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ある「ひとり」ができてから

広告を消す意味も兼ねての小更新です。

お茶を濁す、とも言うかもしれない……

やりたかったことは詰め込んでますので、ええ。どうぞ。





きっかけは『美紀』に生まれ変わってから数日経ったある日のことだった。
あの日から付き合うことになった真弓といつも通り身体を重ね、先に疲れて眠ってしまった真弓を撫でながらふと考える。

(真弓も、可愛い顔してるよね……)

美紀の身体は文句なしに完璧だ。激しい運動でもセックスでも疲れることを知らない体力に、鍛え上げられた非常に高い身体能力。若々しく瑞々しく、そして抜群のスタイルに整った顔立ち。まさしく理想の身体と言って差し支えはなかった。
しかし一方で真弓にはそんな美紀とはまた別の魅力があったのも事実だった。整って引き締まった美紀と違い柔らかく滑らかで、女という性を強く意識させられるその姿は美紀と一つになった男の欲望を昂らせるのには十分すぎたのだ。

河川敷でたまたま見つけて一目惚れしたのがきっかけだった美紀。もしもあそこで出会っていたのが真弓だったなら、今『自分』は美紀ではなく真弓と一つになってここに居たかもしれない。真弓の身体がもし『自分』のものだったなら……思えば思うほど、真弓の身体も自由にしたいという欲望が溢れはじめた。

(あれ、またできないかな……?)

彼女が思い浮かべたのは美紀と一つになるため、古く汚かった以前の肉体を捨てることで得た力のこと。自身の肉体と魂を分離したあの力で真弓の身体に乗り移れないか、と。
ーーその瞬間のことだった。

(!?)

一瞬の暗転の後。ぼふっ、と自分の下で何かがベッドに向かって倒れる音が聴こえてハッとする。
視界を下げると、そこで倒れていたのは誰でもない、美紀自身の身体であった。
「あの時」と同じように、美紀は自分の肉体から抜け出してしまっていたのだ。

(……え、うそ……!?ホントに……?)

フワフワと浮かびながら、起こった事実を確認し、そしてふとある一つの疑問に辿り着く。

(これ、戻れるのかな……?)

以前のことを思えば当然の帰結ではあった。
以前は体を捨てたため、戻る必要もなかったから気にしなかった薬の副作用。「二度と元の身体には戻れない」ということ。もしこれが適用されてしまったら、自分は美紀ではなくなってしまう。それだけは困る!

(頼む、戻って……!)

意を決し、祈るように倒れている美紀の身体に再び入り込む。ビクンと身体が跳ね、『美紀』の視界が再び暗くなった。

「ん……あ、私……?」

目を開け、起き上がって身体を確認する。違和感は全くない。今使っているのは正真正銘自分の、『美紀』の肉体そのものだ。

「あぁ、良かった……良かったぁ……!」

思わず身体を抱きしめてしまう。以前の冴えない豚のような身体とは違う。美紀はあれだけ苦労して手に入れた、大事な大事な自分だけの身体。捨てる気など毛頭ないのだ。

「薬の効果は魂に影響してるけど、副作用は身体にしか影響しなかった、ってことなのかな?なんにせよ都合がいいのは確かだよね……ね?真弓?」

美紀は未だ眠っている真弓を撫でる。彼女はこれから自分の身体を勝手に使われるというのに、そんなことも知らず可愛らしい寝息を立てて幸せそうに眠っている。
もうすぐ、この娘が自分の支配下に落ちる。そう考えると美紀の股間はじわっと熱くなり、いやらしい液体を垂れ流しはじめていた。
美紀は思わず下半身へ手を伸ばし、くちゅりとそこを刺激する。

「んっ……おっと、ダメダメ。私の身体でシてる場合じゃないや。ふふ、じゃあ始めよっか、真弓ぃ……!」

そう言って再び美紀の身体はベッドに倒れ込む。同時にフワリと、透明な美紀の魂が抜けだしていた。

(にしても、魂まで綺麗で可愛い『私』なの、最高だなぁ……!)

思いながら霊体となった自分を撫でる。その魂の姿すら以前のものとは違って細く、綺麗であり、『自分』が紛れもなくこの世界でただ一人の「瀬川美紀本人の魂」であることを示している事実に魂が喜びに打ち震える。

(っと、美紀の魂で遊ぶのも程々にして、早速、この真弓のフワフワボディをボクのモノに……!)

美紀と一つになる前の素の自分が少し出るも、特に気にせず真弓へと近づいていく。
そしてそのまま、寝息を立てる真弓の胸元に「するんっ!」と潜り込んでしまった。

「ぅ……ゃぁ……っ……!」

真弓はぴく、ぴくっと体を震わせて小さく声を漏らす。その姿は美紀という他人の魂が入り込む事に、真弓の身体が抵抗しているようであった。
しかしその抵抗も、美紀の魂が真弓の神経と、身体と繋がりあった瞬間に変化する。

「んぅ……ぁんっ……♡、ひゃあぁっ♡」

その時、真弓の肉体は入り込んだ異物の存在を愛する美紀だと認識してしまったのだ。解った時点で、真弓の肉体も、魂も、抵抗する理由を完全に喪失して美紀の魂による支配を受け入れてしまう。受け入れれば受け入れるほど、美紀に身体を奪われることを幸福に感じ、甘い声をあげてしまう。

「あ、あっ、ああああぁぁぁぁああっ!!♡♡♡」

遂に美紀は真弓への接続を完了する。瞬間、真弓の肉体は喜びを露わにし、身体を大きく反らし、絶頂ともとれる嬌声を上げた。

「ん、んぅ……っ……ん」

ぴく、ぴくっ、と身体を震わせる身体をようやく落ち着かせ、真弓はゆっくりと起き上がる。
未だ少し息を荒げながら、両手を見つめてその動きを確かめる。

「すごい……!これが、真弓の身体……!」

真弓は笑みを浮かべ、試すように身体を撫でてそう呟く。そう、今真弓の身体は美紀の魂に支配されてしまったのだ。
美紀は真弓の手で、その華奢で滑らかな肢体をいやらしく撫で回し、感触を確かめはじめる。
その身体は女性らしい柔らかな肉と滑らかな肌によって指にぴたりと吸い付き、その身体が真弓のものであるという事を強く認識させてくれる。

「あぁ……良い……プニプニで柔らかい、どこも私とは全然違う、これが真弓の身体なんだね……!」

肌だけでなく、胸や尻の柔らかさを確かめるように撫で回しながら、真弓の喉からは甘い声が溢れ続ける。

「はぁっ、んっ♡すごっ……真弓の身体、私に乗っ取られて、興奮してるのっ……!?頭の中も、神経も、真弓の魂まで、全部幸せでぷわぷわしてるっ……!」

肉体を奪われ、身体を好き放題弄られる。
美紀の事を魂の底から愛する真弓の身体と魂は、その事実にすら幸福を感じ、身体を使う美紀の魂にも快楽と幸福感を増幅させて伝えていたのだ。

「あぁんっ♡真弓っ、まゆみの身体っ、凄いよっ♡ 身体触ってるだけなのに、おまんこからエッチなおつゆトロトロ溢してっ、私に乗っ取られるの、そんなに嬉しいのっ?んぅっ♡」

真弓の身体は触れば触るほど、いや、美紀が使えば使うほど快楽と幸福を溢れさせ、お腹の奥からキュンキュンと切なさが生まれ続ける。

「……そんなに触って欲しいんだ、そんなに、私に犯されたいんだ。……じゃあ犯してあげるね。私の魂と存在を、真弓の身体と魂に刻み付けて、恋人よりも、夫婦よりも家族よりも近い存在にしてあげるね……!」

そういいながら、期待でヒクヒクと脈動する真弓の女性器に指を近づける。近づけば近づくほど、そこは待ちきれないと言わんばかりにねばつく液体をこぼし、ベッドのシーツを濡らしていく。

「じゃあ、触るね?真弓のトロットロになったココ、触っちゃうね……? ……んっ、はぁあぁっ♡これが、真弓のおまんこ……!」

触れた瞬間、真弓の淫らな口はその神経に電流のような強烈な快感を伝え、喉からは自然と甘い声が溢れてくる。
更に快楽を享受すればするほど、グズグズにほぐれた真弓の肉体と魂の中に、美紀が潜り込んでいく。それでも真弓は抵抗しない。大切な筈の自分の身体が、美紀が入り込み易いように調整されているのに、魂が、美紀を受け入れ易い形に作り変えられようとしているのに、その全てを受け入れ、美紀の容れ物として完成することを目指してすらいる様子だった。

「はぁあぁっ♡やばいっ、真弓の身体っ、どんどん私を染み込ませてるっ、私のモノになってるっ……!こんなに簡単に、全部くれるんだね……じゃあこのまま貰ってあげる。真弓のこと、今日から私のもう一つの身体にしてあげる……!」

そう言うと真弓は抜け殻になった美紀に近づいて額を合わせると、真弓の頭から手の部分だけ抜け出し、美紀の頭に潜り込ませた。

「じゃあ、一つになろっか。私の頭と真弓の頭、繋いじゃうね?」

意識を集中し、2人の頭の中を同期する。互いの脳から情報を吸い出して書き込みあっていく。波長の合った脳は目の前の相手を自分の一部だと思い込んで目の前の身体に支配を拡げはじめる。互いに互いの身体は保持したまま、美紀の脳は真弓の身体を支配し、真弓の脳は美紀の身体を支配して自分の一部だと覚え込んでしまったのだ。

「ふぁ、んちゅっ、れろっ……」
「はむっ、れろっ、ちゅぱっ……」

少しすると、真弓は頭を離して美紀と向かい合い、唇を合わせる。その時だった。意識のないはずの美紀の身体がビクリと跳ね、真弓の首元に腕を回した。
美紀は真弓の身体を乗っ取ったまま、真弓の脳から繋がった美紀の脳に命令を送って美紀の身体を操作したのだ。
少しぎこちなくなりながらも、美紀はしばらくの間2人の身体を操って互いの口腔を味わっていた。

「はぁっ、はぁっ、もっとだ。もっと真弓と私を馴染ませないと……真弓。この身体、もっと貰うね……?」

そう言って指を女性器の奥に突っ込み、その身体で快楽を貪り尽くす。味わえば味わうほど、視界はバチバチと白に染まり、美紀の魂は更に奥深く深くへと侵食を進めていく。

「あ゛あっ、すごいっ、これっ、あたまもからだも、ぜんぶっ、しあわせでいっぱいになってるぅっ……!」

何より、美紀の魂が食い込めば食い込むほど、真弓の肉体と魂は歓喜の声をあげ、身体中が幸福感に包まれていく。

「あっ、あああっ……!ダメっ、ダメぇっ、このままイっちゃったら、美紀にカラダも、心も、全部盗られちゃうっ……!いつでも、私の意思なんか全部無視されて、いつでも簡単に美紀に乗っ取られるようにカスタマイズされちゃう……!それって、すっごい……しぁわせぇ……!」

自分が置かれている状況を口にすればするほど、真弓の身体からは美紀に全てを支配される状況への喜びが溢れ出し、身体中からもっと、もっとと強い欲求が美紀の魂に送り込まれる。
ここまで強く求められて、応えない方がどうかしている。

「ひゃぁあぁっ……!キたっ、キちゃった……!もうすぐ私、美紀に波長に合っちゃう、美紀のもう一つの身体にされちゃうっ!あっ、イくっ、イッ……ッ……!あぁあぁぁっ!!!」

ビクッ、ビクゥッ、と身体を震わせ、股間から液体を吹き出して絶頂を迎えてしまう。快楽でぽっかりと空いた真弓の隙間に、美紀の魂が流れ込み、染み渡っていく。これ以降、真弓の肉体から産まれる細胞全てにこの味を教えるために、細胞の一つ一つが美紀の味を覚え、刻み込む。
全てを終えて、ぼふっとベッドに倒れこむ。はぁ、はぁと荒い息を吐きながら、快楽の余韻と身体に溜まった疲労感を味わう。

「ふーっ、あははっ、ホントに体力ないなぁ、真弓の、んーん、私の新しい、もう一つのカラダ……!」

寝転がりながら身体を抱きしめる。戯れで乗り移り、流れで乗っ取ってしまった身体だが、美紀の心に後悔はなかった。

「ふぅーっ……でも、疲れちゃったなぁ……真弓のカラダ、1回シただけで疲れるなんて、可愛いなぁ、んっ♡」

身体中に溜まる疲労感は、『美紀』になったここ最近では感じたことのない程の感覚で、自分の身体がか弱い少女であることを如実に表し、悪い気はしなかった。とはいえ元々疲れて眠っていた真弓の身体を無理矢理動かしていたため既にピクリとも動けず、ただただベッドに倒れ続ける。

「はぁっ、はぁーっ、ダーメだ、全っ然動かないや……仕方ない、戻るか……」
「んっ……」

真弓がそう呟いて、意識をなくした瞬間、美紀の口から吐息が漏れる。そのまま、美紀が起き上がった。

「ふぅっ、ただいま。私。やっぱり私の身体って体力あるんだなぁ……!」

美紀の魂は本来の自分の肉体へと戻っていた。真弓の脳と美紀の脳。2つの間に出来たパスを通じて、真弓の魂は自由に、ラグすらなく互いの身体を行き来できるようになっていたのだ。それはつまり、美紀と真弓の間ではもはや幽体を抜き出し、身体に入り込むなどという煩わしい真似は要らなくなったということでもあった。

「これで真弓は私のもの。これで私は真弓のもの。これからもよろしくね、真弓?」

そう言って眠る真弓の頭を撫でる。サラサラの髪を撫でると同時に撫でられる感覚も味わいながら、美紀は魂を繋いだ相手との未来を考え、静かに笑みを浮かべていた。

コメント

毎日見に来てます!更新は大変だと思いますが、頑張って下さい!まったりお待ちしております(´∀`=)

よきです。短いながらも濃厚ですね

No title

この素敵なクオリティーで「小」?
小更新とはいったい...
いやぁ、私もこの様なハイブマインド形の乗っ取り能力が欲しいですねぇ~

Re:

>>のーねーむ☆さん
毎日ですか、ありがとうございます!
僕もtsサイト回る時に巡回ルート決めて回ってるタイプなので、そういうルートの一つになれたのなら嬉しいです!

>>みーさん
今度はもう少し長くなるかなと思います!わかんないけど!
濃厚ならよかったです!

>>マツダさん
計器にかけたらあんまり量もなかったので僕的に「小」かなと……笑
スイッチ切り替えるみたいに身体をパチパチ替えられるのも素敵ですよね

No title

すごく……エモい( ˘ω˘ )b

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