女子大生がふたなり人格排泄させられて身体を男の人格入り精液に乗っ取られる話
- 2020/07/13
- 23:16
おっすおっす。お久しぶりじゃないっす。僕です。
最近流行った人格排泄です。乗っ取り過激派が人格排泄の話書くとこうなるってサンプルケースです。
要するにいつも通りってことです。よろしくです。
ついでに新刊もよろしくっす。そっちは人格は排泄しないっす。
「友梨佳お疲れー、またねー」
「明日は講義来なよー? ばいばーい」
急行と普通電車の乗り継ぎ駅で有名なこの場所で、友達と談笑していた女子大生、工藤友梨佳は彼女に別れを告げて電車を降り、向かいで乗り継ぎ待ちをしている車両へと乗り込んだ。
しばらくすると電車が走り出す。その速度は急行よりいくらか遅かったが、彼女の家の最寄り駅には普通電車しか止まらないため仕方がなかった。
(急行止まるとこに引っ越そっかなぁ……)
家賃が安いからと選んだ部屋だったが、よく遊びに出るので当然よく電車にも乗る友梨佳にとって普通電車しか止まらないその駅は不便で、今よりいくらか条件が悪くなるとしても別の家を探そうかと考えるほどであった。
終電間際だったこともあって人の出入りも少ないため、車内には数人しか乗り込んでいなかった。疲れ切った様子で仕事鞄を抱えて眠る中年男性、部活終わりなのかジャージを着てスマホを弄る女子高生、ネクタイをきつく締めたままの若い会社員。ここに彼女を含んで4人ほどだ。そんな中別の車両から、一人の男が乗り込んでくる。
乗り込んできたのは赤の他人だったので初めは特に気にしていなかったのだが、問題はその挙動にあった。
「……ぁ……ふひっ……」
彼はまるで何かを物色するようにキョロキョロと車内を見回し、まずはその近くにいたジャージ姿の少女を眺める。じっと見つめた後首をかしげて次に再び辺りを見回し、今度は友梨佳に狙いを定めた。
「よぅし……ふへへ……」
男が近づいてくる。汗のような酸っぱい臭いがだんだんと強くなって、否応なく近づいてくるのが分かってしまう。目が合ってしまったら恐ろしいと思い、思わず眠ったふりをした。
「縺オ縺溘↑繧贋ココ譬シ謗呈ウ……!」
「……?」
何やら言葉を呟いたような男は、そのまま別の車両へと歩いていく。ホッと一息ついたのもつかの間、彼女はこの時彼の標的はまだ友梨佳のままであることを分かっていなかった。
「……? ……ぇ……なに、これ……」
彼が通り過ぎて少しして、股間あたりに違和感を覚える。それは今まで感じたことにない感覚で、下着にいつもより強く締め付けられているように感じられる。
「……? ……っ!? ぇ!?」
分からないまま、スカートの上からその場所を確認した瞬間、電気のような感覚と同時に手にも「それ」の感触が返ってきた。
「嘘、え、これって……? うっ……!」
恐る恐るその場所に触れて確認を続ける。車内である以上見ての確認はできず、とにかく触れることで全容を確かめるしかなかった。しかし優しく触れてしまったことで、それはかえって刺激されてしまい、段々と大きく膨れ始める。もはや疑いようがなかった。
「やだ、なんで、なんで、こんなっ……!」
大きくなり、スカートの下からでも主張しようとし始めたそれを必死に抑えようとする。しかしこれも逆効果に終わってしまう。友梨佳という女性の手に押さえつけられたそれは触れられることを快楽へと変換し、更なる膨張を始めてしまったのだ。
「いや、うそ、そんなっ……! うぅ……」
押さえつけた両手にねばついた感触。彼氏も居たし、性交の経験もあった彼女はそれが何なのかを理解してしまう。透明に粘つくそれがスカートでできたテントの頂上を濡らし、押さえつけた手にこびりついたのだ。お気に入りのスカートも、下着も汚してしまったことに激しい嫌悪感を抱きながら、手に付着したそれは所謂イカに近い臭いで、ますます自分の股間に男性器が着いてしまっていると確信させるものであった。
「やだ……なんで、こんなっ……」
『次は、南山西。南山西に、止まります。電車とホームが離れていますのでお気を付けください』
「っ……!」
困惑と焦燥に駆られている中で最寄り駅のアナウンスが流れる。身体は訳の分からない異常事態のままだが降りるしかない。腰を折り曲げ、何とか股間の勃起が悟られないよう電車を降り、改札を抜けた。
自分のことに手一杯だった彼女は、自らの後を追う存在にも気付くことはできなかった。
「やだ、なに……なんなの、これぇ……っ……」
電車を降りて気が緩んだせいか、股間からジンジンとした衝撃がさらに強くなって流れ込んでくる。性器から友梨佳の脳に直接、扱きたい、抜きたいという衝動を与えてきているのだ。
「んっ……だめっ……触るごとに……擦れるごとにっ……」
友梨佳がそれを抑えようと触れるごとに、歩いて下着が擦れるごとに快楽と共に興奮が増していく。興奮が増せば増すほど脳内に衝動が強く沸き起こり、今すぐこの疼きを鎮めたくなってしまう。
「なんとかしないと……もう、ここで……っ……」
目についたのは駅の公衆トイレ。いきなり生えたソレの生み出す性衝動に耐え切れなくなって、そこに駆け込んでしまう。終電間際のこの時間に別の利用者は1人もおらず、ホッと胸を撫でおろす。
「はーっ、はぁーっ……! っ……! やっ、ぱり……」
息を荒げながらスカートをずり下ろし、パンツを押し上げながら怒張するソレを確認する。女性用の下着を思いっきり伸ばし、先端から出た液体が布地を濡らして透明になったせいで、その赤黒い色が視界に入ってくる。今までもそうだろうと思っていたものだった現象が、視界に映ることで更に現実味を帯びていった。
「勃って、ビクビクしてて……っ、なんとか、しないと……!」
いまだに透明な汁を少しずつ吐き出しながら痙攣を繰り返す男性器は、敏感な快楽とともに強烈な衝動を友梨佳へと送り込んでくる。触れろ、扱けと謂わんばかりの物体に、更に友梨佳の脳は記憶からある答えを用意し、彼女に提示してきた。
「いいよね……生えてきたとはいえ私のなんだし、触ったって……」
彼女の記憶が提示したのは男性器が一度出した後すぐに萎えたこと、一時的にこの衝動に身を任せ、一度射精してしまえばとりあえずは収まってくれるだろうと結論付けたのだ。
「よし……っ……!? っ!? うぁっ!!」
そうして猛る肉棒を握りしめた瞬間、友梨佳の神経に電撃のような快楽が迸る。友梨佳に生えたとはいえその器官は男性のそれであり、友梨佳という女性の柔らかな手から与えられる刺激に対して、強烈な反動を返してくる。触れば触るほど、触られるほど快楽と欲望が膨れ上がって、気が付けば指一本で触っていた手の全てを使って肉棒を握りしめていた。
「はっ、はぁっ、あっ、ぁぅっ……!」
一心不乱に股間を扱く友梨佳。その姿は性の悦びを知った男子のようで、更に友梨佳という女体の匂いに、感触に、肉棒は強烈に反応を示す。その時だった。
「!? ぁあ゛あぁっ!? え、なに、なにこれっ!?」
何かが、友梨佳にとって絶対的に大切な何かが、突如ぶら下がった睾丸に集まっていくのが分かる。ぎゅるるるっ、と音を立てるように急速に、そこで大切なものが別の何かに作り変えられているのが分かる。絶対に止めねばならない。そう思っているはずなのに、この現象が進めば進むほど友梨佳の肉体は発情したサルのように本能に支配され、一心不乱に男根を擦り続ける。
「あ゛っ、あ゛あ゛あ゛っ!!! ダメ、ダメェっ、抜けちゃうぅっ!!」
睾丸にたまったソレが、今度はどんどんせり上がってくる。残りカス程度であっても最後に残った理性が必死に警笛を鳴らしてくるも、もはや脳は自らに宿った男性器に支配され、射精の快楽を求め狂っていた。
「ぁあぁぁ゛っ、イグ、イっち゛ゃうっ!!! いきなり生えてきたおちんぽ様に追い出されちゃうぅ!! ああぁああ゛あ゛あ゛っ!! お゛ぴ゛ょ゛っ゛!?」
情けない声を発しながら、遂に友梨佳は精を放ってしまう。勢いよく放たれたそれはべちょべちょと汚らしい音を立てながらトイレのドアにへばりつき、重力に負けて床へと滴り落ちる。
「あ゛っ、お゛っ、ほぉ゛っ……!」
それからもしばらくの間、友梨佳に生えた男性器は白濁液を射出し、その度に彼女は嗚咽のような喘ぎ声をこぼし続ける。瞳に宿っていたはずの生気の光は精を吐き出すごとに弱くなっていき、最後には完全に失われてしまった。
公衆トイレの一室で、友梨佳の肉体は意思のない抜け殻そのものになってしまったのだ。
「ふへへ……ふへへへへ……」
そんな友梨佳がいる公衆トイレに1人の男の声が響く。彼女が居たのは女子トイレだったが、今他に人はおらず、彼の侵入に異議を唱えられるものはいなかった。
彼は笑いながら友梨佳のいる個室の扉を開けてしまう。鍵はかかっていたはずだが、ドアは古いタイプだったせいで風化しており、簡単に開けられてしまった。
「ふへへ、ご先祖様の魔術書はすごいや。女の身体に男のチンコを生やす術と精液と一緒に人格まで吐き出しちゃう術。同時に使えばこんな美人だって簡単に抜け殻になっちゃうんだもんなぁ……!」
そう。彼、博史こそ、友梨佳とすれ違ったときに彼女の股間に突然男根を生やし、射精と共に人格を吐き出すまじないを掛けた張本人だったのだ。ニヤニヤ笑いながら、自らの成果である友梨佳の抜け殻をまじまじと眺める。
「しかしデカいチンコだなぁ。女に生やす場合は宿主の能力や遺伝子に依存するってことだったけど、まさかこんなにデカいなんて……ふひっ、僕は勝ってると思ってたチンコの大きささえ負けてたわけだ」
博史はズボンを脱ぎ、彼女にくっ付いた男性器を眺めながら不気味に笑う。彼女を眺めたまま、博史はおもむろに自らのズボンに手をかけてそれを外し、股間の性器を露にする。彼の言っていたように友梨佳に生えたものより幾分か小さいそれを手際よくつかむと、その肉棒を勢いよく擦りはじめた。
「ふへへ、この綺麗な顔も、スケベなカラダも、デカいチンコも、これからは僕が使わせてもらうよ? 君は身体から出て行ったんだし、文句ないよね?」
壁に吐き出された白濁液にそう宣言してから、彼は意識のない彼女の口に自らの性器を近づけ、そのまま友梨佳の柔らかな唇の中へと潜り込ませていく。本来の彼女ならば絶対に拒んだ行為であったが、先ほど自らの人格を精液として吐き出してしまった彼女の肉体は抵抗の意思すら見せずに受け入れてしまう。
「あぁーっ……気持ちいい……君のお口まんこ、最高に気持ちいいよ……! すぐに射精しちゃいそうだぁ……!」
博史は自分自身にも友梨佳にしたのと同じ呪文を掛けていた。精液と一緒に魂を排泄してしまう呪文だ。呪文は同じだったが、彼の状況は彼女とは異なっていた。博史の男根は今、抜け殻となった友梨佳の口に入っている。このまま射精したら、精液は彼女の喉を通って友梨佳の体内に取り込まれるのだ。人格を失ってしまった友梨佳の肉体に彼の吐き出した人格精液が入り込めばどうなるか、など想像に難くなく、彼自身もその結果を期待して友梨佳を抜け殻へと変えたのだ。
「あ゛っ、出る、出るよっ! ぐふふ、僕としての最後の射精っ、君にあげるねっ! だから、君はその身体を、僕に譲ってねっ! その綺麗なお口も、顔も、おっぱいも、おまんこもっ! 今日からは僕が貰っちゃうからねぇっ♡ お゛っ、来た来た来たっ! ふひひっ、僕の、新しいご主人様の人格が入った精液受け取って、僕に支配っ、されろっ! ゔっ!!!」
博史は射精の瞬間、友梨佳の後頭部を押さえつけて喉の奥に男根を咥え込ませる。新しい肉体へ確実に入り込めるように。友梨佳の肉体も抵抗することなく喉の奥にソレを受け入れる。自らの新しい主を迎え入れるように。大量の液体を受け入れた友梨佳のお腹はほんの少し膨らんでいるように見えた。
限界を超えるほど大量の射精の末、博史だったものは物言わぬ抜け殻となって後ろへと倒れる。男根は友梨佳の口から自然に抜け出し、彼女の唾液が糸を引き、ちぎれた。
少しすると膨らんでいたお腹がブルッと震えたと思うと、鼓動するようにドクドクと胎動し始める。お腹の代わりに血管がポンプのように膨れ、全身に行き渡っては収まっていく。
「ぃぎっ!? ぁ゛、がっ……!?」
ソレが顔から頭の中に入り込んだ瞬間、友梨佳は大きな声をあげ、身体を勢いよく震わせる。しかし頭に入る量が増えるにしたがって痙攣は収まり、声も弱弱しくなっていく。まるで入り込んできたソレに抵抗していたはずの友梨佳の身体が馴染んでしまったように。屈服させられてしまったように。
既に声はなく、痙攣もほとんど収まってたまに振動する程度に変わってしまうと、今度はピクピクと瞼や指が動く。それは抵抗というよりも全身の動作を確認しているかのようで、頭からつま先に向かって、順番に動いていた。
「んっ……ん……ぉ……?」
遂にその動作さえ収まり、友梨佳が吐息と共に目を覚ます。人格を精液に変換させられて吐き出し、抜け殻になっていたはずの友梨佳が、目覚めたのだ。彼女の瞳には倒れ伏す巨体の男と、個室の壁に張り付いたままの友梨佳だったはずの精液が映る。全身の神経から返ってくる感覚が、粘々した感覚と少しの苦みを感じる舌が、友梨佳から染み出た甘い香りを取り込む鼻が、ソプラノの吐息を受け取る耳が、五感のあらゆる箇所が今自分の置かれている状況を正確に伝えてくれる。
「あはっ・・・・・・!」
思わず笑みがこぼれる。主を失った友梨佳の肉体は、博史の男根から吐き出された人格入り精液を体内に取り込み、自らの新たな人格として迎え入れてしまったのだ。友梨佳の身体を手に入れた博史はそのカラダを自らのモノのように操ることができる。意識がなかったために萎んでいたはずの陰茎が、友梨佳のではなく博史の性欲によってピクリと動き、今にも勃ち上がろうとしていた。
「成功だ……! ホントに僕の魂が、この女子大生の身体に、頭の中に入り込んだんだ……! 今日からは僕がこの身体の持ち主だぞっ……♡」
ニヤニヤと唇を邪に歪めながら、眼前に広がる自らの肢体を舐めるように眺める。彼女の股間に生えていた男性器は再び肥大化し、先ほど同様に存在を主張しだした。友梨佳の乳房が邪魔して直接見えることのなかった下半身だったが、そこからでもそびえ立つ肉棒だけはその目に映っていた。
「ふへへっ……このおっぱいも僕のもの、今までおっぱいなんて触ったことなかったけど、これからはこの女子大生の生乳を、僕の思いのままに弄れるんだ……!」
ニヤニヤ笑いながら、友梨佳は両手で自らの乳房を揉みしだく。持ち上げ、揺らし、自らの乳房が自分のものであることを確かめるように一心不乱に揉み続ける。股間の肉棒はさらに怒張し、自身の肉体に欲情している証拠となっていた。
「ふひひっ、今日からお前も僕の乳になるんだぞぉ……はぁ……僕のカラダも胸だけなら同じくらいの大きさなのに、このカラダは本当に気持ちいいなぁ……♡」
しばらく乳房を揉みしだくと満足したのか、続いて友梨佳は下着と服を着直す。股間は勃起したまま女性ものの下着に包まれ、盛り上がったままだった。
「んー……女ものの下着、着てると興奮していいんだけど、チンコ有りでも過ごせるように新しいパンツ買っとかないとな。……っと、こんなもんか」
彼女としての生活方針を勝手に考えながら、友梨佳のカラダはてきぱきと服を身に着けていく。少しするとこの個室に入る前まで身なりを整えた友梨佳の姿が完成していた。
「ふへへ、これででっかいチンコがついてる以外完璧にこの娘そのものになれた。……じゃあね僕のカラダ。今まで僕として生きてくれてありがと。これから僕はこの美人女子大生ボディと一緒に生きていくから、バイバイ!」
股間を膨れさせたまま、博史の魂に操られた友梨佳は元博史だった肉の塊と元友梨佳だった壁の精子を尻目にその場を後に……しようとした矢先、ふと何かに気づいて踵を返して個室の前に戻ってきた。
「っと、……まてよ……このままいくと僕の抜け殻が残るんだよな……女子トイレで精液垂らして死んでる僕、死に方としてはまあ分かるけど、捜査とかされてこの娘のことがばれると面倒だよな……どうしよっかな……」
彼は自らの抜け殻を眺めながら思案する。友梨佳に妙な嫌疑が掛けられようものなら折角手に入れた肉体が、人生が不自由になるから。新しく自らが宿った友梨佳の脳に命令して思考を繰り返し、遂に一つの結論に至る。彼女の脳は自らを支配する侵入者が友梨佳の肉体を不足なく乗っ取り、人生を奪い取るために全力を尽くしてしまったのだ。この提案を以て、博史による友梨佳からの人生強奪はまた一つ確実なものになってしまう。
「そうだ! 君には僕の代わりに生きてもらおう! まずこの娘の人格精液から記憶を全部没収して、僕の脳みそからも魔導書の記憶を全部消しちゃえ!」
ニヤニヤ笑いながら彼は新たに手に入れた喉を操り、その綺麗な声で呪文を唱える。それは本来の彼女が生きていく中で一生唱えるはずのなかったもので、既に新たな魂によって彼女の脳に刻み込まれてしまったものだった。
そのとき、壁やドアにへばりついていた白濁の粘液がピクリと震えると、なんとそのまま浮き上がった。更に中から桃色の何かが抜け出すと、開いた友梨佳の口内へと取り込まれていった。続いて精液を浮遊させたまま、今度は博史の口から黒い何かが抜け出し、その場で粉々に砕け散った。
「うんうん。上手くいった。「友梨佳」の記憶も魔導書の知識も全部僕が没収したから、これからは君はただの汚い雑魚デブ男の博史として生きていってね♪」
友梨佳が手を振り下ろすと同時に、浮遊していた白濁がずるずると博史の中へと潜り込んでいく。
友梨佳の魂から彼女の記憶を手に入れたことで自らの中に取り込んだことで博史は彼女の、「友梨佳」という名前を認識する。彼女の人格を容れた精液から友梨佳としての記憶はすべて抜き出され、もはや何者かさえわからなくなった只の魂が、抜け殻となった博史の中へと入り込み、その肉体の新しい持ち主として再誕させられてしまったのだ。友梨佳の魂はこのまま新しい器である博史の脳から記憶を手に入れ、友梨佳という名前も存在も忘れて元の博史としての人生を歩んでいくことだろう。
ガクガクと大きな体を震わせる元博史の器を尻目に、友梨佳の両脚は新しい主に命ぜられるままにその場を後にしたのだった。友梨佳と博史が会うことは今後二度となく、二人の人生はこの日完全にすり替わってしまった。
「ふふっ……! やったっ、これからは僕が美人女子大生の工藤友梨佳だっ! 綺麗な顔、若いカラダ、大きなおっぱいにおちんちんっ! これからは僕が大事に大事に使い込んであげるからねぇ♡ この新しい身体で生きてくの、楽しみだなぁ……♡」
スキップをしながら新たに手に入れたたわわな胸を、大きく主張する男性器を揺らしながら、友梨佳は記憶にある自宅へと帰っていく。彼の魂に前の肉体への未練はすでになく、友梨佳という名の美人女子大生の肉体で人生を歩むことへの期待と喜びに満たされていた。
「はぁ~っ……! 身体が軽い……! デブで不細工で重たい前の身体とは大違いだぁ……♡ っと、あったあった。ここが「私」の家かぁ……!」
新しい身体を抱きながら上機嫌で歩いていた友梨佳だったが、ある建物の前で足を止める。それは博史にとって全く関係もなく、知らないはずの場所。彼の今の肉体である友梨佳が住んでいるマンションの前であった。
「ふーん……ここ女性専用なんだぁ。元の僕だったらどうあがいても入れなかったんだね。でももう関係ないや。僕のカラダはどこからどう見ても女の子の、友梨佳ちゃんの肉体、なんだからね」
自らのものとなった友梨佳の容姿や獲得した性別で悦に浸りながら、既に彼の思うままとなった友梨佳の記憶から建物のことや部屋のことを搾りだして博史にとっては初めてのはずの建物の中の構造を理解する。当然のように自動ドアの前へと進み、備え付けの指紋認証を通り抜ける。彼が使うのは友梨佳の肉体である以上、その指に刻まれた指紋も当然彼女自身のものであるため、セキュリティシステムは彼を何の疑問も持たずに友梨佳本人だと確信し、ドアを開けて彼を迎え入れたのだった。
「ふひひっ、元友梨佳ちゃんはもうここには入れないんだよね。あっちは僕の汚くて太い指しか持ってないから、こんな簡単に通れる指紋認証さえ抜けられないんだもん」
自らが友梨佳本人の肉体を手に入れ、彼女の持つ権利全てを手に入れたこと味わいつつエレベータで上に移動する。友梨佳から記憶を得ている彼は何の躊躇もなく4と記されたボタンを押し、友梨佳の部屋へと向かっていった。
「あ、友梨佳ちゃんお疲れ様。今帰り?」
「ん……(おっと、記憶記憶……あった。沙織先輩っていうのか)お疲れ様です先輩。さっきまで友達と遊んでて……先輩は……あぁ、明日ごみの日でしたね」
「そゆこと。明日は講義遅いからゆっくり寝たいんだよね」
その後も少し談笑して部屋に戻る。友梨佳の記憶を自由に引き出せる博史は彼女の記憶から、本来の友梨佳ならどう話すかを導き出して返答していたため、沙織にも別人の精神が入り込んでいることを悟られることはなかった。これも友梨佳の明晰な頭脳があってこそできた芸当であり、彼は新たな肉体の性能をさらに気に入ってしまう。
「沙織ちゃんも綺麗だったなぁ。もし電車であったのがあの娘だったら、僕の精液と合体して僕のボディになってたのは彼女だったかも。……ま、僕には友梨佳っていう大事な身体と名前があるから、もういいんだけどね!」
廊下を行き、エレベータで降りていく沙織を眺めながら、上手く友梨佳を演じられたことにほくそ笑み、股間を勃起させたまま身勝手なことを呟いて、友梨佳の部屋の鍵を開けて室内に入っていく。記憶を参照しながら鍵束を探し出し、その中から再び記憶を呼び出して鍵を開けている様を見られたら疑われていたかもしれなかったが、幸いにも彼を目撃した人はおらず、博史の精神はまんまと友梨佳の部屋への侵入に成功してしまった。
「おぉ……! これが女の子の部屋……! 友梨佳ちゃんの、僕の新しいお部屋なんだね……! カラダだけじゃなくこんな可愛い部屋まで譲ってくれるなんて、友梨佳ちゃんは最高のボディだなぁ……♡」
友梨佳としては当たり前の、博史としては初めての部屋をうろつく。記憶にあるということと実際に感じたことは違うようで、友梨佳が持っていた記憶に案内させながら、彼女の部屋をまるで観光でもするように物色を続けた。
友梨佳のベッドの匂いを嗅ぎ、下着や服を漁り、彼女のプライバシーを好き放題暴いていく。博史の肉体であった時ならば間違いなく犯罪行為であったそれだが、友梨佳本人の肉体と共に彼女の持っていた権利全てを奪い取った彼にとってはただ自分の持ち物を確認するだけの行為となり、全て許されるのだ。
「ふぅ……僕の新しい身体の宿の確認はこれくらいにして、今度は、僕の新しい魂の宿の確認をしようかな?」
遂に博史の興味は友梨佳の肉体へと向く。数時間にまで博史の目を通して見た他人として見た、今は自分のものとなった、彼の新しい肉体に。
今までの博史の部屋にはなかったが、身なりを気にする友梨佳の部屋には当然のように全身鏡が備え付けられており、彼はその前へと移動してその肢体を晒した。服を脱ぎ、下着を降ろし、友梨佳から貰い受けた魅惑の女体をまじまじと観察する。
「んーっ……見れば見るほど惚れ惚れするカラダだぁ……この新しいちんぽも、んっ……あぁ、気持ちいいなぁ……♡」
友梨佳という魅惑の女体に魅了されながら、更に強烈に勃起した男根に触れると懐かしい刺激が脳髄に響き、友梨佳の脳内で男としての欲求がさらに強烈に高まってくる。自分の脳が男性器に支配され、性欲の傀儡になろうとしているのが手に取るようにわかるが、友梨佳の優秀な脳はそんな短絡的な欲求の前に一つ博史の魂に提案した。「このまま射精したら、友梨佳のカラダから人格が出て行っちゃうんじゃない?」と。
「あ、そっか。人格を吐き出す呪文は解いておかないとな……たしか……」
再び友梨佳の口から呪文が紡がれると、彼女の取りついた男根がピクリと跳ねる。それは彼女自身の設定が変わった証で、その身体が射精によって人格を失う機能を切られた証拠であった。彼が再び呪文を唱えない限り、友梨佳の肉体は自らに侵入した博史の魂と人格を吐き出す手段を失ってしまった。彼が望めば友梨佳の肉体は一生、博史が使うカラダとして生き続ける以外の人生を選べなくなってしまったのだ。
「ふへへっ……今度こそ心置きなく新しいチンコの具合を試してみようかな……!」
そして何より、博史の魂は友梨佳の肉体を気に入っていた。友梨佳の身体が彼の支配を逃れる日が来ることはもはや絶望的だったのだ。
自らに寄生した博史の魂の命ずるがままに、友梨佳は股間で怒張する男性器をその綺麗な指で撫でまわす。先ほど友梨佳がしたようなぎこちない動きではなく、それはまるで20年30年単位でそれに触れ、自らを慰めてきた者がするような熟練者のものであり、友梨佳の美しく滑らかな手で行うそれは男の手とは比べ物にならない程の快楽を脳へと届かせる。
「はぁっ……! あぁっ……やばっ、友梨佳の手、僕の手、気持ちよすぎっ……!」
男根から友梨佳の脳へと迸る快楽の味を覚え込んでしまう。更に彼女の脳はこうすれば気持ちいい、こうしたほうが感じるという動きを、博史の魂が覚えていた記憶を自らの中に吸収していくのだ。それは同時に博史の魂さえも自らの中へと取り込むことになってしまう。解れた友梨佳の中に、ただ寄生していただけの博史の魂が、完全に癒着しようとしているのだ。
友梨佳の手は止まることを知らず、恍惚の表情を浮かべたまま肉棒を扱き続ける。
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁっ♡♡♡ 新しいちんぽが精子作ってるっ♡ 体中ドクドク言って、友梨佳の遺伝子詰め込んで精液作ろうとしてるぅっ♡♡♡」
女性としてこの世に生まれた友梨佳にとって、突然生えてきた男性器から精子を放出するなど絶対にありえない行為だった。先ほどの排泄は人格を伴ったものだったが、今度は違う。正真正銘友梨佳の肉体から搾り上げられ、女性を孕ませる力を持った精子が、彼女に新しく発生した睾丸の機能によって女性であるはずの友梨佳の肉体の遺伝情報を吸い上げて生み出そうとしているのだ。
「ほお゛お゛お゛お゛ぉっ!! きたっ、きたきたきたぁっ♡♡♡ 友梨佳の遺伝子入り精子っ♡ これが、僕の新しい遺伝子、新しいせーしっ♡ んぐっ、お゛ぉっ……♡♡♡」
友梨佳の綺麗な声からは考えられないほど野太い声を上げ、男根から白濁の塊が吐き出される。びゅるるるっ、と謂わんばかりに勢いよく友梨佳の股間から飛び出た男汁は彼女が大切に使っていた部屋の床に吐き出され、部屋の一部を白濁に汚してしまった。
「はーっ、はぁーっ……あ゛ぁっ……すごい量出ちゃったぁ……♡ この身体、溜まってたんだなぁ……♡ これからも定期的に出してあげるからね……♡」
友梨佳は蟹股でしゃがみ込み、自らが吐き出した白濁液を満足げに、しかし面白そうに眺める。自らが精を発した達成感と、女性であるはずの友梨佳の肉体が自らに新たに生えた男性器を介して精子を発したという倒錯的な状況を愉しんでいたのだ。
「うっわ……すっごいネバネバする……! でも汚い僕の身体で出した精液じゃなくて、綺麗な友梨佳の身体が出した精液だからか、あんまり気持ち悪くないな……むしろ、この身体の女の部分が昂ってきたかも……♡」
言いながら友梨佳は自らの下腹部を撫でて悦に浸る。性器を男のものに変えられてもなお彼女の肉体の奥にその場所は健在で、彼女の指に纏わりつく男の子種に本能を刺激され、キュンキュンと求め疼きだしていた。その感覚は当然肉体の今の持ち主である博史の魂にも伝わり、彼に友梨佳から奪った女の肉体への興味を掻き立てる。
「ふひっ、新しいチンコの味は分かったし、僕の新しい子宮も疼いてきたし、今度はこっちを試してみよう。友梨佳の、僕の新しいボディに本来ついてた女の子の、お、ま、ん、こっ♡」
彼が再び別の呪文を唱えると、友梨佳の股間にぶら下がっていた陰茎が徐々に縮み、陰嚢が女性器の中に潜り込んで元の、女性らしい性器に戻る。友梨佳の肉体に、魂を精液化することで入り込んで肉体を乗っ取っている博史の魂は、やはり人格を射精することでしか友梨佳の肉体から抜け出すことはない。しかし友梨佳の股間は女性のものに戻り、精を吐き出す機能さえなくなってしまった。
「くふっ……これが僕の、友梨佳本来のおまんこっ♡ 僕が使う、本来のカラダの性器なんだ……! 僕はホントに、女の子の身体を手に入れちゃったんだぁ……♡ あぁっ♡ これが、女の子しか感じられないおまんこの快感っ♡」
博史は元に戻った女性器を弄り、快楽に甘い嬌声を上げ続ける。時間が経てば経つほど彼の魂を入れた精液は友梨佳の肉体と吸収融合し、友梨佳は博史の新しい肉の器と成り果ててしまう。しかし彼自身の意識が呪文を使わない限り友梨佳が彼を吐き出す方法はない。もはや彼女の肉体の運命は決まったも同然だった。
本来の友梨佳にとっては絶望的なこの事実など意に介すことさえなく、博史は友梨佳から奪い取った身体をすでに我が物のように操り、自らが新たに手に入れた女陰を捏ね回して快楽を貪る。その姿は工藤友梨佳という女性がこれから新しい魂に命ぜられるまま、どれほど淫らな人生を歩んでいくかを表しているかのようであった……
最近流行った人格排泄です。乗っ取り過激派が人格排泄の話書くとこうなるってサンプルケースです。
要するにいつも通りってことです。よろしくです。
ついでに新刊もよろしくっす。そっちは人格は排泄しないっす。
「友梨佳お疲れー、またねー」
「明日は講義来なよー? ばいばーい」
急行と普通電車の乗り継ぎ駅で有名なこの場所で、友達と談笑していた女子大生、工藤友梨佳は彼女に別れを告げて電車を降り、向かいで乗り継ぎ待ちをしている車両へと乗り込んだ。
しばらくすると電車が走り出す。その速度は急行よりいくらか遅かったが、彼女の家の最寄り駅には普通電車しか止まらないため仕方がなかった。
(急行止まるとこに引っ越そっかなぁ……)
家賃が安いからと選んだ部屋だったが、よく遊びに出るので当然よく電車にも乗る友梨佳にとって普通電車しか止まらないその駅は不便で、今よりいくらか条件が悪くなるとしても別の家を探そうかと考えるほどであった。
終電間際だったこともあって人の出入りも少ないため、車内には数人しか乗り込んでいなかった。疲れ切った様子で仕事鞄を抱えて眠る中年男性、部活終わりなのかジャージを着てスマホを弄る女子高生、ネクタイをきつく締めたままの若い会社員。ここに彼女を含んで4人ほどだ。そんな中別の車両から、一人の男が乗り込んでくる。
乗り込んできたのは赤の他人だったので初めは特に気にしていなかったのだが、問題はその挙動にあった。
「……ぁ……ふひっ……」
彼はまるで何かを物色するようにキョロキョロと車内を見回し、まずはその近くにいたジャージ姿の少女を眺める。じっと見つめた後首をかしげて次に再び辺りを見回し、今度は友梨佳に狙いを定めた。
「よぅし……ふへへ……」
男が近づいてくる。汗のような酸っぱい臭いがだんだんと強くなって、否応なく近づいてくるのが分かってしまう。目が合ってしまったら恐ろしいと思い、思わず眠ったふりをした。
「縺オ縺溘↑繧贋ココ譬シ謗呈ウ……!」
「……?」
何やら言葉を呟いたような男は、そのまま別の車両へと歩いていく。ホッと一息ついたのもつかの間、彼女はこの時彼の標的はまだ友梨佳のままであることを分かっていなかった。
「……? ……ぇ……なに、これ……」
彼が通り過ぎて少しして、股間あたりに違和感を覚える。それは今まで感じたことにない感覚で、下着にいつもより強く締め付けられているように感じられる。
「……? ……っ!? ぇ!?」
分からないまま、スカートの上からその場所を確認した瞬間、電気のような感覚と同時に手にも「それ」の感触が返ってきた。
「嘘、え、これって……? うっ……!」
恐る恐るその場所に触れて確認を続ける。車内である以上見ての確認はできず、とにかく触れることで全容を確かめるしかなかった。しかし優しく触れてしまったことで、それはかえって刺激されてしまい、段々と大きく膨れ始める。もはや疑いようがなかった。
「やだ、なんで、なんで、こんなっ……!」
大きくなり、スカートの下からでも主張しようとし始めたそれを必死に抑えようとする。しかしこれも逆効果に終わってしまう。友梨佳という女性の手に押さえつけられたそれは触れられることを快楽へと変換し、更なる膨張を始めてしまったのだ。
「いや、うそ、そんなっ……! うぅ……」
押さえつけた両手にねばついた感触。彼氏も居たし、性交の経験もあった彼女はそれが何なのかを理解してしまう。透明に粘つくそれがスカートでできたテントの頂上を濡らし、押さえつけた手にこびりついたのだ。お気に入りのスカートも、下着も汚してしまったことに激しい嫌悪感を抱きながら、手に付着したそれは所謂イカに近い臭いで、ますます自分の股間に男性器が着いてしまっていると確信させるものであった。
「やだ……なんで、こんなっ……」
『次は、南山西。南山西に、止まります。電車とホームが離れていますのでお気を付けください』
「っ……!」
困惑と焦燥に駆られている中で最寄り駅のアナウンスが流れる。身体は訳の分からない異常事態のままだが降りるしかない。腰を折り曲げ、何とか股間の勃起が悟られないよう電車を降り、改札を抜けた。
自分のことに手一杯だった彼女は、自らの後を追う存在にも気付くことはできなかった。
「やだ、なに……なんなの、これぇ……っ……」
電車を降りて気が緩んだせいか、股間からジンジンとした衝撃がさらに強くなって流れ込んでくる。性器から友梨佳の脳に直接、扱きたい、抜きたいという衝動を与えてきているのだ。
「んっ……だめっ……触るごとに……擦れるごとにっ……」
友梨佳がそれを抑えようと触れるごとに、歩いて下着が擦れるごとに快楽と共に興奮が増していく。興奮が増せば増すほど脳内に衝動が強く沸き起こり、今すぐこの疼きを鎮めたくなってしまう。
「なんとかしないと……もう、ここで……っ……」
目についたのは駅の公衆トイレ。いきなり生えたソレの生み出す性衝動に耐え切れなくなって、そこに駆け込んでしまう。終電間際のこの時間に別の利用者は1人もおらず、ホッと胸を撫でおろす。
「はーっ、はぁーっ……! っ……! やっ、ぱり……」
息を荒げながらスカートをずり下ろし、パンツを押し上げながら怒張するソレを確認する。女性用の下着を思いっきり伸ばし、先端から出た液体が布地を濡らして透明になったせいで、その赤黒い色が視界に入ってくる。今までもそうだろうと思っていたものだった現象が、視界に映ることで更に現実味を帯びていった。
「勃って、ビクビクしてて……っ、なんとか、しないと……!」
いまだに透明な汁を少しずつ吐き出しながら痙攣を繰り返す男性器は、敏感な快楽とともに強烈な衝動を友梨佳へと送り込んでくる。触れろ、扱けと謂わんばかりの物体に、更に友梨佳の脳は記憶からある答えを用意し、彼女に提示してきた。
「いいよね……生えてきたとはいえ私のなんだし、触ったって……」
彼女の記憶が提示したのは男性器が一度出した後すぐに萎えたこと、一時的にこの衝動に身を任せ、一度射精してしまえばとりあえずは収まってくれるだろうと結論付けたのだ。
「よし……っ……!? っ!? うぁっ!!」
そうして猛る肉棒を握りしめた瞬間、友梨佳の神経に電撃のような快楽が迸る。友梨佳に生えたとはいえその器官は男性のそれであり、友梨佳という女性の柔らかな手から与えられる刺激に対して、強烈な反動を返してくる。触れば触るほど、触られるほど快楽と欲望が膨れ上がって、気が付けば指一本で触っていた手の全てを使って肉棒を握りしめていた。
「はっ、はぁっ、あっ、ぁぅっ……!」
一心不乱に股間を扱く友梨佳。その姿は性の悦びを知った男子のようで、更に友梨佳という女体の匂いに、感触に、肉棒は強烈に反応を示す。その時だった。
「!? ぁあ゛あぁっ!? え、なに、なにこれっ!?」
何かが、友梨佳にとって絶対的に大切な何かが、突如ぶら下がった睾丸に集まっていくのが分かる。ぎゅるるるっ、と音を立てるように急速に、そこで大切なものが別の何かに作り変えられているのが分かる。絶対に止めねばならない。そう思っているはずなのに、この現象が進めば進むほど友梨佳の肉体は発情したサルのように本能に支配され、一心不乱に男根を擦り続ける。
「あ゛っ、あ゛あ゛あ゛っ!!! ダメ、ダメェっ、抜けちゃうぅっ!!」
睾丸にたまったソレが、今度はどんどんせり上がってくる。残りカス程度であっても最後に残った理性が必死に警笛を鳴らしてくるも、もはや脳は自らに宿った男性器に支配され、射精の快楽を求め狂っていた。
「ぁあぁぁ゛っ、イグ、イっち゛ゃうっ!!! いきなり生えてきたおちんぽ様に追い出されちゃうぅ!! ああぁああ゛あ゛あ゛っ!! お゛ぴ゛ょ゛っ゛!?」
情けない声を発しながら、遂に友梨佳は精を放ってしまう。勢いよく放たれたそれはべちょべちょと汚らしい音を立てながらトイレのドアにへばりつき、重力に負けて床へと滴り落ちる。
「あ゛っ、お゛っ、ほぉ゛っ……!」
それからもしばらくの間、友梨佳に生えた男性器は白濁液を射出し、その度に彼女は嗚咽のような喘ぎ声をこぼし続ける。瞳に宿っていたはずの生気の光は精を吐き出すごとに弱くなっていき、最後には完全に失われてしまった。
公衆トイレの一室で、友梨佳の肉体は意思のない抜け殻そのものになってしまったのだ。
「ふへへ……ふへへへへ……」
そんな友梨佳がいる公衆トイレに1人の男の声が響く。彼女が居たのは女子トイレだったが、今他に人はおらず、彼の侵入に異議を唱えられるものはいなかった。
彼は笑いながら友梨佳のいる個室の扉を開けてしまう。鍵はかかっていたはずだが、ドアは古いタイプだったせいで風化しており、簡単に開けられてしまった。
「ふへへ、ご先祖様の魔術書はすごいや。女の身体に男のチンコを生やす術と精液と一緒に人格まで吐き出しちゃう術。同時に使えばこんな美人だって簡単に抜け殻になっちゃうんだもんなぁ……!」
そう。彼、博史こそ、友梨佳とすれ違ったときに彼女の股間に突然男根を生やし、射精と共に人格を吐き出すまじないを掛けた張本人だったのだ。ニヤニヤ笑いながら、自らの成果である友梨佳の抜け殻をまじまじと眺める。
「しかしデカいチンコだなぁ。女に生やす場合は宿主の能力や遺伝子に依存するってことだったけど、まさかこんなにデカいなんて……ふひっ、僕は勝ってると思ってたチンコの大きささえ負けてたわけだ」
博史はズボンを脱ぎ、彼女にくっ付いた男性器を眺めながら不気味に笑う。彼女を眺めたまま、博史はおもむろに自らのズボンに手をかけてそれを外し、股間の性器を露にする。彼の言っていたように友梨佳に生えたものより幾分か小さいそれを手際よくつかむと、その肉棒を勢いよく擦りはじめた。
「ふへへ、この綺麗な顔も、スケベなカラダも、デカいチンコも、これからは僕が使わせてもらうよ? 君は身体から出て行ったんだし、文句ないよね?」
壁に吐き出された白濁液にそう宣言してから、彼は意識のない彼女の口に自らの性器を近づけ、そのまま友梨佳の柔らかな唇の中へと潜り込ませていく。本来の彼女ならば絶対に拒んだ行為であったが、先ほど自らの人格を精液として吐き出してしまった彼女の肉体は抵抗の意思すら見せずに受け入れてしまう。
「あぁーっ……気持ちいい……君のお口まんこ、最高に気持ちいいよ……! すぐに射精しちゃいそうだぁ……!」
博史は自分自身にも友梨佳にしたのと同じ呪文を掛けていた。精液と一緒に魂を排泄してしまう呪文だ。呪文は同じだったが、彼の状況は彼女とは異なっていた。博史の男根は今、抜け殻となった友梨佳の口に入っている。このまま射精したら、精液は彼女の喉を通って友梨佳の体内に取り込まれるのだ。人格を失ってしまった友梨佳の肉体に彼の吐き出した人格精液が入り込めばどうなるか、など想像に難くなく、彼自身もその結果を期待して友梨佳を抜け殻へと変えたのだ。
「あ゛っ、出る、出るよっ! ぐふふ、僕としての最後の射精っ、君にあげるねっ! だから、君はその身体を、僕に譲ってねっ! その綺麗なお口も、顔も、おっぱいも、おまんこもっ! 今日からは僕が貰っちゃうからねぇっ♡ お゛っ、来た来た来たっ! ふひひっ、僕の、新しいご主人様の人格が入った精液受け取って、僕に支配っ、されろっ! ゔっ!!!」
博史は射精の瞬間、友梨佳の後頭部を押さえつけて喉の奥に男根を咥え込ませる。新しい肉体へ確実に入り込めるように。友梨佳の肉体も抵抗することなく喉の奥にソレを受け入れる。自らの新しい主を迎え入れるように。大量の液体を受け入れた友梨佳のお腹はほんの少し膨らんでいるように見えた。
限界を超えるほど大量の射精の末、博史だったものは物言わぬ抜け殻となって後ろへと倒れる。男根は友梨佳の口から自然に抜け出し、彼女の唾液が糸を引き、ちぎれた。
少しすると膨らんでいたお腹がブルッと震えたと思うと、鼓動するようにドクドクと胎動し始める。お腹の代わりに血管がポンプのように膨れ、全身に行き渡っては収まっていく。
「ぃぎっ!? ぁ゛、がっ……!?」
ソレが顔から頭の中に入り込んだ瞬間、友梨佳は大きな声をあげ、身体を勢いよく震わせる。しかし頭に入る量が増えるにしたがって痙攣は収まり、声も弱弱しくなっていく。まるで入り込んできたソレに抵抗していたはずの友梨佳の身体が馴染んでしまったように。屈服させられてしまったように。
既に声はなく、痙攣もほとんど収まってたまに振動する程度に変わってしまうと、今度はピクピクと瞼や指が動く。それは抵抗というよりも全身の動作を確認しているかのようで、頭からつま先に向かって、順番に動いていた。
「んっ……ん……ぉ……?」
遂にその動作さえ収まり、友梨佳が吐息と共に目を覚ます。人格を精液に変換させられて吐き出し、抜け殻になっていたはずの友梨佳が、目覚めたのだ。彼女の瞳には倒れ伏す巨体の男と、個室の壁に張り付いたままの友梨佳だったはずの精液が映る。全身の神経から返ってくる感覚が、粘々した感覚と少しの苦みを感じる舌が、友梨佳から染み出た甘い香りを取り込む鼻が、ソプラノの吐息を受け取る耳が、五感のあらゆる箇所が今自分の置かれている状況を正確に伝えてくれる。
「あはっ・・・・・・!」
思わず笑みがこぼれる。主を失った友梨佳の肉体は、博史の男根から吐き出された人格入り精液を体内に取り込み、自らの新たな人格として迎え入れてしまったのだ。友梨佳の身体を手に入れた博史はそのカラダを自らのモノのように操ることができる。意識がなかったために萎んでいたはずの陰茎が、友梨佳のではなく博史の性欲によってピクリと動き、今にも勃ち上がろうとしていた。
「成功だ……! ホントに僕の魂が、この女子大生の身体に、頭の中に入り込んだんだ……! 今日からは僕がこの身体の持ち主だぞっ……♡」
ニヤニヤと唇を邪に歪めながら、眼前に広がる自らの肢体を舐めるように眺める。彼女の股間に生えていた男性器は再び肥大化し、先ほど同様に存在を主張しだした。友梨佳の乳房が邪魔して直接見えることのなかった下半身だったが、そこからでもそびえ立つ肉棒だけはその目に映っていた。
「ふへへっ……このおっぱいも僕のもの、今までおっぱいなんて触ったことなかったけど、これからはこの女子大生の生乳を、僕の思いのままに弄れるんだ……!」
ニヤニヤ笑いながら、友梨佳は両手で自らの乳房を揉みしだく。持ち上げ、揺らし、自らの乳房が自分のものであることを確かめるように一心不乱に揉み続ける。股間の肉棒はさらに怒張し、自身の肉体に欲情している証拠となっていた。
「ふひひっ、今日からお前も僕の乳になるんだぞぉ……はぁ……僕のカラダも胸だけなら同じくらいの大きさなのに、このカラダは本当に気持ちいいなぁ……♡」
しばらく乳房を揉みしだくと満足したのか、続いて友梨佳は下着と服を着直す。股間は勃起したまま女性ものの下着に包まれ、盛り上がったままだった。
「んー……女ものの下着、着てると興奮していいんだけど、チンコ有りでも過ごせるように新しいパンツ買っとかないとな。……っと、こんなもんか」
彼女としての生活方針を勝手に考えながら、友梨佳のカラダはてきぱきと服を身に着けていく。少しするとこの個室に入る前まで身なりを整えた友梨佳の姿が完成していた。
「ふへへ、これででっかいチンコがついてる以外完璧にこの娘そのものになれた。……じゃあね僕のカラダ。今まで僕として生きてくれてありがと。これから僕はこの美人女子大生ボディと一緒に生きていくから、バイバイ!」
股間を膨れさせたまま、博史の魂に操られた友梨佳は元博史だった肉の塊と元友梨佳だった壁の精子を尻目にその場を後に……しようとした矢先、ふと何かに気づいて踵を返して個室の前に戻ってきた。
「っと、……まてよ……このままいくと僕の抜け殻が残るんだよな……女子トイレで精液垂らして死んでる僕、死に方としてはまあ分かるけど、捜査とかされてこの娘のことがばれると面倒だよな……どうしよっかな……」
彼は自らの抜け殻を眺めながら思案する。友梨佳に妙な嫌疑が掛けられようものなら折角手に入れた肉体が、人生が不自由になるから。新しく自らが宿った友梨佳の脳に命令して思考を繰り返し、遂に一つの結論に至る。彼女の脳は自らを支配する侵入者が友梨佳の肉体を不足なく乗っ取り、人生を奪い取るために全力を尽くしてしまったのだ。この提案を以て、博史による友梨佳からの人生強奪はまた一つ確実なものになってしまう。
「そうだ! 君には僕の代わりに生きてもらおう! まずこの娘の人格精液から記憶を全部没収して、僕の脳みそからも魔導書の記憶を全部消しちゃえ!」
ニヤニヤ笑いながら彼は新たに手に入れた喉を操り、その綺麗な声で呪文を唱える。それは本来の彼女が生きていく中で一生唱えるはずのなかったもので、既に新たな魂によって彼女の脳に刻み込まれてしまったものだった。
そのとき、壁やドアにへばりついていた白濁の粘液がピクリと震えると、なんとそのまま浮き上がった。更に中から桃色の何かが抜け出すと、開いた友梨佳の口内へと取り込まれていった。続いて精液を浮遊させたまま、今度は博史の口から黒い何かが抜け出し、その場で粉々に砕け散った。
「うんうん。上手くいった。「友梨佳」の記憶も魔導書の知識も全部僕が没収したから、これからは君はただの汚い雑魚デブ男の博史として生きていってね♪」
友梨佳が手を振り下ろすと同時に、浮遊していた白濁がずるずると博史の中へと潜り込んでいく。
友梨佳の魂から彼女の記憶を手に入れたことで自らの中に取り込んだことで博史は彼女の、「友梨佳」という名前を認識する。彼女の人格を容れた精液から友梨佳としての記憶はすべて抜き出され、もはや何者かさえわからなくなった只の魂が、抜け殻となった博史の中へと入り込み、その肉体の新しい持ち主として再誕させられてしまったのだ。友梨佳の魂はこのまま新しい器である博史の脳から記憶を手に入れ、友梨佳という名前も存在も忘れて元の博史としての人生を歩んでいくことだろう。
ガクガクと大きな体を震わせる元博史の器を尻目に、友梨佳の両脚は新しい主に命ぜられるままにその場を後にしたのだった。友梨佳と博史が会うことは今後二度となく、二人の人生はこの日完全にすり替わってしまった。
「ふふっ……! やったっ、これからは僕が美人女子大生の工藤友梨佳だっ! 綺麗な顔、若いカラダ、大きなおっぱいにおちんちんっ! これからは僕が大事に大事に使い込んであげるからねぇ♡ この新しい身体で生きてくの、楽しみだなぁ……♡」
スキップをしながら新たに手に入れたたわわな胸を、大きく主張する男性器を揺らしながら、友梨佳は記憶にある自宅へと帰っていく。彼の魂に前の肉体への未練はすでになく、友梨佳という名の美人女子大生の肉体で人生を歩むことへの期待と喜びに満たされていた。
「はぁ~っ……! 身体が軽い……! デブで不細工で重たい前の身体とは大違いだぁ……♡ っと、あったあった。ここが「私」の家かぁ……!」
新しい身体を抱きながら上機嫌で歩いていた友梨佳だったが、ある建物の前で足を止める。それは博史にとって全く関係もなく、知らないはずの場所。彼の今の肉体である友梨佳が住んでいるマンションの前であった。
「ふーん……ここ女性専用なんだぁ。元の僕だったらどうあがいても入れなかったんだね。でももう関係ないや。僕のカラダはどこからどう見ても女の子の、友梨佳ちゃんの肉体、なんだからね」
自らのものとなった友梨佳の容姿や獲得した性別で悦に浸りながら、既に彼の思うままとなった友梨佳の記憶から建物のことや部屋のことを搾りだして博史にとっては初めてのはずの建物の中の構造を理解する。当然のように自動ドアの前へと進み、備え付けの指紋認証を通り抜ける。彼が使うのは友梨佳の肉体である以上、その指に刻まれた指紋も当然彼女自身のものであるため、セキュリティシステムは彼を何の疑問も持たずに友梨佳本人だと確信し、ドアを開けて彼を迎え入れたのだった。
「ふひひっ、元友梨佳ちゃんはもうここには入れないんだよね。あっちは僕の汚くて太い指しか持ってないから、こんな簡単に通れる指紋認証さえ抜けられないんだもん」
自らが友梨佳本人の肉体を手に入れ、彼女の持つ権利全てを手に入れたこと味わいつつエレベータで上に移動する。友梨佳から記憶を得ている彼は何の躊躇もなく4と記されたボタンを押し、友梨佳の部屋へと向かっていった。
「あ、友梨佳ちゃんお疲れ様。今帰り?」
「ん……(おっと、記憶記憶……あった。沙織先輩っていうのか)お疲れ様です先輩。さっきまで友達と遊んでて……先輩は……あぁ、明日ごみの日でしたね」
「そゆこと。明日は講義遅いからゆっくり寝たいんだよね」
その後も少し談笑して部屋に戻る。友梨佳の記憶を自由に引き出せる博史は彼女の記憶から、本来の友梨佳ならどう話すかを導き出して返答していたため、沙織にも別人の精神が入り込んでいることを悟られることはなかった。これも友梨佳の明晰な頭脳があってこそできた芸当であり、彼は新たな肉体の性能をさらに気に入ってしまう。
「沙織ちゃんも綺麗だったなぁ。もし電車であったのがあの娘だったら、僕の精液と合体して僕のボディになってたのは彼女だったかも。……ま、僕には友梨佳っていう大事な身体と名前があるから、もういいんだけどね!」
廊下を行き、エレベータで降りていく沙織を眺めながら、上手く友梨佳を演じられたことにほくそ笑み、股間を勃起させたまま身勝手なことを呟いて、友梨佳の部屋の鍵を開けて室内に入っていく。記憶を参照しながら鍵束を探し出し、その中から再び記憶を呼び出して鍵を開けている様を見られたら疑われていたかもしれなかったが、幸いにも彼を目撃した人はおらず、博史の精神はまんまと友梨佳の部屋への侵入に成功してしまった。
「おぉ……! これが女の子の部屋……! 友梨佳ちゃんの、僕の新しいお部屋なんだね……! カラダだけじゃなくこんな可愛い部屋まで譲ってくれるなんて、友梨佳ちゃんは最高のボディだなぁ……♡」
友梨佳としては当たり前の、博史としては初めての部屋をうろつく。記憶にあるということと実際に感じたことは違うようで、友梨佳が持っていた記憶に案内させながら、彼女の部屋をまるで観光でもするように物色を続けた。
友梨佳のベッドの匂いを嗅ぎ、下着や服を漁り、彼女のプライバシーを好き放題暴いていく。博史の肉体であった時ならば間違いなく犯罪行為であったそれだが、友梨佳本人の肉体と共に彼女の持っていた権利全てを奪い取った彼にとってはただ自分の持ち物を確認するだけの行為となり、全て許されるのだ。
「ふぅ……僕の新しい身体の宿の確認はこれくらいにして、今度は、僕の新しい魂の宿の確認をしようかな?」
遂に博史の興味は友梨佳の肉体へと向く。数時間にまで博史の目を通して見た他人として見た、今は自分のものとなった、彼の新しい肉体に。
今までの博史の部屋にはなかったが、身なりを気にする友梨佳の部屋には当然のように全身鏡が備え付けられており、彼はその前へと移動してその肢体を晒した。服を脱ぎ、下着を降ろし、友梨佳から貰い受けた魅惑の女体をまじまじと観察する。
「んーっ……見れば見るほど惚れ惚れするカラダだぁ……この新しいちんぽも、んっ……あぁ、気持ちいいなぁ……♡」
友梨佳という魅惑の女体に魅了されながら、更に強烈に勃起した男根に触れると懐かしい刺激が脳髄に響き、友梨佳の脳内で男としての欲求がさらに強烈に高まってくる。自分の脳が男性器に支配され、性欲の傀儡になろうとしているのが手に取るようにわかるが、友梨佳の優秀な脳はそんな短絡的な欲求の前に一つ博史の魂に提案した。「このまま射精したら、友梨佳のカラダから人格が出て行っちゃうんじゃない?」と。
「あ、そっか。人格を吐き出す呪文は解いておかないとな……たしか……」
再び友梨佳の口から呪文が紡がれると、彼女の取りついた男根がピクリと跳ねる。それは彼女自身の設定が変わった証で、その身体が射精によって人格を失う機能を切られた証拠であった。彼が再び呪文を唱えない限り、友梨佳の肉体は自らに侵入した博史の魂と人格を吐き出す手段を失ってしまった。彼が望めば友梨佳の肉体は一生、博史が使うカラダとして生き続ける以外の人生を選べなくなってしまったのだ。
「ふへへっ……今度こそ心置きなく新しいチンコの具合を試してみようかな……!」
そして何より、博史の魂は友梨佳の肉体を気に入っていた。友梨佳の身体が彼の支配を逃れる日が来ることはもはや絶望的だったのだ。
自らに寄生した博史の魂の命ずるがままに、友梨佳は股間で怒張する男性器をその綺麗な指で撫でまわす。先ほど友梨佳がしたようなぎこちない動きではなく、それはまるで20年30年単位でそれに触れ、自らを慰めてきた者がするような熟練者のものであり、友梨佳の美しく滑らかな手で行うそれは男の手とは比べ物にならない程の快楽を脳へと届かせる。
「はぁっ……! あぁっ……やばっ、友梨佳の手、僕の手、気持ちよすぎっ……!」
男根から友梨佳の脳へと迸る快楽の味を覚え込んでしまう。更に彼女の脳はこうすれば気持ちいい、こうしたほうが感じるという動きを、博史の魂が覚えていた記憶を自らの中に吸収していくのだ。それは同時に博史の魂さえも自らの中へと取り込むことになってしまう。解れた友梨佳の中に、ただ寄生していただけの博史の魂が、完全に癒着しようとしているのだ。
友梨佳の手は止まることを知らず、恍惚の表情を浮かべたまま肉棒を扱き続ける。
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁっ♡♡♡ 新しいちんぽが精子作ってるっ♡ 体中ドクドク言って、友梨佳の遺伝子詰め込んで精液作ろうとしてるぅっ♡♡♡」
女性としてこの世に生まれた友梨佳にとって、突然生えてきた男性器から精子を放出するなど絶対にありえない行為だった。先ほどの排泄は人格を伴ったものだったが、今度は違う。正真正銘友梨佳の肉体から搾り上げられ、女性を孕ませる力を持った精子が、彼女に新しく発生した睾丸の機能によって女性であるはずの友梨佳の肉体の遺伝情報を吸い上げて生み出そうとしているのだ。
「ほお゛お゛お゛お゛ぉっ!! きたっ、きたきたきたぁっ♡♡♡ 友梨佳の遺伝子入り精子っ♡ これが、僕の新しい遺伝子、新しいせーしっ♡ んぐっ、お゛ぉっ……♡♡♡」
友梨佳の綺麗な声からは考えられないほど野太い声を上げ、男根から白濁の塊が吐き出される。びゅるるるっ、と謂わんばかりに勢いよく友梨佳の股間から飛び出た男汁は彼女が大切に使っていた部屋の床に吐き出され、部屋の一部を白濁に汚してしまった。
「はーっ、はぁーっ……あ゛ぁっ……すごい量出ちゃったぁ……♡ この身体、溜まってたんだなぁ……♡ これからも定期的に出してあげるからね……♡」
友梨佳は蟹股でしゃがみ込み、自らが吐き出した白濁液を満足げに、しかし面白そうに眺める。自らが精を発した達成感と、女性であるはずの友梨佳の肉体が自らに新たに生えた男性器を介して精子を発したという倒錯的な状況を愉しんでいたのだ。
「うっわ……すっごいネバネバする……! でも汚い僕の身体で出した精液じゃなくて、綺麗な友梨佳の身体が出した精液だからか、あんまり気持ち悪くないな……むしろ、この身体の女の部分が昂ってきたかも……♡」
言いながら友梨佳は自らの下腹部を撫でて悦に浸る。性器を男のものに変えられてもなお彼女の肉体の奥にその場所は健在で、彼女の指に纏わりつく男の子種に本能を刺激され、キュンキュンと求め疼きだしていた。その感覚は当然肉体の今の持ち主である博史の魂にも伝わり、彼に友梨佳から奪った女の肉体への興味を掻き立てる。
「ふひっ、新しいチンコの味は分かったし、僕の新しい子宮も疼いてきたし、今度はこっちを試してみよう。友梨佳の、僕の新しいボディに本来ついてた女の子の、お、ま、ん、こっ♡」
彼が再び別の呪文を唱えると、友梨佳の股間にぶら下がっていた陰茎が徐々に縮み、陰嚢が女性器の中に潜り込んで元の、女性らしい性器に戻る。友梨佳の肉体に、魂を精液化することで入り込んで肉体を乗っ取っている博史の魂は、やはり人格を射精することでしか友梨佳の肉体から抜け出すことはない。しかし友梨佳の股間は女性のものに戻り、精を吐き出す機能さえなくなってしまった。
「くふっ……これが僕の、友梨佳本来のおまんこっ♡ 僕が使う、本来のカラダの性器なんだ……! 僕はホントに、女の子の身体を手に入れちゃったんだぁ……♡ あぁっ♡ これが、女の子しか感じられないおまんこの快感っ♡」
博史は元に戻った女性器を弄り、快楽に甘い嬌声を上げ続ける。時間が経てば経つほど彼の魂を入れた精液は友梨佳の肉体と吸収融合し、友梨佳は博史の新しい肉の器と成り果ててしまう。しかし彼自身の意識が呪文を使わない限り友梨佳が彼を吐き出す方法はない。もはや彼女の肉体の運命は決まったも同然だった。
本来の友梨佳にとっては絶望的なこの事実など意に介すことさえなく、博史は友梨佳から奪い取った身体をすでに我が物のように操り、自らが新たに手に入れた女陰を捏ね回して快楽を貪る。その姿は工藤友梨佳という女性がこれから新しい魂に命ぜられるまま、どれほど淫らな人生を歩んでいくかを表しているかのようであった……