Last Resort
- 2018/11/18
- 22:54
初の入れ替わりモノです。
……が、展開は実質憑依みたいなものです。平たく言えば乗っ取りです。
「この人スパイよ!誰か、捕まえて!!」
スパイとしてそれなりに名をあげた俺は、ある資産家のパーティに潜入していた。
……のだが、大きなヘマをして足がついてしまい、目の前の社長令嬢に盗聴器や発信機共々見つかってしまった。騒ぎを聞きつけた警備員がこっちに向かってくる。女は俺の腕を握り、押さえつけようとしてくる。
こうなった以上仕方ない……
「早く、この人をつ…………ふぅーっ……上手くいったな」
「かま…………え?なんで私がそこに……え?」
一瞬の暗転の末、目の前には男の姿が映る。掴まれていた感触は掴んでいる感触に替わっている。
ドレスを着ている感触、チラチラ見える金の髪、豊満な胸の重み、股間の喪失感。全てを感じて成功を確信し、ニヤリと笑う。
いつからなのかは分からないが、俺には特殊な力があった。
触れた相手と魂を入れ替えることが出来る力だ。この力を使って俺は名をあげてきた。
つまり俺は今、先ほど俺を捕まえていた社長令嬢からカラダを奪い取ったのだ。
「ふふふ、悪いがこのカラダ、俺が貰うぜ?」
俺はそう言ってドレスに包まれた胸をはだける。
自分の身体が俺に奪われた事実と、奪われた身体が俺に従って胸を曝け出している事実に気付き、俺に入った女は必死に止めに入る。
「な、何やってるの! やめなさい!!」
「イヤーっ、やめてぇーっ!」
はだけた胸を戻そうとする元俺に対して、自分が襲われている風に甲高い悲鳴を上げる。
やっと到着した警備員が元俺を取り押さえる。
俺の身体が警備員の警棒でボコボコに殴られる様を見下ろし、俺は薄暗い笑みを浮かべていた。
取り押さえられ、そのまま連れていかれる元俺を見送り、俺はパーティー会場を離れてこの身体の控え室に移動する。入れ替わる瞬間に奥歯に仕込んでいた対拷問用の薬のおかげで、あの身体は有益なことは何一つ話せない。
鏡を見ると、悪い笑みを浮かべたドレス姿の女。今の俺の顔が映っていた。
「もう元の俺には戻れないだろうし、社長令嬢って立場は悪くないか。
このままこのカラダを俺のカラダとして生きるとするかな。」
今までは入れ替わって仕事を終えた後は元の身体に戻っていたが、今回はそうはいかない。
この身体の立場もある為、別の身体に移ってこの身体に騒がれる危険性がある以上、これが俺の新しい肉体。ということになるだろう。
「となれば早速、このカラダ、色々試させて貰うぜ?」
俺は鏡の前に向けて、今度は両方の胸をはだけた。
勢いよくおっぱいが揺れる。
「ふふ、凄いおっぱいだな。これがこれからずっと俺のモノって訳か。いいじゃないか。
んっ、ほう、これが女の……おほ、乳首勃ってきた……!」
俺のモノになった乳首は俺の興奮に適応してぷっくりと膨らむ。
暫くこの身体で生きることに決めた以上、新しい俺のカラダについては色々と知らなければならないだろう。
そう思ってぷっくり膨らんだ乳首をつまんだ。
「んふっ、ふふっ、これ、気持ちいいぞ……
今まで入った女の中でも上位のカラダだ。これは良いモノが手に入ったぜ」
俺は更に自分の身体を撫でまわす。もはやこの身体は完全に俺のモノ。
コイツはもう俺の意のままに動き、俺の好きな時にカラダを捧げる、俺専用の性奴隷となったのだ。
俺の興奮が更にこの肉体に流れ込む。身体は火照りを増し、俺の肉欲を受け入れようとオンナとしての準備が整っていく。
すっかり忠実になったカラダにほくそ笑みながら、遂に俺はドレスを脱ぎ捨てた。
「ふふ、ふはははっ!!」
鏡に映る見れば見るほど美しいと感じさせる極上の女体に、思わず笑いだしてしまう。
この女の魂が履いた、最後の抵抗ともいえるパンツも、俺の身体となった為にいとも簡単にはぎ取られる。
これで、鏡の前には笑いながら惜しげもなく産まれたままの姿を晒す女がいるだけとなる。
産まれたままでないパーツはただ一つ、魂だけだ。
そのまま鏡の前で、見せびらかすようにポーズを決める。
手にしたカラダの試運転も兼ねて、胸を大きく揺らし、腰を振ってこの身体の新たな主人である俺を誘う。
興奮した俺の魂を反映した身体は、性器からつぃーっ、とねっとりとした透明な液体を漏らしはじめた。
だらしなく粘液をこぼすソコを両手でくぱぁと開き、鏡の前に晒す。膣肉に外気が触れてひんやりと新鮮な感覚がする。
「おっほ、プルップルで綺麗なピンク色。この身体、大事に使われてたんだなぁ!
俺もこの身体、「大事」に「使って」やるぜ?」
この身体で産まれたアイツも、ここまでまじまじと自分の膣を見たことはないだろう。
そんなこの身体の大事な部分を見ず知らずだった俺が自由に眺める。
そして俺のモノになった以上、アイツがここを見ることは絶対に出来ない。
この身体を好き放題堪能できるのは、もはやこの世界で俺だけなのだから。
興奮のままに膣内に指を差し込み、ぐにぐにと刺激して感触を確かめる。
男の身体より一回り細い指で、触る。撫でる。押す。ジワリ熱い感覚が身体中に流れていく。
「ふふふっ、いい、気に入ったよこのカラダ。よし決めた。この身体、俺の身体として定着してやろう……!」
定着。
俺の触れた相手と入れ替わる能力、実は空撃ちすることが出来るのだ。
原理は単純。自分に触れた状態で能力を使うだけ。すると触れた所を通じて自分と自分の入れ替わりが起きる。
ここで入れ替わる際、魂は手を通じて俺から俺に移動する。
これを何度も行うと、身体が魂の形を覚え込み、俺の魂こそが自分の正統な魂であると認識するようになる。
記憶が読めるようになり、成りすまして行動するのには打ってつけなのだが、一つ悩むこともある。
数年前、記憶を読むために定着を行った相手から産まれたの子供の顔が、恐ろしく俺に似ていたのだ。
肉体が俺の魂の情報を読み込み、精巣を俺のモノに作り替えてしまっていたのだ。
以来恐くて使っていなかったし、女に使うのは初めてだが、この身体はもう俺のモノだ。手放すつもりもない。
股間に手を差し込んだまま、俺は能力を解放した。
「っ!! あああああああっ!!!」
能力を起動し、この女の身体の俺とこの女の身体の俺を対象に入れ替えを行う。
魂が何度も何度も抜けて、入って、抜けて、入っていく。
肉体が、元コイツの棲みやすい形ではなく、俺の棲みやすいように変質していくのが分かる。
出て、入って、入るごとに居心地が良くなっているのが分かる。
股間から異常なぐらいに分泌された愛液はこの身体が俺色に更新されている証拠のように思えた。
能力を止めてふぅー、と一息つき、ベトベトになった股間を撫でながら自分の身体を確かめる。
頭の中での居心地が非常にイイ。なるほど、女に定着すると脳が男の形になるのか……!
男に定着した時のように卵巣も変質しているかどうかは分からないが妊娠する気はないし特に問題ないだろう。
早速、手に入れた記憶を味見させて貰うとしようかな……!
「姫川芹那。姫川製薬の社長令嬢で、お母様がフランス出身! この髪と眼はそういうことか!
私立帝英女子大学、文学部3回生で21歳。身長157、体重53、バスト94、ウエスト65、ヒップ88!
たまたま予定が合ったから出席したお父様のパーティで不審な動きをしていた俺を見つけた訳か
こんなことにならなきゃ勝ち組人生エンジョイしてたのにねぇ、ひひっ
代わりに俺が、スパイから足を洗ってこの身体で人生歩んでやるからな、んふっ」
上手く気持ちいいところを刺激したらしく、再びオナニーにふける。
このカラダの記憶から普段のオナニーを織り混ぜながら、気持ちいいところを開発していく。
「こことか、どうだ……? んっ、ふーん、なかなか……
じゃあここは、んひゃあっ!! ふ、ひひっ、来た、大当たりだっ! 未開発の性感帯はっけーん!」
新しい肉体への凌辱は元々記憶されていた性感帯の開発だけでは収まらない。
俺の知識から女の身体の感じやすい所に目星をつけて、その中でもこの身体の記憶にない箇所を刺激して確認する。
21年間の、いや14歳から今まで7年間のオナニーでも触ったことすらない所にある性感帯を、俺が開発してやるのだ。
刺激するごとに、脳内に新しい性感帯の記録と、これから俺に開発されるという事実が書き込まれていく。
記憶への書き込みは元俺の脳のごとくスムーズに行われて、脳と魂の連携が確実になっていることがわかる。
「よし、決めた。このまま俺の記憶も入れて、この頭の中で俺の脳を作りなおしてやる。」
魂と脳の一体感を感じた俺は、次に俺の記憶をこの脳に書き込むことにした。
魂と脳の記憶を完全に同期させることで脳を完全に俺のモノにし、それを基点として肉体の全権限を俺に書き換えるのだ。
スパイとして活動している俺には、大量の機密情報があったため、戻ったことも考えて記憶の書き込みなどしたことはない。
だがこの身体は違う。
この身体は完全に俺のモノにする。この身体だけが俺の本体になるのだ。
「もう俺の身体だし、返す気もないし、頂くぜこの脳みそ……んい゛っ、あ゛っ、あ゛……! あぁ~っ……♥」
遂に脳に魂を差し込む。俺の記憶がこの脳に吸い上げられ、染み込み、保存されていく。
突然記憶を流し込まれた脳は強い反応を示し、身体はうめき声をあげる。
声をあげながら最後の抵抗のように大きく痙攣するが、段々それも収まり、脳に記憶が馴染んでいく。
脳を完全に奪われた肉体に、もはや抗う術などなく、脳から神経を通じて、所有者が更新したという事実が全身に送り込まれる。
身体中の細胞が所有者変更の知らせを受け取り、その事実の返礼として脳に快楽の信号を送り込む。
俺の脳で快感を受け取り、甘い溜め息を漏らしながら、この身体が俺の身体に生まれ変わったことを自覚する。
こうして俺は、姫川芹那の肉体と人生に乗り換えることに成功したのだ。
俺はほくそ笑み、この身体での自慰を再開するのだった……
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俺が姫川芹那に乗り換えて2ヶ月が経った。
2ヶ月も乗っ取っていると魂も肉体もこの組み合わせが当然と思ってくれているようで、この身体を使うことに何の抵抗も違和感も覚えなくなっていた。
「ぁあっ…ぉじょぅさまっ……んーっ……ぃぃ、匂ぃ……んっ……ふぅっ……」
隣で聞こえた喘ぎ声で目を覚ます。そこにいたのはウチのお手伝いの由梨香。
ああ、思い出した。昨夜は3日ぶりにこの子を呼び出して汗だくになりながらレズセックスに興じたんだ。
そして今、先に起きて俺の髪の匂いを嗅ぎながら自慰に耽っている、というところだろう。
「由梨香」
「ぁ、ぉじょぅさま、ぉはょぅござぃます……んぅ……ぁあっ、ぉじょぅさまの太もも、きもちいぃ……♥」
俺が起きたことを確認すると由梨香は手で慰めていた股間を、太ももに押し当ててくる。
ベットのシーツの擦れる音と、くちゅりと粘液の音が聞こえて、太ももには粘液とプルプルの肉の感触が伝わってくる。
芹那に乗り替えた初日、元々あった記憶とその時の態度から由梨香からの好意を感じたため、押し倒してみた時はあんなにしおらしかったのに、今では常にデレデレでタイミングさえあれば俺を誘惑するし襲い掛かってくる。
……これはこれで悪くないが。
実際今も、俺の太ももで腰を動かすのをやめる気配はない。
どうせ今日は休日で、現状予定もない。そもそも今は朝の5時半。朝食までだって時間はある。というか朝食を作るのは由梨香だ。おそらく由梨香もそこまで分かってヤっているのだろう。
……いや、本能の赴くままなのかもしれないが。まあいい。
太ももで這い回る由梨香の股間に向けて、指を這わせる。
「んっ、あっ、はぁん……ぉじょぅさまぁ、もっとぉ……」
「由梨香って本当にスケベね……ほら、ここが良いんでしょう?」
「んぁっ! ぉじょぅさまの指ぃ、すっごい気持ちいぃっ♥♥」
「ふふ、由梨香ってホントかわいいわ。ね、こっち来て……ん、ちゅ……」
「そんな、ぉじょぅさまこそ、素敵で……んぁ、ちゅぅ……」
股間を弄っていない腕で由梨香を抱きこみ、唇を重ねる。
女の身体で女を抱いて、互いの胸が潰れあい、やわらかくきめ細やかな肌が擦れ合う感覚は脳に棲む俺の肉欲を滾らせる。
重なった唇から舌をねじ込み、絡ませあうと興奮のせいでネットリと粘性の増した唾液が混ざり合う。
絡み合った舌が、由梨香からも俺に差し込まれてくる。互いに口の中を貪りあう濃厚なキス。
もはやどちらの唾液か分からなくなったあたりで、唇が離れると、透明な糸がツーッと垂れる。
昂ぶった由梨香が俺の首筋にしゃぶりつく。ペロペロと舐めながら、舌は首筋、鎖骨、更に胸へと下っていく。
滑らかな今の俺の肌をネットリと舐められる感触がゾクゾクとした快感となって脳になだれ込む。
俺の肉体は快感を受け止めるたびに興奮を高め、由梨香の舌が胸の先端に辿り着くのとほぼ同時に、乳首と乳輪がぷっくりと浮き上がっていた。
「あはっ、おじょうさまのここ、すっかり勃起してるぅ。えへっ、男の人みたいにビンビンですよぉ?
もう我慢できませんし、頂いちゃいますね……まずは、れろーっ……」
「んっ、ぁ、これ、いいっ……そこ、もっと、ぁあんっ……左も、ちょうだい……」
由梨香は乳輪とおっぱいの境目を舐め始める。敏感になった乳の神経を直接刺激され、さっきより強烈なゾクゾクが体中を襲う。
身体の奥で快感が、火照りがどんどん溜まっていく。
溜まった火照りはまず最初に舐められていない乳首への疼きとなって身体に現れ、俺は疼きに命じられるまま由梨香を求める。
「えへへ、お嬢様とってもスケベで、こっちもゾクゾクしちゃいます。
それじゃあ、こっちは先っちょから攻めちゃいましょうか。そーれ、くりくりっ」
「ふああっ、これ、いい……っ……あは、あははっ! わたしのカラダ、さいっこぉ……」
男の頃には味わえなかった、今の肉体特有の快楽を味わい、優越感にべっとりと浸る。
この身体も、目の前で俺に奉仕する美少女も、全てが優越感の対象だ。思わず笑いがこぼれてしまう。
だがこの感覚もまだ前戯に過ぎない。股間からはニトーッと、液体まみれになった感覚がしてくる。
この肉体の準備が整ったことを感じ、いよいよと由梨香を押し倒す。
「ふふふっ、待たせたわね。じゃあ、シましょうか」
「あぁ、ぉじょぅさまぁ……はやく、わたしと、一つにぃ……」
押し倒した由梨香の濡れそぼったそこに、俺の股間を重ね合わせる。
やわらかく、粘液でぬらぬらになった互いの性器同士が触れ合うと同時に、快楽の電流が二人の体を駆け巡る。
もはや止めるものもなく、互いが互いを求め合ってそこがクチュクチュと卑猥な音を鳴らす。
「あ、ああっ、すごいわ、すごいっ! わたしのカラダ、本っ当にきもちいいっ!!」
「ふあっ、あぁっ、ぉじょぅさま、ぉじょぅさまっ、気持ちいいっ、きもちいぃょぅ……!」
これが、女同士のセックス。女の肉体を得てのみ味わえる快感。
普段の生活の何倍も、自分の肉体が女だということを強く理解できるこの感覚が、たまらなく気持ちいい。
男の何倍も気持ちいい。今までスパイ活動の際に盗んできた身体でシなかったことが非常に悔やまれる。
だからこそ、この身体では好き放題味わう。女という性を、貪り尽くしてやる。
そう思いながら、俺と由梨香は互いに甲高い声をあげて絶頂を迎えた。
絶頂の余韻を存分に味わいながら、何とか身体を動かして由梨香の上から移動する。
見ると由梨香は息を荒げ、目を潤ませて未だ絶頂のさなかに浸っているようだ。
汗と愛液で身体がぐちょぐちょになってしまった為、先にシャワーを浴びると伝え、
昨日のセックス前に着ていたネグリジェを纏って部屋を出た。
ネトネトでベトベトの感覚が、鮮明に股間や胸の感覚を脳に伝え、気持ち悪いが気持ちいい。
やっと着いた脱衣所で服を脱ぎ、シャワーを浴びる。
豊満な胸でお湯が一旦留まる感覚、逆に股間でお湯が留まらず、太ももに流れてゆく感覚。
2ヶ月経ったが、脳が完全に男に書き換わっているせいか、
この感覚は未だに自分が女の肉体を使っているという認識を強くさせ、非常に気分が良い。
「うふふ……本当にエロい身体ね。私の開発の成果もあって私が乗っ取られる前よりずーっと気持ちいい。
これからも私の肉体として、思う存分使い込んであげるわぁ……」
対外的にボロが出ないよう、脳でフィルタを掛けて口調は全て芹那のものに統一しているが、喋る内容は俺の欲望そのものだ。
芹那の声と口調で自由に俺の意思を喋らせることが出来ることへの支配感に浸り、再び身体が興奮してくる。
そんな俺の意思を反映し、鏡には発情した雌と化した芹那が映り、俺を誘惑してくる。
やはり素晴らしい身体だ。絶対に手放してやらない。
そう思いながら、シャワーを使って昂ぶる芹那の器を慰めてやるのだった。
シャワーでオナっている途中で由梨香が入ってきた為、二人で身体を洗いあって(途中で発情してもう1回ヤった)浴場を出る。
新しいネグリジェに着替えて朝食の席に向かう。由香里は手際よく朝食の準備を始めていた。
お父様とお母様は昨日から1週間旅行に出るといっていた。俺はしたいことがあったため家に残ることにしたのだ。
朝食を食べ終え、人払いを済ませ、ある場所へ向かう。次に起こることを考えると背中がゾクゾクしてくる。
向かったのは、屋敷の地下室。ある人物が捕らえられている階層だ。
コツ、コツ、コツ。足取り軽やかに階段を降りる。おっぱいがふるふると揺れて実に心地良い。
しかしこの屋敷、牢屋も鎖も完備とか、いつの時代の建物だよ……
辿り着くと牢屋があり、男が鎖に繋がれていた。
「!! ッ!!!」
「あはっ、お久しぶり。ですねぇ、『昔の俺』……うぁ、ぶっさいく……ボッコボコにされてますね。ぷふっ……
いろんな人にあんまり派手にやりすぎないよう言っておいたんですけど、ダメみたいでしたね。あははっ。
ま、スパイな上に公衆の面前で私の服剥いじゃったら、お父様が黙ってないかぁ。
自分で言うのもアレですけど、結構ハンサムだったのになぁ、ざーんねん。ブフッ、ダメだ、ツボりそう……
あ、そうだ。『素で喋っていいですよ』?」
「ッ! お前ッ! ……え……喋……れる……?」
「ふふん、凄いでしょうそのお薬。この能力を使う上での最終手段みたいな物でしてね。
服用者を俺限定にすることで、最初に声を聞いた人間が『喋っていい』と言わない限り自分のことを丸っきり喋れないよう、
脳に無理矢理リミッターを掛けちゃうっていう、まあほぼ劇薬みたいな薬なんですよ。
作るのにいろんな研究者の頭脳使って大変だったし……その感じだと、上手く効いてるみたいですね。良かったっ。」
「はぁ……はぁ……返して……、私の、身体……返してっ……!」
「うふふっ、嫌ですよ。誰が好き好んで捕まったスパイの身体なんかに戻るもんですか。
そもそも、貴方が俺を捕まえなければ、こんなことにだってならなかったんですよぉ?」
「ふ、ふざけんなよお前っ!! 身体盗んだのはお前だろうがっ!!!」
「うわっ、怖ぁーい、脳みそが男だからですか? とっさの反応は完全に男になっちゃってますねぇ、あっははっ」
「ッ……! ……お願い、返して、返してよぅ……」
「うわ、この私の身体ならまだしも、男の声でそんなこと言ってもキモいだけですね。
そもそもこの身体はもう中身まで俺一色ですし。もう貴方のじゃないですよ。
ちなみに今日は、私の身体を頂いた2ヶ月記念ということで、色々報告してあげようかなと。」
「報……告……?」
「まず何から話しましょうかね。一番最初の、身体と魂が別れた直後の話にしましょうか。
この身体を貰った初日は、オナニーしながら俺の記憶とか全部私の頭の中に書き込んで身体を服従させて、
そのままここに帰ってきて、私の記憶から見ても私のこと好きそうだった由梨香ちゃんを犯しました。」
俺は目の前の、芹那の魂を閉じ込め、更に牢に入れられた古い俺の身体に話していく。
目の前に居るのは、2ヶ月ぶりに見た、懐かしい声、懐かしい見た目だ。そして今、既にその容れ物は他人そのものだ。
俺は新しく、俺に相応しい身体へと移ったのだから。
「ふふっ、私の身体って本当に素敵ですよね。
由梨香ちゃん、最初の時以来私とのセックスに依存しちゃって。
あそこまで求められると断れないって言うか、由梨香ちゃんもかわいいしまあ良いやっていうか?
ぁ、そういえば貴方が付き合ってた彼氏とは別れました。俺的に男は要らないので。
でも滅茶苦茶ゴネられて、何がいけなかったんだ、
とか悪いところは全部直すから考え直してくれ、だとか。
面倒なんでSNSブロックしたら家まで来ちゃったので、
一回セックスする振りして強姦未遂で捕まえましたけどね。
このカラダ、素敵な身体だとは思ってましたけど、
あの時ほど便利だなぁと思ったことはなかったですね。
男なら適当に抱かせる振りすれば一発アウトとか、あっはは!」
「嘘……そんなっ……!」
「にもかかわらず、勝手にこの身体を盗んで棲みついてる俺は無罪放免。
それどころか触り放題犯し放題。世の中ってほーんと不条理ですね。
哀れな私の身体、ここ2ヶ月毎日のように俺に犯されてますよ?
ほーら、このスケベおっぱい、こうやって揉みしだいても、
ブラジャーの中の乳首をこうやってクリクリっと……ぁんっ
ふふっ、こんなことしても誰も咎めない。
もう全身隅から隅まで俺の身体だから、ただのオナニーなんです。
この身体がイき狂って疲れて動けなくなるまで犯しに犯しまくっても、ぜーんぶただ自分を慰めてるだけ。
自分に何をしようが自分の勝手。素晴らしいですよねっ! うふふっ!」
ネグリジェの中の下着に包まれたおっぱいを揉みしだき、乳首をこね回しながら話を続ける。
そうして少し興奮した俺は、その手で体中を撫で回し始める。
「おかげで私の身体、俺に好き放題開発されたんですよ?
知らないでしょ? 私、脇腹も性感帯だったんです。
今では散々開発されて、他にもいろんな所が性感帯に変わっちゃってるんですけどね。
ポルチオとか凄いですよ。お腹の、ちょうど子宮の口当たりの、ちょうどこの辺でね……
嵌りに嵌ってだいぶ開発しちゃって、イった瞬間に押さえると、
カラダのコントロール全然利かなくなって、おまんこからお汁ドバドバでちゃうんです。もう大洪水。
快感があまりに暴力的すぎて開発しすぎるとバカになりそうなので最近はちょっと控えてるんですけどね。
これから一生使っていくわけだから、この身体はとても大事なんです。犯しはしますけど。」
ちょうど下腹部辺りを愛おしそうに撫でる。ここが気持ちいいんだぞ、と見せ付けるように。
この気持ちいいを、お前は二度と味わえないんだぞと、伝えるように。
「まあ、そういうわけで。このカラダはもう貴方の知ってる姫川芹那ではないんです。
2ヶ月、俺の魂の欲望に犯され続け、俺のカラダに相応しいよう調整に調整を重ねられた新しい姫川芹那。ソレが今の私。
まあそういうわけで。貴方が使っていた姫川芹那はもうこの世にはいないってことだけ、最後に伝えたかったんですよね。」
「……え? ……さい……ご……?」
「ええ。お父様がね、貴方、何も喋らないし、そろそろそのカラダ、消そうかって。
あ、私の前で言ったんじゃないですよ? お父様の部屋に仕込んだ盗聴器で聞いたんです。電話で話してました。」
「な、盗聴、器……!? 貴方まだスパイを……?」
「あっはは、やだなぁ。スパイじゃなくて、私の為ですよ。私がこの家を乗っ取るための、ね。
スパイなんて割に合わないお仕事、この素敵な立場とカラダがあれば絶対しませんって。ふふ。
このカラダには、お父様の会社と地位を継いで、私に相応しい人生を生きてくって決めてますからね!」
「そんな……私から、まだ奪うつもりなの……っ!!」
「違いますよ。私の身体が奪われた時から、人生全部俺のものになることは決まってたんです。
ふふ、でも貴方はもう心配しなくていいんですよ?
貴方にそのカラダで与えられたスパイ男としての人生はもうじき終わるんですもの。
さて、じゃあ最後に、『もう二度と、私のことも、貴方のことも、喋っちゃだめですよ』? うふふふっ。
そういう訳で。貴方が死んでもこのカラダは大事に、だぁーいじに使わせてもらうからね。あっははは!!」
「!!? !! っ!! ぁ!! うぁぁっ!!!」
俺はそう言って、地下室を後にした。もうアレと会うことはないだろう。
さよなら。俺。今までまあそれなりにありがとな。俺はもっと素敵なカラダで、素敵な人生を生きるとするよ。
地下を出ると電波が届くようになったようで、スマホに連絡通知が来ていた。
通知の相手は2週間前に大学の友達から俺の彼女にランクアップした理沙だ。
モデルの娘らしく、芹那の記憶としては知っていたのだが、大学で実物を見た瞬間に俺の魂が一目ぼれしてしまった。
しかし芹那の脳から情報を引き出してみると理沙はどう考えてもノーマルっぽい。
彼氏もいるとのことだったし、そもそも俺になって初めて理沙に出逢ったときは忌々しいことに俺の肉体である芹那にも彼氏がいた。
そのため、彼氏だったアレと別れてすぐに、話を聞いてほしいと理沙をウチに呼び出した。
そして、俺の元に来てくれた理沙と身体を入れ替えたのだ。
理沙の身体を乗っ取った俺は、あらかじめ飲んでおいた睡眠薬の効果で芹那の中で理沙が眠っているうちに、
理沙の脳を、以前やった手順で男のものに作り変え、少し俺の思考も植え付けてから、元に戻ったのだ。
ちなみに理沙のカラダは芹那のゾワゾワピリピリする感覚とは異なり、気持ちよさがふわふわとしててこれはこれで良かった。
男の脳になった理沙は、その後芹那に戻った俺の誘惑に簡単に手篭めにされてくれて、俺達の付き合いが始まった。
後で聞くと理沙に元々居た彼氏とはすぐに別れてくれていた。
何であんなのと付き合ってたかは分からなくなってしまったらしい。
メッセージを確認しよう。今日デートしないか、ということと、待ち合わせ場所と時間が書いてある。
……うん。余裕で間に合う。返事しとこっと。
ちょっと前に買った少し露出の多い、俺の好みに合った服に着替えて待ち合わせ場所へ歩きだした。
着いたのは待ち合わせの30分前。ちょっと早すぎたかなと思ったが、理沙はそこにいた。はやい……
流れるような黒髪に、平均より高めの身長。素敵なプロポーション。そして俺が一目ぼれするほどの綺麗な顔。
見れば見るほど惚れ惚れしちゃう美人。そんな美人が、俺を見つけるなり少し驚いて嬉しそうに手を振ってきた。
「ごめん、待たせちゃった?」
「んーん。私が勝手に早く着ちゃっただけだし……って言っても芹那も30分前だよね?」
「それは、理沙とのデート、楽しみだったからで……」
「でっへへー」
「な、何よう、きもちわるい笑いかたしてぇ」
「私も同じだよ、芹那はかわいいなぁー」
「ぁ、もう……」
俺と理沙はぎゅっと抱き合う。やっぱり女同士で抱き合うの、気持ちいい……!
二人の女の子の匂いが合わさって、あぁ……凄い。癖になっちゃいそう……
理沙の頭の中も俺同様男が混ざっているせいで同じ事を考えているのか、お互い抱き合ったまま何度も深呼吸する。
更に抱き合う手は身体をまさぐりあい……やば、興奮してきた……! ……って違う!
俺は慌てて身体を離す。
「ぇ……どしたの、芹那……?」
理沙がこの世の終わりのような顔でこっちを見てくる。いや、違う! そんなつもりじゃないっ!
今すぐ抱きしめなおしたかったけれどそれでは話が進まないのでとにかく手を掴む。
「今日は、デート。でしょう?」
「……ぁ、そう、だったね……」
(でも、夜は、私のこと、好きにしていいよ……?)ボソッ
「!!」
握る手がぎゅっと強くなった。誘惑するごとに反応してくれるのは凄く楽しい。
それに理沙ほどの美人が俺のカラダを求めてくるのは純粋に嬉しい。キュンキュンする。
そのまま手を繋ぎ、2人でいちゃいちゃ話しながら歩き出した。
俺達のデートはいたって普通に、肩を寄せ合って映画見て、喫茶店で2人用のジュースを飲んで、お互いの服を選んで。
ただただひたすらにいちゃいちゃしただけであっという間に一日が過ぎていった。
「えへへ、今日はすごい楽しかったよ。」
「うん。私も……芹那……んっ……」
「……んっ……ちゅ……ぷはっ、今日ね、お父様とお母様が旅行中で、由梨香には帰らせてあるの。だから「行く」
あっははっ、早いし、がっつきすぎだよ。そんなに私の身体「欲しい」っ……ぁの、直球すぎるし、ドキドキするし……」
「……じゃあ芹那は、私のこと、欲しくない「すっごい欲しい」……えへへ、にやけちゃうじゃん……」
「じゃあ、行こっ……か、理沙」
「うん……」
こうして俺達は肩を抱き合いながら芹那の家へと向かうこととなった。
家に電気がついてないの、俺になってからははじめてかも。そう思いながら電気をつけ、私の寝室に向かう。
「前に来てくれたとき以来だっけ」
「そうだね。……あの時はごめんね。私、なんだか無性にムラムラしちゃって……」
「ううん。理沙になら、いいから。私もムラムラしてるし……あ、そうだ。ベットでする? お風呂でする?」
「あー、お風呂もアリかも……」
ムラムラしたのは理沙の頭の中が俺に書き換わったせいなのだが、そのことについては当然触れない。
というわけで、脱衣所に辿り着き、お互いに脱がせあう。
理沙の綺麗な肌がだんだんあらわになってくる。芹那の身体も同じなのだが。
ホントに綺麗な肌だ。思わず指が肌を撫でて……
「ひゃあぁっ!! ちょっと芹那! フライング!」
「えっへへ、ごめんごめん……綺麗すぎてつい手が勝手に……」
「もう……私だって相当我慢してるんだから、次やったら体中舐め回すからね……」
ここでふと気になっていたことを思い出した。
理沙の頭の中を書き換えたわけだが、自分には欲情するんだろうか。
俺は自分の身体に欲情するわけだが、これは俺が元々芹那ではないせいな気もする。
というわけで、暗に少し聞いてみることにした。
「ねえ理沙、私と付き合うとき、私にムラムラしたのよね?」
「あんま恥ずかしいから言わないでよ……」
「でね、気になったんだけどね? じゃあ理沙ってお家とかでスるときって、何を使ってるのかなって
私も、理沙と一緒で女の子のことが好きだから、私の身体見ててもムラッとくる時があるの。そういうのってあるのかなって。」
「ああ、そういうことか。私もあるよ。自分にムラッとすること。」
「やっぱりそうなんだ」
「でも最近はずっと芹那でシてる。芹那のこと以外考えられない。芹那のいろんなこと考えてると収まらなくなる」
「ちょっ……ぇ、それは、ずるい……」
濡れた。ドキッと来たしジュンと来たしムラッと来た。理沙直球だし一途すぎる……!
頭の中で好きが溢れてきた。完全に俺色に染まったこの身体だってもうそれしか考えられないし。もういいや。
今日はドロッドロのグッチャグチャになっちゃおう。
早速服を全部脱いで、下着も脱ぎ去って、全裸になって、理沙の腕にぎゅっとくっつく。
最初はピクッとしたが理沙も受け入れてくれたようなので、
そのまま理沙の腕でおっぱいを潰しながら2人で浴場へと入っていった。
とりあえずとシャワーを流すと、遂に理沙が本性を現した。
突然、本当に突然に、押し付けていた俺の胸の先で勃起していた乳首をこね始めた!
「んっ、ぁんっ……理沙、ああっそんな、激しいっ」
「うっさい……こんな、すけべなおっぱい押し付けて、誘いやがってぇ……!」
「ふぁあ、あぁっ、すごいっ、これっ……!? やめ、ちょっ、吸わないでっ! んぃぃっ!!」
突如理沙はこね回していなかった方の乳首にしゃぶりつき、吸い始めた。
中から刺激される感覚が、敏感に開発済みの芹那乳首の神経を伝って、脳みそに流れ込んでくる。
やばいこれ、頭の中で本格的にピンク色のスイッチ入っちゃったっ……!
お返しとばかりに、俺は手で理沙の身体を撫で始める。
「んっ、ふぁ……、せり……なっ、すっごい……!」
「ふふふっ、理沙のからだのことなら、いっぱい、しってるんひゃあぁぁっ!!」
理沙のカラダは一度乗っ取った際に性感帯を研究済み。
愛撫だけで相当な快感を与えられると確信して攻め立てるが、感じた理沙が乳首を強く刺激し、頭がパチパチしてしまう。
この2ヶ月で、俺と由梨香でこの身体をやりたい放題に開発しすぎたことを少し悔やんでしまう。
腰に力が入らない。そのまま理沙に押し倒されるように崩れ落ちてしまう。
発情した理沙が俺の上で四つん這いになって、そのまま俺の鎖骨を唇で甘く噛む。
え、なにこれっ、ゾクゾクが、骨を伝って、え、すごっ……!? この身体、まだこんな所が……!
「すごい、芹那の顔、とろっとろになってるよ……? かわいい、はむっ」
「ひゃあぁあっ! だめっ、そこっ、ダメだってっ! このかんじ、はじめてで、ふあぁぁっ!!」
鎖骨を舐められて、甘く噛み付かれるだけで、きもちいいが流れ込む。
骨の奥にきもちいいが響き渡って、そのまま体中の骨という骨が快楽漬けにされている気分になる。
快感はやがて頭蓋へと到達し、そこから脳みそに包み込むように流れ込む。
「ふーん、骨、弱いの?」
「わかんない、わかんないけど、これは、だめだって、ひゃあぁぁあぁっ……」
「むふ、むふふ。芹那超かわいい」
調子に乗った理沙は俺の全身を撫で回す。
ただ撫で回すだけじゃない。
俺の身体の、肘や肩、骨の出ているところを見つけるごとに、そこに力を込めてくる。
グリグリと刺激されると強烈に、クリクリと刺激されるとゆっくりと、骨の中に快感が反響していく。
声は全然抑えられないし、気持ちよさで思考が回らない。
何とかこの状況を打破しないと、ただただ理沙に犯されてしまう。
……それはそれで悪くないけど……
「はぁー、はぁーっ、りさ……」
「なぁに、せりンムッゥ!?」
結局これしか思いつかない。俺の身体を舐めまわす理沙の顔をひっ捕まえて、そのままキス。
そのまま理沙の意思を無視して舌をねじ込む。
驚いて動けない理沙の隙を付いて、その口の中を蹂躙する。
更にキスに気を取られた理沙に、俺の四肢を絡める。
互いの体温が伝わる感覚は理沙と愛し合っている事実を確認させてくれる。おそらく理沙も感じているはず。
絡めると同時に唇を離し、理沙の耳元で、出来るだけ誘うように声を出す。
「ねぇ、もう我慢できないのぉ、ここで、シよぉ?」
「っ……! はぁーっ、はぁーっ…… わかった……!」
そのまま、絡めあった身体を少し緩めて、お互いの性器を重ね合わせる。
さっきのキスよりもっと、ずっとやさしく。股間と股間がゆっくりと触れ合う。
ぐちゅり。互いに興奮しきった身体からは大量に愛液が分泌されており、ゆっくり触れ合おうともいやらしい音がこぼれてしまう。
「はぁ、んちゅ、あぁ、せりな、すき、すき、すきぃ……」
「ぁあ、わたしも、りさのこと、すき、すき、だいすきぃ……」
互いの好きが絡み合い、脳髄に響いてくる。
理沙と身体を求め合っている。同じ気持ちでいるという事実がたまらなく心地いい。
ついばむように、何度も何度もキスをくり返す。
キスはだんだんと深さを増し、再び舌と舌が触れる。
今度は貪るのではなく、確かめあうために。2人の舌が指を絡めるように触れ合い、撫で合い、絡み合う。
好きの気持ちが、湧き上がって、溢れ出て、吐き出されて、吸い込まれる。
吐息を、唾液を、気持ちすら交換するようなキスを、ただただくり返す。
お腹の奥がキュンキュン、やけどしそうなほど熱くなってくるのがわかる。
熱さに身を任せて腰を動かす。ぐちゅりという音と共にバチッと気持ちいいが弾けるのが分かる。
舌を繋ぎあい、股間を合わせ、ただきもちいいの赴くままに二つの口でお互いを貪りあう。
「あぁ、きもちいい、きもちいいよぅ……ん、ちゅ……せりな、せりな、せりなぁ……♥」
「はぁっ♥ りさ、あぁ、りさ、りさぁ……! いっしょにイこ。ふたりで、ぐちゃくちゃに、へんになっちゃお……?」
「ひゃぁ、ぅん、いっしょに……せりな……♥」「……りさ……♥」
「「だいすき」」
「「イッ、っぅぅ~~~っ!!」」
声と共に、好きの気持ちでいっぱいになって、腰をおしつけあう。
瞬間、声にならないような声をあげてふたりでイってしまう。
全面ピンク色のあたまの中できもちいいとすきで溢れかえり、意識すらトびそうになる。
びく、びく、とカラダがふるえ、そのふるえがお互いのカラダを刺激してる。
甘く、とろけるようなきもちいいが余韻といっしょにカラダの中を駆け抜けていく。
上にいる理沙の体重も、体温も、感触も。何もかもが愛おしく、心地いい。
自然としていた恋人つなぎの手をきゅっと握ると、理沙も手を握り返してくれる。
だんだん意識がハッキリしてきた……本気で好き同士でするセックスが、こんなに気持ちいいなんて……
「ふふっ……」
自分の上に全裸で倒れ伏し、せりな、せりなとうわごとのように呟く理沙を見て、思わず笑ってしまう。
……ふと、あることを思いつく。俺は理沙の手を握り……
次に目が覚めると、俺は芹那の肉体に上に乗っかっていた。
身体には先ほど同様に、しかし少し違う、じんわりと熱い感じで快感の余韻が流れている。
「はじめに頭の中を書き換えた時以来だね、理沙……
……っと、理沙がいつ起きてもいいように芹那の口調にしておかないと……」
俺の魂は、理沙の身体を支配していた。理沙と身体を入れ替えたのだ。
理沙の魂は芹那の体内で、未だ眠り込んでいる。そのほうが都合がいいか。
鏡を見ると、俺に乗っ取られた理沙がニヤニヤと笑っていた。
俺はそのまま、倒れている芹那に触れる。
「んっ……」
芹那の口から甘い声が漏れる。
初めて会ったとき以来ずっと芹那の中からしか声を聞いていなかったせいか、少し新鮮な感じがする。
「ぁは、やっぱり私のおっぱい、大きいなぁ……乳首は、勃起してないとちょっと埋まっちゃってるんだよね。
だからこうやって、れろ……ふふ、理沙の舌なら私の身体はすぐ反応するよね……!」
乳輪を舐め続けると、芹那の身体の乳首がだんだんと浮き上がってくる。
2ヶ月間、調教と開発と研究を重ねた芹那ボディ。どう弄ればどういう反応を返すかなど手に取るようにわかる。
「ん、ぅあ……ぁんっ……」
勃起してきた乳首を軽く、コリコリと刺激すると先ほどよりいっそう甘い声が漏れる。
これくらいでいいだろうか。
俺はそのまま、俺の魂の興奮で勃起した理沙の乳首と勃っている芹那の乳首を擦り合わせる。
「んぅ、んぁ……」
「ふふっ、すごい。理沙の乳首の感覚、きもちいい……」
本来理沙が受け取るべき快感を、自分の快感として受け取る。
芹那の身体はもう完全に俺のものだから、理沙の感覚を奪い取っている気分は倒錯感を感じてしまう。
乳首だけでは飽き足らず、肌を重ね合わせ、芹那の肉体と理沙の快感を貪っていく。
「んぅ、あれ、ぇ? わ……た、し……?」
「ふふ、おはよ。理沙。私の身体はどう?」
「え……? ぁ、あたまの中に……これ、芹那が?」
「そう、理沙の身体で私の身体とスるの、興味湧いちゃって。」
「……もう……」
理沙にも少しずつ芹那の脳から記憶が流れ込んでいる様子だった。
だが俺のことなど、余計な記憶は流れない。入れ替わる前に芹那の脳にはそう命令しているから。
芹那の脳は絶対に俺の命令を破ることはない。調整に調整を重ねた、俺専用の脳みそなのだから。
あくまで芹那の力で入れ替わっている。理沙はそう認識させられているのだ。
自分の身体が、男に乗っ取られているなど考えもしないだろう。
「ふふっ、理沙のおっぱい、気持ちいい……理沙の身体はだんだん身体の芯から熱くなってくるんだね……」
「ちょっと、あんまり私の身体でエッチなことしないでよ……」
「だぁめ、この身体はもう私のモノなんだもん。
私が戻さなかったら、理沙の身体はこれから一生私の言いなりなんだよ?
理沙もその身体、好きにしていいんだよ?
このまま、私が戻さなかったら一生姫川芹那として生きていくんだし。遠慮しないでいいよ?」
「ダメだってぇ! 芹那として生きていくのは、別に、嫌じゃないし、芹那に身体取られるなら、いいけど……
……むしろ……でも! ダメだから! 恥ずかしいし!」
「もう、安心してよ。身体はちゃんと返してあげるからさ。今はこれを楽しも?」
芹那の顔を赤らめ、もじもじする理沙。これはこれで新鮮でいいかもしれないな……
俺が芹那を鏡に映すときは大体ニヤニヤしながら身体弄ってたし。
今は逆に、鏡に映る俺は理沙の顔でニヤニヤしながら芹那の身体を触っていく。
「ひゃぁ、ん、ゃぁ、んふぅーっ……」
「ふふ、気持ちいいでしょう、私のカラダ。性感帯も全部理沙の魂に刻んであげるね」
「ふぁあっ!? やっ、これ、ひゃ……せりなのカラダ、すっごい……」
理沙の手で、性感帯を刺激すればするほど、芹那の顔が上気していく。
綺麗な蒼い瞳を潤ませ、金の髪と豊満な乳を振り乱す芹那の姿は予想以上に蠱惑的で、
今俺が支配している理沙の身体もズクズクと疼き、目の前の女との性交の準備を始めていた。
「ねえ、芹那。もう我慢できないし、犯しちゃうね?」
「ぇ、ちょっと、私のマネしないでよぉ……」
「いいじゃん、逆に今なら私の口に理沙が言わせたいこと、全部言わせれるよ?
今はそれ、理沙の口なんだもん。私の、芹那の身体は絶対に理沙に逆らわないよ?」
「ぅ……ぁ……」
顔が真っ赤になって、目が泳いでいる。
今、理沙が使ってる芹那の脳内では芹那に言わせたい言葉が飛び交っているんだろう。
芹那の口から、荒い息遣いが聞こえてくる。理沙が、芹那の身体を勝手に使って、興奮してるんだ……!
「はぁ、はぁ……りさ、せりなのおまんこ、ぐちゃぐちゃにしてぇ……
せりなぁ、りさじゃないと、もう満足できないのぉ……」
「あっはは、理沙ってば、私に依存して欲しいのぉ?」
「っ……」
「ふふ、可愛いなぁ……じゃあ、芹那のココ、私でいっぱいにしてあげるね?」
「ぁっ、ふぁぁっ……すごぃ、すごぃっ……!! ああぁんっ!」
ぐちょ、と音を立て、俺の、理沙の指が芹那の膣内に侵入する。
グニグニと肉の襞をかき分け、途中途中で気持ちいい箇所を刺激してやると、芹那の腰は面白いように跳ね、甲高い声をあげる。
開発しきった芹那の肉体の快楽を、理沙の魂が享受しているので当然といえば当然だが。
「ふふっ、すっごい声。芹那の身体、そんなに気持ちいいの?」
「あぁあっ、だめ、だめぇ、きもちよすぎて、あたま、バカになっちゃう……
でもね、せりなのカラダね、んっ、もっと、ひゃぁあっ、もっときもちよくしてって、止まんないのぉ……!
いまも、こしがぁっ、勝手にんぃ、うごいてっ、あっ、ああっ、おかしくなっちゃうっ……」
「ダメだよ、私の頭で勝手におかしくなっちゃったら。
でももっとおかしくしてあげるね……ふふっ」
股間の刺激に加え、身体中を舐めまわしながら更に差し込んだ手の刺激を強める。
適度に膣内で遊んであげただけでもうトロトロになってるけど、これでGスポットとかクリトリスとか弄ったらどうなるんだろ。
壊れちゃったらどうしよ。芹那と理沙で二重生活しよっかな。そんなことを考えながら。
「っっっひぎゃぁぁああぁぁっっ!! あ゛、あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ!!!
やだ、やだやだやだ、イってる、イってるんだって!!!」
遂に快感に耐え切れなくなり、理沙の魂が芹那の身体に無理矢理絶頂命令を送り込む。
股間から大量の愛液を勢いよく噴き出し、絶頂を迎えた様子の理沙。
カラダはガクガクと震え、噴き出してなお股間からはとめどなく愛液が流れ続けている。
「ぁ……ぁぁ……ぁひっ……しゅごぃ、せりなのからだ、しゅごぃぃ……」
「うわ、すごい勢いでイってる……暫く戻るのやめて理沙のカラダ開発してよっかな」
イき続けている理沙を尻目に、理沙の脳内と肉体に命令を送り込む。
理沙の肉体は俺の命令を受け入れ、ニヤニヤと笑いながら鏡の前で俺に股間を見せびらかす。
その姿は俺に捧げられた供物のようで、そのまま指で拡げられたそこに理沙の手を差し込む。
プルプルの膣肉と、ニトーッとした愛液の感触を確かめながら、理沙の肉体への凌辱が始まった。
「ん、んぅ……あ、れ……わ、たし……の、カラダの、芹那……?」
「ぁ、起きたんだ。ふふっ」
「……ふぇ、なに? こっちに……ん、ちゅぅ……んむぅ……」
理沙として3回ほどイった辺りで、芹那の身体に入った理沙が目を覚ました。
俺は理沙の肉体を動かし、起きたばかりで少し混乱している芹那の身体の唇を奪う。
芹那の口内に舌を突っ込み、ここで再び入れ替わる。魂が舌から芹那の、いや俺の体内に戻っていく。
次に気がつくと、舌を入れている感覚が入れられている感覚に替わっている。
「れろ……ちゅ……んぅ……」
「ふぁ…………はむっ……んぁ……」
そのまま入れられている舌を咥え込み、自分の舌と絡み合わせる。
度重なる絶頂と興奮によって粘性を増した唾液同士はネットリと混ぜ合わさり、俺の舌も理沙の口内へと侵入していく。
「ぷはっ……あれ、芹那……戻ったの?」
「ふふ、おかえり、理沙。それじゃあもう1回、シよっか……」
「え……? ひゃぁあっ! 芹那、まさか私が寝てる間に……!」
「うふふっ……」
俺が肌に触れると敏感になった理沙の身体は面白いように反応してくれる。
芹那と理沙、そして理沙の魂を巻き込んだ俺の欲望の宴は、まだまだ始まったばかりだ。
俺の名前は"姫川芹那”この素晴らしい人生と肉体。まだまだ愉しませてもらうぞ。
後に屋敷に美女達を侍らせ、淫靡で優雅な生活を送る女社長。「彼女」の人生は此処から始まった……
……が、展開は実質憑依みたいなものです。平たく言えば乗っ取りです。
「この人スパイよ!誰か、捕まえて!!」
スパイとしてそれなりに名をあげた俺は、ある資産家のパーティに潜入していた。
……のだが、大きなヘマをして足がついてしまい、目の前の社長令嬢に盗聴器や発信機共々見つかってしまった。騒ぎを聞きつけた警備員がこっちに向かってくる。女は俺の腕を握り、押さえつけようとしてくる。
こうなった以上仕方ない……
「早く、この人をつ…………ふぅーっ……上手くいったな」
「かま…………え?なんで私がそこに……え?」
一瞬の暗転の末、目の前には男の姿が映る。掴まれていた感触は掴んでいる感触に替わっている。
ドレスを着ている感触、チラチラ見える金の髪、豊満な胸の重み、股間の喪失感。全てを感じて成功を確信し、ニヤリと笑う。
いつからなのかは分からないが、俺には特殊な力があった。
触れた相手と魂を入れ替えることが出来る力だ。この力を使って俺は名をあげてきた。
つまり俺は今、先ほど俺を捕まえていた社長令嬢からカラダを奪い取ったのだ。
「ふふふ、悪いがこのカラダ、俺が貰うぜ?」
俺はそう言ってドレスに包まれた胸をはだける。
自分の身体が俺に奪われた事実と、奪われた身体が俺に従って胸を曝け出している事実に気付き、俺に入った女は必死に止めに入る。
「な、何やってるの! やめなさい!!」
「イヤーっ、やめてぇーっ!」
はだけた胸を戻そうとする元俺に対して、自分が襲われている風に甲高い悲鳴を上げる。
やっと到着した警備員が元俺を取り押さえる。
俺の身体が警備員の警棒でボコボコに殴られる様を見下ろし、俺は薄暗い笑みを浮かべていた。
取り押さえられ、そのまま連れていかれる元俺を見送り、俺はパーティー会場を離れてこの身体の控え室に移動する。入れ替わる瞬間に奥歯に仕込んでいた対拷問用の薬のおかげで、あの身体は有益なことは何一つ話せない。
鏡を見ると、悪い笑みを浮かべたドレス姿の女。今の俺の顔が映っていた。
「もう元の俺には戻れないだろうし、社長令嬢って立場は悪くないか。
このままこのカラダを俺のカラダとして生きるとするかな。」
今までは入れ替わって仕事を終えた後は元の身体に戻っていたが、今回はそうはいかない。
この身体の立場もある為、別の身体に移ってこの身体に騒がれる危険性がある以上、これが俺の新しい肉体。ということになるだろう。
「となれば早速、このカラダ、色々試させて貰うぜ?」
俺は鏡の前に向けて、今度は両方の胸をはだけた。
勢いよくおっぱいが揺れる。
「ふふ、凄いおっぱいだな。これがこれからずっと俺のモノって訳か。いいじゃないか。
んっ、ほう、これが女の……おほ、乳首勃ってきた……!」
俺のモノになった乳首は俺の興奮に適応してぷっくりと膨らむ。
暫くこの身体で生きることに決めた以上、新しい俺のカラダについては色々と知らなければならないだろう。
そう思ってぷっくり膨らんだ乳首をつまんだ。
「んふっ、ふふっ、これ、気持ちいいぞ……
今まで入った女の中でも上位のカラダだ。これは良いモノが手に入ったぜ」
俺は更に自分の身体を撫でまわす。もはやこの身体は完全に俺のモノ。
コイツはもう俺の意のままに動き、俺の好きな時にカラダを捧げる、俺専用の性奴隷となったのだ。
俺の興奮が更にこの肉体に流れ込む。身体は火照りを増し、俺の肉欲を受け入れようとオンナとしての準備が整っていく。
すっかり忠実になったカラダにほくそ笑みながら、遂に俺はドレスを脱ぎ捨てた。
「ふふ、ふはははっ!!」
鏡に映る見れば見るほど美しいと感じさせる極上の女体に、思わず笑いだしてしまう。
この女の魂が履いた、最後の抵抗ともいえるパンツも、俺の身体となった為にいとも簡単にはぎ取られる。
これで、鏡の前には笑いながら惜しげもなく産まれたままの姿を晒す女がいるだけとなる。
産まれたままでないパーツはただ一つ、魂だけだ。
そのまま鏡の前で、見せびらかすようにポーズを決める。
手にしたカラダの試運転も兼ねて、胸を大きく揺らし、腰を振ってこの身体の新たな主人である俺を誘う。
興奮した俺の魂を反映した身体は、性器からつぃーっ、とねっとりとした透明な液体を漏らしはじめた。
だらしなく粘液をこぼすソコを両手でくぱぁと開き、鏡の前に晒す。膣肉に外気が触れてひんやりと新鮮な感覚がする。
「おっほ、プルップルで綺麗なピンク色。この身体、大事に使われてたんだなぁ!
俺もこの身体、「大事」に「使って」やるぜ?」
この身体で産まれたアイツも、ここまでまじまじと自分の膣を見たことはないだろう。
そんなこの身体の大事な部分を見ず知らずだった俺が自由に眺める。
そして俺のモノになった以上、アイツがここを見ることは絶対に出来ない。
この身体を好き放題堪能できるのは、もはやこの世界で俺だけなのだから。
興奮のままに膣内に指を差し込み、ぐにぐにと刺激して感触を確かめる。
男の身体より一回り細い指で、触る。撫でる。押す。ジワリ熱い感覚が身体中に流れていく。
「ふふふっ、いい、気に入ったよこのカラダ。よし決めた。この身体、俺の身体として定着してやろう……!」
定着。
俺の触れた相手と入れ替わる能力、実は空撃ちすることが出来るのだ。
原理は単純。自分に触れた状態で能力を使うだけ。すると触れた所を通じて自分と自分の入れ替わりが起きる。
ここで入れ替わる際、魂は手を通じて俺から俺に移動する。
これを何度も行うと、身体が魂の形を覚え込み、俺の魂こそが自分の正統な魂であると認識するようになる。
記憶が読めるようになり、成りすまして行動するのには打ってつけなのだが、一つ悩むこともある。
数年前、記憶を読むために定着を行った相手から産まれたの子供の顔が、恐ろしく俺に似ていたのだ。
肉体が俺の魂の情報を読み込み、精巣を俺のモノに作り替えてしまっていたのだ。
以来恐くて使っていなかったし、女に使うのは初めてだが、この身体はもう俺のモノだ。手放すつもりもない。
股間に手を差し込んだまま、俺は能力を解放した。
「っ!! あああああああっ!!!」
能力を起動し、この女の身体の俺とこの女の身体の俺を対象に入れ替えを行う。
魂が何度も何度も抜けて、入って、抜けて、入っていく。
肉体が、元コイツの棲みやすい形ではなく、俺の棲みやすいように変質していくのが分かる。
出て、入って、入るごとに居心地が良くなっているのが分かる。
股間から異常なぐらいに分泌された愛液はこの身体が俺色に更新されている証拠のように思えた。
能力を止めてふぅー、と一息つき、ベトベトになった股間を撫でながら自分の身体を確かめる。
頭の中での居心地が非常にイイ。なるほど、女に定着すると脳が男の形になるのか……!
男に定着した時のように卵巣も変質しているかどうかは分からないが妊娠する気はないし特に問題ないだろう。
早速、手に入れた記憶を味見させて貰うとしようかな……!
「姫川芹那。姫川製薬の社長令嬢で、お母様がフランス出身! この髪と眼はそういうことか!
私立帝英女子大学、文学部3回生で21歳。身長157、体重53、バスト94、ウエスト65、ヒップ88!
たまたま予定が合ったから出席したお父様のパーティで不審な動きをしていた俺を見つけた訳か
こんなことにならなきゃ勝ち組人生エンジョイしてたのにねぇ、ひひっ
代わりに俺が、スパイから足を洗ってこの身体で人生歩んでやるからな、んふっ」
上手く気持ちいいところを刺激したらしく、再びオナニーにふける。
このカラダの記憶から普段のオナニーを織り混ぜながら、気持ちいいところを開発していく。
「こことか、どうだ……? んっ、ふーん、なかなか……
じゃあここは、んひゃあっ!! ふ、ひひっ、来た、大当たりだっ! 未開発の性感帯はっけーん!」
新しい肉体への凌辱は元々記憶されていた性感帯の開発だけでは収まらない。
俺の知識から女の身体の感じやすい所に目星をつけて、その中でもこの身体の記憶にない箇所を刺激して確認する。
21年間の、いや14歳から今まで7年間のオナニーでも触ったことすらない所にある性感帯を、俺が開発してやるのだ。
刺激するごとに、脳内に新しい性感帯の記録と、これから俺に開発されるという事実が書き込まれていく。
記憶への書き込みは元俺の脳のごとくスムーズに行われて、脳と魂の連携が確実になっていることがわかる。
「よし、決めた。このまま俺の記憶も入れて、この頭の中で俺の脳を作りなおしてやる。」
魂と脳の一体感を感じた俺は、次に俺の記憶をこの脳に書き込むことにした。
魂と脳の記憶を完全に同期させることで脳を完全に俺のモノにし、それを基点として肉体の全権限を俺に書き換えるのだ。
スパイとして活動している俺には、大量の機密情報があったため、戻ったことも考えて記憶の書き込みなどしたことはない。
だがこの身体は違う。
この身体は完全に俺のモノにする。この身体だけが俺の本体になるのだ。
「もう俺の身体だし、返す気もないし、頂くぜこの脳みそ……んい゛っ、あ゛っ、あ゛……! あぁ~っ……♥」
遂に脳に魂を差し込む。俺の記憶がこの脳に吸い上げられ、染み込み、保存されていく。
突然記憶を流し込まれた脳は強い反応を示し、身体はうめき声をあげる。
声をあげながら最後の抵抗のように大きく痙攣するが、段々それも収まり、脳に記憶が馴染んでいく。
脳を完全に奪われた肉体に、もはや抗う術などなく、脳から神経を通じて、所有者が更新したという事実が全身に送り込まれる。
身体中の細胞が所有者変更の知らせを受け取り、その事実の返礼として脳に快楽の信号を送り込む。
俺の脳で快感を受け取り、甘い溜め息を漏らしながら、この身体が俺の身体に生まれ変わったことを自覚する。
こうして俺は、姫川芹那の肉体と人生に乗り換えることに成功したのだ。
俺はほくそ笑み、この身体での自慰を再開するのだった……
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俺が姫川芹那に乗り換えて2ヶ月が経った。
2ヶ月も乗っ取っていると魂も肉体もこの組み合わせが当然と思ってくれているようで、この身体を使うことに何の抵抗も違和感も覚えなくなっていた。
「ぁあっ…ぉじょぅさまっ……んーっ……ぃぃ、匂ぃ……んっ……ふぅっ……」
隣で聞こえた喘ぎ声で目を覚ます。そこにいたのはウチのお手伝いの由梨香。
ああ、思い出した。昨夜は3日ぶりにこの子を呼び出して汗だくになりながらレズセックスに興じたんだ。
そして今、先に起きて俺の髪の匂いを嗅ぎながら自慰に耽っている、というところだろう。
「由梨香」
「ぁ、ぉじょぅさま、ぉはょぅござぃます……んぅ……ぁあっ、ぉじょぅさまの太もも、きもちいぃ……♥」
俺が起きたことを確認すると由梨香は手で慰めていた股間を、太ももに押し当ててくる。
ベットのシーツの擦れる音と、くちゅりと粘液の音が聞こえて、太ももには粘液とプルプルの肉の感触が伝わってくる。
芹那に乗り替えた初日、元々あった記憶とその時の態度から由梨香からの好意を感じたため、押し倒してみた時はあんなにしおらしかったのに、今では常にデレデレでタイミングさえあれば俺を誘惑するし襲い掛かってくる。
……これはこれで悪くないが。
実際今も、俺の太ももで腰を動かすのをやめる気配はない。
どうせ今日は休日で、現状予定もない。そもそも今は朝の5時半。朝食までだって時間はある。というか朝食を作るのは由梨香だ。おそらく由梨香もそこまで分かってヤっているのだろう。
……いや、本能の赴くままなのかもしれないが。まあいい。
太ももで這い回る由梨香の股間に向けて、指を這わせる。
「んっ、あっ、はぁん……ぉじょぅさまぁ、もっとぉ……」
「由梨香って本当にスケベね……ほら、ここが良いんでしょう?」
「んぁっ! ぉじょぅさまの指ぃ、すっごい気持ちいぃっ♥♥」
「ふふ、由梨香ってホントかわいいわ。ね、こっち来て……ん、ちゅ……」
「そんな、ぉじょぅさまこそ、素敵で……んぁ、ちゅぅ……」
股間を弄っていない腕で由梨香を抱きこみ、唇を重ねる。
女の身体で女を抱いて、互いの胸が潰れあい、やわらかくきめ細やかな肌が擦れ合う感覚は脳に棲む俺の肉欲を滾らせる。
重なった唇から舌をねじ込み、絡ませあうと興奮のせいでネットリと粘性の増した唾液が混ざり合う。
絡み合った舌が、由梨香からも俺に差し込まれてくる。互いに口の中を貪りあう濃厚なキス。
もはやどちらの唾液か分からなくなったあたりで、唇が離れると、透明な糸がツーッと垂れる。
昂ぶった由梨香が俺の首筋にしゃぶりつく。ペロペロと舐めながら、舌は首筋、鎖骨、更に胸へと下っていく。
滑らかな今の俺の肌をネットリと舐められる感触がゾクゾクとした快感となって脳になだれ込む。
俺の肉体は快感を受け止めるたびに興奮を高め、由梨香の舌が胸の先端に辿り着くのとほぼ同時に、乳首と乳輪がぷっくりと浮き上がっていた。
「あはっ、おじょうさまのここ、すっかり勃起してるぅ。えへっ、男の人みたいにビンビンですよぉ?
もう我慢できませんし、頂いちゃいますね……まずは、れろーっ……」
「んっ、ぁ、これ、いいっ……そこ、もっと、ぁあんっ……左も、ちょうだい……」
由梨香は乳輪とおっぱいの境目を舐め始める。敏感になった乳の神経を直接刺激され、さっきより強烈なゾクゾクが体中を襲う。
身体の奥で快感が、火照りがどんどん溜まっていく。
溜まった火照りはまず最初に舐められていない乳首への疼きとなって身体に現れ、俺は疼きに命じられるまま由梨香を求める。
「えへへ、お嬢様とってもスケベで、こっちもゾクゾクしちゃいます。
それじゃあ、こっちは先っちょから攻めちゃいましょうか。そーれ、くりくりっ」
「ふああっ、これ、いい……っ……あは、あははっ! わたしのカラダ、さいっこぉ……」
男の頃には味わえなかった、今の肉体特有の快楽を味わい、優越感にべっとりと浸る。
この身体も、目の前で俺に奉仕する美少女も、全てが優越感の対象だ。思わず笑いがこぼれてしまう。
だがこの感覚もまだ前戯に過ぎない。股間からはニトーッと、液体まみれになった感覚がしてくる。
この肉体の準備が整ったことを感じ、いよいよと由梨香を押し倒す。
「ふふふっ、待たせたわね。じゃあ、シましょうか」
「あぁ、ぉじょぅさまぁ……はやく、わたしと、一つにぃ……」
押し倒した由梨香の濡れそぼったそこに、俺の股間を重ね合わせる。
やわらかく、粘液でぬらぬらになった互いの性器同士が触れ合うと同時に、快楽の電流が二人の体を駆け巡る。
もはや止めるものもなく、互いが互いを求め合ってそこがクチュクチュと卑猥な音を鳴らす。
「あ、ああっ、すごいわ、すごいっ! わたしのカラダ、本っ当にきもちいいっ!!」
「ふあっ、あぁっ、ぉじょぅさま、ぉじょぅさまっ、気持ちいいっ、きもちいぃょぅ……!」
これが、女同士のセックス。女の肉体を得てのみ味わえる快感。
普段の生活の何倍も、自分の肉体が女だということを強く理解できるこの感覚が、たまらなく気持ちいい。
男の何倍も気持ちいい。今までスパイ活動の際に盗んできた身体でシなかったことが非常に悔やまれる。
だからこそ、この身体では好き放題味わう。女という性を、貪り尽くしてやる。
そう思いながら、俺と由梨香は互いに甲高い声をあげて絶頂を迎えた。
絶頂の余韻を存分に味わいながら、何とか身体を動かして由梨香の上から移動する。
見ると由梨香は息を荒げ、目を潤ませて未だ絶頂のさなかに浸っているようだ。
汗と愛液で身体がぐちょぐちょになってしまった為、先にシャワーを浴びると伝え、
昨日のセックス前に着ていたネグリジェを纏って部屋を出た。
ネトネトでベトベトの感覚が、鮮明に股間や胸の感覚を脳に伝え、気持ち悪いが気持ちいい。
やっと着いた脱衣所で服を脱ぎ、シャワーを浴びる。
豊満な胸でお湯が一旦留まる感覚、逆に股間でお湯が留まらず、太ももに流れてゆく感覚。
2ヶ月経ったが、脳が完全に男に書き換わっているせいか、
この感覚は未だに自分が女の肉体を使っているという認識を強くさせ、非常に気分が良い。
「うふふ……本当にエロい身体ね。私の開発の成果もあって私が乗っ取られる前よりずーっと気持ちいい。
これからも私の肉体として、思う存分使い込んであげるわぁ……」
対外的にボロが出ないよう、脳でフィルタを掛けて口調は全て芹那のものに統一しているが、喋る内容は俺の欲望そのものだ。
芹那の声と口調で自由に俺の意思を喋らせることが出来ることへの支配感に浸り、再び身体が興奮してくる。
そんな俺の意思を反映し、鏡には発情した雌と化した芹那が映り、俺を誘惑してくる。
やはり素晴らしい身体だ。絶対に手放してやらない。
そう思いながら、シャワーを使って昂ぶる芹那の器を慰めてやるのだった。
シャワーでオナっている途中で由梨香が入ってきた為、二人で身体を洗いあって(途中で発情してもう1回ヤった)浴場を出る。
新しいネグリジェに着替えて朝食の席に向かう。由香里は手際よく朝食の準備を始めていた。
お父様とお母様は昨日から1週間旅行に出るといっていた。俺はしたいことがあったため家に残ることにしたのだ。
朝食を食べ終え、人払いを済ませ、ある場所へ向かう。次に起こることを考えると背中がゾクゾクしてくる。
向かったのは、屋敷の地下室。ある人物が捕らえられている階層だ。
コツ、コツ、コツ。足取り軽やかに階段を降りる。おっぱいがふるふると揺れて実に心地良い。
しかしこの屋敷、牢屋も鎖も完備とか、いつの時代の建物だよ……
辿り着くと牢屋があり、男が鎖に繋がれていた。
「!! ッ!!!」
「あはっ、お久しぶり。ですねぇ、『昔の俺』……うぁ、ぶっさいく……ボッコボコにされてますね。ぷふっ……
いろんな人にあんまり派手にやりすぎないよう言っておいたんですけど、ダメみたいでしたね。あははっ。
ま、スパイな上に公衆の面前で私の服剥いじゃったら、お父様が黙ってないかぁ。
自分で言うのもアレですけど、結構ハンサムだったのになぁ、ざーんねん。ブフッ、ダメだ、ツボりそう……
あ、そうだ。『素で喋っていいですよ』?」
「ッ! お前ッ! ……え……喋……れる……?」
「ふふん、凄いでしょうそのお薬。この能力を使う上での最終手段みたいな物でしてね。
服用者を俺限定にすることで、最初に声を聞いた人間が『喋っていい』と言わない限り自分のことを丸っきり喋れないよう、
脳に無理矢理リミッターを掛けちゃうっていう、まあほぼ劇薬みたいな薬なんですよ。
作るのにいろんな研究者の頭脳使って大変だったし……その感じだと、上手く効いてるみたいですね。良かったっ。」
「はぁ……はぁ……返して……、私の、身体……返してっ……!」
「うふふっ、嫌ですよ。誰が好き好んで捕まったスパイの身体なんかに戻るもんですか。
そもそも、貴方が俺を捕まえなければ、こんなことにだってならなかったんですよぉ?」
「ふ、ふざけんなよお前っ!! 身体盗んだのはお前だろうがっ!!!」
「うわっ、怖ぁーい、脳みそが男だからですか? とっさの反応は完全に男になっちゃってますねぇ、あっははっ」
「ッ……! ……お願い、返して、返してよぅ……」
「うわ、この私の身体ならまだしも、男の声でそんなこと言ってもキモいだけですね。
そもそもこの身体はもう中身まで俺一色ですし。もう貴方のじゃないですよ。
ちなみに今日は、私の身体を頂いた2ヶ月記念ということで、色々報告してあげようかなと。」
「報……告……?」
「まず何から話しましょうかね。一番最初の、身体と魂が別れた直後の話にしましょうか。
この身体を貰った初日は、オナニーしながら俺の記憶とか全部私の頭の中に書き込んで身体を服従させて、
そのままここに帰ってきて、私の記憶から見ても私のこと好きそうだった由梨香ちゃんを犯しました。」
俺は目の前の、芹那の魂を閉じ込め、更に牢に入れられた古い俺の身体に話していく。
目の前に居るのは、2ヶ月ぶりに見た、懐かしい声、懐かしい見た目だ。そして今、既にその容れ物は他人そのものだ。
俺は新しく、俺に相応しい身体へと移ったのだから。
「ふふっ、私の身体って本当に素敵ですよね。
由梨香ちゃん、最初の時以来私とのセックスに依存しちゃって。
あそこまで求められると断れないって言うか、由梨香ちゃんもかわいいしまあ良いやっていうか?
ぁ、そういえば貴方が付き合ってた彼氏とは別れました。俺的に男は要らないので。
でも滅茶苦茶ゴネられて、何がいけなかったんだ、
とか悪いところは全部直すから考え直してくれ、だとか。
面倒なんでSNSブロックしたら家まで来ちゃったので、
一回セックスする振りして強姦未遂で捕まえましたけどね。
このカラダ、素敵な身体だとは思ってましたけど、
あの時ほど便利だなぁと思ったことはなかったですね。
男なら適当に抱かせる振りすれば一発アウトとか、あっはは!」
「嘘……そんなっ……!」
「にもかかわらず、勝手にこの身体を盗んで棲みついてる俺は無罪放免。
それどころか触り放題犯し放題。世の中ってほーんと不条理ですね。
哀れな私の身体、ここ2ヶ月毎日のように俺に犯されてますよ?
ほーら、このスケベおっぱい、こうやって揉みしだいても、
ブラジャーの中の乳首をこうやってクリクリっと……ぁんっ
ふふっ、こんなことしても誰も咎めない。
もう全身隅から隅まで俺の身体だから、ただのオナニーなんです。
この身体がイき狂って疲れて動けなくなるまで犯しに犯しまくっても、ぜーんぶただ自分を慰めてるだけ。
自分に何をしようが自分の勝手。素晴らしいですよねっ! うふふっ!」
ネグリジェの中の下着に包まれたおっぱいを揉みしだき、乳首をこね回しながら話を続ける。
そうして少し興奮した俺は、その手で体中を撫で回し始める。
「おかげで私の身体、俺に好き放題開発されたんですよ?
知らないでしょ? 私、脇腹も性感帯だったんです。
今では散々開発されて、他にもいろんな所が性感帯に変わっちゃってるんですけどね。
ポルチオとか凄いですよ。お腹の、ちょうど子宮の口当たりの、ちょうどこの辺でね……
嵌りに嵌ってだいぶ開発しちゃって、イった瞬間に押さえると、
カラダのコントロール全然利かなくなって、おまんこからお汁ドバドバでちゃうんです。もう大洪水。
快感があまりに暴力的すぎて開発しすぎるとバカになりそうなので最近はちょっと控えてるんですけどね。
これから一生使っていくわけだから、この身体はとても大事なんです。犯しはしますけど。」
ちょうど下腹部辺りを愛おしそうに撫でる。ここが気持ちいいんだぞ、と見せ付けるように。
この気持ちいいを、お前は二度と味わえないんだぞと、伝えるように。
「まあ、そういうわけで。このカラダはもう貴方の知ってる姫川芹那ではないんです。
2ヶ月、俺の魂の欲望に犯され続け、俺のカラダに相応しいよう調整に調整を重ねられた新しい姫川芹那。ソレが今の私。
まあそういうわけで。貴方が使っていた姫川芹那はもうこの世にはいないってことだけ、最後に伝えたかったんですよね。」
「……え? ……さい……ご……?」
「ええ。お父様がね、貴方、何も喋らないし、そろそろそのカラダ、消そうかって。
あ、私の前で言ったんじゃないですよ? お父様の部屋に仕込んだ盗聴器で聞いたんです。電話で話してました。」
「な、盗聴、器……!? 貴方まだスパイを……?」
「あっはは、やだなぁ。スパイじゃなくて、私の為ですよ。私がこの家を乗っ取るための、ね。
スパイなんて割に合わないお仕事、この素敵な立場とカラダがあれば絶対しませんって。ふふ。
このカラダには、お父様の会社と地位を継いで、私に相応しい人生を生きてくって決めてますからね!」
「そんな……私から、まだ奪うつもりなの……っ!!」
「違いますよ。私の身体が奪われた時から、人生全部俺のものになることは決まってたんです。
ふふ、でも貴方はもう心配しなくていいんですよ?
貴方にそのカラダで与えられたスパイ男としての人生はもうじき終わるんですもの。
さて、じゃあ最後に、『もう二度と、私のことも、貴方のことも、喋っちゃだめですよ』? うふふふっ。
そういう訳で。貴方が死んでもこのカラダは大事に、だぁーいじに使わせてもらうからね。あっははは!!」
「!!? !! っ!! ぁ!! うぁぁっ!!!」
俺はそう言って、地下室を後にした。もうアレと会うことはないだろう。
さよなら。俺。今までまあそれなりにありがとな。俺はもっと素敵なカラダで、素敵な人生を生きるとするよ。
地下を出ると電波が届くようになったようで、スマホに連絡通知が来ていた。
通知の相手は2週間前に大学の友達から俺の彼女にランクアップした理沙だ。
モデルの娘らしく、芹那の記憶としては知っていたのだが、大学で実物を見た瞬間に俺の魂が一目ぼれしてしまった。
しかし芹那の脳から情報を引き出してみると理沙はどう考えてもノーマルっぽい。
彼氏もいるとのことだったし、そもそも俺になって初めて理沙に出逢ったときは忌々しいことに俺の肉体である芹那にも彼氏がいた。
そのため、彼氏だったアレと別れてすぐに、話を聞いてほしいと理沙をウチに呼び出した。
そして、俺の元に来てくれた理沙と身体を入れ替えたのだ。
理沙の身体を乗っ取った俺は、あらかじめ飲んでおいた睡眠薬の効果で芹那の中で理沙が眠っているうちに、
理沙の脳を、以前やった手順で男のものに作り変え、少し俺の思考も植え付けてから、元に戻ったのだ。
ちなみに理沙のカラダは芹那のゾワゾワピリピリする感覚とは異なり、気持ちよさがふわふわとしててこれはこれで良かった。
男の脳になった理沙は、その後芹那に戻った俺の誘惑に簡単に手篭めにされてくれて、俺達の付き合いが始まった。
後で聞くと理沙に元々居た彼氏とはすぐに別れてくれていた。
何であんなのと付き合ってたかは分からなくなってしまったらしい。
メッセージを確認しよう。今日デートしないか、ということと、待ち合わせ場所と時間が書いてある。
……うん。余裕で間に合う。返事しとこっと。
ちょっと前に買った少し露出の多い、俺の好みに合った服に着替えて待ち合わせ場所へ歩きだした。
着いたのは待ち合わせの30分前。ちょっと早すぎたかなと思ったが、理沙はそこにいた。はやい……
流れるような黒髪に、平均より高めの身長。素敵なプロポーション。そして俺が一目ぼれするほどの綺麗な顔。
見れば見るほど惚れ惚れしちゃう美人。そんな美人が、俺を見つけるなり少し驚いて嬉しそうに手を振ってきた。
「ごめん、待たせちゃった?」
「んーん。私が勝手に早く着ちゃっただけだし……って言っても芹那も30分前だよね?」
「それは、理沙とのデート、楽しみだったからで……」
「でっへへー」
「な、何よう、きもちわるい笑いかたしてぇ」
「私も同じだよ、芹那はかわいいなぁー」
「ぁ、もう……」
俺と理沙はぎゅっと抱き合う。やっぱり女同士で抱き合うの、気持ちいい……!
二人の女の子の匂いが合わさって、あぁ……凄い。癖になっちゃいそう……
理沙の頭の中も俺同様男が混ざっているせいで同じ事を考えているのか、お互い抱き合ったまま何度も深呼吸する。
更に抱き合う手は身体をまさぐりあい……やば、興奮してきた……! ……って違う!
俺は慌てて身体を離す。
「ぇ……どしたの、芹那……?」
理沙がこの世の終わりのような顔でこっちを見てくる。いや、違う! そんなつもりじゃないっ!
今すぐ抱きしめなおしたかったけれどそれでは話が進まないのでとにかく手を掴む。
「今日は、デート。でしょう?」
「……ぁ、そう、だったね……」
(でも、夜は、私のこと、好きにしていいよ……?)ボソッ
「!!」
握る手がぎゅっと強くなった。誘惑するごとに反応してくれるのは凄く楽しい。
それに理沙ほどの美人が俺のカラダを求めてくるのは純粋に嬉しい。キュンキュンする。
そのまま手を繋ぎ、2人でいちゃいちゃ話しながら歩き出した。
俺達のデートはいたって普通に、肩を寄せ合って映画見て、喫茶店で2人用のジュースを飲んで、お互いの服を選んで。
ただただひたすらにいちゃいちゃしただけであっという間に一日が過ぎていった。
「えへへ、今日はすごい楽しかったよ。」
「うん。私も……芹那……んっ……」
「……んっ……ちゅ……ぷはっ、今日ね、お父様とお母様が旅行中で、由梨香には帰らせてあるの。だから「行く」
あっははっ、早いし、がっつきすぎだよ。そんなに私の身体「欲しい」っ……ぁの、直球すぎるし、ドキドキするし……」
「……じゃあ芹那は、私のこと、欲しくない「すっごい欲しい」……えへへ、にやけちゃうじゃん……」
「じゃあ、行こっ……か、理沙」
「うん……」
こうして俺達は肩を抱き合いながら芹那の家へと向かうこととなった。
家に電気がついてないの、俺になってからははじめてかも。そう思いながら電気をつけ、私の寝室に向かう。
「前に来てくれたとき以来だっけ」
「そうだね。……あの時はごめんね。私、なんだか無性にムラムラしちゃって……」
「ううん。理沙になら、いいから。私もムラムラしてるし……あ、そうだ。ベットでする? お風呂でする?」
「あー、お風呂もアリかも……」
ムラムラしたのは理沙の頭の中が俺に書き換わったせいなのだが、そのことについては当然触れない。
というわけで、脱衣所に辿り着き、お互いに脱がせあう。
理沙の綺麗な肌がだんだんあらわになってくる。芹那の身体も同じなのだが。
ホントに綺麗な肌だ。思わず指が肌を撫でて……
「ひゃあぁっ!! ちょっと芹那! フライング!」
「えっへへ、ごめんごめん……綺麗すぎてつい手が勝手に……」
「もう……私だって相当我慢してるんだから、次やったら体中舐め回すからね……」
ここでふと気になっていたことを思い出した。
理沙の頭の中を書き換えたわけだが、自分には欲情するんだろうか。
俺は自分の身体に欲情するわけだが、これは俺が元々芹那ではないせいな気もする。
というわけで、暗に少し聞いてみることにした。
「ねえ理沙、私と付き合うとき、私にムラムラしたのよね?」
「あんま恥ずかしいから言わないでよ……」
「でね、気になったんだけどね? じゃあ理沙ってお家とかでスるときって、何を使ってるのかなって
私も、理沙と一緒で女の子のことが好きだから、私の身体見ててもムラッとくる時があるの。そういうのってあるのかなって。」
「ああ、そういうことか。私もあるよ。自分にムラッとすること。」
「やっぱりそうなんだ」
「でも最近はずっと芹那でシてる。芹那のこと以外考えられない。芹那のいろんなこと考えてると収まらなくなる」
「ちょっ……ぇ、それは、ずるい……」
濡れた。ドキッと来たしジュンと来たしムラッと来た。理沙直球だし一途すぎる……!
頭の中で好きが溢れてきた。完全に俺色に染まったこの身体だってもうそれしか考えられないし。もういいや。
今日はドロッドロのグッチャグチャになっちゃおう。
早速服を全部脱いで、下着も脱ぎ去って、全裸になって、理沙の腕にぎゅっとくっつく。
最初はピクッとしたが理沙も受け入れてくれたようなので、
そのまま理沙の腕でおっぱいを潰しながら2人で浴場へと入っていった。
とりあえずとシャワーを流すと、遂に理沙が本性を現した。
突然、本当に突然に、押し付けていた俺の胸の先で勃起していた乳首をこね始めた!
「んっ、ぁんっ……理沙、ああっそんな、激しいっ」
「うっさい……こんな、すけべなおっぱい押し付けて、誘いやがってぇ……!」
「ふぁあ、あぁっ、すごいっ、これっ……!? やめ、ちょっ、吸わないでっ! んぃぃっ!!」
突如理沙はこね回していなかった方の乳首にしゃぶりつき、吸い始めた。
中から刺激される感覚が、敏感に開発済みの芹那乳首の神経を伝って、脳みそに流れ込んでくる。
やばいこれ、頭の中で本格的にピンク色のスイッチ入っちゃったっ……!
お返しとばかりに、俺は手で理沙の身体を撫で始める。
「んっ、ふぁ……、せり……なっ、すっごい……!」
「ふふふっ、理沙のからだのことなら、いっぱい、しってるんひゃあぁぁっ!!」
理沙のカラダは一度乗っ取った際に性感帯を研究済み。
愛撫だけで相当な快感を与えられると確信して攻め立てるが、感じた理沙が乳首を強く刺激し、頭がパチパチしてしまう。
この2ヶ月で、俺と由梨香でこの身体をやりたい放題に開発しすぎたことを少し悔やんでしまう。
腰に力が入らない。そのまま理沙に押し倒されるように崩れ落ちてしまう。
発情した理沙が俺の上で四つん這いになって、そのまま俺の鎖骨を唇で甘く噛む。
え、なにこれっ、ゾクゾクが、骨を伝って、え、すごっ……!? この身体、まだこんな所が……!
「すごい、芹那の顔、とろっとろになってるよ……? かわいい、はむっ」
「ひゃあぁあっ! だめっ、そこっ、ダメだってっ! このかんじ、はじめてで、ふあぁぁっ!!」
鎖骨を舐められて、甘く噛み付かれるだけで、きもちいいが流れ込む。
骨の奥にきもちいいが響き渡って、そのまま体中の骨という骨が快楽漬けにされている気分になる。
快感はやがて頭蓋へと到達し、そこから脳みそに包み込むように流れ込む。
「ふーん、骨、弱いの?」
「わかんない、わかんないけど、これは、だめだって、ひゃあぁぁあぁっ……」
「むふ、むふふ。芹那超かわいい」
調子に乗った理沙は俺の全身を撫で回す。
ただ撫で回すだけじゃない。
俺の身体の、肘や肩、骨の出ているところを見つけるごとに、そこに力を込めてくる。
グリグリと刺激されると強烈に、クリクリと刺激されるとゆっくりと、骨の中に快感が反響していく。
声は全然抑えられないし、気持ちよさで思考が回らない。
何とかこの状況を打破しないと、ただただ理沙に犯されてしまう。
……それはそれで悪くないけど……
「はぁー、はぁーっ、りさ……」
「なぁに、せりンムッゥ!?」
結局これしか思いつかない。俺の身体を舐めまわす理沙の顔をひっ捕まえて、そのままキス。
そのまま理沙の意思を無視して舌をねじ込む。
驚いて動けない理沙の隙を付いて、その口の中を蹂躙する。
更にキスに気を取られた理沙に、俺の四肢を絡める。
互いの体温が伝わる感覚は理沙と愛し合っている事実を確認させてくれる。おそらく理沙も感じているはず。
絡めると同時に唇を離し、理沙の耳元で、出来るだけ誘うように声を出す。
「ねぇ、もう我慢できないのぉ、ここで、シよぉ?」
「っ……! はぁーっ、はぁーっ…… わかった……!」
そのまま、絡めあった身体を少し緩めて、お互いの性器を重ね合わせる。
さっきのキスよりもっと、ずっとやさしく。股間と股間がゆっくりと触れ合う。
ぐちゅり。互いに興奮しきった身体からは大量に愛液が分泌されており、ゆっくり触れ合おうともいやらしい音がこぼれてしまう。
「はぁ、んちゅ、あぁ、せりな、すき、すき、すきぃ……」
「ぁあ、わたしも、りさのこと、すき、すき、だいすきぃ……」
互いの好きが絡み合い、脳髄に響いてくる。
理沙と身体を求め合っている。同じ気持ちでいるという事実がたまらなく心地いい。
ついばむように、何度も何度もキスをくり返す。
キスはだんだんと深さを増し、再び舌と舌が触れる。
今度は貪るのではなく、確かめあうために。2人の舌が指を絡めるように触れ合い、撫で合い、絡み合う。
好きの気持ちが、湧き上がって、溢れ出て、吐き出されて、吸い込まれる。
吐息を、唾液を、気持ちすら交換するようなキスを、ただただくり返す。
お腹の奥がキュンキュン、やけどしそうなほど熱くなってくるのがわかる。
熱さに身を任せて腰を動かす。ぐちゅりという音と共にバチッと気持ちいいが弾けるのが分かる。
舌を繋ぎあい、股間を合わせ、ただきもちいいの赴くままに二つの口でお互いを貪りあう。
「あぁ、きもちいい、きもちいいよぅ……ん、ちゅ……せりな、せりな、せりなぁ……♥」
「はぁっ♥ りさ、あぁ、りさ、りさぁ……! いっしょにイこ。ふたりで、ぐちゃくちゃに、へんになっちゃお……?」
「ひゃぁ、ぅん、いっしょに……せりな……♥」「……りさ……♥」
「「だいすき」」
「「イッ、っぅぅ~~~っ!!」」
声と共に、好きの気持ちでいっぱいになって、腰をおしつけあう。
瞬間、声にならないような声をあげてふたりでイってしまう。
全面ピンク色のあたまの中できもちいいとすきで溢れかえり、意識すらトびそうになる。
びく、びく、とカラダがふるえ、そのふるえがお互いのカラダを刺激してる。
甘く、とろけるようなきもちいいが余韻といっしょにカラダの中を駆け抜けていく。
上にいる理沙の体重も、体温も、感触も。何もかもが愛おしく、心地いい。
自然としていた恋人つなぎの手をきゅっと握ると、理沙も手を握り返してくれる。
だんだん意識がハッキリしてきた……本気で好き同士でするセックスが、こんなに気持ちいいなんて……
「ふふっ……」
自分の上に全裸で倒れ伏し、せりな、せりなとうわごとのように呟く理沙を見て、思わず笑ってしまう。
……ふと、あることを思いつく。俺は理沙の手を握り……
次に目が覚めると、俺は芹那の肉体に上に乗っかっていた。
身体には先ほど同様に、しかし少し違う、じんわりと熱い感じで快感の余韻が流れている。
「はじめに頭の中を書き換えた時以来だね、理沙……
……っと、理沙がいつ起きてもいいように芹那の口調にしておかないと……」
俺の魂は、理沙の身体を支配していた。理沙と身体を入れ替えたのだ。
理沙の魂は芹那の体内で、未だ眠り込んでいる。そのほうが都合がいいか。
鏡を見ると、俺に乗っ取られた理沙がニヤニヤと笑っていた。
俺はそのまま、倒れている芹那に触れる。
「んっ……」
芹那の口から甘い声が漏れる。
初めて会ったとき以来ずっと芹那の中からしか声を聞いていなかったせいか、少し新鮮な感じがする。
「ぁは、やっぱり私のおっぱい、大きいなぁ……乳首は、勃起してないとちょっと埋まっちゃってるんだよね。
だからこうやって、れろ……ふふ、理沙の舌なら私の身体はすぐ反応するよね……!」
乳輪を舐め続けると、芹那の身体の乳首がだんだんと浮き上がってくる。
2ヶ月間、調教と開発と研究を重ねた芹那ボディ。どう弄ればどういう反応を返すかなど手に取るようにわかる。
「ん、ぅあ……ぁんっ……」
勃起してきた乳首を軽く、コリコリと刺激すると先ほどよりいっそう甘い声が漏れる。
これくらいでいいだろうか。
俺はそのまま、俺の魂の興奮で勃起した理沙の乳首と勃っている芹那の乳首を擦り合わせる。
「んぅ、んぁ……」
「ふふっ、すごい。理沙の乳首の感覚、きもちいい……」
本来理沙が受け取るべき快感を、自分の快感として受け取る。
芹那の身体はもう完全に俺のものだから、理沙の感覚を奪い取っている気分は倒錯感を感じてしまう。
乳首だけでは飽き足らず、肌を重ね合わせ、芹那の肉体と理沙の快感を貪っていく。
「んぅ、あれ、ぇ? わ……た、し……?」
「ふふ、おはよ。理沙。私の身体はどう?」
「え……? ぁ、あたまの中に……これ、芹那が?」
「そう、理沙の身体で私の身体とスるの、興味湧いちゃって。」
「……もう……」
理沙にも少しずつ芹那の脳から記憶が流れ込んでいる様子だった。
だが俺のことなど、余計な記憶は流れない。入れ替わる前に芹那の脳にはそう命令しているから。
芹那の脳は絶対に俺の命令を破ることはない。調整に調整を重ねた、俺専用の脳みそなのだから。
あくまで芹那の力で入れ替わっている。理沙はそう認識させられているのだ。
自分の身体が、男に乗っ取られているなど考えもしないだろう。
「ふふっ、理沙のおっぱい、気持ちいい……理沙の身体はだんだん身体の芯から熱くなってくるんだね……」
「ちょっと、あんまり私の身体でエッチなことしないでよ……」
「だぁめ、この身体はもう私のモノなんだもん。
私が戻さなかったら、理沙の身体はこれから一生私の言いなりなんだよ?
理沙もその身体、好きにしていいんだよ?
このまま、私が戻さなかったら一生姫川芹那として生きていくんだし。遠慮しないでいいよ?」
「ダメだってぇ! 芹那として生きていくのは、別に、嫌じゃないし、芹那に身体取られるなら、いいけど……
……むしろ……でも! ダメだから! 恥ずかしいし!」
「もう、安心してよ。身体はちゃんと返してあげるからさ。今はこれを楽しも?」
芹那の顔を赤らめ、もじもじする理沙。これはこれで新鮮でいいかもしれないな……
俺が芹那を鏡に映すときは大体ニヤニヤしながら身体弄ってたし。
今は逆に、鏡に映る俺は理沙の顔でニヤニヤしながら芹那の身体を触っていく。
「ひゃぁ、ん、ゃぁ、んふぅーっ……」
「ふふ、気持ちいいでしょう、私のカラダ。性感帯も全部理沙の魂に刻んであげるね」
「ふぁあっ!? やっ、これ、ひゃ……せりなのカラダ、すっごい……」
理沙の手で、性感帯を刺激すればするほど、芹那の顔が上気していく。
綺麗な蒼い瞳を潤ませ、金の髪と豊満な乳を振り乱す芹那の姿は予想以上に蠱惑的で、
今俺が支配している理沙の身体もズクズクと疼き、目の前の女との性交の準備を始めていた。
「ねえ、芹那。もう我慢できないし、犯しちゃうね?」
「ぇ、ちょっと、私のマネしないでよぉ……」
「いいじゃん、逆に今なら私の口に理沙が言わせたいこと、全部言わせれるよ?
今はそれ、理沙の口なんだもん。私の、芹那の身体は絶対に理沙に逆らわないよ?」
「ぅ……ぁ……」
顔が真っ赤になって、目が泳いでいる。
今、理沙が使ってる芹那の脳内では芹那に言わせたい言葉が飛び交っているんだろう。
芹那の口から、荒い息遣いが聞こえてくる。理沙が、芹那の身体を勝手に使って、興奮してるんだ……!
「はぁ、はぁ……りさ、せりなのおまんこ、ぐちゃぐちゃにしてぇ……
せりなぁ、りさじゃないと、もう満足できないのぉ……」
「あっはは、理沙ってば、私に依存して欲しいのぉ?」
「っ……」
「ふふ、可愛いなぁ……じゃあ、芹那のココ、私でいっぱいにしてあげるね?」
「ぁっ、ふぁぁっ……すごぃ、すごぃっ……!! ああぁんっ!」
ぐちょ、と音を立て、俺の、理沙の指が芹那の膣内に侵入する。
グニグニと肉の襞をかき分け、途中途中で気持ちいい箇所を刺激してやると、芹那の腰は面白いように跳ね、甲高い声をあげる。
開発しきった芹那の肉体の快楽を、理沙の魂が享受しているので当然といえば当然だが。
「ふふっ、すっごい声。芹那の身体、そんなに気持ちいいの?」
「あぁあっ、だめ、だめぇ、きもちよすぎて、あたま、バカになっちゃう……
でもね、せりなのカラダね、んっ、もっと、ひゃぁあっ、もっときもちよくしてって、止まんないのぉ……!
いまも、こしがぁっ、勝手にんぃ、うごいてっ、あっ、ああっ、おかしくなっちゃうっ……」
「ダメだよ、私の頭で勝手におかしくなっちゃったら。
でももっとおかしくしてあげるね……ふふっ」
股間の刺激に加え、身体中を舐めまわしながら更に差し込んだ手の刺激を強める。
適度に膣内で遊んであげただけでもうトロトロになってるけど、これでGスポットとかクリトリスとか弄ったらどうなるんだろ。
壊れちゃったらどうしよ。芹那と理沙で二重生活しよっかな。そんなことを考えながら。
「っっっひぎゃぁぁああぁぁっっ!! あ゛、あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ!!!
やだ、やだやだやだ、イってる、イってるんだって!!!」
遂に快感に耐え切れなくなり、理沙の魂が芹那の身体に無理矢理絶頂命令を送り込む。
股間から大量の愛液を勢いよく噴き出し、絶頂を迎えた様子の理沙。
カラダはガクガクと震え、噴き出してなお股間からはとめどなく愛液が流れ続けている。
「ぁ……ぁぁ……ぁひっ……しゅごぃ、せりなのからだ、しゅごぃぃ……」
「うわ、すごい勢いでイってる……暫く戻るのやめて理沙のカラダ開発してよっかな」
イき続けている理沙を尻目に、理沙の脳内と肉体に命令を送り込む。
理沙の肉体は俺の命令を受け入れ、ニヤニヤと笑いながら鏡の前で俺に股間を見せびらかす。
その姿は俺に捧げられた供物のようで、そのまま指で拡げられたそこに理沙の手を差し込む。
プルプルの膣肉と、ニトーッとした愛液の感触を確かめながら、理沙の肉体への凌辱が始まった。
「ん、んぅ……あ、れ……わ、たし……の、カラダの、芹那……?」
「ぁ、起きたんだ。ふふっ」
「……ふぇ、なに? こっちに……ん、ちゅぅ……んむぅ……」
理沙として3回ほどイった辺りで、芹那の身体に入った理沙が目を覚ました。
俺は理沙の肉体を動かし、起きたばかりで少し混乱している芹那の身体の唇を奪う。
芹那の口内に舌を突っ込み、ここで再び入れ替わる。魂が舌から芹那の、いや俺の体内に戻っていく。
次に気がつくと、舌を入れている感覚が入れられている感覚に替わっている。
「れろ……ちゅ……んぅ……」
「ふぁ…………はむっ……んぁ……」
そのまま入れられている舌を咥え込み、自分の舌と絡み合わせる。
度重なる絶頂と興奮によって粘性を増した唾液同士はネットリと混ぜ合わさり、俺の舌も理沙の口内へと侵入していく。
「ぷはっ……あれ、芹那……戻ったの?」
「ふふ、おかえり、理沙。それじゃあもう1回、シよっか……」
「え……? ひゃぁあっ! 芹那、まさか私が寝てる間に……!」
「うふふっ……」
俺が肌に触れると敏感になった理沙の身体は面白いように反応してくれる。
芹那と理沙、そして理沙の魂を巻き込んだ俺の欲望の宴は、まだまだ始まったばかりだ。
俺の名前は"姫川芹那”この素晴らしい人生と肉体。まだまだ愉しませてもらうぞ。
後に屋敷に美女達を侍らせ、淫靡で優雅な生活を送る女社長。「彼女」の人生は此処から始まった……