んでいる。自分の身体だからもうどこにいるかも分かる。今からはもう逃げられないんだって事を分からせてやる時間だ。さて、どこに逃がしてやろうか……くひひっ」

そういってゆっくり歩き出す。結局本体を宿すルミナ以外のギグルの娘全員が兵舎の広間で待つこととなった。
ひたひたとか細い音を立て、フィエラは全裸のまま兵舎の廊下を逃げ続けていた。もはや騎士隊全員が敵である以上、常に追っ手に警戒し、周りを確認しながら進んでいく。

「はぁーっ、はぁーっ……うぅ……」

未だ火照る身体に鞭を打ち、一旦隠れられそうな部屋に入る。
そこは大浴場の更衣室だった。人払いのため当然人はおらず、入り口は一つ、広い部屋にフィエラ一人。ここなら誰かが来ても対応できると判断し、何より火照る身体を何とかしたくて、一旦この部屋で休息をとることにした。
フィエラ自身がたまたま入ったこの部屋が、そもそも彼女の体内に混ざりこんだギグルの指示だということに、それほどまでにこの部屋の選択が悪手であることに、彼女が気付くことはない。
ゆらゆらよろけながら、彼女は部屋を歩き回る。火照る身体は収まることを知らないように、熱く、身体の芯がジクジクと疼いてくる。
そんな折、ふと鏡に自分の姿が映る。

「…………綺麗……」

戦女神と謳われ、鍛え上げられた美しい肉体。きめ細やかな肌に、たわわな胸。自分だと分かっている筈なのに、思わず魅入ってしまう。胸に当てていた手を、思わず少し動かしてしまう。

「んっ……きもち、いぃ……」

少し擦れただけの筈なのに、得られる快感と充足感の虜になってしまう。
気がつくと両手で胸を揉みはじめていた。柔らかな感触が伝わり、細胞一つ一つが昂ぶり、悦んでいるのが伝わってくる。

「あぁっ、なんで、こんなにっ、私のからだ、きもちいいのっ……!?」

いつも感じる感覚とは比べ物にならない快感が全身を襲い続ける。頭の中は多幸感に支配され、自分が置かれている状況全てを無視して今、この瞬間が永遠に続いて欲しいとすら思ってしまう。
両手が、自分の身体を這いずり回る。自身の身体が変質し、ズズッ、と手が蕩け、撫でている身体に混ざってしまっていることに、彼女は気付けないまま、神経を直接撫でる強烈な快感に身悶えする。

疼きに疼いた身体はもはや留まることを知らず、遂には女性器の中に手を突っ込み、快楽を貪っていく。
いつもの凛としたフィエラからは考えられないような甘ったるい、媚すら売っているようなメスの喘ぎ声が漏れる。こんな声を出せるのか、と自分自身で感嘆し、あまつさえ興奮してしまう。
頭の中も、身体の中も、何もかもグチャグチャになりながら、トロトロに蕩け、発情した顔を鏡に晒し、股間からは粘つく液体をこぼし、なおも身体は快楽を貪り続ける。

「はぁっ、はぁっ……やぁっ……止まらないっ、止まらないよぉっ……」

そこに誇り高き聖騎士の姿はなく、フィエラはただただ肉体の欲望に溺れていく。止まらない手はフィエラのものなのか、ギグルのものなのか、フィエラにはもはや考える余裕などなかった。
それゆえに、一心不乱に自慰にふける彼女が、後ろから近づいてくるルミナに気付かなかったのも当然といえよう。

「ふふっ、フィエラ様つっかまーえたっ」
「ひゃぁぁっ!!」

後ろから突然乳首を摘まれ、驚きと快感で身体が跳ね、声が飛び出す。
同時に乳首を摘んだ指が埋もれ、何かが身体に流し込まれる。

「くふふっ、ずっと自分の身体に酔いしれてたから、いつ声掛けようか悩んじまったよ」
「んっ、ふぁぁっ、い、いつっ、からっ……?」
「んー、おまんこに指突っ込んだ辺り?」
「そんな、前からっ……ゃぁっ……うそっ……!」
「あっははっ、俺が本気で逃がすと思った? お前の思考に混ざりこんでここに誘導したのは俺だぜ?」
「……えっ……」
「鏡を見て発情させたのも俺、身体の感度を上げたのも俺、おまんこ弄りたくて仕方なくしたのも、ぜーんぶ俺がやったんだよ。」
「いや、そんな……ちが……ぁあんっ……」

必死に否定する。が、股間を弄る手が止まらない。止めようと願っているはずなのに、動かしたい衝動が身体の奥底から湧き上がり、身体が勝手に快楽を求め続けている。
そして何より、自分をここまで好き放題した、ルミナの中に潜む存在が再び自分に触れ、混ざり合ってくることに、この上ない幸福を覚えていることに気付かされる。
乾ききった喉を水が潤すような、自分の中で足りなかったものが満たされていくような感覚が、身体中を駆け巡る。欲しい。欲しい。ただただ目の前にいる彼女の中にいるソレと一つになりたくて仕方ない。
大事な、大事なものを取り戻すかのように自然と身体が動き、ルミナを抱きしめる。抱きしめた胴体同士がくっ付き、ルミナの中から触れている箇所全てに向かって何かが流れ込んでくる。それはもはやフィエラにとって異物の感覚ではなくなっていた。
じゅぞぞ、ずりゅ、ごりゅっ……ルミナの中にいたギグルが、遂には全てフィエラの中に移って、ルミナの身体から粘性がなくなると、一瞬意識をなくしてすぐ目覚める。ルミナの中で身体を使う人格が交代すると、起き上がって愉しそうにフィエラを眺めていた。

今までより量が多い分、ドクン、ドクンと全身が大きく鼓動しながら、フィエラの身体に出来た筋が体内に沈んでいく。比例するように鼓動も段々と小さくなり、少ししてフィエラはゆっくりと目を覚ました。

「……ふぅーっ……ん、いい感じだ……なるほど、これが……」
「あはっ、遂に、遂にやったんですね、お父様っ!」
「うぉっ……!」

ルミナがフィエラに抱きつく。本来特に懐いているわけでもなく、ただの上官であったフィエラに抱きつくということ自体が通常の状態ではないのだが、互いに当然のように受け入れている。
二人がもはや上官と隊員ではなく、親子の関係に変わってしまった証でもあった。
そして何より、聖騎士フィエラの全てが、ギグルに奪い取られた、その証明でもあった。

「凄いっ……! フィエラ様の鍛え上げられた、綺麗な身体が、高潔で穢れないフィエラ様の魂が、完全にお父様のモノになったんですね……!」
「ああ、リザの解析した通りだった。今までの寄生による支配とは違う、完全なる一体化。この瞬間より俺こそがフィエラでありフィエラこそが俺となったのだ。」

卵が行っていた宿主との融合。自分にも同じ力があるのではないかと考え、リザに解析を行わせたのが始まりだった。
そして解析は予想以上の成果を上げた。一度だけではあるが、卵と同様に宿主と一体化することができることが判明したのだ。
一体化できる人間は唯一人、唯一度だけ。故にギグルが相手に選んだのは最高の肉体、聖騎士フィエラであった。むしろそれ以外に考えられなかった。
結果は今現れている通りだった。フィエラの肉体は細胞の隅々までギグルを受け入れ、同化を除く能力の全てを継承することに成功した。
同時にギグルの魂はフィエラの魂を取り込み、記憶を、知識を、人格を、彼女の総てを自分の中に取り込む。
こうして出来た新たな肉体と新たな魂が結びつき、再定義され、一つの個体として完成する。

「本当に、おめでとうございます。お父様に強化された私でさえ敵わなかったフィエラ様が、これから永遠にお父様の肉体としてお父様に仕えるんですね……うふふっ」
「ああ、俺の性質を吸い上げたこの肉体はもはや老いることも朽ちることもない。まさしく永遠に、コレは俺のカラダだ」

完全なる融合を果たして産まれた身体は二度と元に戻らず、死ぬこともない。それはつまり、ギグルに取り込まれたフィエラの魂が死ぬことも生まれ変わることも許されず、永遠に彼の魂の一部として利用され生きていくことが確定したことを示していた。
ギグルはニヤニヤ笑いながら、抱きついているルミナと共に満足そうに新しい肉体を撫でまわす。

「あぁ、実に良い。今までの寄生とは次元が違う。魂ごと取り込んだお陰でカラダに対する違和感がまるでない。まさか完全な一体化がここまでよく馴染むとは…… それに……」
「あれ……ひゃっ……あ゛あ゛あ゛っ!! お、とう、さまがっ♡ なかにっ♡♡ あ゛ひッ!?」

ふとフィエラの手が溶け、ルミナの首筋に触れたかと思うと、突然フィエラの形が崩れ、ズリュリュッ、と音を立てて首筋からルミナの中に潜り込んでいき、全て入りきるとカクンとうなだれた。
少しすると、ルミナがニヤッ、と笑いながら顔を上げる。体内ではごぼ、ごぼ、と液体のようなものが蠢いている様子だったが特に気にしていないようだ。

(凄い、お父様……フィエラ様の肉体ごと私に寄生できるんですね……!)
「ふふふ……この姿のまま俺の寄生能力も問題なく引き出せる。フィエラの高い能力に俺の力が合わさればもはや寄生できない人間など存在しない……俺は人間を、世界を支配する存在に生まれ変わったんだ……!」

ズブリュ、とルミナの首から、今度はフィエラの顔が飛び出し一度ルミナの頬を舐めまわす。ルミナは虚ろな目で顔を舐められるのを受け入れていた。更にルミナは立ち上がり、鏡の前まで辿り着くと、今度は脇あたりからフィエラの手が現れ、ルミナの胸を揉みはじめる。
虚ろな目で、服を着たまま突然生えてきた手にカラダをまさぐられ続ける。手はルミナの体内を移動しているようで、服の中であらゆる箇所がルミナに寄生しているフィエラの手によってまさぐられ、ルミナは虚ろな目のままか細い声を上げていた。

「……ぁ……お父様……ぁあんっ……♡」

しばらく弄っていると虚ろな目だったルミナの意識が身体を取り戻す。が、寄生したフィエラの手は彼女の行動など全く意に介さず、勝手にその体内に潜り込み、移動し、陵辱を続けていた。どれだけ身をよじらせようと、触っている箇所から生えている手からは逃れられず、ルミナは抵抗一つ許されないままその身体を犯されていた。

「ひゃぁあぁんっ、お父様ぁっ、そこ、そこはぁっ♡♡」

その手は遂にルミナの女性器へと向かう。しかしそれだけではなかった。今度は外からではなく内、膣内から手を生やし、直接ルミナのナカを蹂躙しはじめたのだ。ニヤニヤと笑うフィエラの顔を首から生やしながら顔を真っ赤に染め、蕩けた表情で快楽に身をよじり、股間を押さえるルミナ。

「あっ、ああっ、やんっ♡ お父様っ、だめ、だめぇ……っ」
「神経が繋がっているから、どこが気持ち良いかよく分かるぞ……だが、まだだ。こういうのも愉しませてやろう。」
「こういうのって……? えっ!? なにこれぇっ!!? ひあ゛っ、お゛っお゛お゛っ!!」

ルミナは突然理性すら吹き飛んだ叫び声を上げてしまう。それもそのはずだった。フィエラはこのとき、ルミナの性器に自分の性器の神経を重ねあわせ、その快楽の量を掛け合わせてたのだ。
なおも膣内ではフィエラの指が性感帯を強烈に刺激し続ける。それどころか、ルミナの指まで操り、4本の手を自在に使って性器を責めはじめてしまっていた。

「ふふっ、あははははっ!! 凄い、凄いぞこのカラダぁっ!!」
「あ゛あ゛っ゛、ダメ、ダメぇ゛っ゛!! イ゛ぐ、イ゛ッぢゃう゛っ゛!! や゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!!!」

遂にルミナはビクゥッ、と身体を反らし、股間からは大量の愛液を垂れ流して絶頂を迎えてしまった。
一方フィエラはルミナの体内にはいたものの、受ける快楽の量を調整しているようで、ルミナが絶頂のせいで痙攣している間にも彼女のべったり取り付いたまま、その身体をまさぐっていた。

しばらくルミナで遊ぶと満足したのかルミナの体内に手を片付け、ルミナの首から、顔、胴体、手、足の順にフィエラが飛び出てくる。全てが飛び出るとそこには再び全裸のフィエラが立っていた。

「はぁ……はぁっ……お父様の寄生セックス、気持ちよすぎ……っ こんなの、知ったら、普通の人生なんて考えられないですっ……!」
「くふふっ、素晴らしいじゃないか。寄生した宿主とこの肉体を使えばまだまだ愉しめそうだ。能力と肉体を同時に持つのがここまで便利とは。こんな良い身体を譲ってくれたフィエラにはいくら感謝しても足りないなァ……」

ギグルはフィエラの身体を満足げに撫で回し、局所的に身体を液体化させたりして自らの能力に浸っていた。
身体は湿り気を帯び、プルプルと波打つこともあったが、フィエラの美しいプロポーションはそのまま維持されていた。

「とりあえず服を着てこの場所から出るとするか。このまま裸で外に出るわけにもいかんからな」
「……お父様、ルミナ……? なんだか大きな声が聞こえてきたのですが……」
「お、ちょうど良い服が来たな」
「え、んぐっ、がぼぼっ、ごぼぼぼぼっ…………!」

声を聞いて身を案じ、エレンが入ってきたのを好機と見て、フィエラは飛び上がり、そのまま液体に変化してエレンの口の中に潜り込んでいく。驚き開いた口からフィエラを呑み込み、全てが入りきると液体は体内で蠢き、エレンは荒い息を整えながらニターッと笑った。

「ククッ、良いタイミングで来たなエレン。とりあえず広間に置きっぱなしのフィエラの服まではお前の身体を使わせてもらうぞ。」
(あはぁ、お父様の服になれるなんて光栄ですわ……どうぞ、存分にお使いくださいませ……ぁん、これ、すごぃ……)

そういってエレンの器に寄生したフィエラは先ほどのルミナの時と同様にエレンのカラダから手を生やして彼女の肢体をなで始める。
寄生された以上エレンも何の抵抗も出来ず、ただただフィエラの陵辱を受け入れるだけだった。
やがて身体を撫でられたまま足を操られ、部屋を後にしようとする。
そのときになってようやく目を覚ましたルミナが器となったエレンの隣を歩き、共に部屋を後にした。
エレンは虚ろな目のまま手を操られ、そこに生えたフィエラの顔に身体を舐めまわされる。
手で身体を撫でているにも関わらず、身体には舐めまわされる感覚が伝わり、しかし顔の支配権をフィエラに奪われたままのエレンはただ頭の中で悦びの声を上げることしか出来なかった。

「お父様、これからはどうなさるのです?」
「れろーっ、そうだな……理想の肉体の手に入ったことだし、次は王女様の肉の器に卵を植え付けて国を丸ごと俺に差し出して貰うとするかな。フィエラの遺伝子と俺の力を使えば卵以外に、人間の子そのものを孕ませることも可能だし、国は孕ませた娘に継がせて俺は表に出ずにこの国に裏から寄生して生きるとするかな。」

フィエラはエレンの手の中でニヤーッと笑いながらそう答える。その行動の全てが、もはや彼女が人間ですらなくなってしまった証拠でもあり、その肉体の、魂の全てがギグルという男の欲望に支配されているという事実を示していた。
広場に着くと、今度は別の騎士の額に手を当て、身体を乗り換える。用済みになったエレンはそのまま倒れこんでぴくぴくと痙攣し、しばらくの間自分の身体の操作権を取り返せずにいたようだった。
乗り換えられた少女はルミナやエレン同様虚ろな目のまま、ニヤニヤ笑うフィエラをカラダに宿し、その手で撫で回される。生まれ変わってしまったフィエラとギグルはその後も彼女らを自在に乗り換え、その身体を好き放題弄っていった。

この日から数年、国王は老衰による死を迎え(表向きには)、彼の一人娘である王女が国を継ぐこととなる。
以降その王宮には女性しか住んでいなかったが、不思議なことに常に世継ぎたる王女が産まれ、国を継いでいった。
その傍らには常に「戦女神 フィエラ」の名を継ぐ聖騎士が仕え、逆賊や敵国は成すすべなく沈黙していく。
それどころか、敵国の王女が突如寝返ったり、反乱を企てていた人間が突然内部の情報を暴きだし、王国に逆らおうという意思を持つものは次第にいなくなっていった。

長きに渡り繁栄を続けるこの国の裏に、ある異形の化物が住み着き、息づいているという事実に気付くものは以降誰一人としていなかったという……
静かに簒奪された王国はギグルという盗賊だったものの宿主として、ただただ「平和」に生かされ続けるのだった……

コメント

一言言わせていただきたい。
過去に無い秀作。最高だった

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