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ある簒奪者の話 上 略奪と胎動

続きものです。少しづつ、拡げましょう。どうぞ。




とある大陸のとある王国。この国は古くから聖騎士と呼ばれる騎士達によって支えられていた。
聖騎士は高い戦闘技術に高い魔力、そしてそれらを存分に操る高度な魔法知識を持ち合わせていた。
そして現在、その聖騎士の筆頭がフィエラという女騎士であった。
キリッと整った顔立ちに、白く透き通るような肌。切れ長の美しいアイスブルーの瞳。流れるようなブロンドの髪を後ろに結び、白銀の鎧に身を包んだその美しい姿は神話の女神にも見劣りせず、国民は彼女を『戦女神』と呼び讃えていた。
さらに彼女の擁する王国第一騎士隊は王国内でも目覚ましい活躍により、その地位を確固たるものとしていた。

その騎士隊の一人であるリザはある街のはずれで、一人の男に対峙していた。

「盗賊ギグル。もはや抵抗は無駄です。今すぐ武器を降ろし、投降なさい。そうすればこれ以上傷つくことはありません」
「ヒヒッ、嫌だね。まだまだ奪い足りねえよ。金も、女も! こんなところで終われるかよ!」
「……もう一度言います。抵抗は無駄です。速やかに投降してください。」

抵抗は無駄。これは紛れもない事実だった。リザとギグルはこのやり取りの前に暫く交戦していた。しかし王宮騎士であるリザとギグルの力の差は歴然、リザの、騎士達が纏う白銀の鎧には傷一つついておらず、ギグルは身体中傷だらけであった。しかし傷だらけ程度で済んでいるのもリザが加減しているからであり、彼女が本気で戦えば一瞬で彼の命は終わりを迎えていた。それくらい圧倒的な力の差があった。にもかかわらず、ギグルは全く退く様子はなかった。

怪訝に思いながら、リザはギグルに向かって解析魔術を使う。しかし解析結果はやはりただの盗賊、脅威となりうる魔道具などを持っている訳でもなく、ただ短剣を構えているだけの盗賊であった。

「クヒヒッ、ま、こうなった以上騎士様に勝てる道理もなし、逃げられる算段もなし。ならアンタでいいや。結構可愛い顔してるし、悪くねえ…… じゃあな、俺」
「あなた、何を……? ……ッ!?」

ギグルがボソッとつぶやいた最後の言葉をリザが聞き返した瞬間、ギグルが突然強く、強く地面を蹴り飛ばし、リザへと急接近した。その速度は人間の限界を、常識を遥かに超えており、とんでもない速度でリザに接近する。
リザはくっ、と声を漏らす。しかしそれはリザが反応できないからではなく、彼を生かして捕らえることができないことにだった。この速度で飛来するギグルをかわすことはできないが防ぐことはできる。しかしどのような方法で防ごうとも、ギグルを死なせてしまう。そのことに心を痛めて漏らした声だった。

剣に魔力を集め、その力でギグルを断裂する。彼の身体は胴体から真っ二つに分断されてしまう。
終わった。そう思った瞬間のことだった。

「んっ!? えっ!?」

突然、ギグルの腕がリザの頭を捕まえる。驚いて振りほどこうとするが、その力は先ほど同様常人のそれを遥かに凌駕し、まるで石像のようにリザの頭をがっちりと捕らえていた。
こうなった以上仕方ないと、リザは剣に再び魔力を込め、ギグルの腕を切り裂こうとする。
そのとき、ギグルの喉の奥からゴポッと大きな水の音がした。

「う゛お゛え゛え゛え゛っ!!」
「な、えっ……ギッ……ぁ……たす……け……て……」

リザが音を聴いたときにはもう手遅れだった。ギグルはリザの耳に向かって粘液のようなものを吐き出したのだ。
吐き出された粘液は寸分の狂いなくリザの耳に向かい、そして入り込みだした。
粘液が全てギグルから吐き出されると、ギグルの上半身は力を失い、ドボリとそのまま地面に落ちる。
コポ、ニ゛ュ、ル゛ッ…… 耳の中に直接粘液が入り込む感覚に涙を流し、必死に抵抗を試みるがヌルヌルな上に液体状の物体を掴むことは出来ず、ソレは順調にリザの耳の中に入り込んでいく。
立っていられなくなり、その場にしゃがんでうずくまってしまう。

「んぎッッ!!? ぁ゛、あ゛っ゛……!」

それでも粘液は容赦なく耳から進み、遂には脳に辿り着く。辿り着くとそのまま彼女の脳に貼りついて神経に無理矢理接続し、脳内に電気信号を送り込む。

「ぎっ、がっ……あ゛っ、う゛っ……!」

電気信号を送りつけられた脳と肉体はビクン、ビクンと痙攣し、命令系統のしっかりしない機械のように身体の一つ一つが突然動き出す。壊れたような声が漏れ、目が左右別々に動き、指の一本一本が不規則に動く。
しかしそれも粘液が耳の中に潜り込むにつれて段々と収まっていった。
暫くするとピク、ピクとした小さな痙攣に変わり、チュポン、と粘液がリザの中に入りきる。
いくらか痙攣していたリザだったが、ビクンッ、と大きく震えて少しすると、ゆっくりと目を開け、立ち上がる。

「……ふぅーっ…… うん……」

手を握り、掴み、足を上げ、下げ、手の動き、足の動きを確かめる。
ギグルの口から飛び出て、リザの耳から身体の中に入り込んだそれこそが、ギグルの本体であった。
彼は魔道具の力であらかじめ自分の本体を液体にしてしまっていたのだ。
本体が体内の液体である以上、肉体にどれだけの負荷がかかろうと死ぬことはない。それゆえの跳躍力であり、元の肉体を無理矢理操ったことで腕が動き、リザを捕らえたのだ。
リザの探知魔術でも生命体の中までは探知できず、結果としてギグルはまんまとリザの身体に入り込むことに成功してしまったのだ。
ギグルに操られたリザはフフッと笑うと、そのままその場を後にした。後にはギグルだった肉の塊だけが残った……

その日の夜、リザは自室に戻ると、部屋全体に消音魔術を発動した。
発動したのち、部屋の外などを覗いたりして魔術が有効になっていることを確認すると自室の扉を閉め、ニヒ、と、誇り高き騎士隊員には似つかわしくないような笑みを浮かべ、姿見に向かって歩いていく。
そのまま姿見に自分の姿を映す。茶色のショートボブの髪に、パッチリとした瞳、少し幼げな感じを残した、愛らしい見た目の少女の姿が映る。
可愛らしい見た目ではあるが騎士の正装である青い礼服に白銀の鎧を纏う姿はまさしく騎士そのものであった。ニヘーッと下品に笑っているという、ただその一点を覗いて。

「ふふふっ……ホントにあの騎士の小娘の身体を、俺が……!」

ニヤニヤと笑いながら鎧の合間から身体を撫ではじめる。耳や喉の奥からはグジュ、ジュボ、と液体が蠢く音がしていた。
彼女の脳に命令を送りながら、リザの手はゆっくりと鎧を外していく。彼女の身体はギグルの命令に逆らうことはなく、リザは一つずつ装備を外していった。
カラン、カランと音を鳴らして鎧を外し終わると、次に服に手をかける。
動きは少しだけぎこちないが、リザの記憶と習慣を使ってゆっくりと服も、先ほどの鎧同様に剥ぎ取られていく。

服を剥ぎ取ると、下着が露になる。ギグルのよく知る娼婦のような派手なものではなく、騎士としての動きを最優先として、最低限のデザインに抑えられたそれは、下着というより胸当て、股当て、といったほうが差し支えないのではないかというほどであった。

「おぉ……ふふっ……ふふふっ……!」

しかしその簡素さが逆に彼を興奮させてしまう。
娼婦どもと違い、今まで淫らなことなど考えたことすらない生娘。その肉体が、今、自分の眼前で好きにして良いと謂わんばかりに晒されている。オトコどころか、オンナすら知らないような新品そのものの肉体を、自分の意思で好き放題犯し、歪めることすら可能であろうという事実に、ひどく興奮を覚えてしまう。
興奮を覚えたギグルの意識を繋げられたリザの脳も、同じく肉体に人生でもはじめての性的興奮の信号を送り込む。
同時に心臓がトクン、トクンと高鳴り、血液が高速で循環をはじめる。

肉体の興奮は、今度は先ほどとは逆に、リザの全身から脳へと伝い、ギグルへと送り込まれる。
自分の支配下にあるリザの肉体。その生娘の身体が今自分の意思に従うどころか、自らの元の身体と同じように興奮しているという倒錯的な事実にギグルの意識は更に興奮してしまう。

「ハァ……ハァ……ふひ、ひひひっ……! もう我慢できないな。この身体、犯してやるよ……!」

そう言ってリザはゆっくり、ピッチリとした胸当てのような下着に手を伸ばす。身体に張り付いているそれは彼女の体内に流れる興奮の信号を受け入れてしまったことでピンと勃った乳首の形を綺麗に見せつけていた。
少し伸ばして侵入させた両手で胸を鷲掴みにする。18歳という歳相応の胸は、それでもリザの小さな手からすると十分な揉み心地を感じさせ、胸にも可愛らしい手に揉みしだかれる感覚を伝えてくる。

「あぁ、いい。乳の肉だけでココまでイイんなら、乳首はもっと……!」

支配感と高揚感に酔いしれながら、揉みしだいていた手から、まずはといわんばかりに人差し指だけで乳輪に触れ、ゆっくりとなぞりはじめる。ゾクゾクッ、とした感覚が背筋を伝い、身体が更に高揚していくのが手に取るように分かる。なぞればなぞるほど、触れば触るほど感覚は鋭く、熱くなっていく。
遂に堪らなくなり、親指も一緒に動かして乳首をキュッと摘んでしまう。

「んぅっ!? ……ぁ、ははっ、女みたいな声が出ちまった…… 結構可愛い声で鳴くじゃねえか。よし……
 あはぁ……ギグルさまぁ、私のカラダ、ぐちゃぐちゃのめちゃくちゃにしてぇ……♡ ヒヒッ……!」

摘んだ指を動かしてくに、くに、と刺激する。先ほどより鋭い感覚が身体中に反響する感覚に酔いながら、一心不乱にこね回す。立つことすら億劫に感じ、部屋のベットにぼふ、と座り込んで刺激を続ける。
リザの人生でも初めての感覚が身体中を伝えば伝うほど、肉体を構成する要素の一つ一つが雌として目覚めようとする。
やがて胸に着けていた下着を捨て去ると、上気して熱くなった肉体が外気に触れて少しひんやりする。そのまま胸元を眺めながら再び刺激を再開する。
ふーっ、ふーっ、と、荒くなった鼻息が乳首を撫で、その感触すら快感に変換されて身体がピクンと跳ねてしまう。

「あぁーっ……イイ……っ、おっぱいめちゃくちゃ気持ちいい……♡ ぐぢゅ……ごく、ん」

ギグルの手によって雌が芽生え始めたリザの肉体の感覚に酔いしれ、脳内のスライムすら沸騰しているかのような感覚に陥ってしまう。そのせいで一瞬耳や口から飛び出てしまった本体を飲み込み、再度脳に収納する。
ギグルに操られたリザの手は、今度はゆっくりと胸から胴へと下りていく。

「この感じ、イイねぇ……騎士だけあってこんな可愛らしくて華奢なカラダでも芯は鍛えられてしっかりしてやがる……
 そして何より、感覚全部が柔らけぇ……女を撫で回す感覚と女に撫で回される感覚が同時に味わえるとはなぁ……んっ」

肌の柔らかな感触を感じ、その上で手からも同じく柔らかな感触を味わいながら、リザは甘い声を漏らし続ける。
ときおりお腹を触る手に力を入れると、柔らかな肌の奥に隠れた筋肉がピクッと反応していた。
リザという少女が織り成す全ての感覚に酔いしれながら、へその周りをぷに、ぷにと何度も何度も刺激する。

暫くお腹を堪能したのち、遂にその手は最後に残った下着へと伸びていく。
リザが性欲を抑えこんできたお陰で排泄時にしか触られたことのなかったそこは、先ほどまでのギグルの愛撫という未知の快感によって、女体としては正常な反応として、べっとりと下着を濡らしていた。
下着をゆっくりとずり下ろしていくと、股間から下着にかけてニトーッと透明な橋が掛かった。
下着を脱ぎ、捨てる前に顔の前に持っていき、スーッ……と匂いを嗅ぐと、濃縮された雌の匂いが鼻から脳内へと入り込み、思考を一気にピンク色に染め上げてしまう。

「はぁ~っ……♡ んっ、れろっ……ちゅ、ぱ……んあ……ぁむ……っ」

今まででも最上級の甘い溜め息を漏らし、続いて粘ついた下着の内側、リザの股間に直に触れていたそこへと舌を伸ばし、舐め始める。ぬるぬるの感触を愉しむように舐め、噛み、味わう。しばらく興奮で粘性を増している唾液と絡み合わせ、しゃぶりついてちゅーちゅーと吸いはじめる。明らかに変態的な、今までのリザでは全く考えられなかった行為だが、彼女の肉体、特に股間はぴく、ぴくと反応し、興奮の色を強めていった。

「ちゅー……っ、ぷはっ……はぁーっ……」

暫くして下着を吸い終わると口を離し、今度は確かめるようにクチャ、クチャ、と意図的に音を鳴らしながら口に含んだ愛液と唾液を合わせたそれを咀嚼していく。口腔全体に舌を回し、塗りたくると同時に舐めまわし、リザという少女の口の全てを貪り尽くしていく。

「はぁ、はぁっ……! んひゃぁっ……!」

本体としてはオスの、脳内としてはメスのスイッチが入りきったリザは、遂に我慢できなくなり、露になっている股間に手を伸ばす。触れた瞬間、甘く痺れる快感が股間から腹、背筋、首筋、脳髄、脳、そして本体へと流れ込み、思わず甘い声が飛び出し、全身が跳ねてしまう。
初めて味わった快楽の味を、全身で覚えこみながら、二度、三度と細い指でそこを刺激しはじめる。
新品の、ぷにぷにのソコは触った瞬間、敏感に神経の感覚を伝達し、同時に指に弾力のある感覚を返す。
その感覚を気に入って、ぷにぷに、くにくにとソコを刺激し続ける。最初は控えめに、ぴちゃ、にち、と鳴っていた粘液の音が、刺激と共にクチュクチュと激しくいやらしい音に変わっていく。

「あ゛ーっ、いいっ、気持ちいいぞ……これが女の肉体、女の神経……! 初めてでこれ程とは……!」

触れば触るほど、弄れば弄るほど快楽のステージが上がっていくのが分かる。生娘だったリザの器が、肉の快楽を覚え込んでいるのが分かる。心臓がうるさいほど高鳴り、血流が加速度的に速くなっていく。
膣内を撫でて押していた指が、ひとりでに股間の穴への出し入れを始める。リザの肉体の本能の部分が、このカラダで快楽を味わうための最適解を導き出し、指がそれに従っているのだ。

「あ゛っ、あ゛あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~っ……!! ぎぼぢい゛い゛よ゛ぉ゛~っ……♡♡♡」

股間から飛び出す音はもはやグチュグチュと、品性の欠片もない音に変わり、性器どころか頭のてっぺんからつま先まで、肉体の全てが快楽に支配されてしまう。
左手で身体を撫でると、身体の神経感覚の一つ一つが快楽として脳に流れ込んで、まるで全身が性感帯に変わったかのような錯覚に陥ってしまう。
快楽に酔いしれ、ただただ思うままにだらしない声をあげる。それでも、まさぐる両手は止まることを知らず、身体の奥で快感の塊が大きく膨らむ感覚がする。

「はぁ、はぁっ……! あ゛ぁ、そうだ、女なら、ここ、この辺りにっ……!」

ふと思い出したギグルの記憶から、鏡に女性器を映し出し、トロトロでヒクついているそこからあるものを探す。
生娘ながらも快楽のスイッチが入ったリザの肉体はそこだけを特異点として感覚を伝達していたため、目当てのモノはすぐに見つかった。
膣肉をこじ開け、遂にお目当てのモノ、陰核が外気に晒される。
ニヤーッ、と笑みを浮かべ、充血し、今にも触ってくれと言わんばかりの物体を摘まみ上げる。

「!? ィ……!? ————ッ!!!」

溜まっていた快感の塊が一気に弾け、爆風が脳髄に叩き込まれる。拒絶するように身体を反らし、声にならない声が上がる。全身がビクッ、ビクンッ!と大きく痙攣し、その後も不規則にピクピク痙攣し続ける。
さらに痙攣で強張った指が更に陰核を強く摘まみ上げ、第二波として強烈な快楽が流れ込む。生娘の脳がこれほどの強烈な快楽に耐えられるはずもなく、脳内のブレーカーがトんでしまう。
眼を見開き、更に弓なりに身体を反らし、リザの肉体は強制的に絶頂を迎えた。
暫くして反らした身体は元に戻り、脳内はようやく再起動を開始する。

「はぁ……はぁ……はぁ……ふぅーっ…… これが、女の……ふふっ……」

ベットに倒れ込みながら、絶頂の余韻を味わって笑いだしてしまう。男の頃には考えられなかったほどの快楽、絶頂感、支配感。それに何より、再起動したリザの脳はギグルが入っている状態を設定して再起動しており、先ほどよりも更にリザへの居心地が良くなっていた。

「さっきよりも俺が()に馴染んでいるのが分かる……今なら戦闘においても完全に元のリザを再現できるぞ……!」

手始めに再びリザの脳に潜り込み、記憶を漁る。今までもやもやとしか分かっていなかった記憶がハッキリと認識・閲覧できる。産まれてから今に至るまでの記憶の一つ一つも、魔術の使い方も、剣の技術も、これらを織り成す騎士特有の戦い方も、リザの身体に関するあらゆる情報も、もはや全てを自由自在に読み出すことができる。

「ふーん……王国第一騎士隊所属なのは前から読めてたけど、
 魔術の知識量も戦闘センスも、確かにその辺の雑魚じゃ相手にならないレベルだな……
 最初にこの身体が手に入ったのは本当に幸運だったって訳だ。
 ……んーと、得意分野はアナライズ、解析系魔術か。
 ……ってことは、戦闘系が得意でもないのにこのレベルって事かよ、王宮騎士って凄いんだな……
 ま、その凄い王宮騎士はもう丸ごと俺のものなんだけどな!」

ふふんと笑いながら、新しく知り得たリザの力の使い道を考える。

(解析。主に敵や罠、戦利品等に使っていた魔術か、便利なのは分かるが特に今なにか分からないようなものも……あっ)
「俺だ……!」

魔道具で変化したギグルの本体。突然液状になり、リザの肉体にまんまと寄生して支配してはいるものの、これが一体どういう現象なのか、そもそも自分はどういうモノになってしまったのか、実際のところ全く分からない。
制限時間はあるのか、他にも何か能力はあるのか、人間には戻れるのか(戻る気はないが)……等、疑問は尽きることがない。ギグルとしては余り疑問には思わなかったが、リザの脳が疑問に思っている。言われてみればああ確かに、だ。

「そうと決まれば……んっ……」

ならば最初の解析相手はギグル本体で決まりだ。そう思い、ゆっくりリザの脳からスライムの身体を引き出してみる。先ほど少し漏れてしまった時に少し身体から出たところでリザへの支配は途絶えないが、どれくらいの総量かはよく分からない以上、ここは慎重だった。
リザの視界に入ること。解析魔術発動の最低条件を満たした瞬間動きを止め、リザの脳に命令して解析魔術を発動させる。
リザの高いスキルにより、解析は一瞬で終わり、魔力で形成された文字情報が表示されると、ギグルは再びリザの脳内に帰って自分についての情報を眺める。

種族名については分からなかった。世界中どこにも同一種が存在しない、ということらしい。
能力については詳しく記載されていた。
一つは他者に寄生し、宿主の肉体を乗っ取る能力。
もう一つは宿主などの体液を利用して自身の体積を増やせる能力。
最後に、宿主(雌限定)の卵巣を支配し、自身の子を産ませる能力。

「……産まれた子供は宿主の魂に寄生し、親に絶対の忠誠を誓う……これは、つまり、俺がこの国を乗っ取ることも可能って事じゃないのか……!」

そういってリザは再び耳に手をあて、ギグルの本体を取り出す。そのまま、スライムは手に乗って股間に運ばれる。
耳からはスライムの管が伸びたままだ。

「ひひ、本体到着……!
 っくふふ、早速だが今からここに潜り込んで、この身体には俺の子を孕んで貰うぜ……? ……ん、っと……入った入った……はっ、おっ、これ、きもちいいな……んっ、ぁん……っ」

ギグルの本体を動かし、刺激を続けながらリザの奥に突き進んでいく。
喘ぎ声はだんだんと歯止めが利かなくなり、男を誘う声色に変化していく。
その声に興奮したのか、ギグルは更に動いて彼女の膣内を刺激する。
ベットの上でただ一人、じゅぶ、じゅぶっと淫靡な音を立てて快楽に喘ぎ悶えるリザの姿は透明な何者かに犯されているようであった。

「あはぁぁあぁぁっ!! 襞の奥まで、ヌルヌルが浸透して、すごい、気持ちいい、スライムセックス、気持ちいいよぉ!!
 ふぁっ、来た、来ちゃった……! 子宮の奥の、卵子の手前まで来ちゃった……!
 このまま奥まで入られたら、孕んじゃう、身体を奪ったスライムの子供、孕まされちゃうっ!!
 くひひっ、貰うぜ。お前の身体、お前の遺伝子っ! その全部を、俺によこせッ!!
 ひぁっ、ああぁあぁぁぁぁっ!!!」

本体が卵子に触れた瞬間、リザの神経に絶大な快感が流れ込む。
新しい体の一部を手に入れる感覚。自分の一番大事なものが奪い取られる感覚。
両方を味わい、リザの身体は絶頂し、股間から液体を吹き上げていた。
その子宮の中では、彼女の卵子を宿主として、ギグルとリザの子供が生まれようと、ドクンドクンと胎動していた。

「はぁーっ……はぁーっ……ふふっ、ふふふふふっ……! あはははっ!!」

リザは嬉しそうに笑い声を上げながら、ゆっくりと、愛おしそうに下腹部を撫で回す。手に入れた子宮に産まれた新たな生命を、リザの神経を、脳を通じて感じ取る。

「ふふふっ……成功だ……! これでこの肉体は俺の苗床と化した。これからも俺の子を産み続けて貰うぞ」

卵子の奥の卵巣の構造がギグルと混ざり合い、変革させられてしまった。彼女の卵巣は、これから産み出す全ての卵子にギグルの一部を混ぜ込んで産むことしか出来なくされてしまった。
ギグルはリザの肉体だけでは飽き足らず、彼女の遺伝子を、これから産まれるはずだった子孫の未来も、全てを奪い取ったのだ。

「まずは手始めにリザ。お前には俺の最初の子供になってもらうぞ……!」

ドクン、ドクンと鼓動する『卵』を確かめ、そして動かす。自らに忠実な卵をリザの脳内に寄生し、混ぜ合わせることで、自分が別の肉体に移ったとしてもリザを支配し続けることが目的だった。
卵子はギグル本体の特性を継承し、彼女の肉の中に、血管の中に潜り込み、血流に乗って脳を目指す。

「ん、ふ、ぅぁ……」

肉体を流れていく感触がリザの神経を撫で、脳にピリリとした感覚が伝わる。
やがて卵は首筋から脳へと流れ込んでくる。その瞬間、ギグルはリザの脳から分離し、無防備になったリザの脳に卵が潜り込む。

(ぅ、ん……私は……ぇ、な、何っ……? 私の、中に……!)

ギグルが抜け出したことで、本来のリザが目を覚ます。しかし目覚めたばかりの脳には既に卵が潜り込んでいた。
潜り込んだ卵はリザの脳を隅々まで、細胞単位で一体化し始める。脳内のリザの人格が一つずつ、溶かされ、混ぜ合わされ、再構成されていく。

(脳の、あと、は、魂……私の、全部…… !? 違うっ! これ、私じゃないっ……!)

思考が一つずつ卵に侵略される。リザの頭の中に、リザという存在を手に入れたいという欲求が産まれてくる。
別の存在に自分が成り代わられる。そして成り代わられる感覚すら、自分が成り代わっている感覚に錯覚していく。
自分は何者なのか、「リザ」だ。では今自分に入って、自分を奪おうとするのはなんなのか、『リザ』だ。
思考がグチャグチャにかき混ざる。ひどく気持ち悪い。何とかしたい。
リザの脳は結論を導く。どちらの「『リザ』」も、一つにしてしまえ。

(そうだ……私は私なんだから、纏まっちゃえばいいんだ。私がリザで、リザが私。何も問題ないじゃない……)

本来リザが持っていた脳を、魂すら材料として、新しい『リザ』が形成されていく。
異物だった筈のソレはリザとして、リザの魂に、器に収まっていく。それは「ひとり」の人間の誕生の瞬間でもあった。
暫くして、リザはゆっくりと眼を開ける。その瞳の奥はうっすらと、凝視しないと分からないほどだったが青みが混じっていた。
自らの映った鏡をまじまじと眺め、嬉しそうに笑みを浮かべる。
退避していたギグルが再び脳に接続する。支配権は奪わず、ただ念話だけを可能にした状態だ。

(どうだ、新しいカラダの感触は)
「あぁ、お父様。すごく、すごく良いです。これがリザの、私の肉体……! パパとママ、そしてお父様が私にくれた、大事な大事な肉体なんですね……!」

リザは身体を抱きしめ、愛おしそうに声を発する。
言葉遣いはリザそのものだったが、その言葉の中には乗っ取られた際に見せた敵意は全くなく、恭順と忠誠の意思のみが感じられた。
卵は本体であるギグルに絶対の忠誠を誓う娘という前提の下で彼女を魂ごと作り直し、産まれ直したのだ。
卵は完全にリザと一体化し、二度と彼女の脳と魂から抜け出ることはない。
誇り高き騎士リザは下賎な盗賊ギグルの娘に生まれ変わってしまったのだ。新しい人格の完成を確認すると再びギグルがリザの支配権を奪い取る。

「これでリザの器は完全に俺の支配下に堕ちた。だがまだだな。リザのお陰で分かったこの能力、ココまでの力を手にした以上、狙うは『戦女神』と謳われるフィエラだ。アレこそこの力を得た俺の新たな容れ物に相応しい……!」
(……うーん、現状では私とお父様の力を最大限に使っても、フィエラ隊長の身体を奪うのは難しそうですね…… それくらい、隊長は強大です。少なくとも後1人、私のように利用できる肉体を用意して、なおかつ不意打ちなら何とかなるかも、くらいでしょうか)

リザは完全にギグルの下僕となり、彼の計画のために尽力をはじめる。リザが持っていた記憶を、知識を、人格を、全てを使ってギグルの為に尽くそうとしていた。
リザのものだった脳内で、二人は会議を始める。尊敬する隊長をギグルの手中に収めるべく、この時点で既にリザは隊を、国を裏切っていたのだ。

「なら狙うべきはフィエラではなく別の騎士ということになるか。」
(戦力としても魅力的かつ私の器を利用することで安易に狙える器……彼女は、どうでしょう)
「……確かに、彼女の肉体が最適解かもしれないな。では早速行くとするか」

リザは立ち上がって部屋を出る。リザ自身が示した、ギグルの次の器を目指して……

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ファンタのコーラ味

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