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「気」を相手に移すことで身体ごと乗っ取る話 後

某所に投下したやつのまとめ、完全版です。中身は某所のやつと同じで、ちゃんと締めたのがこれになります。某所にも渋にもあげるので好きなとこで見てください。それだけ。
長い間同じ作品を欲望のまま、無軌道になんとなく書くのも面白いもんですよね。今回みたいな乗り換え系は尚更そういった趣向に向いているなと思います。

ついで。さっき上げたんですけど新刊できました。気が向いたら見てあげてください。
一応こっちにも置いときます

fanza
https://al.dmm.co.jp/?lurl=https%3A%2F%2Fwww.dmm.co.jp%2Fdc%2Fdoujin%2F-%2Fdetail%2F%3D%2Fcid%3Dd_182745%2F&af_id=fantasmacola-001&ch=toolbar&ch_id=link

dlsite
https://www.dlsite.com/maniax/dlaf/=/t/n/link/work/aid/fantasma_cola/id/RJ293756.html

本編は以下から。よろしゅう





師匠の屋敷から逃げ出すように出て行って数日。一日で着くはずの道のりをはるか遠くに感じながら、3日かけて疼くミーシャの身体を引きずるようにしてこのカラダが元々住んでいた家に辿り着いた。
ミーシャのカラダは未だに師匠との行為を反芻し、股間を責めることを、更に奥を満たすことを望んでくる。できることなら今すぐこの身体を慰めてやりたいと、肉体が求めてきている。
恐ろしくて考えたくなかったが、このカラダは、師匠に寝取られてしまったのだ。必死に時間をかけ、鍛え上げ、俺のモノにしたこの身体を、師匠は一晩で俺から寝取ったのだ。俺の命令が届かない領域で、師匠の気が肉体に根付いてしまっているのだ。

「っ……早く、早く別のカラダに移らないと……! 魂まで、師匠に惚れさせられる……っ!」

魂までオトされたら、師匠のためだけに常に若く綺麗な肉体を手に入れてくるだけで生涯を送ることになってしまう。俺の目標は綺麗で気持ちいいカラダを手に入れ、不自由ない生活を送ることなのだ。師匠のモノになることじゃない……!
狙うならこのカラダの立場を利用して他の踊り子の身体を手に入れようか。それとも、さっさと目についた相手に乗り換えてしまおうか……
そんなことを考えていたら、ふと背後から気配を感じた。

「あの、とても辛そうですけど、大丈夫ですか?」

振り向いた先に居たのは、この街で魔物や犯罪者の対処に当たる人たちを統括しているギルドの受付の女だった。俺がまだ弟子やってた頃に何度か小遣い稼ぎに依頼を受けたことがあり、顔は知っており、その中でも二番目か三番目くらいに美人だった娘だ。一番の娘ではないが、仮の器としては申し分ない。

「……悪くないな。むしろ、良い……!」
「? 何か言いました?」

受付嬢ならば、強いカラダの知識もたくさんあるだろう。そういう相手と対面する機会だってある。酒場で別の、具合の良さそうな踊り子の身体に乗り換えるつもりだったが、予定変更だ。このカラダから逃れるついでに、こいつの知識を脳みそごと、カラダごと頂くとしよう。
こちらが手を出すと、彼女はこちらの手を握り返してくれる。性格の良い子だ。俺のカラダになっても従順に動いてくれることだろう。グッと手を掴み、気を目の前の存在に移し替える。ミーシャとはこれでお別れだ。

「ひぐっ!? わたしの、なかに……!? ぃ、ぁ、うご、かなっ……!」

俺が入り込んだのを感じた瞬間、この場を逃げようとしたようだが、この術を使われた時点で全て無駄なこと。だが判断も適切な賢い娘だ。俺の新たな頭脳になった後もうまく立ち回ってくれることだろう。この時点で俺は彼女のことを結構好意的に捉えていたようで、気の転移もスムーズに進んでいく。既にミーシャとの手は離れ、この娘の気を取り込んで肉体への融合を図っている。
細胞に、神経に、血に俺を取り込ませることでこのカラダを乗っ取っていけば、頭の中にある持ち主の部屋が開く。そのまま、部屋の中に俺の気ごと魂を流し込んで魂を取り込めば完了だ。ミーシャの魂は肉体の影響を受け始めていたため置いてきたが、この娘の人格を乗っ取るのには2人分の魂で十分だろう。

「ぃ……やっ……わたし、が、うわがき、されっ…………ちゃったぁ……!」

先ほどまでの苦悶は嘘のように、にんまりと笑みを浮かべる。目の前には意識を失ったミーシャの身体が転がっている。さっきまでの俺のカラダであり、今はもう他人のカラダだ。長い間居座ったうえに細胞単位で馴染んだ身体だから少し名残はあったが、気を取り直して新しい身体を観察する。ミーシャより重い胸の感覚、身体中から感じられるひ弱さと女性的な丸みは、頼りなさと共に女性の肉体を乗っ取っているという実感を強く与えてくれる。



「そっか。今まで踊り子のカラダにしか乗り移ってなかったから弱く感じるのか。でもこの感じ、悪い気はしないな」

試しに身体を撫でると、制服越しにでも全身の柔らかさが分かる。お腹も、腕も、脚も、ぷにっとして心地いい。弱いせいか、今までのより全身の神経が敏感に感じて、触っている感触も触られている感触も強烈に神経を伝ってくる。触れた場所が熱くなり、触れられているという事実が快楽に変わっていく。更に撫でまわして快楽を生み出すことで脳内をほぐし、記憶を吸い上げてやる。元々帰る途中だったようで、家までの道のりは簡単に手に入ったので、身体を弄りながら歩くことにした。ミーシャはそのまま置いていく。しばらくすれば勝手に起きて、たぶん師匠の元に仕えにでも行くだろう。移動中もこのカラダの脳にへばりつき、記憶をちゅうちゅうと吸い上げてやる。

「んっ……名前はソニア。7人いる受付嬢の一人……うん、顔も覚えてるけどやっぱり2番目だね。1番の娘に乗り換えても良いけど、あの娘忙しそうだし、暫くはここに住ませて貰おうかな」

記憶を読みながら今後の方針を決めていく。そんなわけでしばらくの間はこのソニアが俺の新しい身体で俺の生活だ。この娘の不運はたまたま俺に出会ったことだろう。師匠から新しく学んだことも、この身体で色々試させて貰おう。顔も美人だし、こんなことにならなければおそらく数年後には女として幸せになっていただろうが、俺に暫く身体を盗られたせいで子宮を、未来を、子孫を、何もかもを失くしてしまうかもしれない。このカラダを俺の最終的な器にするつもりもないし、この身体の事はどうでもいいが。

「とりあえずこれが今からの俺の家か。俺がこのカラダに宿ってる間は俺のモノなんだし、愉しませて貰うとするよ」

ソニアの持つ鍵束から家の鍵を見つけてドアを開く。すでに日常の記憶程度なら自由に呼び出せるので、ごく自然な流れで屋内へと侵入できた。玄関に入るや否やいい匂いが鼻腔に染み込んでくる。五感とは便利なもので、こうやって感じると記憶が簡単に励起されてくれる。料理を作っている相手、つまりこの身体と共に住んでいる相手の記憶を事前にソニアの脳から吸収できるわけだ。

「ただいま姉さん。今日は、お肉?」
「あ、おかえりソニア。お得意さんからいいお肉貰っちゃってね、せっかくだしソテーにでもしちゃおうと思って」

姉の名前はサリア、ソニアとの二人暮らしで近くの雑貨屋で働いている。俺も何度か足を運んだことのある雑貨屋だったが、今声を聴くまで思い出せなかったのは帽子と制服が印象的だったせいだ。働いている場面しか見たことのない相手の普段の、無防備な姿というのはなかなか悪くない。今だって俺との会話を終えてすぐに目の前の調理に意識を戻している。まさか妹の肉体が他人の、しかも男である俺に突然乗っ取られて利用されているなど、毛ほども思わないことだろう。

「でも今日はいつもより遅かったわね。何かあったの?」
「あ、ううん。ちょっと帰り道に困ってる人がいたから、手を貸してあげてたの」
「ふぅん。さすが私の妹。良いことするねぇ」

質問に対してもソニアの話しそうなことを記憶から呼び出して違和感なく返す。実際貸したのは手じゃなく身体丸ごとだし、その良いことをしたせいで俺に身体も魂も奪い取られてしまったわけだが。
食事まではしばらく掛かりそうだし、一旦自室に移動することにした。

「ふーん……ミーシャの身体の時より質素だけど、女の子らしくて悪くないな」

他人の部屋を勝手に評価しながら、ギルドの制服のボタンに手をかける。俺が脱ぎたいからというより、身体が勝手に覚えていることだった。制服を洗濯用の籠に詰めて部屋着に着替えるつもりのようで、簡単に服を脱ぎ終えて下着が露わになる。
一旦このカラダを愉しんでやるとしようか。着る工程をストップさせ、下着姿のままこの身体の支配権を握りなおす。

「へぇ……結構着やせするタイプなんだな……今まで女の身体でも踊り子にしか入ってこなかったから、このボリュームは、中々……!」

全身鏡にソニアを映し、全身を観察する。今まで入ってきた肉体より一回りも二回りも大きい乳房を持ち上げてやると、結構な重量感が返ってくる。重いのもあるが、おそらくソニアの筋力が今まで入ってきた身体より低いのもあるだろうが、その華奢な腕さえ悪い気はしない。こんな細く弱い腕でさえ俺の新たな肉体で、俺の思うままに動く、今の俺の腕なのだから。

「仮の器だし適当でいいと思ってたけどサリアも美人だし、このカラダ結構いいな。次の乗り換え先は慎重に吟味して、しばらくはこのカラダに居座らせてもらうとしようかな」

手に入れたソニアの肢体を撫でまわしながら身勝手なことを呟く。全身の感触は柔らかく、それでいて神経は結構敏感なようで、触られている意識が強く流れ込んでくる。これは思った以上に開発のし甲斐があるかもしれないな。試しに再度乳房を揉んでみると、先端の感触が先ほどより硬くなっていた。

「ふふっ……このカラダ結構素質あるかもな。試しに乳首で遊んでやろうかな」

下着の布をずり下ろし、露わになった乳輪をなぞってやると、ピリピリした痺れのような快楽が乳房の神経を走っていく。踊り子の身体でシた時も乳首の感触は悪くなかったが、ソニアの乳房は大きいおかげで空間的に広く感じている気分になれる。試しに乳房を揉んでみると、神経が快楽に麻痺されているような、先ほどより心地いい感覚が頭の中に流れ込んできた。

「なるほど、乳首は結構イジってたのか。まあこんなに大きけりゃ気にもなるし、触ってたら段々味を覚えてきちゃっても仕方ないよな」

本来のソニアなら絶対語らないであろう性事情さえ赤裸々に、脳内からほじくり出しながら奪った肉体としての痴態を堪能する。どこが気持ちいいか、どこを開発してきたか、どこは触ったことがないか。この情報も俺のもの、俺の新しい記憶の一部だ。このカラダをどうイジってやろうか考えると、下腹部がキュンとしてくる。この肉体も俺に改造されるのを待ち望んでいるのだろう。

「ふふっ……そんなに待ち遠しいか。いいぜ、望み通り弄り回して……ん?」

ふと外の景色が見える、日が落ちて暗くなりだしているのを見て、ソニアの脳が自然と反応した。

「……あぁ、そろそろ姉さんの料理ができる時間、か。なら仕方ないな。このカラダで遊ぶのは別に今じゃなくていいんだし、時間をかけて味わわせて貰うとしよう」

若干消化不良のように俺の刺激を望む身体をなだめて、ソニアの部屋着に着替えてリビングに戻る。突然中断になったのは不本意だったが、ソニアの記憶が俺の意識外からでも大事な情報を伝えてくれることに肉体と魂の癒着を感じて笑みがこぼれる。こういう些細な癖や意識までこの身体の人格を模倣できれば、俺がソニアの体内に住み着いていることに気づくことはなくなるからだ。
この日から、新たな宿主ソニアとしての生活が始まった。

ソニアの身体を奪い取って数か月が経って、このカラダも俺の開発のおかげで相当な色気を放つようになっていた。勝手に放たれた色気によって先月あたりでギルドの受付嬢内の序列も変化し、気が付いたらソニアが一番人気になって仕事が激増した。これは失敗だった。

「ソニアお姉さま、先日任務の帰りに貴族の屋敷で聞いた話なのですが、今度王都の騎士様がこの街の視察に来るそうです」
「王都の……! それは良いことを聞きました。……今夜18時、裏通りの宿屋に来なさい。ご褒美をあげる」
「ぁ……はい♡」

師匠から最後に、ミーシャの身体を犠牲にして学習した子宮掌握は確かに有用だった。ギルド内でも既に何人かに手を出し、俺の命令に服従する駒にしていた。そんな中の一人が仕入れてきた情報が、俺の転機になった。
王都の騎士。上手く乗り換えることができれば強い肉体な上に王都を自由に、上手くいけば王宮まで自由に出入りできるかもしれない。早いうちに情報を得られたのも運がいい。それだけ情報を揃える時間が増えるからだ。

「ただーいまー」
「あっ♡ ソニアぁっ♡ おかえりなさい! ご飯にする? お風呂にする? それとも……♡ 全部準備出来てるよぉ?」

俺が動きやすくするため、当然サリアも掌握済みだった。こっちも美人だし、何より雑貨屋に所属しているおかげで情報網も広い。この姉妹は俺の情報集めのために実に便利な器という訳だ。
情報はすぐに集まった。雑貨屋の取引相手にギルドの娘が話していた貴族がおり、そこから直接聞きだしたらしい。来るのは貴族出身の女騎士で、戦闘能力も見た目も話を聞く限り中々に良さげだ。
次にギルドの上層部に話を持ち掛け、その騎士の出迎えや案内を俺に任すよう交渉する。今まで培ってきたソニアとしての影響力のお陰で話はスムーズに進んだ。
視察の日までにすべての準備を整え、後は俺の新たなボディが来るのを待つばかりであった。

「こんにちは。ギルドのソニアという方を訪ねるよう伺ったのですが」
「はい、ソニアは私です。……ということは」
「ええ。シェーナです。よろしく」

現れたのは美しい鎧を纏った金髪の美人。流れるようなその長髪に整った顔、宝石のような碧い瞳。今まで出会ってきた町娘や乗り移ってきた身体達とは異質の存在。そこに佇むだけで気品が感じられるような、そんな女性だった。
シェーナ・フォン・ブレンダース。王国でも名の通った家系、ブレンダース家の一人娘で王宮騎士第三部隊の副隊長。第三部隊は平時にこうして周辺諸侯領の街を視察することがあるらしい。
本来数人で行われる筈の視察に一人で来ていることからもその信頼と実力の高さが伺える。あの美貌が、能力が、地位が、俺の新しい器になると思うとソニアの中でほくそ笑んでしまう。

「では、施設を一つずつ案内させてもらいます。こちらへどうぞ」

そのまま奥へ案内する。ギルドの上層の人間に口添えして開けておいた離れの応接室。周りにはソニアの息のかかった人間を配備して万全に備えている。長い間待った念願の容れ物だから、絶対に逃さないよう細心の注意を払って乗り換えの準備を整えていたのだ。

「ここは……?」
「ええ。いわゆる儀式の場所なんです。貴女の全てを譲っていただくための」
「!? っ!?」

結論から言えば準備はここまで必要なかったようだ。手を掴み、彼女の反応より速く俺の気を移し替える。細い手を覆い、きめ細やかな肌を伝って体内めがけて侵入する。この時点で彼女は痙攣し、抵抗の力を失くす。こうなってしまえばもうこれは俺の器だ。

「ぁ……あ゛っ……なに、こ、れ゛、ぇ゛……」

俺の気がシェーナの器に纏わりつき、彼女本来の気と混ざり合って体内を循環する。身体中に俺の力が行き渡り、細胞単位で受け入れが始まる。肉体が少しずつ俺のモノになろうと順応を始めているのだ。

「はぁっ……はぁっ……ぁ……ぅ……やだ、出て、行ってぇ……」

どれだけ抵抗しようと、既に魂の容量が違いすぎる。いかに気高い騎士様であろうと、更に容量の増えた俺の魂で包み込んで乗っ取ることができる。このカラダも、名前も、存在も、これからは俺が有効に使わせてもらうぞ。

「っ……! ぁ……ぐっ……!? ふぅ……くくっ……」

中々に抵抗されたが、すべて無駄になった。成功だ。全身を覆う白い鎧の感覚。肩にかかるサラサラの金の髪。体中から溢れる活力。すべて俺のものになった。目の前には意識のないソニアの器が倒れている。

「さてと、折角準備して手に入れた肉体だ。まずは愉しませて貰うついでにシェーナとして生きるための記憶と人格を頂くとしようかな」

おもむろに鎧を一つずつ剥ぎ取っていく。彼女が大切に着込んだ鎧がぎこちない動きで外され、ガシャガシャ音を立てて床の上へと脱ぎ捨てられていった。

「ふぅ、暑苦しかった……うん。鎧を脱ぐとなおさら身体が軽いな」

俺の魂がそう命じるとシェーナの脳から両足へと信号が送られ、筋肉が伸縮する。試しに跳んでみると、このカラダの性能の良さがよくわかる。踊り子の肉体も中々に良かったが、さすがは騎士様の身体。全身が満遍なく鍛え上げられているのがよく分かる。

「下地は完璧だ。これなら俺の魂に合わせた肉体として鍛えなおすのにもさほど時間も掛からないな」

全身を撫で回すと、神経は敏感な反応を示してくれる。鍛えられた身体だが、神経も思ったよりずっと感度が良いようだ。そのまま服に手をかけて降ろしてやると、衣擦れの音と共に着ていた服が床へと落ちる。

「おぉ……ふ、ふふふっ……思ってる以上に素晴らしいカラダだ……!」

鏡に新たな身体となるシェーナを映す。応接室に鏡はなかったため、このカラダを確かめる目的で事前に用意させていた。
育ちの良さを如実に感じられる絹のように美しい肌には傷一つなく、その肢体がどれだけ大切に扱われ、育てられてきたかが手に取るように分かる。

「くくっ……ふふふっ……娼婦や踊り子とは全く違う。秘術さえなければ一生触れることさえ叶わないような高貴な肉体、気に入った。これからは俺の思うままに使い込んでやる」

透き通るような白い手で身体を這うように撫でまわす。今まで感じたことのない感触に、神経からこそばゆい感覚が返ってくる。鏡に目をやれば、いやらしく瞳を歪ませるシェーナの姿。その碧い瞳には暗い光と欲望が宿り、気高い女騎士の肉体が俺の汚い欲望と同化している証のようであった。

「ほぉ……これは、なるほど……! くふふっ……!」

きめ細やかな肌は、今まで経験してきたどのカラダよりも強く触られている感覚を返してくれる。ますますその柔らかな唇をゆがめて全身を撫で続けると、乳房の先の肌が布とこすれて心地よい痺れが巻き起こる。

「んふっ……! 感度も良い……! 調教も捗りそうだ……!」

布越しにもぷくっと膨らんで見える突起を弄りながら、股間の布にも手を伸ばし、優しく撫でる。恍惚の表情で自らの身体を慰めるシェーナの姿は、身体の中にいる俺を興奮させ、肉体はますます欲情を高めていく。

「ふふっ、良い感じに興奮してきたな……そうだ、コイツも使ってみるか」

続いて俺は部屋の入り口で倒れたままの元のカラダ、ソニアを見つめる。
師匠はほとんど世捨て人だから、社会的な立場を持った人間の身体に乗り換えることがなかったから魂を丸ごと乗っ取り、そのまま吸収して乗り換えたのだろう。
だが俺はそうではない。ソニアの肉体がこのまま死んでは不味いのだ。だから彼女の魂を半分身体に残してやった。

「ソニア。起きろ」
「っ……はい……」

俺が命令するとソニアが起き上がる。これが俺の声か、綺麗だな……
身体に残したのはソニアの半分だが、一度俺に吸収され、身体ごと調教された彼女はもはや本来のソニアではなく、俺の命令に逆らわない人形なのだ。

「よし、そのまま、お前の脳に刻んだ記憶を使って俺を愉しませろ」
「かしこまりました……れろぉっ……」

虚ろな瞳のまま、ソニアの肉体が俺に近づいて肌を舐める。数か月過ごした俺の器だった女が目の前で俺に奉仕する姿は思った以上にそそる。舐めてくる舌はさっきまで俺が物を食べ、女を舐め回すために使った舌だ。触れてくる指は今までずっと俺の五指として利用され、俺をこの肉体へと送り込んだ指だ。ソニアという女の全てに俺の認識が、名残りが残っているというのは中々に倒錯的で面白い。

「んっ……結構感じるけどここまで意識がないとつまらないな。もう少しソニアを戻してやるか」
「んちゅっ……ん……? あ……れ……わた、し……?」

俺のカラダにキスしてくるソニアの頭を掴み、その中に彼女の魂を少し混ぜて気を繰り出してやると瞳に段々と光が灯り、人形と化していた彼女に意識が宿っていく。ソニアの魂がその身体に戻ったのだ。しかし、その魂は元の彼女のモノでは決してなく。

「さてソニア、気分はどうだ?」
「んぅ……乗っ取られてる間に身体の構造ごと相当弄られたみたいですが、ご主人様の一部として使われていたのもあって思ったよりしっくり来ます。……ふふっ、乗っ取られる前まで気付かなかったですけど、私って結構スケベなカラダしてますね……」

長い間俺の魂の一部、俺のパーツとして過ごしてきたソニアの魂は完全に変革していた。性嗜好は俺とほとんど同化し、俺に使われることに慣れすぎたせいで俺の命令には絶対逆らえなくなっているのだ。

「カラダに残った記憶は読めるか?」
「はい。私本来の記憶のほかに、道で倒れかけていたご主人様の前の容れ物であるミーシャさんに声を掛けて、そのせいでご主人様に魂と肉体を乗っ取られて、それから毎日身体を慰めて、大事な姉さんまでご主人様の奴隷にしたこと。全部覚えてますよ」

彼女の中の記憶はもはや記録でしかないのだ。俺の一部として、俺の道具として使われることが最優先となり、自分の肉体と立場が好き放題利用され、周りの人間を手にかけたことさえ些細なことと認識してしまっているのだ。
それはこれからも変わらない。これからソニアとして生きろと言えば彼女は一生ソニアとしての生活に戻る。俺が命令すれば都合よくそれを実行する存在に成り代わって、だ。ともあれ今はソニアを使って愉しむとしよう。

「よし、お前の持てる知識を使って俺を愉しませろ」
「ぇ……! 騎士様の高貴なカラダを、好きにしていいんですか……! ぁはっ、ご主人様の宿主になれてよかったぁ……♡」

俺に乗っ取られなければ一生考えることさえなかったことを口走りながら、ソニアの手が俺の奪ったシェーナの肌を舐めるように撫でまわしていく。ソニアの細い手は欲望に塗れながらも、正確にこのカラダの性感帯を的確に刺激してくれる。ソニアの魂には先ほど俺がシていた感覚も残ってるから、シェーナの身体がどう感じるかも共有できているのだ。

「すっごい……ホントに綺麗……まるで別の生き物みたいです……! 美味しそう……おへそ、食べちゃいますね……♡ んちゅっ、れ……ろぉ……♡」
「ちょっ、待っ……んぁっ♡」

このカラダ、鍛えた腹筋に相当自身があったようだ。そしてそれが、ただヘソを責められただけで一瞬にして緩んでしまった。身体に宿っていたプライドがズタズタにされ、一気に崩れると同時に、俺の魂が溶け込んでいく。ソニアに弄らせたのは正解だった。みるみるうちにシェーナの細胞がほぐれていき、俺との融合を果たしていく。更にソニアの愛撫はエスカレートし、俺の股間へと伸びていく。

「はふぅ……クリも気持ちいぃ……お父様お母様、ごめんなさいぃ♡ 私、シェーナはぁっ♡ 見ず知らずの人に嵌められて、心も身体も盗まれちゃいましたぁ♡ これからはぁ♡ 騎士の矜持も責務も全部どうでもよくされて、この人の新しい器になりますぅ♡ ふぁあぁぁっ♡♡♡」

情けない嬌声と共に股間から愛液を垂れ流して絶頂に至る。脳も魂も隅々まで俺が行き渡り、支配することができた。これならば王都に戻っても誰一人疑うことはできないだろう。しばらくソニアと新しく手に入れた蜜壺を弄んで、ちょうど陽が沈むくらいになった辺りで、ソニアに部屋の片づけを命じてこの場を後にした。長い間俺の肉体として利用させて貰ったが、ソニアとももうお別れだ。彼女の肉体も魂も作り替えたし、姉やギルドの何人かは性奴隷に堕ちており、もう本来の彼女の人生とはかけ離れてしまっているだろうが、俺には関係ないのだ。
このカラダが予約していた宿で一夜を、新たなボディを堪能しながら過ごし、次の日の朝には王都へと向かっていた。あらゆる関所が顔を見せるだけで通してくれる。シェーナの失態のお陰で、王都は俺という存在を受け入れてしまったわけだ。

「騎士シェーナ、ただいま戻りました!」
「お疲れ様。視察はどうでした?」

王都に戻ってすぐに騎士隊の施設へと向かい、隊長室で報告を行う。ミーシャもソニアも、あの街で調達したものは多く、長い間世話になった街だったので査定には少し色を付けてやった。シェーナ自身は感情に左右されず公正な判定を心掛けていたようで身体からは抵抗を感じたが、乳首を捻って黙らせてやった。
報告しながら、目の前にいる「隊長」についての記憶を新しい脳から吸い上げてやる。しばらくシェーナの脳を漁ってみたが、貴族としてはこっちの身体のほうが権限も地位もあるようだし、しばらくはこのカラダの中に潜んでいれば問題ないだろうというのが結論だった。

「要するに騎士団の中でも上位の器ってことだもんな。しばらくはお前の中に居座らせてもらうぜ?」

王宮の廊下でそう呟きながら、視察分で貰った休暇を過ごすべく家に帰ることにする。王宮からしばらく歩くとある貴族の邸宅の一つがそのようだった。王都にありながら、ド田舎に建てられた師匠の屋敷より更に大きく、このカラダがいかに良家の令嬢であるかを表しているようでもあった。

「これが俺の新しい家かぁ……! このままこの身体に棲み付いてもいいかもなぁ?」

身体だけでなく、人生そのものすら奪い取られうる発言をその口で嬉々として行いながら、当然のように屋敷へと足を踏み入れる。外見はこの屋敷に令嬢で騎士シェーナそのものであるから、門前で番をしていた男も、庭や屋敷内を清掃しているメイドたちも、等しく恭しい礼をして迎え入れてくれる。中身が見ず知らずの男の魂に乗っ取られ、今にもそれに取り込まれそうになっていることになど誰も気づくはずがなかった。
そうして俺はある部屋に辿り着く。このカラダが遠征から帰ったときは常にこうしていると記憶にあるため、疑われないために行動はなぞっておく。

「お父様、シェーナです。ただいま戻りましたわ」
「おお、シェーナか、入りなさい」

その部屋はこの肉体の父親の書斎だった。お父様は今でこそ渋々承諾しているものの、娘が騎士団に入ると言ったときは猛烈に反対したようだ。大事な一人娘を危険に晒すのを心から嫌ったが故の反対だったらしい。その判断は正しかった。大事な娘はあの街に出向いたが故に見ず知らずの男に魂を乗り換えられ、その身体を奪い取られてしまったのだから。怪我はないか、病気はしていないかと心配そうに尋ねてくるのに笑って応えて部屋を出る。

「ごめんなさいお父様。私、知らない男の人の新しい肉体にされちゃいましたぁ♪」

部屋の前、閉じた扉の前で嘲るように呟いて、更に廊下を進んでいく。いろいろとすることがあって忙しかったが、ようやくシェーナの部屋に辿り着いた。

「ふーん……これが今日から俺の部屋、かぁ……」

呟きながら室内を物色する。シェーナは物持ちがいいようで、部屋の小物一つ一つを触れるごとに記憶が蘇ってくる。小さいころにお父様に貰ったもの、お母様に貰ったもの、叙任式で貰ったもの。俺は夢中になって部屋とシェーナの脳内を漁り、その知識と思い出を盗み取っていった。

「さてと、部屋もそれなりに漁ったし、そろそろムラムラしてきたな。またこのカラダで愉しむとしようかな」

鏡に映った綺麗な碧い瞳を歪ませて、邪悪に笑みを浮かべる。俺に身体を支配されて1日で、この表情もなかなか様になってきた。そのまま服を脱ぎ捨て、シェーナの器は体内の俺を誘惑するようにその姿を鏡に晒す。

「くふっ、見れば見るほどいいカラダだ。ソニアの身体じゃ気で補強しても体力が足りなかったが、このカラダなら久々に夜通しイけるかも……♡」

優しく肌を撫でまわすと、ゾクゾクとした快感が体内を跳ね回る。身体を奪われてたった一日だったが既にシェーナの肉体は淫ら色へと成長を始めており、俺からの刺激に期待を高めて子宮を疼かせているのだ。

「はっ、はぁっ、発情してるっ♡ 今までエッチなことなんて考えたことなかったのにっ♡ カラダ乗っ取られて、脳みそにドスケベ知識じょぼじょぼ流し込まれて、中身が丸ごと挿げ変わっちゃうっ♡ 私を支配する男の人が入るのにふさわしいスケベ女の容れ物に上書きされちゃうっ♡ たすけてっ、たすけてお父様っ♡ 私、この人のモノに、この人のカラダにっ♡ んい゛ぃっ♡♡♡」

優しく肌を撫でまわすと、ゾクゾクとした快感が体内を跳ね回る。身体を奪われてたった一日だったが既にシェーナの肉体は淫ら色へと成長を始めており、俺からの刺激に期待を高めて子宮を疼かせているのだ。

「はっ、はぁっ、発情してるっ♡ 今までエッチなことなんて考えたことなかったのにっ♡ カラダ乗っ取られて、脳みそにドスケベ知識じょぼじょぼ流し込まれて、中身が丸ごと挿げ変わっちゃうっ♡ 私を支配する男の人が入るのにふさわしいスケベ女の容れ物に上書きされちゃうっ♡ たすけてっ、たすけてお父様っ♡ 私、この人のモノに、この人のカラダにっ♡ んい゛ぃっ♡♡♡」

シェーナの美しく透き通るような声で喋る淫語は俺を興奮させるのには丁度良く、俺の欲望のままに声を紡いでいく。シェーナの脳髄に聞いたことさえない言葉が、自らの快楽のための道具として刻み込まれ、その知識をトリガーにして俺の魂から更に知識を覚え込んでいく。ここまで覚えの良いカラダは初めてだ。乗っ取った時は肌と同じようにまっさらだったが、この調子でいけば今夜だけで記憶も人格も完全に乗っ取り尽くせるだろう。
結局この日は思うままにイき狂い、そして哀れにも俺の魂と身体を重ねまくったシェーナの肉体は子宮を俺の気に制圧され、細胞単位で俺に従う肉の器へと生まれ変わっていた。

シェーナとしての生活は中々に面白いものだった。騎士としての仕事は面倒だったが、肉体の持つ能力と記憶によって卒なくこなし、休みには疲れと欲情で火照ったカラダを慰め、たまに後輩や屋敷のメイドに手を出しながら、団内に少しずつ手を広げていく。しばらくすると副隊長から隊長へと昇進し、隊長達を集めて行う定例会に参加するようになってから、新しい計画を考えるようになる。

「んっ……ぁあ……やっぱり次のカラダにするなら、聖騎士のリザ様だよなぁ……!」

下着に手を突っ込み、陰核をコリコリと刺激しながら物思いに耽る。聖騎士リザ。凛とした見た目と高い身長からなる美しいプロポーションを誇る女性で、シェーナの所属する王宮騎士団の最高位である聖騎士の称号を持ち、その高い能力は1人で1つの隊と同等以上の戦力とも謂われている。王宮内のあらゆる権限を持っており、最も大きな権限に「王族への謁見」まで持ち合わせている。

「はぁあっ、欲しいなぁ……あの綺麗な身体を操って、噂の能力を堪能したい。完成されたカラダを、俺好みに改造したい。鎧に隠された肌を淫らに晒して、あの綺麗な声で俺のモノだって宣言したい。っ♡ やばっ♡ シェーナのおまんこ興奮してきたっ♡ 俺が新しいカラダのこと考えてるのに、自分が捨てられるのにっ、興奮してきたっ♡」

部屋にくちゅくちゅと淫らな音と嬌声を響かせて、新たな肉体候補であるリザを思うままに操ることを夢想しながら、俺は今の肉体であるシェーナのカラダで何度も絶頂を迎えたのだった。
それから3日、隊長という立場のお陰で好機は思ったより早くに訪れた。

「リザ様、折り入ってお話があるのですが、応接室までよろしいでしょうか」
「? わかった。今からでいいか?」
「! ええ……! 今からで、お願いします……♡」

調教済みの騎士数人に目配せして、そのまま俺とリザ様は応接室へ向かう。そういえば前にこのカラダを手に入れたときも応接室だったな、などとくだらないことを考えているとその場所に辿り着いた。扉が閉まると同時に手下の騎士がドアを封鎖する。暴れたときの保険というやつだったが、これが好手だったことはすぐに分かる。

「さて、話とはなんだ?」
「リザ様に、お願いがありまして……♡」
「シェーナ……最近なんだか目つきが変だぞ……? 何かあったのか?」
「……ええ、そのことについてなんですが、少し手を出して頂けますか?」

俺の魂に支配され、身体の芯まで馴染んでしまった弊害か、シェーナは騎士団の人間を無意識に性的な目で見てしまっていたらしい。それでも未だに心配してくれているこの肉体の人望に感謝しながら、願った通りにリザが手を出してくるのに目をやる。この手を掴めば、この手が、その奥にある完成された肢体が、凛とした綺麗な顔が、俺のモノに……! 手に気を溜めて、そのまま掴んだ。

「!? っ!? 離れ、ろっ!!」
「うぉっ!?」

乗り換えを開始してすぐに、自分に何者かが入り込んでくることに気付いたリザは俺の手を離そうとしてきた。いままで乗り換えてきたカラダ達は俺の気の力で押さえつけられていたが、さすがは最強の聖騎士様、手の力が勝てないことも分かった瞬間に俺のカラダを蹴りつけて拘束を解いたのだ。

「はぁっ、はぁっ……くっ……そぉ……」
「ふ……ふふっ……まさか、この俺が抵抗されるなんてね……!」
「貴様、なにもの、だ……シェーナに、取り憑いて、いる、のか……!?」

余裕そうにつぶやきながら再び近づいていく俺に、リザは覚束ない足で距離を取ろうとする。一部とはいえ彼女の中に入り込んだ俺の気が、リザの動きを阻害しているのだ。

「はぁ、はぁっ……はやく、助けを…… ……!? ドアが!?」
「っふふっ、あははっ……俺のほうが一枚上手、だったみたいですねぇ?」

ドアを開けてそのまま逃げおおせようとしたリザだったが、ドアの奥には先ほどの通り俺の息のかかった騎士が封鎖している。すでに彼女に逃げ場はなく、その肉体は俺のモノになる運命なわけだ。

「さ、リザ様。俺と一つになりましょう? 俺と同じ身体を、同じ思考を、同じ快楽を共有する、俺の新しい器として生きていきましょう?」
「くっ……や、めろ……っ……!? 手が、勝手にっ、いや、いやぁっ!?」

必死に抵抗の言葉を口にするリザだったが、既に右腕には俺の気が回っており、俺の意思に支配されようとしていた。勝手に自分の身体が動くことに自分の肉体が乗っ取られることを実感したお陰か、凛とした聖騎士は女らしい悲鳴のような声を上げる。この声も中々可愛らしいじゃないか。今日からはその声を使って雌の声を出してやろう。
俺の命令によって差し出されたリザの右手を両手で握ってやる。

「……入って、くるなっ……私に、ま……ざ、る……なぁっ……ぁ……ぃ、ゃ……」

既に俺の気はリザの体内へと転移し、俺に浸食されていく。王国最強の身体能力を持つリザだったが中身はシェーナや他のカラダ達と変わりなく、容易く俺に取り込まれていく。強いのはカラダだけだったな。そしてその強いカラダが、今からは俺のモノとして使えるのだ。この強いカラダを更に俺に相応しく鍛えなおすのもいい。このカラダの「女」を徹底的に開発して絶倫女として生きていくのもいい。そんなことを考えながら、新しいカラダに魂を馴染ませていく。

「ぃ……が……ぁ゛っ……っ……ふぅ……ふふふっ……」

呻くような声がようやく静かになり、溜め息と笑みに変わる。それはこのカラダの所有者が変わった証でもあった。新しく俺が生きていく為の器となったカラダを撫でながら、神経の癒着具合や感度をゆっくりと確かめる。いわゆる試運転だ。

「あぁ……強い。聞いてたよりも、見てたよりもハッキリとそれが分かるよ。シェーナのカラダを使う俺でも、まともにやり合ったら勝てなかったかも」

俺だって武闘家の端くれ(だった)、見るだけで相手がどれだけの強さかは察せるが、カラダを使ってみればその精度は増す。そうして感じるこのカラダの感覚は、今まで入ってきたどの肉体よりも、ともすれば俺が見てきた中で最強のカラダかもしれない。そんな存在が今や味方どころか、俺に絶対に従う新しいカラダだ。優越感が脳髄を駆け回り、俺の精神を興奮させてくれる。

「さて……まずは快楽といっしょに魂を馴染ませるとするか。入れ」
「お呼びでしょうかご主人様」
「その姿、本当にリザ様のカラダを奪ったんですね……!」

シェーナの頃に調教した2人を部屋に連れ込む。彼女らには既に俺がリザの肉体を奪うことは伝えてあったため、そのままこっちを俺(主人)と認識しているわけだ。今まで女2人に囲まれて性的に責められるなど体験したことがないからか、リザの肉体からは強い嫌悪を感じるが無駄だ。抵抗しようとする身体を所有者の魂として抑えつけ、2人に好き放題させる。もうお前は俺の身体で、俺への抵抗は無意味だと教えてやるのだ。元リザの持っていた矜持も責務も関係ない。大切な後輩も、守るべき民も、信奉する王族も、全て俺の標的に過ぎないんだからな。

「んっ……ククッ……細胞の、筋肉の質が違いすぎる。これこそ俺の新しい器だぁ……♡」

リザの肉体を手に入れて数時間。本来の彼女が予定していた執務は完全に無視され、俺と調教した騎士達の手により股間や性器、全身を愛撫されて何度も絶頂に達していた。騎士のカラダは慎ましやかな生活を志しているようで自慰の経験もあまりなく、お陰で快楽による責めは非常に効果的に作用してくれる。イけばイくほど肉体は俺の魂に隷属し、快楽を与えてくれないリザから快楽を与えてくれる俺へとその身を寄せていくのだ。

「あー……すっご……あれだけイって、イかされて、息切れすら起こさないのか……!」

加えて騎士の鍛えられた身体の持つ莫大な体力は一度に何回もイく為の助けになる。数時間で俺の魂はすっかり新しい肉に馴染み、リザのモノだったカラダも俺に懐こうとしていた。
女としての快楽の味を覚えたリザの性器に指を突っ込んでくちゅくちゅと掻き回してやると、気持ちよさと同時に多幸感が溢れ出してくる。これこそ紛れもなく、リザの身体が俺のことを好き始めている証なのだ。

「ふぅ……このカラダの準備も大分できてきたし……っと」

リザの蜜壺をほじくりながら、全裸のまま歩いて部屋の入り口まで移動する。身体が揺れるごとに膣壁が刺激され、リザの肉体が俺をさらに求めてくるのが分かる。
向かった先にあるのは出口……と、シェーナの、さっきまで俺の魂を容れ、俺の肉体として息をし、触り、絶頂を繰り返したカラダ。

「よし……んっ……ちゅっ……」

今は魂さえない抜け殻であるその器の口に、リザから貰った新しい口を押し当てる。舌を侵入させて柔らかい唇を開き、口の中へと進んでいく。
一度俺に乗っ取られたカラダは抜け出た後も俺の所有物になってくれているようで、今舌を突っ込んでいるシェーナは意識がないにもかかわらず、リザの舌から俺に向かって歓びの感情を伝えてくるのだ。

「んぶっ……こ……っ……ぽっ……!」

受け入れ態勢万全のシェーナの器に、俺は口を使って中身を注いでやる。数ヶ月のあいだ俺のパーツの一つとして動いてきたシェーナの魂を、さらに俺に都合のいいよう書き換え、元の肉体へと戻してやるのだ。
しかしそれは、身体も魂ももはやシェーナではなく。

「ふぅ……さて。目覚めろシェーナ」
「……はい……」

唇を離して俺がそう命じた瞬間、俺がリザから奪い取った喉から出た声がシェーナの耳へと入り込み、鼓膜を伝って脳へと伝わる。
パチッ、と音を立ててもおかしくない程機械的に瞳を開くと、頭を糸で吊られたような動作で起き上がってきた。
そうして立ち上がってから少しして、虚ろだった瞳に意思の光が宿る。

「あれ……私、は……?」

シェーナは数ヶ月ぶりに彼女自身の魂によって動かされる。キョロキョロと周りを見回して状況を理解しようと努めているようだ。
さて、どこまでうまく行ったか確かめてみるか。

「目が覚めたな。まずは名前と所属を言ってもらおう」
「はい。名前はシェーナ、所属は王宮騎士団第三部隊の隊長であり……貴方様のサブボディにございます」

思わずほくそ笑む。シェーナの人格や記憶はそのままにしながら、彼女の中には俺の魂への忠誠とサブボディとしての認識が確立しているのだ。
質問を続け、声に出させることで植え込んだ認識を更に深く結びつけてやろう。

「サブボディとは、何だ?」
「サブボディは、現在リザという個体の肉体に棲みついておられるご主人様の緊急時における肉の器であることを意味します。万が一メインボディである、今ならばリザの肉体が破壊された際、迅速にご主人様の元へと駆けつけ、その魂が逃げる為の仮の器となることです」

素晴らしい成果だ。俺が与えた役割もきちんと魂に刻まれている。今のシェーナは常に彼女として日常を過ごしながら、必要になれば俺の命令や仮の器としての役割を果たす存在に作り変わったのだ。
俺の命令であれば平気で国も、同僚も、家族も、すべてを裏切る。俺がこの身体で死刑にでもなればその前日にあらゆる手段を使って俺の前に現れ、逃げるための手助けをするだろう。

「お前はそのままシェーナとして生きろ。俺がいつその身体に戻ってもいいよう準備だけは怠るな」
「かしこまりました」

膝をつき、恭しく礼をしたまま姿勢を崩さない彼女を見ながらリザの服を身体に纏っていく。服を、鎧を、全てを着れば、そこには美しく凛々しい聖騎士リザの姿が蘇る。その肉体が既に俺の意識に乗っ取られ、内面から俺に従う雌へと生まれ変わらされていることなど、誰も知る由はないのだ。

「この立場も能力も、これからは俺が有効に使い込んでやる。よろしくな? リザ?」

部下とシェーナを連れたまま、俺はリザの脚でリザとして部屋を後にする。見た目は騎士達の憧れの的であり、凛とした騎士の中の騎士リザであったが、乳首はピンと勃ち、性器は内側からあふれ出した淫液で濡れそぼり、動けば動くほど体内で快楽が蓄積されていく。このカラダはそんな人生初めての経験に酔いしれ、神経を期待と快楽で一杯にして俺の責めを待ちわびている。そしてこれからも幾度となく魂と肉体は淫らに重なり合い、リザは俺と一体となって生きるに相応しい器へと生まれ変わっていくことだろう。

リザとして生活を始めてしばらくの間は立場に準じて身を潜めながら、時間をかけて魂を俺の中に消化していった。1ヶ月ほど経つとリザの魂は俺に吸収され、試しにシェーナに乗り移ってみてもリザの肉体は完全な抜け殻となるようになった。(それまでは何度か残ったリザの魂が目覚め、だんだんと薄れゆく意識と変わりゆく肉体に恐怖しながら再び俺に乗っ取られていた)
ここから俺は更に支配を広げることにする。リザだけでなく、その配下全員にだ。

「リザ様。それで私に話とは……?」
「ああ。今日から君にも俺の一部として働いて貰おうと思ってな」
「? それは、どういう……ひぅ!?」

隊長格の女騎士を呼び出し、リザの部屋で乗り移る。呼べば誰でも応じるこの身体の立場は実に便利だ。そうして乗り換えた先の魂を取り込んだら、俺と融合するまでリザの身体は元リザに使わせてやる。リザほど抵抗する訳でもないので1週間もすれば俺の一部へと生まれ変わるから、あとは手に入れた肉体で好き放題性器でもシコってやれば十分だ。

「じゃ、1週間後にもう一度俺を呼び出せよ。またそのカラダに戻ってやるからな」
「かしこまりました」

恭しく礼をするリザは既に俺の奴隷そのもので、肉体の立場が上であろうと俺からの命令には絶対逆らえず、魂に刻まれたことで永遠に俺に恭順し続ける。
取り込んでしまえば、俺がそこらの街娘に取り憑こうが、そこらの盗賊に取り憑こうが、俺だと認識した瞬間その身を捧げてしまうように作り替えられたのだから。
数か月しないうちに隊長クラスの女騎士の魂は全て俺の配下に生まれ変わり、その途中取り憑いていた身体、で隊の騎士たちの子宮の掌握まで行うことができていた。既に騎士団のすべてが俺の支配下へと堕ちてしまった。ただ一人、俺のいる街にシェーナを派遣してしまったせいで、騎士団は静かに俺という存在に、本当の意味で乗っ取られてしまったのだ。

更に数か月後、王宮の一室で肌同士がぶつかり合う音と粘液がかき混ぜられるような音、そして少女の嬌声が響いていた。

「はっ♡ はっ♡ はぁっ♡ ごしゅじんさまっ♡ もっとっ♡ もっとぉっ♡」
「くふっ、姫様のカラダは俺との相性が良いみたい、だなァ!」
「はぁああぁぁっ♡♡♡ うれしい、うれしいですっ♡ このカラダも、心も、遺伝子も、ぜんぶあげますからぁっ♡ 私のこと、もっとっ♡ んぁああぁぁ♡♡♡」

その場所とはこの国を統べる王の一人娘である姫の部屋。リザの立場を利用して彼女に近づいた俺は機を見て乗り移り、他の騎士たちと同じようにその魂を支配下に置いたのだった。貞淑で高潔だった彼女は既に俺の魂に犯しつくされ、俺のために自らの国すら捧げてしまう存在へと成り下がってしまったのだ。リザの性器から発生させた気を棒状に変化させて姫の肢体を愉しみながら、手に入れた新しいカラダに、新しい立場に浸っていた。
一通り犯したあと、だらしなくベッドに横たわる姫の姿を眺める。こうやって犯してみると抱き心地も悪くないし、何より王族だけあって美人だ。更に次期女王という立場も魅力的であったし、その肉体を手に入れて俺の抜け殻あたりから精子を入手して姫の子宮へと勝手に注ぎ込み、新しい女王であり俺の器となる子を産み、思いのままに育て上げるのも悪くなかったが、俺が手に入れた中でも最強の器であるリザのカラダを手放すほどのことではないと考え、いまだ俺はこの聖騎士の肉体をメインボディとして使い続けている。

「さて、これからどうするかな」
「私が女好きだって公言して、そのままリザの身体を伴侶に迎えちゃいます? ご主人様のためなら結婚だってなんだってしますよ?」
「……近衛騎士くらいまで近ければそれでいいんだが」
「むぅ、分かりました。ではお触れを出しておきますね。少ししたら叙任式が始まると思うので、それまで待っててください」

少し不服そうな顔する彼女の仕草に見て見ぬふりして部屋を後にする。リザの肉体を持ったまま、表舞台に立つことなくこの国を支配し、好き放題生きていく。……そう考えていたのだが。
それに出逢ってしまったのは近衛騎士の叙勲式の日。王家直属のあらゆる機関の上層部が集まることとなったその日のことだった。

「えっと、あれが魔導協会、あれが聖教会で……ジジイばっかりか……っと、うわ……っ!」

現れる重役たちの服装やリザが覚えている顔の記憶から組織の名前を確認していく。いい娘が重役に配置されていたら儲けものだと思いながら眺めていたが、どこも老齢の人間ばかり、だんだんと諦めが入りはじめてきたその時だった。そこに現れたのは白い髪に金の瞳を持った絶世の美人。露出の抑えられた白のローブ越しにも分かる魅惑の肢体に、美術品のような美しい顔立ちに、心奪われてしまう。今まで長い時間をかけて馴染ませた、俺のメインボディで、これから人生を歩む器になると思っていたリザの肉体を棄ててでも、あの身体が欲しいと思ってしまう。あの身体こそ、俺が使う運命の肉体だとさえ思えるほど、彼女という存在に惹かれてしまう。
叙勲式の間ずっと気が気ではなくなり、式を終えるとすぐにシスターの身元を調べた。

「ん……っと、あった。シスターアリア。アリアって名前なのかぁ……♡」

王宮の図書館で聖堂の人員に関する資料から彼女の名前を割り出していた。聖堂の構成員名を、しかもフルネームで記載した資料はもちろん重要なもので、閲覧には相当高い権限が必要だったが、今の俺の器である聖騎士リザ様の地位をもってすれば容易いことだった。そんな秘匿された書庫で資料を開き、名前と記憶にある姿だけを頼りに股間を慰める。聖教会の重役である大司教の役職には豊富な経験と知識が求められることから、あの若さでその地位に立つ彼女がいかに優秀かが計り知れた。

「はぁっ……こんな場所でシてるのがバレたら、終わっちゃうっ……聖騎士の中でも最強の身体を改造して作った新しい肉体も、俺とリザがこれまで丁寧に時間を掛けて作り上げた立場も、全部終わっちゃうのにっ……! アリアのことを考えるだけでどうでも良くなるっ♡ 欲しい。欲しい欲しい欲しいっ♡ あの身体も、あの魂も、俺の、モノにいっ♡ っぅっ!!!」

カラダを反らし、イってしまう。アリアのことを考えるだけで魂が、脳が発情してしまう。欲しい。あの身体が、手足が、髪が、胸が、性器が、脳みそが、経験が、人生が。すべてが欲しい。あれこそ俺の運命の肉体、俺が使うべき理想のカラダなんだ。
机に身を預けるように倒れ込みながら、未だに指でくちょくちょと音を立てて性器をほじる。快感を得れば得るほど、アリアの身体を使って同じことがしたいという欲求が膨れ上がってくるのが分かる。この時点で俺は半年使い続け、メインボディにする予定だったリザからアリアへと乗り換えることしか頭になかった。
それからは毎日、リザの立場を利用して教会に近づいてアリアに接触する機会を伺った。
あの美しい姿を見るごとに魂が昂り、つられて肉体も昂ってくるせいで、何度も何度もリザのカラダで自分を慰めた。

「あ、リザさん! 今日も来てくださったんですね!」
「ああ……今日は見回りではなく、個人的な相談に来て、ね……」
「! そうなんですね……! では奥の、私室で聞きましょうか?」

見回りという名目でほぼ毎日のように協会に通い、リザに成り代わってアリアと親睦を深めた俺はこの日、遂に計画を実行に移そうとしていた。綺麗な顔の、純真な金色の瞳でこちらを見つめてくるアリアを、今から俺の肉の器に、彼女の全てを思いのままにできると思うとリザの器は興奮を高めて乳首を膨らませ、股間から愛液をこぼれさせてくる。今はリザで行っているが、このままアリアの肉体を手に入れれば、あの無垢な肉体で同じように淫らな振る舞いをさせることができる。そう考えるだけで今すぐ致したくなってしまう。犯したくなってしまう。
だが計画だけは実行しないといけない。ここまで大切にアリアと親交を深めたことで、彼女はリザの態度から深刻な事態だと呑み込んでくれたようで、簡単に私室へと案内してくれる。誰もいないアリアの部屋へ、俺の新しい部屋になるその場所へと、だ。

「ここなら誰も聞いていません。それで、お話というのは……?」
「……ああ、君のことを気に入ってしまってね。だから……!」

瞬間、アリアの右手を両手で掴んでその腕に俺の気を送り込む。リザの高い身体能力を使えば、彼女の手を握ることなど造作もなかった。そのまま俺の気が、ローブに隠された彼女の透き通るような肌の中を流れ込んでいく。その身体はいままで入ったどの肉体よりも俺の気を容易く受け入れてくれる。アリアの身体が、俺を受け入れてくれているのだ。

「!? ぇ……なに、これ……!? リ、ザ、さんっ……?」
「ふふっ……やっぱりだ。君の肉体と俺の魂は相性がいい。俺が一目で気に入るのも無理はないよなぁ……!」

俺の気と魂を流し込みながら、昂りすぎたリザの股間に暇していた片手を突っ込み、くちゅくちゅと音を鳴らして刺激してやる。しかし段々とその感覚が薄れていっているのもわかる。代わりに別の、穢れを知らない聖女の股間の感覚が俺のモノへと置き換えられていく。今までは完全に転移するまで相手の感覚など分からなかったのに、今回は違う。アリアの身体は転移途中でも俺の魂に感覚を教えてくれているのだ。

「あなたっ、リザ、さん、じゃ、ない……!?」
「そうだね。俺は君だ。シスターアリアの心と身体、その全てを貰って俺たちで新しいシスターアリアを生きるんだ。これからはよろ……し……ぅ……」

そうしているうちに、俺の気と魂がアリアの体内に入り込んでしまう。リザはその場に倒れ、アリアの身体は自らを抱いて小刻みに震えていたが、突如その口がニヤッと歪み、言葉を紡ぎはじめる。

「はぁ……♡ 最高だ……♡ この身体、俺の魂によく馴染む……私の口が、勝手に……!?」

俺が呟いた喜びの後に、アリアは再び驚きの表情へと変わり、今度は震えた声で呟く。今まで乗り移ってきた誰とも違い、アリアの魂は俺の吸収に抗って未だこのカラダの所有権を完全に渡そうとはしないようだ。

「へぇ……そうかぁ……流石シスターだ。乗り移ってもまだ抵抗してくるなんて。聖騎士様でさえ簡単に肉体を明け渡してくれたのに……ふふっ、乗り換えたのが部屋の中で良かったぁ♡ っ……そんな、私の身体、なのに……!」

もし乗り換えを行ったのが聖堂内だったなら、誰かが異変に気付いたかもしれない。だが不運なことにここはアリアの私室で、この部屋には彼女自身と抜け殻になったリザしか存在していなかった。せっかくの抵抗は無駄にされ、刻一刻とアリアの魂と肉体が侵略されていく。
一人芝居のように嬉しがったり抵抗したりを繰り返しながら、それでも主導権は俺にあるようで、その足でゆっくりとベッドに近づき、腰掛ける。身体のほとんどを支配されてしまっているアリアに抵抗の余地はなく、その肢体をひた隠しにしていたローブに手を掛けてボタンを一つ一つ丁寧に外していき、その後一気に服を引っぺがした。あまりの勢いに中で実っていた果実がブルンと揺れながらその大きさを主張してくる。

「おほっ、ローブ越しにも思ってたがいい乳してるねぇ。しかもこの柔らかさに感度……や、めてくださいっ……! これは、私のっ……! んっ……だめ……」

雪のように白い肌の中にたわわに実ったそれを思い通り揉みしだくと、新雪を俺の足跡で踏み荒らしているような背徳感と占有感が頭の中を駆け巡り、自然とアリアの肉体が興奮を促されていくのが分かる。
その証拠と言わんばかりに乳輪から乳房にかけてに血液が集まり、ぷっくらと勃ってくる。触れてみると甘く鋭い刺激が乳房から背中へ、首筋から脳髄へ、そして魂へと流れ込む。もはや透明感さえ感じられる敏感さにますますこのカラダを気に入ってしまう。
これなら試してみてもいいかもしれない。俺は両手に気を溜め、形を変える。このカラダを屈服させ、俺の気を馴染ませ、俺に相応しい肉体へと作り変えるための新たな刺激。瞬間、いやな予感を感じ取ったのかアリアは抵抗の意思を示す。俺のカラダのくせに邪魔しやがって……

「ちょっと、待って、何をっ!? くひひっ、まずはこのおっぱい、俺が貰うぜ? い゛っ!? ひ゛あ゛あ゛あっ!!?」

針のように形を変えた気が、興奮で勃起した乳首の中へと潜り込んでいく。ただでさえ大きかったアリアの乳房を一回り大きく成長させながら、気は乳房に流れ込んで神経と融合し俺のモノへと置き換わっていく。
肌を隔てず、内側から乳房を撫でまわされる感覚は人間として生きていたなら絶対味わえないもので、アリアの肉体はこれを受け入れる器へと変化していく。それは肉体が彼女自身に手から離れ、俺のモノへと生まれ変わっていく証だった。

「はぁっ、はあぁ゛あ゛っ……! っぁ゛っ、こんなっ、ダメぇ……! ふふっ、くひひひっ……あぁあぁっ♡ きもちいぃ♡♡♡」

悲鳴と嗚咽と歓喜の嬌声を鳴らしながら、それでもアリアの乳房は俺の気に犯され続ける。指はひとりでに乳首を捏ね、その間も乳首は神経に取り憑いた俺の気に犯され続ける。快楽の度合いが加速度的に増していくのが脳髄で感じられる。初めに感じていた異物感もすっかり気持ちよさに塗り替えられて、俺の与える快楽に適合していくのが分かった。

「はぁ……よし、この気はこのままアリアのおっぱいにしてやろう。内側から俺の一部、アリアの一部といて働くんだ。……ちょっと待って、何言って……ひぅっ!?」

俺は宣言と共に、乳首に繋いでいた俺の気を指から切り離した。離れた気はまるで小動物が巣にでも帰るように、ちゅぽんと音を立てそうなほど勢いよくアリアの乳頭から乳房の中に潜り込んだのだ。

「ぁっ……あぁぁっ……こんなのっ、こんなのっ、いやぁ……ぁあぁっ、きもち、いいよぉ……♡」

アリアの乳房に潜り込み、寄生に成功した気は乳房を這いまわりながら徐々に癒着し、最後には大きくなったまま何の違和感もなくなってしまう。アリアという、気の持ち主の体内に入ったことで違和感はなくなったが、それでも俺が生み出した気であることには変わりなく。俺が意識することで大きくなった乳房がひとりでに動きだし、その神経に快楽を与え始めた。
俺の自由に操れるという気そのものの性質を残したままアリアの乳に融合し、彼女の乳という部位に転生を果たしたのだ。

「ふふっ、これで君のおっぱいは完全に俺のモノだ。大きくなったこの乳も俺に使われて悦んでるな? んっ♡」

アリアの乳と融合した気を操って中から揉みしだいてやれば乳房がひとりでに踊りだす。どれだけ乱暴に揉もうと、神経の中から快楽に相当する箇所だけを的確に刺激されて気持ちよさだけが体内を駆け回る。アリアの身体はその味を覚え、与えてくれる俺の存在を覚え、俺の魂を自らに癒着させていく。本人の意識がどれだけ抵抗しようと、俺の魂と相性のいいアリアの肉体は徐々に俺に惹かれていっているのだ。

「はぁっ、ぁあぁっ……! そんなっ、私の、わたしの胸っ、返して、かえしてくださっ、ふぁあっ……♡」

抵抗して悲鳴を上げていた彼女の声がみるみるうちに甘くなる。肌の内側から乳房を揉みしだかれ、乳首の神経を直接感じさせられているのだから当然だ。そしてその日から、抵抗するアリアと身体を乗っ取ろうとする俺の生活が始まったのだった。

次の日、俺の魂に寄生されたにも関わらずアリアは律義に聖堂に赴き、日課の祈りを捧げていた。だが体内に俺がいる以上、彼女のいつも通りに行く訳はなく……

「っ……は……ぁ……く……っ……♡ ぁ……やめ、てぇ……♡」

カラダの主導権はアリアに譲っていたがその乳の中には俺の気が融合したままで、彼女が祈りのために両手を使っていようともその乳房はひとりでに動き出し、内側から刺激を与えているのだ。逆にアリアが両手で抵抗できないのをいいことに無防備になっている乳は俺の好きに暴れまわる。乳頭をコリコリと刺激してやると、同時に服と乳首がこすれ、外と内の両方から神経が悦びの信号を届けてくる。
アリアの精神は必死に自らを律し、正そうと抵抗するが、快楽の味を覚えさせられてしまった肉体の方は下半身や乳房、果ては全身まで火照らせることで快楽による刺激を要求する。アリアの魂と肉体は少しづつ別の意思を持とうとしていたのだ。

『ふふ……いい加減素直になって部屋にでも戻ってこのカラダ慰めようぜ? お腹の奥が犯して、犯してって騒いでるのが分かるだろ?』
「っ……だめ、ダメですっ……! この身は神に捧げたものっ……貴方の思い通りには……っ!」

頭の中でアリアに説得を試みてみるも拒否された。自ら進んで自慰でもしてくれようものなら魂のプロテクトが緩んだ瞬間に吸収して俺の一部にしてやったんだが、まあいい。手段も時間もいくらでもあるんだからな。

「あ、シスター! ここにいたのか!」
「! ……っ……」

聖堂を出てすぐに声を掛けられる。その声を聴いた瞬間その主を認識したアリアは息を呑んだ。それは彼女がここ数日何度も聞いた声であり、半年間俺のモノとして使った声、聖騎士リザのものであった。アリアの乗り換えたときは抜け殻になっていた彼女だが、その体内にはリザの魂が返されていた。……勿論その魂が元のリザそのものなわけがなく、俺が乗り移っている間に勝手に習慣にしたアリアの元を訪ねることも日課の一つとしているようだ。

「ぁ……っ……ふぅ、リザか。付いてこい」
「はい、ご主人様」

アリアの身体の操作権を奪ってリザに命令すると、彼女はそのまま俺の後についてくる。元の魂は完全に俺の一部であり下僕と化し、本来のリザとしての機能を果たしながらも俺の魂から送られる命令には永遠に逆らえなくなってしまった。そこにあるのは既に高潔な聖騎士の魂などではなくなってしまっていたのだ。

「じゃあリザ、そのまま動くなよ」

リザを部屋に連れ込んだ俺はそのまま彼女に命令し、動かなくなったリザを観察する。こうやって他人視点で見るとその美しさがよく分かる。整った顔立ちもそうだが、その肢体は俺が時間を掛けて開発したせいもあってか、全身から色気のようなものが溢れていた。今すぐにでも弄りたくなるような肢体に、自然とアリアの肉体も欲情を高めていく。

「ふふっ……やっぱり良いカラダだ。脱がすぞ?」
「私の肉体は既に貴方の所有物です。お好きにお使いくださいませ」

リザが言い終わる頃には胸元の鎧が床に落ち、拘束から放たれた2つの球体が内に着ていた服をたわませながら揺れる。リザの記憶では他人の前で鎧を脱ぐことは滅多になく、コイツの魂が俺に完全な服従を果たしていることを実感させてくれる。
この半年間何度も何度も弄りまわして俺と共に絶頂を迎えたリザの器は、俺が離れて1日経過した今でも俺に懐いているようで、俺の声を聴いただけで服越しにも分かるほど乳首を勃たせて俺からの刺激を待ちわびている。身体が違おうとも俺の魂をちゃんと認識できているようだ。試しに騎士団の制服越しに、ここを触ってくれと言わんばかりに主張を続ける乳房の先端を撫でてやる。

「んぅっ…… は、ぁ……♡」
「いい感度だ。本当にスケベな容れ物になったな?」
「っ……はいっ……この身体、ご主人様に触られて、嬉しがってるみたい、ですっ、んっ♡」

人差し指でぷくっと膨らんだ制服の上を擦ってやる。ただそれだけでリザの肉体は相当な快楽を得ているようで、話し声と共に甘い声が漏れつづける。
同時にアリアの魂からは恐怖の感情が伝わってくる。国内でも有数の実力を持ち、気高く強かった聖騎士リザの肉体は俺の思うままに性開発を行われ、魂は既に彼に従う性奴隷へと変貌していたのだから当然だろう。

「ふむ、こうやって外から見るとやはりリザは良いカラダしてるなぁ……アリアと出逢うまで俺のメインボディとして働いていただけのことはある……!」
「ふぁ……ご主人様、そこっ……ぁんっ♡ もっと、もっとシてくださいぃ♡」

長い間俺が乗り移って性感を開発したリザの身体。どこを弄ればどう感じるかなど既に本人より知り尽くしており、俺がアリアの指で軽く撫で上げるだけで目の前で聖騎士が快楽に身悶えする。
我慢できないと謂わんばかりにリザは自らの服を脱ぎだし、肌を晒して俺を、アリアを誘惑してくる。

「はぁっ、はぁあっ♡ きてっ、来てくださいっ……♡ この卑しいリザのカラダを、もっと、もっとぉっ……!」
「っ、だめ、だめっ、なのに……っ! カラダが、勝手にっ…… 胸、触らないでぇ……んふぅっ♡」

アリアとリザの行為は夕暮れまで続いた。彼女の精神は何度も抵抗して俺から主導権を奪おうとし、実際何度か奪われもしたのだが、折角取り戻してもリザに抵抗できないまま俺とアリアの魂は同じ身体で何度も絶頂を迎えてしまったのだった。

「ふふっ……くふふふっ……やっぱり俺とお前は相性が良い。絶対に手に入れてやるぞ、このカラダ……んっ……♡」

絶頂の余韻で未だ敏感な乳首を気の力で捏ねながら、俺はアリアを自らのモノにする算段を考えるのだった。

あれから1週間が経った。未だにアリアの精神は抵抗の意思を見せており、このカラダを完全に乗っ取るには至っていなかった。こいつに乗り移った際に魂の力がもっと強ければ容易くアリアの魂を押しつぶして一体化することができたんだろうが、やってしまったものは仕方がない。そもそも師匠と違ってそれなりに立場のあるカラダばかりに乗り換えてきたわけだし、こればかりはどうしようもないのだ。

「んっ、ぁあぁっ……! だめっ、だめですっ……! こんなっ……くぅっ……♡」

俺はこの日もアリアから身体の操作権を奪って日課のオナニーに興じていた。1週間もすれば大分感度も俺好みに整えられ、感度の増したカラダは以前よりはるかに簡単に絶頂へと導かれるようになっていた。
アリアに口の所有権を与えてやっている今でもその声は以前より数段甘いものに変わっており、彼女の精神が少しずつではあるが俺色に染まろうとしているのを表しているようであった。その兆候は自慰行為のときだけでは留まらない。

「んっ……はぁっ……ここでは、やめてっ……ふぅっ……♡」

聖堂で祈りを捧げながらも甘い吐息が漏れる。気の力で揉まれる乳房も徐々に感度を増しているばかりか、聖堂に赴こうとするだけで乳房が疼くのを感じる。それはこのカラダが少しずつ俺に犯されることの悦びを覚え、俺に馴染もうとしている証拠でもあった。
その影響は肉体だけに留まるはずもなく。

「あ、あの、シスターアリア、息が少し荒いように思えますが……大丈夫ですか……?」
「っ……ええ……♡ 大丈夫、だいじょうぶ、ですよ……っ……」

声を掛けてきたのはレイナという娘で、アリアとは小さい頃から付き合いのある相手だった。聖堂にもよく通って言葉を交わしていたのを、いずれ俺のモノになる脳内の記憶から吸い上げていた。
互いによく知った仲で、気も許している。王都の聖堂に通うほどなおかげか、身なりも顔立ちも中々に良い。少し開いた胸元から除く空間にだって思わず目が行ってしまう。

『結構可愛い娘じゃないか。疼いてるんだろ? このまま部屋に連れ込むか?』
「な……っ……! そ、そんなこと……!?」
「どうしたのアリア……? やっぱり具合悪いの……?」

俺の提案を必死に否定しようとして声が出てしまうアリアに、今度はシスターへの問いかけではなく友人としての心配を示すレイナ。近づくと彼女特有の匂いが鼻腔に入り込み、アリアの肉体がゾクゾクと反応する。リザとの性交で女同士の味を知ってしまったアリアの器が、反射的に目の前の娘を求めてしまっているのだ。

「っ……く……っ……ぁぅ……ぁ……! ……くふっ……ええ、ちょっと調子、悪いみたいなの」
「やっぱり。 ……わかった。一度部屋に戻りましょ? 肩貸すわね?」
(私の口を、勝手にっ!)

必死に抵抗するアリアの精神を無視して口を乗っ取りレイナに申告してやる。具合が悪そうな様子を示せば簡単に部屋に連れ込めるだろうというのは、俺とアリアの脳が導き出した総意であった。少しずつだが確実に、アリアの肉体と俺の魂は結びつこうとしているのだ。
レイナの肩を借り、部屋へと歩いていく。チラチラ見える胸元と、触れ合っているために鼻腔へと染み込んでくる彼女の匂いにカラダが昂ってくるのが分かる。

「息も荒いし、顔も赤い……本当に大丈夫?」
「…………たい……」
「? どうしたの?」
「……っ!? いえ、なんでもっ……! 何でもないの……!」

意識が緩んだことで口から漏れ出た言葉は確かに小さいものだったが、頭の中に棲みついている俺には確かに認識できた。目の前で、気を許した同性の友人を相手に無防備な姿を晒したレイナを、アリアの脳は確かに「犯したい」と思考し、口に出したのだ。頭の中でほくそ笑んで、俺はアリアの身体に語り掛けてやる。望みを叶えてやるから、俺に主導権を寄越せと。
アリアの肉体はこの時初めて、俺からの強制的な支配ではなく自らの意思で、肉体の主導権を俺に譲り渡したのだ。であれば応えてやらないといけないな。

「くふっ……ふふふっ……ね、レイナ……もっとこっち、来て……♡」
「? どうしたの……? っ!? んむっ!?」
(!? な、なにをっ!?)

無防備に顔を近づけてきたレイナの唇を奪う。そのままアリアの舌を差し込み、目の前の娘の蹂躙を始め……ようとしたのだが……

「んーっ、むぅーっ……!!」
「んっ……くっ……!!」

とにかく唇を離そうとレイナが暴れる。今まで入ってきたカラダはそれなりに能力も高く、その気になれば力づくで相手を犯せたせいで、アリアの身体でも同じ気分になっていたが、シスターのこのカラダ、華奢だし力も弱い……!
それでも躍起になって、抑えている両手に力を籠める。腕力でどうにもならないなら気だってなんだって使ってやる。

「っ!? ぃっ!? ……ぁ……あっ……」
「……ん……? あれ……?」

そうしてアリアの両手に溜めた気が、そのままレイナの耳の中へと入っていく。耳から鼓膜を通り抜け、そのまま頭の中、脳の皺の一つ一つに這い回り、包み込んでいく。今までしてきたカラダを乗り換える秘術とは違う感覚。アリアの乳に入り込んだ気に似たような……
状況を確認すべく唇を離すと、俺の目に映った事実に困惑してしまう。

「あ、れ……俺が、こっちに……?」
「……え……? 私、戻って……?」

俺の目の前にはアリアの姿が映っている。秘術が発動してこっちに乗り移ってしまったのかとも思ったが、気は確かにアリアと繋がっており、レイナの体内を循環しているのが分かる。アリアの乳房にしたのと同じようにしてレイナの脳を支配している……?

「すごい……! 凄いぞアリア……! お前の身体、本来の俺より俺の気を上手く扱えるのか……!」
「……! まさか、レイナの身体に……!? っ……? あれ、身体が、動かない……!?」

俺がこっちの身体で喋ったのを聞いたアリアが俺から距離を取ろうとするのを見て、今度はアリアの体内を気の力で支配して動きを止めてやると、彼女の動きがピタリと止まる。抵抗しているみたいだが身体が受け入れていないようだ。自由に動かせる身体を二つ手に入れてしまったような気分だった。

「ふふふっ……やっぱりその身体こそ俺の新しいカラダに相応しいんだ。俺の気に完全に適合し、元の俺以上に自由自在に操れるなんて、お前はやっぱり俺のカラダになるために生まれてきたんだ」
「っ……! 違いますっ……! 私の身体は、お父様とお母様から頂いた、大切な、私だけの身体でっ……! んぁあっ……!」

俺の説得に必死で抵抗し、自らの身体を守ろうとするアリア。そうして抱えた身体の奥で乳房を俺に操られ、快楽で声をこぼしてしまう。
更にレイナの脳に信号を送り込んで身悶えしているアリアに触れさせると、先ほどまでと今の愛撫で昂ったカラダから彼女の脳へと快楽が迸る。快楽にさえ抵抗しようとするアリアの魂と違い、身体の方は肉欲の味を覚えつつあるのだ。

「じゃあそろそろ始めるとしようか。お前もこのカラダと、シたかっただろ?」
「っ……違っ、それはっ……んっ……ぁ……」
「ふぁあっ!? っ、これ……!」

2人の両手を操り、今度は互いの身体を撫でさせると、俺の魂にはアリアとレイナ2人分の感触と快感が彼女らの脳を通じて襲い掛かってくる。単純な倍より遥かに強烈なそれに思わず操っているレイナの声を荒げて喘いでしまう。そんな強烈な感覚が忘れられず、夢中になって全身を撫でまわす。

「服の上でこれなら、直接ならもっと……!」
「待ってくださいっ……これ、本当に私、レイナとさせられちゃうっ……!」
「ねぇアリア。シましょう? 私のカラダ、疼いて仕方ないの……♡」
「レイナの振り、しないでくださいっ……!」

必死に否定してみせるアリアだが、乳と融合している俺の気がレイナの言葉を聞いた瞬間にピクリと反応したことを教えてくれた。
更なる快楽を望むべく服を脱がす。最近はアリアに取り憑いて生活しかしていなかったから、こうやって他人の視点で見るとやはり魅力的な身体つきと顔立ちで、俺が気となって寄生しているレイナの脳もつられて興奮で沸き立ってくる。アリアの身体を抵抗できないように固定して、レイナの手で露わになったシスターの綺麗な肢体を撫でまわす。

「くふふっ……他人のカラダで触れているのに自分のカラダの感覚を感じられるというのは思ったより良いな……ついでにこっちの乳も……んぅっ♡」
「はぁっ……はぁっ……もう、こんな淫らなこと、やめてくださぃ……」

2人分の性感帯を刺激して2人分の快感に酔いしれているときにふと気づく。アリアの反応が俺より薄いこと、いつもしている自慰行為と同じくらいの反応でしかないことにだ。
もしかしてアリアの脳にはレイナの感覚が伝わっていない。こんなに素晴らしい感覚を。一度知ってしまえば二度と戻れなくなってしまいそうなほど魅惑的なこの感覚を。新しい俺のカラダになるアリアにも教えてやらないといけないと。

「よーし、お前にも教えてやるから、動くなよ……!」
「!? そ、れはっ……なにっ……!?」

舌なめずりしながら、俺はレイナの脳と繋がった気を耳から放出する。アリアの眼は俺に取り憑かれて気を扱い続けている間にその形がうっすらと見えるようになっているようで、レイナの耳から寄生虫のように飛び出ている俺の気を捉え、恐怖を露わにしていた。
必死に逃げ出そうと身体へと命令を試みるアリアであったが、俺の意識が彼女のカラダの主導権を奪っている以上抵抗は無駄に終わった。

「やっ……やめて、くださひぐぅっ!?」

涙目になって俺の気を拒むアリアの耳に気を勢いよくねじ込む。そもそもこれは俺の気である以上アリアの身体から出ている、いわば自分のモノであるにもかかわらず薄情なことだ。
鼓膜を通り抜けてアリアの脳に接続すると、気と脳細胞が混じりあっていくのを感じる。やはりレイナよりアリアの方が相性が良いようで、簡単に俺の気を受け入れてくれる。やはりこの肉体、細胞、遺伝子こそ俺が使うのに相応しい存在なんだ。
試しに2人の手を操り、互いにピンと勃ったままの乳首を摘まんでやる。

「い゛っ……お゛ほぉ……♡ 最っ高だぁ……♡ なぁアリア、お前もそう思うだろ?」
「ひぐっ!? だめっ、ダメですっ!! こんな、こんなの、わたしのあたまがおかしくなっちゃうっ!!」

レイナの脳で生まれた快楽が気を通じてアリアの中に流れ込む。2人の脳を操る俺と同じ快楽がアリアの中に刻まれていく。必死に叫び、抵抗するアリアだったが、肉体の方はこの強烈な快感の味を知り、更に俺への癒着を深めてくれるのが分かる。未だ抵抗を続けるアリアの精神とは真逆にその瞳は蕩け、口元からは涎と嬌声がとめどなく溢れ続ける。カラダは既に彼女の精神からの独立を図ろうとしていたのだ。
目の前で淫れる姿は清廉潔白なシスターとは思えないほど淫らなもので、しかしその美しさは失われていない。煽情的なその艶姿はまるで俺を誘っているようであった。
そう決めた俺は、2人の脳に繋がった気をポンプのように動かした。

「ひぎっ!? ……ぁ……わたしの、なかから、なにかが……!? で……て……?」
「ククッ……思った通りだ。遂に貰うぜ、お前のカラダ……ぁ……!」

互いの耳から光る塊が取り出される。アリアの魂は俺の気に押されてレイナの耳から体内に入り込んでいく。魂だけでも気の力を操れる俺も管のようになった気を通じてレイナの耳からアリアの耳へと移動する。持ち主のいない、アリアだった抜け殻の肉体は俺の魂を容易く受け入れ、自らの支配者が居座るのに相応しい場所へと誘ってくれる。

「ぁ……ぉ……っ、ぉ……!」

そこに入った瞬間、俺の魂とアリアの肉体が共鳴をはじめる。俺の気と魂の全てを脳に、神経に、細胞に馴染ませ、本来の持ち主を俺へと書き換えてやる。魂のない肉の器となったアリアは一切の抵抗なく俺と混ざり合い、支配されていく。やはり相性がいい。居心地がいい。この綺麗な顔も、均整の取れたカラダも、人々に信頼される立場も、全て俺が使いこなしてやる。

「う……ぅん……っ……」

目を覚ますと、まず上に誰かが乗っているような圧迫感を感じた。アリアを乗っ取る前まで俺が上になっていたから、おそらくレイナの器だろう。そして、俺が下になっているということは……

「ふふっ……ふふふっ……! やった……ついに、このカラダが俺のモノに……!」

邪魔なレイナを退かしてベッドを降りる。衝撃で乳房が揺れるが、乳の気を操ることですぐに収まる。揉むのも揺らすのも固めるのも俺の思いのままなのだ。
洗面台の鏡の前で、遂に手に入れた念願の器を確かめる。綺麗で清廉で慈愛に満ちたアリアの顔は俺の手によって瞳に邪な意思を宿し、ニヤニヤと笑みを浮かべていた。頬に当てた両手を段々と下に降ろし、俺の新たな肉体を誰にも邪魔されることなく確かめてやる。
頬から首筋、鎖骨、乳房にお腹、そして……

「はぁ……♡ おっぱいばっかりイジってたけど、こっちも気持ちいぃ……♡」

くちゅくちゅと音を立ててアリアの股間を弄ると、既に俺の興奮を反映して濡れそぼったそこは蕩けるような快楽信号を返してくれる。弄れば弄るほど、元々このカラダに才能があったのか、それとも魂と肉体の相性が良すぎるせいなのかはわからないが、何度もカラダを乗り換えてきた俺が感じた中でも強い幸福感が得られ、同時にもっと触りたいという疼きが生まれ、脳と魂に響いてくる。

「あぁ……最高だよこのカラダ……! これが俺の、俺だけのカラダなんだぁ……♡」

刺激する手は更にエスカレートし、水音はぐちゅぐちゅと下品なものに変わり果てていく。それ自体が清廉なシスターを穢している背徳感となって背筋をゾクゾクさせてくれる。
しばらくすると洗面所に甲高い嬌声が響き渡る。これが俺と人生を共にすることが正式に決定されたアリアの、初めての絶頂であった。
アリアという理想の肉体を完全に我が物にして心も身体も軽やかに部屋に戻ると、レイナのカラダが意識を取り戻していた。

「っ……! わ、私……!? そんな、本当に……」
「ふふっ……このカラダは俺が頂いたぜ。これからは俺が聖女アリアとしてこの肉体を使いこなしてやるよ。俺にこんな素晴らしい身体を譲ってくれた礼にお前にはそのレイナのカラダをやろう」

全身を撫でまわし、気の力で乳房を揉みしだきながらこれからは彼女の代わりに俺が使う肉体を見せつけてやる。
レイナの器へと囚われたアリアに俺を止める方法などあるはずもなく、こうして俺はアリアという新しいカラダを手に入れることに成功したのだった。

それから1か月の月日が流れた。俺の魂を入れたアリアはこの日も聖堂で祈りを捧げていた。その姿はまさしく清く美しい聖女そのものだったのだが……

「んっ……ふぅっ……ふふっ……」

静寂が支配する聖堂の中でもよほど近づかないと聞こえない程小さな声で、アリアの口からは吐息と甘い声が漏れ出ていた。ローブの中で胸はひとりでに動き、その先がほんの少し張っているのが分かる。俺の気がアリアの身体を弄っているのだ。そんなひと時を遮るかのように、聖堂の扉が開かれたので、俺はそちらに目を向けた。

「あら、レイナさんじゃないですか。お久しぶりです」
「っ……その、恰好……!」

入ってきたのはアリアの魂を閉じ込めたままのレイナだった。彼女も新しい肉体にそれなりに馴染んでいるようで、その立ち居振る舞いから元アリアらしさは抜け落ちていた。それでも20年近く連れ添ってきた自らのカラダだったものに想うところはあるらしく、こちらをまじまじと見つめてくる。

「あ、そうなんです。先日大司教に任命されまして。法衣もこの通り」

言いながら新調された法衣を見せびらかす。以前より露出の増えた服はこの衣装を貰ったその日に俺が改造したもので、足回りの露出が激しくなって鼠径部までチラチラと見えてしまっている。少し風でも吹こうものなら股間や下着が露わになってしまうほどに、だ。

「っ……それも、ですけど……!」
「……? あぁ。私の、カラダの方、ですか?」

確かに今のこのカラダは俺に乗っ取られる前からずいぶん変わっていた。毎日好きな時に自由に揉みしだき、快楽に耽ることができる乳房はお陰で感度も大きさも一回りも二回りも成長を遂げており、快楽への期待から勃った乳首が法衣の奥からでも見えるほどになっていた。
抗議の眼差しを向ける彼女に、俺は愉悦の表情と共に再び自らの肢体を見せびらかす。

「ここ最近はいろいろ有りましたものね。詳しくお話ししたいなら、今夜のお部屋、開けておきますよ?」
「い、いりませんよそんなの!」

俺の誘いを勢いよく断るレイナ。俺も随分と嫌われたものだ。夜伽にでも使われると思っているのだろう。実際そうなのだが。しかしアリアの器が俺のモノである以上、彼女が俺の誘いを断れる理由などない。

「ふふ。なら仕方ありませんね。じゃあ今日は……聖騎士のあの娘たちでも呼びつけて朝まで犯されるとしましょうか。最近結構体力もついてきて、夜通しイき狂っても気絶しなくなったんですよぉ♡」
「っ……! ぅ……今夜……お部屋に行けば、いいんですね……っ」

恍惚の瞳で法衣の上から股間を撫でて代案を語ってやると、すぐに首を縦に振ってくれた。別の日は聖騎士を犯して回ったり、姫様と一晩中カラダを弄って過ごしたりしているから今日1日シないからといって何かが変わるわけでもないのだが、レイナの脳ではそこまでは考え至っていないようだった。

その日の夜、ベッドに寝転がって俺のカラダを撫でていると、部屋にノック音が響く。タイミングの悪い奴め、良い感じに昂ってきたところだったのに……

「レイナね。入って」
「…………分かったわ……っ!? な、何して!?」

部屋に入るや否や驚愕の表情と声を上げるレイナ。元自分のカラダが下着姿で性感帯を弄る姿に驚いている様子だった。まだこのカラダを自分の所有物だと思い込んでいるのだ。

「何って、お前が来ないから暇なうえにカラダも疼いてきたからこうして慰めてただけだけど……んっ……」
「やめてくださいっ! 私のカラダで、そんな、淫らな……っ!!」
「これはもう俺のモノなんだよ。このでっかい乳も、綺麗な顔も、手も足も、快楽も能力も記憶も遺伝子も、お前が使えるものは何もないんだぜ?」
「そんなっ……! それは、私の、私のカラダでっ……!」

アリアだったものはそれでもまだ食い下がってくる。1か月も身体を留守にして他の魂に使われ続けた肉体が律義に自分のことを待ってくれているだなどと本気で思っているのだろうか。既にこの身体は俺に懐き、隷属を誓い、俺の一部として生きることを決めているというのに。

「そもそもお前はどうなんだ? そのレイナの肉体、完全に乗っ取れてるんじゃないか?」
「それはっ、貴方が勝手にっ……!」

1か月。この時間はアリアの魂にとっても同じもので、俺に抵抗できるほど強いアリアの魂が元居たレイナを魂ごと乗っ取り、その肉体を奪うまで十分な時間だった。もはやレイナだった魂はアリアの一部として永遠に利用されるだけの存在になり果てているだろう。アリアの意思とは無関係に。

「レイナの記憶の味はどうだった? オナニーはしたか? 他人の肉体を丸ごと手に入れて、興味が湧かないわけないよなぁ?」
「っ……! そ、それ、は……!」
「そっちの脳にも入ったから知ってるぜ。週2回はヤってんだろ? その身体、結構性欲強い方だし、聖女とはいえ生娘のお前が抗えるはずないよな?」
「っ……ぁ……」

図星のようだ。俺のように気の力で無理矢理脳を制御して記憶を書き込み、肉体の所有者へと成り代わっているのと違い、ただ高い霊力でレイナを魂ごと乗っ取っただけのアリアは、宿主の記憶と人格に強く影響を受けているのだ。現にアリアは自らの性感帯を撫で、快楽で軽く痙攣をおこす俺の姿から目が離せないでいる。否定的な言葉を吐こうが、清廉なシスターだった彼女なら目を背けたであろう行為を興味深げに眺めているという事実に、彼女は気付けない。元自分と違う行為に違和感を感じられていないのだ。

「もういいじゃない。アリアの身体はもう戻せないくらい淫乱な女に生まれ変わっちゃったんだし、諦めてレイナのカラダで新しい人生を生きちゃいましょ? そのためなら、私も協力しますよ?」
「協……力……?」
「だってその身体、溜まってますよね? 週2回シてたのを1回にしたとか、そんなささやかな抵抗とかしちゃいました? そんな貴女に、私がシてあげるの。元自分に抱かれるなんてなかなかできない経験じゃないでしょう?」
「ぁ……えと……っ……」

そう言って下着を床へと脱ぎ捨ててレイナへと歩み寄る俺に対して、逃げようとする素振りが微塵も見られないことこそ、彼女が今使っている器と取り込んだ魂に強く影響を受けている何よりの証であった。
全裸になった俺の姿に目が離せないまま、手が彼女の頬に触れる。同時に耳から俺の気の一部が潜り込んだことにも、元アリアは気付けない。

「ほら、俺に身を委ねて……力を緩めて……」
「あっ……はぁ……っ……ちから、ぬけ……」

レイナの両手がだらんと落ちる。耳から彼女へと寄生した俺の気が脳からの命令を支配したことで、レイナの肉体は所有者から切り離されたのだ。
人形のように力のなくなったレイナを抱きかかえてベッドに移動する。俺の肉体になった日から少しずつ鍛えられていたアリアの肉体はレイナくらいの体重なら容易に支えられるようになっていた。非力なシスターというのもよかったが、俺のメインボディとして使う以上住み心地は大切にしないといけないのだ。

「さてと。まずはいつも通りシてもらおうかな?」
「ぃぎっ!? ぁ……っ……! 熱いっ……! カラダが、熱いのぉ……♡」
「ほらレイナ。見ててあげるから、まずは1人でヤってみて?」
「はぁっ、はぁぁっ……♡ わ、わたしに、なに、して……っ♡」

一度脳を完全に乗っ取ることさえ成功したレイナの器は簡単に俺の気からの命令を受け入れる。彼女に寄生したそれがまず送り込んだのは肉体を興奮させる信号で、全身が快楽を受け入れるべく準備を始めていく。更に快楽と同時に俺の気はレイナの脳と癒着しはじめる。この状態で絶頂でもしようものなら気と脳は完全に融合し、好きな時に命令を送り込める受信装置として彼女に埋め込まれることだろう。
既に操られだした両手がレイナの肢体を撫でると、甘ったるい吐息が漏れだす。操れば操るほど快楽を感じ、感じれば感じるほど癒着が進んで操りやすくなっていく。元アリアに逃げ場などもう用意されておらず、彼女にはレイナとして、俺のオモチャとしての人生しか用意されていないのだ。

「やぁ……ぁあぁっ……カラダが、勝手にぃ……はぁんっ♡」
「ほら、いつもどうシてるか、思い出して?」
「いつも……? ……っ!? あぁっ♡ ふぁあぁっ♡ なにっ、なにこれぇっ♡」

快楽に緩んだ思考に囁いてやると、簡単に記憶を引き出せた。俺の気はその情報をかすめ取り、これを基にして脳を操る。刺激と共に『いつもの』だと認識した肉体は自らの持ち主であるアリアの精神を無視して警戒心を一気に緩め、感度を更に高めてしまう。緩んだ脳は俺の気を奥に奥にと染み込ませていく。既に抜き取ることは俺以外には不可能なほどに。

「ひゃあぁぁっ♡ だめっ♡ そこだめぇっ♡ んくぅぅっ♡♡♡」

なおもレイナの身体は俺に操られて自慰を繰り返す。自らの手を股間から出し入れしてぐちゅぐちゅと淫らな音を垂れ流し、もう片方の手は乳首をコリコリとこね回す。自らの手で自らを慰めているにもかかわらず否定の嬌声を上げ続けた。

「ぁっ、あぁぁっ、キたっ、キてるっ♡ こんな、こんなのっ! 私、狂っちゃっ……!!」
「くふっ、イっちゃえよ。それでお前の脳みそは俺のモノだ。せっかくの恩人の魂なんだし、大切に、性奴隷として扱ってやるからよ? くひひっ」
「っ! イヤっ、ダメぇっ!! っ、イっーーーーーー!!!!」

嗤いながら最後の命令を気に送り込む。性感帯を力強く責め上げられて、レイナは絶頂を迎えてしまったのだ。そのタイミングを狙い撃ちして俺の気は瞬く間に脳の奥の奥まで潜り込み、一体化を果たしてしまう。こうしてレイナの脳は完全に俺の一部になった。俺の気を抜き取ることは俺にも不可能となってしまったのだ。肉体を追い出されたアリアの魂は、自らが新たに支配することになったレイナの肉体まで奪い取られることとなったのだ。

「ぁ……ひっ……かひゅっ……」

涎を垂らしてベッドの上に倒れ込むレイナ。既にその瞳に生気はなく人形のようで、彼女がこれからどういう人生を送ることになるのかを暗示しているようでもあった。
意識のないレイナを弄っても面白くないため、椅子に座ってアリアの乳房や股間を俺の気で撫でながら暇をつぶす。既に乳房だけでなく股間の中まで俺の気との融合を果たしており、性器からは俺が触れることのないまま粘液が漏れ出し、淫らな音が鳴りだしていた。

「シスター、居るか?」

そうして自らの身体を愉しんでいると部屋にドアをたたく音が響く。声の主は俺の懐かしい器。俺をアリアと引き合わせてくれた張本人の聖騎士、リザであった。

「どうぞ、入ってください」

こういうところでボロが出ないよう部屋に入るまではリザとして振る舞うことを課しているため俺の相応の対応をする。ベッドの上には粘液塗れのレイナ、椅子の上には全裸で性感帯を刺激する俺という、傍目から見れば惨状と言っても差し支えない光景だったが、俺の性奴隷兼サブボディという特性を魂に刻み込まれたリザは気にすら留めていない様子だった。

「それで、要件はなんだ?」
「はい……その、身体が疼いて疼いて仕方ないので、ご主人様に慰めて貰いたく……」

言いながら薄着をたくし上げ、俺に下着を見せてくる。そこは股間から染み出した粘液を下着が吸収しきれず、太ももまでべったりになっていた。

「ふむ、素直な奴隷は嫌いじゃないぞ。よし、元アリアに自分のだった肉体が聖騎士様と淫れる姿を見せつけてやるとしようか」

自ら性交を望むほど淫らに堕ちた聖騎士を眺めて悦に浸りながら、聖女と聖騎士の綺麗な肉体を重ね合わせる。清廉だったこの肉体もこれから始まる淫ら色の人生に興奮を覚えているようだ。結局この夜、部屋で嬌声が止むことはなかった。

聖騎士も、王族も、教会も、もはやすべて俺が手に入れた。アリアという理想の肉体のもとで俺はこの国に寄生し、裏で全てを操ることができるようになったのだ。
この日も気に入った娘たちを侍らせ、教会の聖堂でカラダを弄りながら悦に浸る。

「んっ♡ やっと理想の生活が手に入った。これからはこの身体で快楽を貪って生きていくとしよう。そうだ、新しい器にも目をつけておかないといけないなぁ……!」

ここから数年後、教会の頂点に立ち、裏で国政にも干渉する聖女という存在が現れる。その初代である大聖女アリアから長きにわたって王国を支配する存在が、聖女とは本来無関係なはずの1人の男の魂であり、聖女達の肉体が代々彼の依り代として使われ続けていたことは、彼の元に侍らされた娘たち以外誰も知らない。

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