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女王誕生の日

ええと、大変ご無沙汰しております。僕です。
コメントすら返せてませんね、すみません……
気付いたけど3か月ぶりぐらいじゃんちゃんと新人の自覚あります?ってもう一人の僕に超叱られてる。
冬の原稿一本に全努力値注いでました、すみません。
これを書いてるってことは、ええ、原稿自体はほぼ完成したので、よほどのことがない限りは出せると思います。
合同の分が2万字位、個人の分が4万字位です。もし年末ご都合合いましたら手に取っていただけると幸いです。

詳しいことは合同の主が喋ったあたりで記事にでもするつもりなので、またそのときはよろしゅう。ということで。





武闘王国。この国には5年に1度巨大な武闘大会が開かれ、王位を争って戦う仕組みになっている。
大会優勝者は元王と戦い、見事王を討つことができれば新たな王として迎えられる、という仕組みだった。
そんな王国で現王は6度、30年にわたって王座を守り続け、武闘王とさえ呼ばれていた。
そしてこの日、35年目の治世にて7度目の武闘大会が開かれていた。

「これでっ!! 終わりっ!!」
「ぬぐあああぁぁあぁあああっ!!」

風の如く疾い蹴りが巨大な男の脳天を突き抜け、その巨体が闘技場の中央に倒れ伏す。
先ほど男を打ち倒したとは思えないほど軽い音で空中から地に降り、巨漢を見下ろす美女。
軽装の鎧に、太もも辺りまで伸びるスリットから覗く肌色が印象的で、鍛えているが故かその肢体は引き締まり、彫像のような美しさを醸し出していた。

「ジブムント選手ダウン!! よって勝者、リィナ選手!!!」

この武闘大会で歴史上初めて予選を通過した女性である彼女は、そのしなやかな体躯と俊敏な動きによって彼女の一回りも二回りも大きな男共をなぎ倒し、着々と勝利を重ねている。
初の女王誕生の可能性に観客は沸きあがり、彼女の美貌も相まって盛大な歓声と化していた。

「ほぅ……」

王座より眺めながら、現武闘王は不敵に笑う。その笑みは強力な挑戦者と闘えることへの喜びからなのか、それとも……
そんな王の笑みをよそに、リィナはそれからも着実に勝ちを重ねていく。勝てば勝つほど期待も人気も高まっていく。
ついに彼女は決勝まで駒を進める。相対するは今大会の優勝候補ゴンザ、別の国の闘技場で無敵と呼ばれた男であった。

「ったく、他の男共もだらしねぇなぁ……俺様が理解らせてやるぜ……!」
「あはっ、優勝候補も今までの雑魚と同じこと言うのね?」
「テっ……メェっ……!」

試合開始の合図とともに、男は全速力で彼女へと走っていく。山のようなその巨体には似つかわしくない俊足であったが、彼女にとっては他と同じく取るに足らない速度でしかなく、いともたやすくその身をかわす。
向き直してその大きな拳を振りぬく。当たれば大の大人さえ悶絶させるその拳撃も、リィナはしなやかな動きで、当たらなければ無意味と言わんばかりに難なく避け続けた。

「避けるばっかりじゃ俺様には勝てねえぞ!!」
「あら、じゃあ貴方は一撃も当てられないのに勝てるのかしら?」
「なんだとこのアマぁっ!!」

ゴンザは更に勢いを増して拳を振り回す。連打とも取れるソレを更に軽やかな足運びで避け続けるリィナ。その動作は闘牛を思わせ、観客のボルテージは留まることなく高まっていく。
次の瞬間、彼の勢いを利用してリィナの足がゴンザの腹へと突き刺さった。
歓声が一気に止み、闘技場の中央で一撃を入れられた男に注目が集まる。

「う……ぐぉ……」
「ん。おしまいね」

リィナは打ち込んだ足をくるりと回し、そのまま男を横に捨てて立ち去る。ゴンザは悶絶して身体を震わせ、動くことさえできない様子だった。

「し、勝者! リィナ選手!! 武闘王との決闘権を獲得いたしました!!!」

審判の声と共に、先ほど以上の歓声が沸き起こる。美しき女王誕生の可能性に、35年間誰も打ち倒すことの叶わなかった無敵の王を倒しうる強者の出現に、国中が期待と声援を惜しみなく送った。
王は民のその声を聞き、ただ笑みだけを浮かべ続けていた……

翌日、再び闘技場に人々が集まる。集まった人々の数は先日の比ではなく、誰もが新女王誕生の瞬間を期待し、その時を一目見ようと駆けつけたのだ。
そんな超満員の闘技場の控え室で、リィナは係員から説明を聞いていた。

「武闘王との決闘は、代々1対1で、死のみが敗北の条件とされています。会場に入ったら最期、どちらか1人しか生きて闘技場を出ることを許されず、闘技場を出る者こそ新たな我らの新たな王として認められるのです」
「死んでるかどうかはどうやって確認するの? 脈でも計るの?」
「いえ、互いにこの腕輪を装着し、生命反応を確認します。腕輪の光が消えればその時点で死と認定。生き残った方の勝ちとなります」

そういって係員は腕輪をリィナの左腕に装着する。装着した瞬間、腕輪についた宝石のようなものが淡い赤に輝き始めた。

「思ったより綺麗ね……腕にもぴったりくっ付くし、動きの邪魔にもならなそう」
「我々もよくは知りませんが、王家所有の魔道具と伺っております」
「ふーん……ホントにそういう儀式のためにできたみたいね」

『さあ、では挑戦者の入場です!!!』

会話の途中で会場にアナウンスが鳴り響く。どうやら呼ばれたようだ。
自信を胸に、リィナは闘技場へと入っていった。
更に大きな歓声が会場中をこだます。それは王都全体にさえ聞こえそうなほどの大きさと一体感を伴っていた。

『続いて! 武闘王の入場です!!』

歓声と共にリィナが入ってきたのと逆の入り口から、胴着のみを纏った老人が現れる。
20歳で王座に就き、その座に座り続けた不動の王。その肉体は衰えることを知らぬと謂わんばかりに筋力と生命力に溢れ、纏う空気さえ王の威厳を放つようであった。
その強烈な威厳は歓声に燃えていた人々さえ徐々に黙らせ、最後には静寂だけが残る。

「まずは、闘士リィナ。大会優勝おめでとう。俺も試合は全て見させて貰ったが、実に素晴らしいものだった。故に遠慮も加減もなく、全力で君を打ち倒そう」

王の忌憚なき賞賛に会場がざわめく。最強たる王が挑戦者を讃えるなど初めての出来事だったからだ。
それでもリィナは畏まることも恐れることもなく、王の前に相対する。

「十年前に斃された父の無念の為にも、貴方に勝って、私が王になります!!」
「亡き父の敵討ちか! いいだろう!! 来るがいい!」

彼女に武道を教えた父、かつて同じ王座決定戦に挑み、無敗の王に敗れ斃された者。敬愛する父の死は8歳だった彼女が全てを懸けて研鑽に励むには十分な理由となり、リィナは今日この日、遂に王と相対することが叶ったのだ。
中央からの盛大なはじめの合図と共に、両者が戦いを始める。リィナが一気に近づき、その脚で王を蹴りつける。並の男達なら瞬殺だったその動きに対応し、右腕で脚をずらして防御、更に彼女の胴めがけて反撃の拳を振るう。彼女はその拳を持ち前の柔軟さと俊敏さで身体を捻ることでとっさにかわし、再び距離をとりなおす。

「俺でさえ見逃しかねない俊敏さに瞬発力、判断力、身のこなし。実に良い……」
「余裕でいられるのも今のうちですよっ……!」

言いながら駆け出し、再び王に接近する。一直線に振り出した脚を彼が構えた瞬間に引き戻し、再び地面を蹴飛ばして勢いをつけて構えとは別の位置に蹴り込んだ。
速度の乗った蹴撃は王の横腹に突き刺さり、彼の表情が苦悶に歪んだ。差し込んだ脚を引き、腹を蹴飛ばす。

「ぬぐぉっ……!」

吹き飛び、暫く地面を引きずった後、王はその地に手をつく。これも35年目にして初めてのことだった。
観客の興奮は更に更に白熱化し、リィナコールが鳴り響く。彼の王国にもかかわらず、人々は既に彼女を新たな王と迎え入れる準備を整えようとしていたのだ。

「くくっ……長かった。実に長かったが、ここまで待った甲斐があったというものだ……!」
「……? 何を言ってるの……?」
「お前こそ俺の新たな器に相応しい。その強くしなやかなカラダ、美しい顔、俺が貰うぞ!!」
「な、何をっ……!?」

瞬間、王が腕輪をかざしながら彼女に近づいていく。腕輪に付けられた宝玉が更に強く青い光を放つようになるとそれに呼応するかのように、リィナの腕輪の宝玉も赤く光りだす。それだけではない。腕輪同士が引かれ合い、彼女もまた腕を前にかざしてしまったのだ。
腕同士が近づき、遂に宝玉と宝玉がくっ付くと放たれた光だけが宝玉から抜け出し、互いの中に入りなおす。そうして王の腕には赤い光が、リィナの腕には青い光が灯ったのだ。
別の色を宿したリィナはニヤーッと笑みを浮かべると同時に、王の腹に脚を当て、彼を勢いよく蹴飛ばした。

「あぐっ、がっ……は? え?」
「んーっ……良い。実に良い脚だ。しなやかな筋肉と流れるような美しい脚線美。見ていて惚れ惚れしてしまうなぁ」

リィナは蹴り抜いた足をまるで自画自賛するかのように撫でて悦に浸る。
王はその姿にただ驚愕の表情を浮かべていた。
大きすぎる歓声にさえぎられ、二人の声は誰にも聞こえていない。

「な、なんで、私が……そこに……!」
「分からんか? この肉体は俺が頂いたんだよ。王たる俺の、新たな肉の器としてな」

言いながらリィナは脚から徐々に上へと、腰を、腹を、胸を、確かめるように撫でていく。

「腕輪は命を現すものではない。一時的に魂を腕輪の中に預け、そして腕輪同士が触れ合うことでその中の魂を取り替えることができるのだよ。結果この身体には俺の魂が、その身体にはお前の魂が宿ったわけだ」
「まさか、今までの武闘王達も……!」
「そう、俺は常に強く健康な肉体を手にするため、こうやって5年に1度肉体を変える機会を設け、新たな器を探していたわけだ。そして今回俺の新たな肉体に選ばれたのがお前というわけだ。女の肉体になるのは初めてだったが、ここまで来るだけあって強く、顔も良い、気に入ったぞ。これからはお前の身体には俺の新たなボディとして存分に働いてもらうからな」
「そんなっ、返して、私のカラダっ、返してよっ!!」

リィナは王の身体を動かし、何とか元の自分に迫る。しかし使い慣れない身体に、その足元は覚束ない様子だった。
それはリィナの肉体を奪い取った王にもいえたはずなのだが、彼は何度も別の肉体へと乗り換えて生き続けた存在であるが故に、リィナという初めての肉体さえも支配し、使いこなすことに成功していたのだ。
近づいてきた王の身体のバランスを崩させ、そのまま脳天へ踵を落とす。
自らの所有物だった脚に打ちのめされ、リィナの精神は無惨にも闘技場の中央に倒れ伏す。

「やはり若いカラダはいいなぁ……! 俺の命令に忠実に従ってくれる。安心しろ、この肉体は我が国の女王として君臨し、贅と快楽の中で生かし続けてやる。お前は安心してその古い肉体と共に消えるがいい」

自らの肉体だった相手に殺される。そうなれば奪われた身体は自らが死んだにもかかわらず奪い取った相手の所有物として生き、本来の所有者の意思など完全に無視されて人生を歩まされることとなるだろう。
なんとしても、自らのカラダを取り戻さなければならない。のだが。

「ふはははっ!! どうしたどうした? この身体の速度は見切れないか?」
「くっ……くそぉっ……」

自らの鍛え上げた肉体が、彼の所有物と化して自らに襲い掛かる。今までの努力が、研鑽が、全てが彼の命令に従いリィナの精神にカラダを返すまい、彼女の入った男の肉体を殺そうと攻め続けるのだ。
肉体とその定着率は二人の戦闘に如実に現れ、自らの新たなカラダを気に入り、存分に使いこなそうとするリィナの身体はみるみるうちに動きが速く、鋭くなり、逆にその肉体を手放し元に身体に戻りたいと考え続ける王の身体は未だ動きがぎこちない。
差はますます広がり、身体中に痣と傷を作り、王の身体に入れられたリィナの精神は地面に倒れ伏してしまう。

「くくくっ……これで終わりだな。この肉体はありがたく頂くぞ。じゃあな」

彼女の心が最後に見た光景は、王という魂の支配下に堕ち、邪悪な笑みを浮かべて元の自分に止めを刺す自らの顔であった。

……………………

「ふぅ……」

古い肉体を運び出し、即位式を終えて自らの部屋へと辿り着くと、ベッドの腰掛ける。
いくらある程度慣れたとはいえ、性別さえ違う新たな肉体は多くの違和感を抱えていた。
歩けば歩くほど身体中の肉がプルプルとたわむ。引き締まった身体はある程度揺れも少なかったのだが、胸は普通の女性と比べても大きい方である為、大きな揺れを起こしていた。

「女になってしまうとは予想外だったが、悪い気はしない。この美しい身体がこれからは常に俺の思うままなのだからな」

そういいながら自らの衣服に手をかける。リィナ本来の精神が着込んだその身を彩る戦闘服は、彼に操られた彼女の手で容易く剥かれてしまう。
衣服を下ろすと、ベッド近くの鏡の中には下着を纏う美女の姿が映し出されていた。

「くくっ、実に素晴らしい。男の頃に会っていたら俺の側室に誘ってやったろう肉体。そのような魅惑の身体がこれからは俺のボディとなるわけだ。ふははっ、存分に使い込んでやるぞ……!」

宣言しながら腹回りを撫で回す。女性特有の柔らかな肌を同じく柔らかな指で撫で回す感触は触れるものとしても触れられるものとしても新鮮なものであった。
柔らかい中にも肌の奥にしっかりと感じられる筋肉の感触はよりいっそう彼の興奮を掻き立ててくる。

「身体が若いと心も若くなるなぁ……久々に興奮してきたぞ……!」

老人だった以前の肉体と違い、18歳の若い娘の肉体は活力と、同時に精力にも溢れ、その若さは彼の魂にも影響を及ぼしている様子だった。
興奮のまま、両手は下着に包まれた豊満な乳房へと向かっていく。

「ほぅ、揉み心地も中々、今まで犯してきた女達の中でも相当上位に入る感触だ。それに、これが揉まれる感触か……中々良いじゃないか、女の肉体も悪くない」

リィナから奪い取った両乳房を存分に揉みしだき、新たな肉体に興奮を高めていく。その興奮は男としてのものであったが、身体はリィナという女のものである以上彼の興奮は女のものとしてその身体にフィードバックされていく。身体の芯が火照り、疼く。心臓が高鳴り、全身の血流が速くなる。身体の一部が女として反応を始める。

「んっ……まさか、乳首か……? ふぅっ……ほう、これは……くひひっ……!」

ピリッと走った快楽の甘い電流に背筋が震える。そして自分の肉体である以上その快楽の震源はすぐに判明する。
笑みを深めて下着の奥へ手を差し込み、乳房の上でピンと勃ったそこを撫でる。

「ほーぅ……なるほどなるほど、女の乳はこれほどに感じるのか……乳輪を優しく撫でるだけで中々に気持ち良いぞ……!」

撫でれば撫でるほど乳房に快楽が蓄積されていく。血液は更に集まり、膨らみも増していく。もはやリィナの肉体は新たな所有者の性奴隷として生まれ変わり、犯されることを求めているようでさえあった。
肉体の求めるままに、遂にその両手は乳輪から乳房へと伸びてゆく。

「ひゃっ……っ……くくっ、はははっ!! なんて声だ、まるで生娘のようじゃないか……!」

突然流れ込んだ強烈な快楽のせいで思わず出た声に驚き笑いながらも、彼は執拗にリィナから奪い自らのものとなった乳首を責め立てる。
時折ピクッと身体を震わせ、甘い声を漏らしながらリィナという女の肉体から快楽を存分に貪っていく。
鏡に映る姿は快楽のまま顔を赤らめ、下着の中に手を突っ込んで自らの肉欲に溺れる美女であり、その煽情的な姿も彼の興奮を掻き立てていた。

「自らの肉体がそのまま欲情の対象となるとは便利なものだ……綺麗な顔立ちなお陰でこういう顔も映える……くひひっ」

彼の肉欲に支配され、邪悪に笑うその顔もリィナの美しい顔を以てすれば妖艶な微笑へと変化する。
誘うようなその姿に更に火照りは増し、肉体は支配者たる彼の精神にもっともっとと快楽をせがみ始める。その要求は下腹部の奥の、その下にある女性としての最も大事な部分の疼きとして現れてようとしていた。

「ひひっ、自分から求めるとはとんだ淫乱ボディだなァ……! まずはその淫らな入り口を晒してもらうとするかな……!」

言いながら下着をずり降ろし、自らの股間を鏡の前に差し出すことで支配者たる男の精神に見せつける。本来の彼女ならば死んでも断るであろう行為だが、肉体を奪い取られ、彼の命令に逆らうことなど永遠にできなくなった彼女の肉体はいともたやすくそれを実行に移した。
鏡の前に、生涯誰にも見せたことのなかったリィナの女性器が晒される。その雌穴は既に興奮のるつぼに堕とされ、父の、自らの魂の仇敵である男の魂を自らの主と認めて淫らな粘液を垂れ流しはじめていた。

「ククッ、さんざ女を犯してきた俺が女のモノを使うことになるとはな……! だがこれが俺のモノ、俺の思うがままというのは悪い気はしない。これからは存分に使い込んでやるぞ……!」

その綺麗な唇をニタァーッと歪めながら、鏡に映る女性器に手を伸ばす。その中からは興奮と期待でとめどなく粘液が溢れ、新たなる主による蹂躙を心待ちにしているかのようであった。
応えるように、操られたリィナの指は股間へと向かい、そして触れる。

「んっ……ほぉ、これは、なかなか……くぅっ、この感じ、いいじゃないか……!」

触れた瞬間、甘美な痺れが股間へと流れ込み、リィナの神経と肉体を蕩けさせる。それらは触れれば触れるほど滞積していき、量を増して溢れ出す粘液と共に、彼の精神によって犯されることを望んでいるようであった。
溢れる透明な淫液を潤滑油として刺激を続けるとクチュクチュと淫らな音が響きはじめる。男の肉体で行う自慰行為ではまず聞くことのない音は女の肉体と女として慰めているという事実への興奮を高めさせ、わざと音を大きくする。

「はぁっ、はぁっ……! んぅっ……♡ これがっ、おんなのっ……! ぁ……! ……ふふっ、ひひっ……んぅっ、ぁん、もっと、もっとぉ♡」

快楽にその身を震わせながら、喉から蕩けた声が漏れ出す。漏れ出した声が魅惑的で、更に興奮を高めることに気付いた彼はリィナの喉を自在に操って媚びた声で言葉を発し、自らを誘惑する。
興奮が増せば増すほどリィナの肉体のもつ感度も際限なく上昇し、その身体はみるみるうちに彼専用の快楽の器へと仕上がっていく。
リィナのしなやかな指が膣内を無造作にかき回す。動きは更に速さを増し、遠慮をなくし、思うままに探索と陵辱を繰り返す。

「あぁっ、くぅ……ここ、ジンジンしてきた……! 隠れてよく分からなかったが、これだな……! んひぃっ!?」

彼が弄り回していた女性器の少し上で、ソレは神経を疼かせて主張する。
淫核。経験などない生娘でありながらその部位は彼に支配されることで、陵辱と興奮の中で充血しプックリと膨らんでいた。自己の研鑽に明け暮れ、誰にもどころか自分でさえ触れたことのないその場所に、彼女の手は人生で初めての快楽を刻むべく動いてゆく。
キュッと摘んだ瞬間、今までの甘く緩やかなものとはまるで異なる鋭い快感が神経に襲い掛かった。

「ひぁっ……ぐぅっ……! なんだ、これっ……! 男の、比じゃ……! これが、女の、この肉体の快感、なのかぁあっ!!」

鋭い声をあげながら自らの肢体のもたらす快楽に溺れていく。それでも指は本能のまま、豆のように小さな肉の塊をこね回す。そのたびに喉から嬌声があふれ出し、快楽が脳に焼き付いていく。
ソレは自らを支配する彼の魂にも届く。リィナと言う肉体が、ひいては女という性を持つ肉体がいかに気持ちいいものかということを暴力的なほど強烈な快感で教え込んでくる。

「ふっ、ふふふっ……! 素晴らしい、素晴らしい!! 気に入ったぞこのカラダ! んぁあっ……! むさ苦しい男の肉体に入り込んで生きるよりよほど気持ちよく有意義ではないか……!」

彼の精神は勝ち上がってきたことで奪うことになったリィナの肉体をいたく気に入っていく。彼自身が新たな肉体を気に入ったと同時に、その魂も奪い取った女の器を完全に己が者にしようと動きだす。
彼女の腕に未だ付けられた腕輪に付けられた宝石の光が、青色から赤色に変わろうとしていたのだ。

「あぁっ…… ああぁっ……!! 馴染む、この身体実によく馴染むぞ……! 良いぞ、細胞の一片まで俺を生き渡らせ、俺の新たなボディとして完成させてやろう……!」

それは本当の意味での魂の定着。さまざまな他人に乗り換えてきた彼の魂がリィナの肉体を完全に己のモノとして乗っ取るべく、『リィナ』という魂の形を奪い取り、本当の意味での肉体の所有者に成り代わろうとしていたのだ。
定着を望むのは魂だけではなく、リィナの肉体も同じであった。本来の魂を失ったその器は自らを完全に支配し、使いこなす存在を求めていたのだ。それが未知なる快楽を与えてくれる彼の魂なら尚のこと。既にその肉体は本来の『リィナ』が戻ることを諦め、彼の新たなボディとして生きることを選び取っていたのだ。

「ひぐっ……! うぅぅっ……! うぁあぁっ、凄い、このカラダ、まだ気持ちよくなってるっ……! まだ上があるのか……! ふふっ、良いぞ、もっと、もっとこのボディの良さを俺に教えろ……!」

魂と肉体が馴染めば馴染むほど、神経と脳と魂は純粋に直通し、その快楽の純度も加速度的に上がっていく。快楽を味わえば味わうほど彼はリィナの器に複雑に絡み合い、女の肉体を手に入れた王という新たな存在へと生まれ変わっていく。
弄る手つきは更にいやらしく激しさを増し、同時に部屋には淫らな水音と叫ぶような嬌声がこだまする。赤と青に点滅していた宝石は既にほとんど紅く光りなおし、リィナの肉体は完全に彼の所有物に、彼の魂は完全にリィナと言う存在に成り代わろうとしていた。

「ぁ……っ、ぐっ……うぁっ……!! キたっ……これっ……! イくんだ、王様にカラダ乗っ取られて、若い女のカラダを乗っ取って、新しい魂とカラダでっ……! イっ……っ……!! っ~~~~~~っっっ♡♡♡」

ピンと脚を伸ばし、絶頂の快楽に小刻みに身体を震わせる。豊満な乳房がプルプルと揺れ、それさえ快楽の一つとして新たなる『リィナ』に刻まれていく。
腕輪の宝石は完璧に赤色のみを放ち続ける。それは彼の魂が完全にリィナに成り代わり、そして彼女の肉体もその存在こそ新たな自分の主人として受け容れた証でもあった。
豪奢なベッドに仰向けに倒れこみ、快楽の余韻に浸りながら手に入った自らの身体を、馴染みきった魂を確かめる。

「ふむ……これが『私』本来の記憶か……! 父の武術が正しかったことを証明すべく日々己を鍛え上げ、ようやくあの場に辿り着き、そして俺にこの素晴らしい肉体を献上してくれた訳か……! ククッ、安心しろ、お前の武術は正しかった。これからは記憶ごと俺が使ってやろう」

彼は完全支配することに成功したリィナの脳をほじくり回し、ニヤニヤと笑みながら胸を揉みしだいて悦に浸る。
もはや彼女は肉体どころか、歩んできた人生も、経験も、技術も、全て彼に奪い取られ、利用されるしかなくなってしまったのだ。
暫く手に入れたリィナの脳と肉体を食い漁り、性感帯を弄んで愉しんでいると、部屋をノックする音が響く。

「失礼します新女王。王座決定戦の折に王の腕に取り付けられていた腕輪の返却にあがりました」
「うむ、入っていいぞ」
「しつれいしま……ひゃぁっ!? お、お取り込み中でしたか!! すみません!!」

ガチャリと音を立ててメイドの少女が入ってくる。彼女の眼に最初に映ったのはベッドの上で全裸で自らの肉体を弄る新女王、リィナの姿であった。

「ふふ、見られて損する肉体でもないのだ。存分に見つめてもらって構わんぞ」
「ひゃうっ、いえ、そ、そんなっ……!」
「そうだ、要件は腕輪だったな」
「ぁ、ふぁ……♡」

本来のリィナならば自らの肢体を見せつけるなど絶対にしなかった行為だが、もはや彼の新たな容れ物と化した彼女はその肉体に絶対の自信を持ち、見られることに抵抗を抱かない。それどころか、赤面しチラチラとこちらを見つめるメイドの少女の反応に、そして見られているという事実そのものに興奮を覚え、股間を濡らしていたのだ。
要件を思い出すと、未だ全裸のままその魅惑の肢体を振りながら少女へと近づいていく。魂と肉体を一致させる激しい自慰行為によって体内から放出された強烈なフェロモンが少女の身に襲い掛かり、性さえ知らない生娘の少女の心に淫らな残滓を染み込ませてゆく。

「ふむ、結構新しい娘か。中々可愛らしい顔立ちだな、もう少し成長したら夜伽に呼んでやろう。しばしその身体を大切に育てておくといい」
「は、はぃ……♡」

リィナに魅了された少女は蕩けた瞳で虚ろなまま応える。彼女の心にはリィナという存在が棲み付き、少しずつ支配力を強めていくだろう。敬愛する女王との夜伽を夢見て、いつ呼ばれてもいいように毎日性感の開発に励むだろう。リィナという女の肉体にはそれくらいの影響を与える美貌が備わっているという事実を、今の『リィナ』は正しく理解できていたのだ。
扉が閉まると、続いて彼女は腕輪を見つめてニヤリと笑う。

「ふふ、お前の肉体は実に良い。この美貌にこの性感、この若さに身体能力。全て気に入ったぞ。これからも俺のボディとして存分に使い込んでやるからな?」

死体から回収したはずの腕輪に向かって話しかける。腕輪の宝石からは淡く、消えそうなほど淡く赤い光が灯っていた。
王の肉体が死してなお、その腕輪にはリィナ本来の魂が閉じ込められたままだったのだ。それを知っている『リィナ』は古く、既に捨て去った自分へと話し続ける。

「安心するといい。お前の記憶も人格も、全て俺が頂いた。お前の肉体は完全に俺に屈服し、お前の持っていた権利全てを明け渡してくれたのだからなぁ?」

ニヤニヤと笑いながら、話を続ける。腕輪の光が少し強くなったようだが、それ以上の反応は起こらない。本来の彼女にとっては自らの元の肉体だが、リィナの肉体にとっては今自分を支配する魂こそ自らに相応しい存在である、腕輪の中の存在はもはや関係のないそこらの魂と同じだからだ。

「ふふ、こんな素晴らしい肉体を譲ってくれた礼だ。俺がこれからこの肉体で肉欲を貪って生きていく様を特等席で見せてやろう」

言いながらリィナはある本棚を横にずらす。その中には幾つもの瓶が飾られ、その中には青い光の玉が閉じ込められていた。

「俺はたまたまこの腕輪の能力を知っちまったしがない盗賊でな? この腕輪の力でいろんな奴に成り代わって王の座を手に入れたんだよ。で、こいつらが哀れにも俺に身体を奪われて殺された奴らって訳。お前も俺のコレクションとしてこの中の一つとして俺とこのボディを見守ってくれよな?」

空の瓶に手をかけ、その口を宝石に当てる。肉体と同じく『器』となるその瓶の中に哀れにもリィナの魂は引き寄せられ、納められる。他の魂とは違い赤い光を放つリィナの魂が入った瓶が出来上がる。肉体を奪い取られただけに飽き足らず、彼女の魂は永遠に彼のコレクションするオモチャとなり、転生すら許されないまま自らのものだった肉体が肉欲に溺れ、やがて捨てられるのを眺めることしかできないのだ。

「ひひっ、これからは女の身体に乗り換えられる体制に作り直すのも良いな……まぁ時間はたっぷりあるし、このリィナの脳は今までの中でも中々に性能も居心地もいい。この肉体をじっくり味わいながら考えていくとするかな……くくっ、ひゃははははっ!!!」

この日から『女王リィナ』の治世が始まる。誰もがうらやみ美貌と鍛え上げられた美しい肉体を持ちながら、見目麗しい少女達を侍らせて国を支配する「美の女王」。その美貌と威厳、武力を持って法を塗り替え、最も美しい者を女王とするよう作り変え、美貌女王が支配する新たな国家へと生まれ変わった。
それから、王室の本棚の裏には青い光を放つ瓶の代わりに赤い光を放つ瓶が増えるようになった事実は、誰も。代々女王となる美女の脳以外誰にも知られることはなかったのだった……

コメント

スライム乗り換えの続きが見たいです

Re:

ん。気が向いたらね
(感想かと思ってワクワクしたので少し悲しかったです)

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