お久しぶりです。原稿にうつつを抜かして更新を怠っているファンタですよ。
支援所で手慰み程度に書いていたやつがひと段落着いたのでこっちにあげときます。
所謂ログです。なーんも手加えてないです。
続けるんは続けるんですが方針は決めてないです。
支援所はなんかBooつくの腹立つし暫くいいかなあってなってるので、あげるならこっちかなぁ
あと、関係ないんですけど夏コミ!(僕んとこ来る人はみんな知ってるだろうけど)
憑依好きの人さんのところに寄稿しました。詳しいことは↓のリンクからで
http://hyouilover.blog.fc2.com/blog-entry-70.html関係ないんですけど、支援所的な書き方と、pixiv(およびブログ)的な書き方と、原稿的な書き方、ちょっとだけ違うと思います
なんとなーく気にしてくれると嬉しいかな
前置き長いって?ごめん
_________________________________________
その日、俺は数年前に亡くなった爺ちゃんの蔵を漁っていた。
爺ちゃんはオカルト好きで、俺もちょこちょこ、変な形の壺とか、やけに綺麗な珠とか、変なものを見つけてはオモチャにしていた。
「ん……何だこれ……?」
そんな中に一つだけあった、奇妙な箱。紐でくくってあるけど別に封印っぽいわけでもなさそうだしと開けてみると、中には変な瓶が10個ほど……?
「てかこれ、1個以外何も入ってないし……」
そう、瓶は既に誰かによって使用されていて、残っているのはただ1つだけだった。
危ないモノかとも思ったのだが他の瓶は使用済みな訳だし、別に害はないのでは?と思い、俺は瓶を開けて中身を喉に流し込んでしまった。
「なんだこれ、急に、意識が……!」
この手の早さを賞賛すべきか非難すべきか、今の俺には分からないが、これが俺の人生の、文字通りの『転換期』であった。
……どれくらい経っただろうか、俺が意識を取り戻すと、外からは夕陽がさしていた。俺が蔵を漁っていたのが昼だったから、思った以上に時間が経ってしまっているようだ。
辺りを見回すと、俺の服がその辺の床に転がっているのが見える。が、驚きはない。
さっき飲んだ薬の力のせいか、自分がどうなったのかをハッキリと理解していたから。
……俺のカラダは、スライムになってしまっていたのだ。
あの薬は冗談抜きでとんでもない代物だったようだ。なんだか3万年前の錬金術師がどうとか悪魔がどうのこうのとかよく分からない情報も薬の効果のオマケについてきていた。
他の薬にはまた別の効果があった様子だが、とりあえず俺の飲んだこの薬は、俺の存在をこの世界から抹消し、スライムに変えてしまうらしい。
その他にも……
「あれ、なんで蔵の鍵が開いてるの?え、恐ぁ……閉めとこ……」
ドアの前に居る人影……あれは、俺の姉の双葉ねーちゃんだ。とはいっても俺の存在がこの世界から消えているなら、ねーちゃんは一人っ子で、もう俺のねーちゃんではないのかもしれないが。
とりあえず、この力を試すチャンスでもある。……人間を辞めて倫理観が薄れてきたかな……?
俺はスライムの身体で素早く移動し(思ったより断然速い!)壁を伝ってねーちゃんの顔辺りに近づいていく。ねーちゃんってよく見ると結構美人だな。薬の効果が本当なら……このねーちゃんが、ふひひっ……よし……!
「きゃっ!?」
意を決した俺はねーちゃんの耳めがけて飛び掛かった。ねーちゃんが気付くが一足遅い。俺はそのままじゅるじゅるとねーちゃんの耳の中へと入り込んでいく。
スライム自身に刻まれた本能のようなものが、勝手にねーちゃんの中へと侵略をつづける。
「イっ、ヤ゛っ、あ゛がっ、たす゛っ、けっ……!」
ねーちゃんは苦悶に悶え、必死に抵抗している様子だ。ごめんなねーちゃん。でももう終わるから、我慢してくれよな……
遂に俺の本体はねーちゃんの脳に辿り着く。そのまま脳内にずるりと潜り込み、ねーちゃんの脳を勝手に浸食していく。
これがスライムの力。俺はねーちゃんの脳みそになってしまったのだ。
俺がねーちゃんの脳を奪った影響で、ねーちゃんの身体は指揮を失い、立ったままうなだれている。
今は俺がねーちゃんの脳みそな訳なんだし、命令を送ってやらないと可哀そうだよな、そう思って俺は手に入れた脳から身体へと意識を繋ぐ。
「ゔっ、あ゛っ……!あ゛ひっ……!……っ、ふぅ……」
脳幹から新しい電気信号を流し込んで、ねーちゃんの肉体を掌握する。俺化した脳にまだ馴染んでないせいか、ねーちゃんの喉からは汚い声が溢れる。ようやく声を抑え、ねーちゃんの喉を乗っ取ることに成功する。
「うん……身体はまだピリピリしてうまく動かないけど、これも時間の問題かな。ねーちゃんには悪いけど、しばらくの間ねーちゃんの身体、俺が使わせて貰うぜ……!」
ねーちゃんの声でそう宣言すると、何だかゾクッと興奮してしまう。口のあとに声を聞くために聴覚を、そこからは手に入りそうなものから順番に、視覚、触覚、嗅覚、味覚。ねーちゃんが使ってた感覚全てを奪い取って、俺がこのカラダの持ち主に成り代わる。
確認するように手を目の前に持ってきて、グーとパーを繰り返す。指1本1本の先に至るまで俺の支配が行き渡っているのがわかる。
「って、当たり前か。元々のねーちゃんのと同じ脳みそ使ってるんだし。とりあえずはねーちゃん……いえ、私として、生活させてもらおっかな……ふひっ」
満足げに笑って、ねーちゃんの足で蔵を後にする。まずは俺の能力とか状況とか、色々把握しないといけないから、ねーちゃんのカラダには隠れ蓑の役と、実験台として働いて貰うからねっ♪
……ねーちゃんの身体を手に入れてから、家の中を探索してみていくつか分かったことがあった。
「ホントに俺、いなかったことになってるのな……」
写真を物色しても、資料を漁っても「俺」という存在そのものの痕跡が何一つない。俺のだった部屋は物置きになってたし、俺が写ってる筈の写真は俺がいないという前提で組み直されていて、本当に「自分」という存在がなんだかよく分からない力によって消されたんだ、と感じた。
「ま、死んだことになって騒がれるよりマシかな?」
頭に入ってきた薬の副作用に「人を支配する側」の存在になってしまうため「ヒト」としての倫理観が薄れる、とあったがソレのせいだろうか。自分の痕跡が跡形もなく消え去ったという事実そのものにあまり思うこともなかった。
それよりも……
「ふへへっ、ホントにねーちゃんのカラダなんだ……!」
最近はもっぱら、最低限の会話しかしてこなかった、俺(享年?18)より2つ歳上で女子大生のねーちゃん。2ヶ月ほど前に彼氏ができて、大人の女なんだって意識することも増えてきたねーちゃん。
そんなねーちゃんの身体が今、頭のてっぺんからつま先まで余す所なく俺の支配下に堕ちている。
「そんなの、興奮しないわけないよな……!」
ねーちゃんの部屋にねーちゃんとして無断で入り込み、全身鏡を見つけて前に立つ。肩下まで伸び、ふわっとカールがかかったセミロングの髪、部屋着のTシャツ1枚であるが故にはっきり分かる丸みを帯びた身体のライン、姉弟とは思えない整った顔立ち。
「全部、俺のもんだ……!」
確かめるように、しかし厭らしさもないまぜにして自分の身体をまさぐる。俺に好き放題されるねーちゃんのカラダは、脳みそを俺に詰め替えられたせいで起こすはずの拒否反応を一切起こさず、むしろ悦びと快感のみを伝えてくる。カラダの気持ちよさも、俺に支配されてニヤニヤと笑うねーちゃんの顔も、思うがままに動く女体も、全てが俺を興奮させてくる。
俺本体は男としての昂ぶりを示し、その熱は俺の寄生するねーちゃんの脳にも送り込まれる。ねーちゃんの脳は受け取った男の欲望を女の興奮へと変換して肉体に命令を送る。ねーちゃんの脳はもう俺のしもべなのだ。
もしチンポがあったならバッキバキに勃起していただろう。故にねーちゃんの肉体は子宮がキュンキュンと疼いて疼いて仕方なくなっている。
「ふへへっ、ねーちゃんのカラダ、スケベなスイッチ入っちゃったみたいだね……! じゃあこの肉体、じっくり味わわせて貰うぜ……?」
言いながら俺は服の下に手を回す。滑らかで柔らかい肌は触られる感覚も甘く脳へと伝えてくれる。
全身の神経がこの身体は女なんだぞ、俺は今女の身体を使ってるんだぞと教えてくれているようで。
「よし、ねーちゃん、服脱いでよ。
……はい、私はただ命令に従う肉体で、この身は今全て貴方に乗っ取られていますから。
好きに命令してくれていいんですよ。絶対に、逆らいません」
そう。ねーちゃんは今どんなことだろうと俺の命令に逆らわない。
このまま裸にひん剥いて、ねーちゃんの大事なところを好き放題弄り尽くそうが、ねーちゃんの記憶と立場を利用してねーちゃんの友達の事をこの身体で犯そうが、絶対に抵抗しない。
だってこれはもう俺の所有物でしかないのだから。
「へへ、脱げた。脱いじゃったよ……これがねーちゃんの生まれたままの姿かぁ……あははっ、エッロいなぁ……!」
俺の命令で、ついに宣告通り全裸に剥かれたねーちゃん。こんな状況にも関わらず、脳を俺に奪われたねーちゃんの顔は恥じらいもなくイヤらしく笑い続けていた。
堪らなくなって、俺はねーちゃんのおっぱいに手をかける。柔らかな触っている感触と、むんずと触られている感触が同時に脳に伝う。
「ぁはぁーっ……♡すっげぇ、ねーちゃんの身体きもちいぃー……それに、これ、んっ♡乳首もすげぇ……!」
揉みしだいたおっぱいから同時に感じた硬い感触。俺の興奮を忠実に受け入れて、ぷくっと膨れたにねーちゃんの乳首をキュッと摘むと、今までより強烈な快感がねーちゃんの身体を伝って俺の脳に襲いかかってくる。
胸だけでこんなにエロくて気持ちいいなんて、ねーちゃんの、女の身体ってズルいだろ……!
「くっ、はぁっ♡あぁっ、んっ♡♡」
喉から自然と、ねーちゃんの甘ったるい声が漏れる。
ねーちゃんってこんなエロい声出せるのかよ……!
男を、俺を誘うようなねーちゃんの声に興奮した俺はそのままねーちゃんの声帯を操って好き放題喋らせる。
「あんっ♡おっぱいだけじゃなくって、エッチなお汁トロトロこぼしてる、私のおまんこいじいじしてぇっ♡……ははっ、ねーちゃんすげぇスケベだっ……!」
自分で発し、ねだった言葉を実現すべく、獣がヨダレを垂らすかのように濡れそぼった蜜壺へと手を伸ばす。
「んぁっ♡ひゃあぁっ♡これ゛っ♡やあ゛ぁっ♡♡♡のうみそっ♡バカにされちゃうっ♡♡」
くちゅりと指がそこに触れた瞬間、音とともに脳髄へと強烈な快楽が送り込まれる。ギリギリ保っていたはずの理性が圧し潰され、脳内が一面の桃色に染まってしまう。
「ふぁあっ♡だめだめっ♡きもちいいっ♡きもちいいこと以外カラダが言うこときかなくなってっ♡♡♡んひぃいっ♡もっとっ、もっともっとっ♡♡」
指はひとりでに穴の中へと入り込み、ぐちゅぐちゅと音を立てながら俺のナカを責め立てる。ほじくればほじくるほど宝石のようなキラキラした快楽が神経全てを伝って脳へと献上されてくる。
「あっ、これっ♡勃起してるこれっ!ねーちゃんのクリだっ♡♡♡ねーちゃんの記憶じゃ、カラダの中でココが一番気持ちいいんだよなっ?
ねーちゃんのカラダが、早くイジれ♡、ここでイかせてっ♡ って言ってるのよく分かるよ……! じゃあ、いただきまーすっ♡」
ねーちゃんの媚び媚びの声に反して、俺の心は期待7割、不安3割だった。
ここまでのオナニーで既に自分の人生で感じた快感を優に超えており、そのうえねーちゃんの記憶によればこの肉体で一番感じる所。
そんな未知の器官、未知の快楽を前にして、俺はちゃんとねーちゃんを支配していられるのか、と。
だから、出来るだけねーちゃんの脳みそにしがみついて、衝撃を受けてもカラダから出ないように心がける。
倒れてしまわないようにと思考を回して、床に座り込む。
その覚悟さえ、まだまだ甘かったと知るのは直後のことだった。
「あ゛っ♡ かひゅっ……♡♡ 何これ、なにこれなにこれっ♡ だめっ、これダメだっ♡ せっかく乗っ取ったのにっ♡ せっかくねーちゃんから奪い取ったのにっ♡」
今まで味わってきたどの感覚よりも遥かに強烈に、ねーちゃんの脳みそへと、それに取り憑いている俺本体に快感が叩き込まれる。
俺の予想を簡単に超え、強すぎたソレに一瞬意識さえ刈り取られ、俺は一瞬ねーちゃんの脳内で呼吸さえ忘れてしまっていた程だった。
何とか意識を取り止めたものの、今度はねーちゃんの指が勝手にクリを弄り続ける。
ねーちゃんの肉体から溢れた欲望と本能が、俺から腕の支配権が奪い取られたかのように思えた。
「あ゛ひっ!?♡ やだっ♡ やだやだやだっ♡ こんなちっちゃい肉の粒にっ♡ 俺が苦労して奪ったねーちゃんの脳みそ盗られちゃうっ♡ ねーちゃんのカラダ操られちゃうっ♡♡」
おそらく俺の意思とは無関係に、ねーちゃんの左手も動きだす。
クリを責め続ける右手の代わりに、左手は快楽で濡れ、蕩け、愛液を垂れ流す淫穴にその手を突っ込み、ナカをグジュグジュと、先ほど俺がした時よりさらに激しくほじくりだした。
「い゛ぎ゛っ゛……♡ あ゛ぁっ♡ キてるっ♡ これっ♡ イくってやつだぁっ……♡ んひゃあぁぁっ♡ キたっ、キたキたっ♡ 俺っ、ねーちゃんのっ♡ オンナのカラダでっ♡ メスのアクメっ、キめちゃうっ♡♡♡ ひあ゛っ♡ んあぁあぁぁあぁぁあっ♡♡♡♡♡」
俺を脳に入れたまま、ねーちゃんのカラダはビクッ、ビクッと全身を震わせ股間から透明な汁を吹き出す。
意識がふわふわバチバチしてカラダのコントロールが効かない。
俺は倒れ込み、ねーちゃんのカラダを床にほっぽりだして脳内を駆け巡る余韻に浸っていた。
「す、っげぇ……ねーちゃんって、女ってこんなに気持ちいいんだぁ……♡
綺麗な上に、気持ちよくって、こんなの知ったら、男になんか戻れないよなぁ……!」
ねーちゃんのカラダを味わえば味わうほど、元の身体への未練が消え失せて、ねーちゃんの、女の肉体への執着が増していくのがわかる。
この身体を手放したくない、もっともっと楽しみたい、その気持ちは脳から肉体にも影響を及ぼし、ねーちゃんのカラダは再び興奮状態へと陥っていく。
「あはぁーっ♡ ねーちゃんまた乳首とクリ勃起させてる……♡ これはヤって欲しい、ヤってイイよってことだよねっ……!」
都合のいい解釈で纏めて、俺は再びねーちゃんの肢体をまさぐる。
準備の整ったねーちゃんのカラダは先ほどの絶頂の影響で更に刺激を受けやすくなっていて、頭の中にパチパチと心地よい快感を送ってくれる。
快感は先ほどより強かったはずだが俺とねーちゃんの肉体が馴染んだのか、それとも俺がねーちゃんの感覚に慣れたのか、いずれにせよ先ほどより意識はハッキリとしたまま、ねーちゃんのカラダを犯すことができるようになっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ねーちゃんのカラダを奪い取って1週間が経とうとしたある日、それはついに訪れた。
「んっ♡ あはっ、やぁんっ♡ んっ♡♡ キたキたっ♡ イくっ、イかされちゃうぅぅっっっ♡♡♡
………………は? え、なに、えっ!? 私何してんのっ!?」
一瞬の視界の暗転とともに、俺の本体はねーちゃんの耳から床へと放り出されていた。
意識を取り戻して混乱するねーちゃん。
これはまずい。とりあえずカラダを奪いなおすか……
「えっ!? なにっ? 耳元にっ、い゛う゛っ゛!?
………………ふぅーっ……」
何とか無防備な耳から再びねーちゃんの中に入り込み、脳を乗っ取る。
そのままねーちゃんの肉体を支配して、独りごちる。
「ついに、来ちゃったかぁ……」
記憶にある薬の副作用。いや、これはもはや人間の副作用だろうか。
肉体を乗っ取ることが出来たとしても本来の魂が乗っ取った相手に少しずつ抵抗をはじめること。
これによってスライム体は平均約3日で肉体から追い出されてしまうのだ。
故に俺はここで一つの選択を迫られる。
一つは潔くねーちゃんの肉体から抜け出し、次の肉体へと乗り換えること。
もう一つはねーちゃんの魂を肉体から追い出し、空っぽになった身体を完全に乗っ取ること。
抜け出すならば俺は次の肉体でも同じように機を見て別の身体へと移らなければいけない。
乗っ取ればねーちゃんの肉体は一生俺のものだ。ねーちゃんはどこかに封印するなり捨てるなりして、肉体だけは俺が使い続けられる。
少し悩んで、俺が選んだのは…………
ねーちゃんのカラダから出ていくことだった。
確かにねーちゃんの肉体は魅力的だった。
大学も楽しかったし、一生このカラダを乗っ取って生きていくのも悪くないと思うほどだった。
しかしまだねーちゃんを自分の新しい肉体と決めるのは早計に思えたのだ。
この世にはイイ女だってもっといっぱい居るんだから。
身内のねーちゃんのカラダを奪っただけで満足するなんでやっぱり早計なんじゃないかって。
だからねーちゃんには身体を返してあげることにする。
「だからねーちゃん、最後にねーちゃんの記憶から一番可愛い友達を紹介して貰うね?」
それでも、俺は最後の最後までねーちゃんを利用する。
脳に命令を送り込み、ねーちゃんの記憶から友達を1人、俺の新しい容れ物として選ぼうとしているのだ。
ねーちゃんの脳は選ばれた子が俺に乗っ取られて、ともすれば肉体から追い出されるというのに、抵抗もなく俺に従って1人の女の子を導き出す。
「ふーん……確かにカワイイな…… よぉし、ケータイで呼び出して……っと」
ねーちゃんの指を操って、その子にアポを取る。
最後の最後までねーちゃんの立場も利用させて貰うけど、別にイイよね?
少しすると返事が来る。OKとの事。無事俺の次の器が決まったって訳だ。
「すいません先輩っ! 待ちましたぁ?」
「ううん、大丈夫。私も今来たとこ」
待ち合わせ場所で少し待っていると、可愛らしい感じの女の子がトテトテと走ってくる。
彼女がねーちゃんの脳が選んだ一番カワイイ娘。若葉ちゃん。
ねーちゃんの1つ下の後輩で、つまり俺の1つ上。
軽くカールがかかって、少しふわっとした印象を受ける彼女は、正直言って見るからに育ちの良さそうな感じだった。
それでいて愛くるしくクリッとした目に、ナチュラルメイクと言うんだろうか、少し幼くて自然に可愛らしい顔立ち。
小柄だが、出るところのしっかり出た、正直ソソる身体つき。
「流石ねーちゃん。実物を見てなおさら、文句なしの器だよ……!」
「? 先輩何か言いました?」
「あ、ううん、何でもない。じゃあ行こっか」
「はいっ!」
俺は若葉ちゃんの手を引いて目的地へと向かっていく。
ねーちゃんの顔でニヤリと笑みを浮かべる俺に彼女が気づくことはなかった。
向かったのはあるカラオケ屋の一室。
監視カメラもなく近くではヤり部屋と謳われるここなら、心置きなく若葉ちゃんのカラダに俺を移し替えられる。
「最近大学であまり見かけませんでしたけど、どうしてたんですか?」
「あー、そっか……何回かは行ったけど殆ど別にいいやと思ってサボったんだよね」
「そんな……もしかして、家庭とかで何かあったり、とかですか……?」
心配そうに詰め寄ってくる若葉ちゃん。
チラチラと見える胸元は谷間が形成され、彼女の息と共にプルリとたわんでいて、口の中でヨダレが溢れそうになる。
もうすぐ、この器が俺のモノに……!
(どこから入り込もうかな、ねーちゃんと同じように耳から?でもあのプルプルの口からも捨てがたいんだよなぁ……
考えたら興奮しておまんこ濡れてきたかも……)
ねーちゃんの器は俺の興奮に忠実に乳首とクリをピンも勃たせる。
あぁ、ごめんなねーちゃん。今から返すけどこのカラダ、凄いスケベになっちゃったみたい。
思いながら喉の辺りに俺を移動させて準備を整える。口を狙うことにしたのだ。
「せんぱい……? 考え込んで、どうしたんですか……?」
「ふふ、さっき聞いた事も今の事も、ぜーんぶ分かるよ。なんなら残るようにしてあげてもいい」
「え、何を……んむっ!!?」
若葉ちゃんの口めがけてねーちゃんの口を押し当てる。やっば、プルップルしてる……♡
ねーちゃんの舌で若葉ちゃんの唇と歯を押し開け、そのまま丸めてストローのように、俺の通り道にする。
俺はねーちゃんの喉から口に抜け出し、若葉ちゃんの口腔内へと潜り込む。
口の中を抜けて喉に、食道に、胃に。
とてつもなく心地いい。今からこれが俺の、新しい器だ……!
「あ……っ、あ゛っ……! せんっ、ぱい……! な、にをっ……!
いやっ、私の中で、溶けてっ……!」
若葉ちゃんの内臓で、俺は彼女に溶け込み混ざる。
俺の本体が、意識が少しずつ若葉ちゃんの肉体を侵略していくのがわかる。
若葉ちゃんの血に乗り移り、無理矢理体内を循環する。
ふふ、抵抗は無駄だよ若葉ちゃん。君の身体はもう俺の支配下にあるんだから。
「あぁ……ヤぁっ…………っ……ふぅーっ……ありがとねーちゃん。お陰で若葉ちゃんからボディを貰うことが出来たよ……!」
若葉ちゃんの抵抗も虚しく、流れ込んだ俺が脳を乗っ取って身体を奪い取る。
全身を支配できたことを確かめるべく、手を顔の前に持ってきてグーとパーを繰り返す。
うん。しっかり俺のカラダになってくれた。
「ふーん……だいぶ童顔で……ふへへ、カワイイなぁ……
でも出るとこはしっかり出てて……あははっ、ホントにいいカラダだ、気に入っちゃったよ」
サワサワと全身を撫でながら悦に浸る。
俺に奪われた若葉ちゃんの……俺のなんだし「ちゃん」付ける意味もないや、若葉のボディはニヤニヤと嬉しそうに笑い続ける。
「口から入ると脳からは遠い分肉体の支配には時間がかかるけど、乗っ取った後は耳から入った時よりしっくり来てるな。
全身を巡る間に若葉の身体に馴染んだってことなんだろうか?
速攻で乗っ取るなら耳、こうやってお膳立てできるなら口って使い分けられそうだね」
若葉の脳を使って思案する。ねーちゃんの時も思ったけど性能のいい脳みそって使いやすいな。
頭の中常にスッキリしてるし、疑問に思ったことを入力したらすぐ答え返ってくるし。
「と、試運転はこれぐらいにして……
本格的に俺の新しいボディを試すとしようかな……!」
言いながら俺は若葉の足で立ち上がる。
ねーちゃんよりふわっとした若葉のカラダは、特に胸が大きく「ぶるん」と揺れた。
そして何より、もう一つ、視界も異なっていることに気付いた。
「あははっ、若葉のカラダちっちゃ……! 可愛ぃ……!」
俺より10センチほど低かったねーちゃんより、更に10センチ近く身長が低く(記憶によると152cm)その感覚は新鮮そのものだった。
自分より小さかったはずのねーちゃんのカラダさえ今では大きいと感じる。
それ自体が自分が小さな肉体に「なった」のだと実感できて全身がゾクゾクと喜びに打ち震えた。
そのまま俺の支配下から外れてクタリと倒れているねーちゃんに触れる。
「ふーん、ねーちゃんのカラダって若葉からはこう見えるのか……『スラッとした素敵な先輩』か、なるほどねぇ……」
さっきまで自分の器だったねーちゃんのカラダ。
それに好意的な評価がなされている事を自分のことのように誇らしく思う。
同時に優越感も感じる。そんな素敵な先輩の肉体を、1週間思う存分貪り尽くしたから。
「ふへへっ、ねーちゃん……いや、先輩っ♡
私、先輩のせいで弟さんに脳みそ乗っ取られて、私のカラダでも先輩のカラダでも欲情しちゃう変態さんにされちゃいましたぁ♡
だ、か、らっ♡ 先輩には責任とって、私に犯されて貰いますねっ♡」
まるで他人事のように呟きながら、俺はねーちゃんの服の中へと手を回す。
若葉の小さな手で触るねーちゃんの肌は乗っ取っていた頃とはまた違う感触に思えて、自分が新しい肉体を得られたんだと強く実感できた。
「んっ……ぁっ……♡」
「あはっ、先輩感じてるんだ。当然だよね、こんな綺麗な身体つきして、
1週間も男に脳みそ乗っ取られたら、開発されまくってスケベボディになっちゃうのも全然仕方ないですよねっ♡
あはぁっ♡ 私もこんな風になっちゃうのかなっ? こんな風にされちゃうのかなっ♡」
乳房を揉みしだき、乳輪を撫でるだけで喉から甘い声を漏らすねーちゃん。
そんな姿を見て興奮し、ねーちゃんの身体をまさぐりながら若葉の胸を揉みしだく。
だんだんとカラダが高揚して、心臓が高鳴ってくる。血液が体内で高速循環し、身体中が疼いて熱を帯びていく。
「あんっ♡ あははっ♡ 先輩っ、せんぱぁいっ♡
先輩の綺麗でエッチなふともも、使わせてもらいますねぇっ♡
このために、このためだけにねーちゃんにショートパンツ履かせたんだもんねっ♡」
俺に操られるまま、若葉はスカートをまくってねーちゃんの太ももの上にまたがり、股間を押し当てる。
ねーちゃんの肉体で得ていた程強烈なものではないものの、十分に甘美な感覚に若葉の喉はひとりでに歓喜の声をあげた。
「んっ♡ はぁっ♡ せんぱいのこと、イジってあげないといけないのにっ♡
この若葉ボディがっ♡ 気持ちよくなりたいって♡ エッチな事したいって♡
あぁっ♡ おまんこぐちゅぐちゅになって、腰が止まんないっ♡♡♡」
手が止まって、若葉の器が自分が気持ちよくなる事しか考えられない淫乱なメスになっていくのが分かる。
凄い、この娘思った以上に才能あるかも……!
でっかいオッパイをプルップルと震わせて、くちゅくちゅ音を立てながらねーちゃんの太ももにパンツを擦り付ける。
「あぁあぁぁっ!! たまんないっ♡ もっとっ、もっともっとっ♡♡♡」
遂にパンツへと手をかける。そうしてするりと下ろした白い布からは透明な液体が名残を惜しむかのようにくっ付いていた。
「あっ♡ はぁあぁっっ……!!」
ぐちゅっ、と音を立てながら若葉の股間をねーちゃんの脚に擦り付けると、痺れるような快楽とともに肺に溜めた息が声となって漏れ出てしまう。
おまんこからは愛液がトロトロと溢れ出し、ねーちゃんの太ももまで汚していくが俺は気にしない。
遂に股間に手を突っ込んでくちゅくちゅと淫靡な音を立てながら、若葉は腰を振り続けた。
「あっ、やっ♡ あぁんっ♡♡ きもちいいっ♡ おまんこほじほじするの、きもちいいよぅ♡♡♡」
なおも俺の手は止まる事なく、若葉の性器を貪り続ける。
目の前がパチパチと白け、若葉の脳みそで受け取る快楽に気をやりそうになりながら、
それでもこの肉体はもっともっとと快楽を要求して止まる事を忘れさせる。
「あぁぁっ♡ やばぃっ、若葉のカラダ、挿入ってる指のことおちんぽだと思ってっ♡
子宮降ろしに来てるっ♡ これっ♡ おなかのしたっ♡ グリグリするとっ♡♡
あひっっっ♡♡♡♡♡ ほへっ♡♡♡♡♡♡」
きゅっと下腹部に、若葉の大事な大事な部分が降りている感覚がして、
その辺りを上からグリグリ押し込むと雷に打たれたような快感に脳を制圧されて間抜けな声をあげてしまう。
「ひあっっ♡♡ やばっ♡ だめだめっ♡♡ このカラダっ、頭はいいのに身体はめちゃくちゃバカなメスじゃんっ♡♡♡
ほひっっ♡♡♡♡ あはははっ、脳みそコントロールできないひぁぁあっ♡♡」
きもちよさだけで若葉の脳みそと俺がぐちょぐちょに掻き回されるような感覚を味わいながら、それでも更に更にと刺激を続ける。
若葉のおまんこどころかねーちゃんの太ももまでべちょべちょに濡らしながら、それでも手も指も止めようとはせず、厭らしい音と液体を垂れ流し続けた。
「ひぐっ、うぁっ♡ キたっ、キたぁっ♡♡ イっちゃうっ♡ わかばのすけべおまんこで初イきしちゃうっ♡♡
あ゛っ、い゛っ゛っっ♡♡♡♡♡♡♡」
ねーちゃんのカラダでは何度も得た絶頂だったが、同じ女の身体でも感じ方もイき方も違うことを分からされる。
若葉は弓なりに反ったカラダをビクッ、ビクッ、と揺らしながら股間からは液体を大量にこぼしていた。
「はぁーっ、はぁーっ♡ あははっ♡ きもちいぃーっ♡」
「んぅ……えっ!? わ、若葉ちゃん、何してっ……!?」
俺が若葉のカラダでイった声に気づいたのか、ねーちゃんが目を覚ました。
混乱するねーちゃんに対して、俺はすかさずショートパンツの上に手を当て、股間を撫で上げる。
「ひぁあぁっ……! な、なにこれぇっ……!」
俺が毎日何度も何度も開発したそのカラダは、更についさっき若葉の肉体に転移するまで俺の思考の奴隷になっていたそのカラダは、
本人の意思などゴミのように無視して若葉の手によってもたらされる快楽を存分に享受しようとする。
ねーちゃんの魂は1週間ぶりに、せっかく取り戻したはずの自分の肉体に操作権すら与えられず、ただただ脳から快楽と興奮を流し込まれていた。
「ふふっ、こことか、こうされると、気持ちいいですよね?」
「あぁあっ♡ なんでっ、なんでこんなにっ♡」
俺が股間を撫でてやるとねーちゃんはカラダをピクピクと痙攣させて無抵抗に喘ぎ続ける。
1週間その肉体で過ごし、感じ、開発した俺はどこを触ればどう感じるかなど手に取るようにわかるのだ。
「先輩かわいい……♡ じゃあ、おじゃましまぁーす♡」
「やぁっ♡ ダメぇっ♡ ソコはぁっ♡」
ショートパンツを軽く外し、さらに下着の奥へと手を進める。
俺の手はいともたやすく中に入り込んでいく。
若葉に乗り換えた後に犯しやすいように、手を入れやすい下着を選んだのだから当然のことではあるのだが。
突っ込んだそこからはむわっとした熱気と粘り気のある粘液の感触が伝わってくる。
俺が若葉に乗り換える前からずっと濡らしてたもんな。
なんて考えながら、既に他人となったねーちゃんの股間にぷにぷにと刺激を続ける。
「若葉ちゃんっ、なんでっ、なんでぇっ♡ひゃあぁっ♡」
「あはっ♡ 先輩覚えてないんですかぁ? 私の事この部屋に連れ込んで、キスまでしてきたのに?
酷い、私初めてだったのに……」
思ってもないことを口にしながらねーちゃんを責め立てる。
ねーちゃんは俺の言葉をキッカケにして、混乱のまま自身の記憶を参照する。
俺がねーちゃんの脳を乗っ取っている間に書き込んだ記憶を、だ。
「ぁ……そうだ、私、は……!」
「ふふっ、思い出しましたか、先輩っ?」
「あぁっ……若葉ちゃぁんっ♡」
俺がねーちゃんに書き込んだのは、1週間若葉のことを想ってカラダを慰めた記憶と、念願叶って彼女と2人きりになってキスしたことだった。
無論そんな事実はない。俺に乗っ取られたねーちゃんはほとんど自分自身をオカズにしてオナニー三昧の日々を送っていたから。
だがねーちゃんは気づくそぶりさえ見せない。誰も自分の記憶を疑うはずなどないのだから。
「あはっ♡ 思い出してくれたんですね、先輩っ♡
じゃあ、これから私達がナニするかも、分かりますよねっ?」
「あぁあっ♡♡ 若葉ちゃんっ♡ すきっ、すきぃっ……♡♡♡」
ねーちゃんは嬉しそうに俺の使う若葉に抱きついてくる。
新しい身体への転移は大成功に終わり、ついでにセフレまで手に入ってしまった。
ふふっ、若葉の身体、気に入っちゃったな。
ねーちゃんと数時間に渡る濃厚レズセックスの末、このカラダが先に根を上げたので切り上げて帰路についていた。
若葉の家はねーちゃんの記憶からではおぼろげだったのだが、先のセックスで若葉の肉体と俺が相当馴染んだお陰で記憶を引き出すのだって容易だった。
「ただーいまー」
「お、おかえりー、どうだったー?」
帰ってきた若葉を迎え入れてくれたのは葉月さん。
記憶によると若葉の3つ年上の姉で、現在就活中らしい。
若葉をそのまま成長させたようなスラッとしたスタイルに、若葉にも引けを取らないおっきなおっぱい。なにより顔が、すごい美人だ。
「あ、うん! たのしかったよぉー!」
「そっか、前からその先輩のこと気になるって言ってたもんね」
「えへへー! じゃあ着替えてくるね!」
そう言って俺を体内に隠したまま若葉は部屋へと向かう。
若葉にとって自慢で、理想で、目標で、そしてちょっとだけコンプレックス。
「ふふふっ……! このまま若葉のカラダと人生を乗っ取ったら、あの人が俺の『お姉ちゃん』かぁ……!」
部屋に入ると俺は1人でそんなことを考える。
絶対にはなれない血の縁。若葉の身に何が起ころうと、彼女は『お姉ちゃん』であり続ける。
若葉の魂をこの肉体から追い出し、空になった若葉の細胞に、遺伝子に俺を馴染ませることができればその全てが手に入る。
俺の決定一つで身体ごと人生全てを奪い取られかねないという非常事態。
しかし脳を乗っ取られた若葉のカラダはそんな俺に抵抗さえできず、その身は俺の興奮だけを反映していた。
「あっ♡ ああっ♡ 自分の身体が乗っ取られそうになってるのにっ♡ おまんこ疼いちゃってるっ♡」
スカートの上から股間を刺激すると、濡れそぼったソコの上でパンツがぬるりと滑る。
チンコ弄ってた時より断然気持ちいいその感覚に甘ったるい雌の声が漏れ出る。やっぱりこの身体才能あるわ。
そのままクニュクニュと撫で続けると愛液がパンツからスカートに染みだし、指先にネトっとした感触を受け取る。
「ふふっ、あははっ……! ホントにスケベなカラダが手に入っちゃったなぁ……♡ ん、すぅ……」
名残惜しむように粘液を伸ばすスカートから指を離し、鼻の前にやって匂いを嗅ぐ。
若葉という雌から染み出したフェロモンが鼻腔を通り抜け、脳内の俺を誘惑してくる。
「はぁぁっ……♡ この匂い、若葉のボディが俺とスケベしたい、スケベされたいって叫んでるのがよぉーく分かるよ。
さっきシたってのに、まだ足りないんだね♡ 本当にエロい女だなぁ……!」
言いながら服を脱ぎ捨て、ニヤニヤと若葉のカラダをまさぐりだす。
この日から、新しく手に入った若葉の肉体と俺との爛れた生活が始まったのだ。
……とはいえ、人とは慣れる生き物。若葉ほどの、本来の俺からしたら即ok級の上質なボディを得てもなお、俺の新しい肉体とするのには思うところがあったのだ。
故に俺は若葉の精神が抵抗し、身体から追い出されるその時、そのままカラダを抜け出していた。
草木も眠る丑三つ時、若葉の部屋から抜け出て俺は新たな肉体へと移動を始める。
入った部屋ですうすうと寝息を立てるのは他でもない、葉月お姉ちゃん……いや、葉月さんだ。
(ふふふっ、可愛い寝息だねぇ……! その寝息も声も身体も何もかも、俺が貰うね?)
心の中で宣言しながらベッドの中に潜り込む。
近づいたのは顔ではなくズボンの中。葉月さんの股間だった。
(葉月さん、ごめんね? 俺のスライムのカラダが、君をココから乗っ取りたいって言ってるんだ……!)
にゅるんとズボンとパンツを抜けて葉月さんの秘部へと辿り着く。
スライムは夜目が利くらしく、暗い中でも彼女のソコがよく見えた。
(くふっ、くふふっ……! 美味しそうなおまんこ……!
これがこれから俺のモノになるんだ……! この瞬間は何回やっても興奮するなぁ……♡)
興奮でぷるりと身を震わせながら、俺は割れ目にぺたりとくっ付く。
葉月さんのソコは濡れてはいなかったが、俺そのものが粘液のためそれを潤滑油にして進んでいく。
膣壁から染み込んで彼女の神経を支配しながら、奥へ奥へと進み続ける。
「ん、ぅ……? え、なに、この感じ……!? え!?」
(お、バレちゃったか。じゃあ本格的に乗っ取っちゃおっと)
気づかれては仕方ない。俺はかねてより考えていた方法を実行してみる。
スライムの一部を膣口の上、クリトリスへと向かわせて包み込み、神経を支配する。
「ひうっ!? い゛っ、あ゛っ……!」
(上手くいった。葉月さんに完全接続完了っと)
葉月さんのクリを乗っ取った俺は、ソコから脳へ無理矢理快楽信号を送り込む。
ねーちゃんのカラダを乗っ取ってオナニーした時、クリトリスに脳を支配されかけた。これを葉月さんに利用して、ココから彼女を操ってやるのだ。
葉月さんの抵抗を奪い取りながら、ズブズブとナカに潜り込んでいく。
「あ゛っ、お゛っ……! ダメ゛っ、ナカにっ、ぃ……♡」
葉月さんの肉体は完全に抵抗力を失い、俺は力の緩んだ膣内を容易く進んでいく。
そして遂に、葉月さんの子宮へとたどり着いてしまう。
「んい゛っ!? あ゛あ゛あ゛っっ!?♡♡」
(すっごい、ここが葉月さんの……プリップリだなぁ……♡
よし、じゃあ早速、いただきまーすっ……!)
「ひぎっ!? がっ♡♡♡ ゃ゛あ゛ぁ゛っっ……♡ あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡♡♡)
もはやヒトかすら怪しい声をあげながら、葉月さんは俺を体内に取り込んでしまう。
絶頂の余韻でぐちゃぐちゃになった葉月さんがなんとかカラダと意識を再構築しようとする、俺はその中に入って混じり合っていく。
「あっ、がっ……や゛っ、ああ゛っ……!
はぁーっ、はぁーっ……はふぅーっ……葉月さんの肉体ゲットぉ……♡」
こうして俺は葉月さんの、葉月のカラダを奪い取ることに成功した。
子宮からの乗っ取りは宿主の抵抗が驚くほどなくなるおかげで、耳より馴染んだ口よりもさらに馴染む感覚があった。
「でもまあ、乗っ取る難易度も上がってきちゃうよね……
今回とか本体の俺を露出しないと移れない訳だし、もし潰されでもしたらそれこそ死んじゃうかもだもんなぁ」
葉月の胸をぐにぐにも揉みしだきながらそんなことを考える。
肉体の感度と同時に俺が全身に染み渡っているのを強く感じながら、しばらく新しいカラダを弄っていた。
次の日、俺はある能力を試すべく若葉の部屋へと向かっていた。
ノックすると、彼女の声が返ってくる。少し前まで後輩だった女の声、自分でもあった女の声、そして今は血の繋がった妹である女の声。
そう考えるだけでゾクッと背筋が震え、子宮が疼くのがわかる。
葉月のココは俺が入り込む際に完全な覚醒を迎えてしまったようで、こういう軽い刺激でもキュンキュンと疼き、求めるようになっていた。
お腹の上から子宮口を押さえ、じわーっと染み込むような快楽に酔いながら、目的は果たすべく若葉の部屋に入る。
「どしたのお姉ちゃん? 今日も面接とか言ってなかったっけ?」
「そんなことより、若葉に試してほしいことがあるの」
記憶によると今日は第二志望の面接らしいが、俺にとってはどうでもいい。
そんなことより自分の能力のほうが大事なのだから。
葉月の中でグチュグチュと準備を整えながら、若葉に近づいていく。
「え、試す? なにを?」
「ふふっ、動かないでね? おじゃましまーす」
「え、ひぐっ!?」
適合した葉月の肉体。その手をスライム化して若葉の耳に差し込む。
鼓膜を通り抜け、脳へと接続する。若葉の脳は今、俺の一部となったのだ。
実の妹が耳に粘液を突っ込まれ、脳を制圧されている。にもかかわらず葉月はニヤニヤと笑みを浮かべ続ける。ふひひ、薄情な姉だなぁ?
そのまま俺は葉月の脳から首、腕、指へ命令の電流を送り込む。
それは当然、今繋げられている若葉の耳から脳へと流れ込み、彼女への命令として受理される。
「あ"っ、ぐ"っ、ぃぁ"っ、かひ"っ……!」
ビクビクと痙攣しながら、それでも葉月の脳は若葉へと命令を送り続ける。
それは少しずつ彼女に流れ、染み込み、離れることのないよう一部となっていく。
これがスライムの力の一つ。接続した人間の脳を書き換える能力だ。
本来ならスライム体となってしか使用できない能力だったが、子宮を支配して乗っ取り、高い適合率を手に入れた葉月のボディならば同じことが可能になっていた。
「い"っ、ぎっ"……! あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"っ!!!!」
若葉は最後の抵抗とばかりに大きく声をあげる。それでも俺(葉月)の指は動きを止めず、若葉の脳内はぐぢゅぐぢゅと音を鳴らし続けていた。
両手足が抵抗するかのようにガクガクと震えるが、段々とそれも収まっていく。
それは俺が若葉の脳に馴染んだ証拠にも思えて、少し気分がよかった。
「う、うぅん……?」
「あら、おはよ、若葉、んあぁっ♡」
少しして(俺が葉月のカラダで2回ほどイった頃)、ようやく若葉が目を覚ます。
俺は葉月のまんこを指でほじくりながら若葉の方を向いて、彼女に挨拶した。
目があった瞬間、若葉の瞳が潤み、蕩け、ハートマークさえ幻視しそうなほどに恍惚とした笑みを浮かべた。
「あぁぁっ♡ お姉ちゃんっ、お姉ちゃぁんっ♡」
「ふふふっ、上手くいったようで何よりだよ」
俺は若葉の脳内の、葉月への好感度を塗り替えたのだ。
その証拠と言わんばかりに甘く蕩けた声で返事を返し、小動物のように俺(葉月)の身体にすり寄ってくる。
小柄な若葉の身体でされると思った以上に可愛くて、少し愛着が湧く。
服を脱ぎ捨て、若葉の持つ権限全てを俺に委ねてくる。
もはや何をしようと若葉はいっさい抵抗しない。全て受け入れる。そういう風に作り変えたのだから。
腕で彼女をゆっくりと近づけ、唇を交わす。気に入ったよ、葉月の身体。
あの日葉月のボディを手に入れた俺ではあったが、そのカラダでもやはり満足はできなかった。……というか就活疲れた……
いつ追い出されるかも分からないし、葉月の肉体そのものには少し名残があったのだが、カラダを乗り換えることにした。
「……面接は以上です。最後になにか質問等ございますか?」
「んー、そうですね……よし、決めた。貴女にします」
「……? なにがですか?」
就活が面倒ならどうするか、なんて簡単なことだ。既に就いてる身体に憑いてしまえばいいのだから。
俺は葉月の肉の一つ一つから離脱し、喉に本体を溜めて目の前の面接官に近づく。
相当な美人だし、立場も申し分ない。定住するかはさておき、仮の器としてはなかなかいい方だろう。
「じゃあ、いただきますね?」
「……な、なんですか……?」
「んごっ、ゔぉ゛え゛えっ……!!!」
「なっ、ひっ……! むぐごっ……!」
口から乗っ取って、新しいカラダを手に入れる。
葉月の面接官でOLの美花。それが今の俺の身体だ。
しかし面接官でいる気もあんまりないし、社会人って何かと面倒臭そうだし、暫くこのカラダでシコったら別の肉体に移るとしよっかな。
葉月を起こし、適当に状況をでっちあげて説明しながら、俺はそんなことを考えていた。
美花としてする生活もそれなりに面白くはあった。
面接官の仕事はしばらく続き、選ぶ側とかやったことなかったのでだいたい顔で選んだ。男は即落とした。自分の次の肉体への採用面接ってわけだ。
しかし正直パッとしない。みんな同じようなスーツを着て同じような髪型で来るものだから、正直魅力がわからない。
中身など俺が乗っ取ってしまえば変わらないし、プライベートなことは聞いたら駄目らしいし、もはやほとんどわからないのだ。
ゆえに、次の身体どうしようかと真剣に考えなければならない。
後輩の子の身体を頂いてもやることは変わらないし……やっぱり交友関係を当たった方がいいだろうか。
というわけで、美花の脳に検索させる。可愛くて面白そうなところ……あった。
「ふぅーん、それは確かに面白そうだ」
ニヤリと笑って、俺は彼女にアポを取る。
……ちょうど今日非番らしい。美花は仕事だったが関係ない、どうせ抜けるカラダだし。
今日は暇なので会わないかと連絡を取り、服を選んで家を出た。会社の電話は着拒した。
それから暫くの間も、俺は器を転々とすることになる。
美花の友人で看護婦の実里は、暫く一緒に遊ぶ中でトイレに行ったタイミングを見計らって個室で乗り換えを行った。
結構遊んでいたらしく、感度もなかなかに良かった。彼氏もいたのだが、乗り換えた当日にフって、同僚や患者の子と身体を重ねる生活を送っていた。
しかしやはり定住するかといえば怪しいものを感じた。
看護婦、思ったより面倒臭いし、疲れる。自由にオナニーできる時間もあまりないのも致命的だった。
何より中古だし。
「ま、予定通り次のボディを手に入れるとするかな!」
そういって俺は目的地へと歩き出す。この身体中がプルプルする感覚、肉体自体は相当良かったんだけどな、残念。
着いた先は診察室。病院で肉体を狙うなら1回ぐらい使ってみたいと思うよね、女医さんのカラダ。
ドアをノックすると、「どうぞ」と声がかかる。予め人払いは済ませてあるから存分に乗り移るとしよう。
「失礼しまーす」
「あれ? 実里さん? 次の患者さんは?」
「へへ、ちょっと折り入ってお話がありまして」
女医の穗積さん。曽祖父の頃から代々医者の家系を継いでいた彼女は、その才能を遺憾なく発揮してストレートで女医職に就いた謂わばエリート。
よく聞く話だが、医者などの高給な職には自然と美人が寄ってくる。
故に名のある家の子は顔がいい。天は勝手に二物を与えやがる。彼女も例に漏れない。穗積さんは頭もいいので三物かもしれないが。
……見た目や身体つきも好みだったが、俺が求めたのは彼女の脳みそそのものだった。
今まで移ってきた俺の身体達も、元々の俺よりは相当頭が良く、実際住みやすかった。
ならばこの国でも有数の知能を誇る彼女の脳は、どれくらい取り憑き甲斐があるのか。気になる。
「先生のカラダ、先生の脳みそ、これからは俺が使わせて貰いますね?」
「な、何をいってるの……?」
「すぐ分かりますよ、うっ、おごっ……!」
「ひっ、いやぁっ!?」
ニヤニヤ笑う実里の喉から俺の本体が飛び出す。
ホントはキスして乗り換えるつもりだったのだが、実里ボディを完全に掌握していなかったせいで隠しきれなかった。
反省点はあるがそれよりさっさと乗り換えねば。俺は穗積さんの驚いて開いた口めがけて飛び込んだ。
「んぶっ!? むごごごごっ!!!!」
勢いよく体内に潜り込み、神経を操って吸収を促す。穗積の肉体は俺を栄養と認識させられ、身体の一部にしてやろうとする。
俺も慣れたものだなんて思いながら血管や神経のひとつひとつに俺を植え付けながら、メインディッシュの穗積の脳を目指す。
そうやってついにたどり着いた脳みそに、同じく血流と栄養として合体していく。
同化しながら、穗積の脳を隅々まで確認する。新居をチェックしている気分、とでも言うんだろうか。
ただ一つ違うのは、この新居、穗積の脳はつい一瞬前まで本人が一生自分の為だけに使う予定だった、大事な大事な彼女の脳だ、ということだ。
「ま、そんな大事な脳みそも、今じゃ完全に俺のモノだけどな。くふふふっ♡」
完全に染み渡り、穗積の脳は俺の手に落ちた。
そして結論から言えば、使い心地は抜群に良かった。本当に良いものは使い始めて5秒もしないうちにその素晴らしさがわかる。
まず処理速度が違いすぎる。今まで使ってきた脳たちが遅かったんじゃないかと疑ってしまうほど、考えが一瞬でまとまる。
脳の奥に潜り込んで、記憶を手繰り寄せる、なんてことする必要もない。全てに手が届いてしまうから。
「すごい……! これが女医の全てを管理していたブレーンなんだ。やば、これ欲しい……!」
乗り換えてもなお使い続けたいと思うほどの超高性能の脳。
さらに俺はその性能の一端を垣間見る事となる。
「は? え? まさか、これって……!」
突然穗積の脳が俺に提供した情報。それはスライムである俺と、その能力についての情報と仮説。
恐るべきことに穗積の脳は俺の「欲しい」に反応し、俺が穗積の脳を奪い取るための方法を提示してきたのだ。
「ははっ、あははっ! 性能がいいってのも考えもんだな! まさか自分から脳を明け渡しに来てくれるなんてなぁ!」
提案してくれた内容を、実行しない手などない。上手くいけばこれから永遠に穗積の思考能力が手に入るのだから。
スライムと化した俺は、全身がスライムになっている。それはつまり、今はスライムだがもともと人間だった部分があるということ。
そしてスライムでありながらもそれらが機能していることで俺が活動出来ているということ。
この2つを利用して、穗積の脳を奪い取る。俺のスライム体のうち、脳の部分を穗積の脳とそっくりそのまま取り替えてやればいいのだ。
最後に手に入れた脳をスライム化させ、俺の魂と馴染ませて、俺一色に染まった脳みそが完成するってわけだ。
「ふふふっ、あはははっ……! こんな良いものを譲ってくれるなんて、穗積にはいくら感謝しても足りないなぁ!
君の脳みそ、大事に使わせてもらうからね。穗積は代わりに俺の脳で人生を送ってね?」
既に俺本体の脳の部分については穗積の脳が解析を済ませている。まさに至れり尽くせりだ。
穗積の脳の、肉の一つ一つに俺を繋いでいく。
いつものように支配するためではなく、交換のためのケーブルみたいなイメージで、1つの部位に2本取り付けていく。
……全てを取り付けた。あとは実行してやれば、俺の脳と穗積の脳はそっくりそのまま入れ替わるというわけだ。
「よーし、やるか。じゃあな俺の脳みそ、今までありがとな。
そして穗積の脳みそ、これからは俺のモノだ。色んな女のボディを乗っ取りながら生き続けるし、お前には存分に働いてもらうからな?」
そしてついに脳交換が実行される。俺のスライムの脳が穗積の中に入り込み、代わりに穗積から脳が追い出され、俺の一部へと組み込まれる。
組み込まれたそれは俺の一部へと完璧に馴染み、違和感はどんどんなくなっていく。
性能のいい脳は俺の中にみるみるうちに適合する。
こうして俺は今までの弱っちい高校生の脳から、世界有数の性能を誇る女医の脳へと自分を載せ換えることに成功してしまったのだ。
「ふふふっ、くふふふふっ……! ごめんね穗積さん。俺が抜けたらきっともう女医としては生きていけないよね。
でもかわりに君の脳は俺の一部としてずーっと使い続けてあげるから、安心してね?」
移る候補も見つかってないし、しばらくは穗積の肉体に居座るとしよう。
っと、穗積として過ごすなら性能の悪い脳を使ってやることはないよな。
俺はスライム体を直接穗積の脳髄に突き刺して身体を乗っ取った。
これで俺が寄生しているあいだ、穗積の頭の中に情報が流れることも、穗積の頭の中から命令が送られることもなくなったのだ。
「そっちの脳みそはもう要らないし君にあげるけど、身体はしばらく使わせてもらうね、ふひひっ」
言いながら服の中に手を突っ込み、胸を揉みしだく。穗積ボディの神経と俺本体がきちんと同期していることを確認する。
俺の抜けた実里の脳を都合のいいよう書き換えて証拠を消し去り、晴れて女医としての生活が始まった。
女医という仕事そのものが面倒なことを除けば、穗積の身体での生活は楽しかった。
「同性」の「医者」ということもあって容易く身体を許してくれた。
脳を奪い取って、肉体との定着率も相当高かったためだいぶ長持ちしたが、約1ヶ月で魂による拒絶反応を感じる。
「んー、欲しいものも貰ったし、このカラダで生きていくつもりもないしなぁ……移るか」
目星は既についていた。携帯を取り出し、個別に連絡を送る。文面は……こんなもんでいいだろ。
ちょっと出てくると言伝だけして、病院を後にする。捨てる器だから適当にしてしまうのは性分なのだろうか。
指定した駅前でしばらく待つ。見た目が穗積の、知的な美人のものであったせいでやけに視線を感じる。
コレを操ってるのは男だし、この容れ物も男子高校生程度の知能しか持ってないんだけどなぁ……
「あっ、お待たせしましたっ、せんせぇ……♡」
「ううん、待ってないわ」
くだらない事を考えていると、目当ての彼女が現れた。
俺がこの身体を得てから懇意にしている女の子の1人で、いいとこのお嬢様である千春ちゃんだ。
生まれつき身体が強くなかったらしく、穗積のことをかかりつけ医にしていた子で、儚げな雰囲気さえ持つ女の子。
穗積的には特に何も感じていなかったらしいが、俺的には大当たりだったため手を出したのだ。
いままで移ってきた肉体のなかでは一番体力もなさそうなのだがとにかく綺麗な子で、移るならこの子にしかないと思っていた。
千春ちゃんを連れて穗積の、俺の家へと向かう。
千春ちゃんのところでも良かったんだが使用人とかいるらしいし、乗り換えるには不都合そうなのでやめた。
「わぁ……これがせんせいのお部屋なんですね……!」
「んー、だいぶ空けてたし、汚くてごめんなさいね?」
「全然大丈夫ですよぉ、えへへっ」
本当にいい子だ。だからこそ入りたい。犯したい。
意識のないままカラダだけに俺のことを細胞単位で覚え込ませて、ズブズブで抜け出せなくしてやりたい。
ぢゅるりと全身に俺を溜めながら千春ちゃんに近づく。肩に手を置くと華奢な身体つきがよくわかる。
「ぁ……♡」
千春ちゃんは何かを察したように目を閉じ、口をこちらへと向ける。
まあ2週間もセフレやってたらこうなるのも当たり前か。それに移るにはこっちの方が丁度いい。
そのまま肌に触れながら押し倒す。
「そのまま、受け容れてね?」
「ぇ……? 何かが、私の中に……!? んぶっ!?」
手で触れた場所。人間である以上そこにだって穴はある。
毛穴、汗腺、本来なら外から何かが入ることなどありえないソレだが、穗積の知識を得た今の俺ならそれらさえ肉体への入り口でしかなかった。
さらには唇まで奪い、全身の穴から千春への乗り換えを推し進めていく。
身体全てを利用した転移に成功した俺は、千春の肉体を完全に制圧できることを確信していた。
「……うん。上手くいった」
未だ身体中に俺をごぽ、ごぽと巡らせながら、千春の顔はニヤリと笑う。
既に質のいい脳は俺のモノになった。あとは相応しいカラダさえ手に入れば、新たな人生を始められるから、その候補である千春には入念に俺を馴染ませていたのだ。
「ふふ、細くて可愛い……♡」
身体を撫でれば撫でるほど、今までで一番細く、華奢な感覚が返ってくる。
とりあえずしばらくの間はこの身体に潜んで使い心地を確かめるとしよう。
「じゃあね穗積。君の脳みそはありがたく頂くよ。代わりに俺のをあげたから、それで我慢してね。
女医は続けられないだろうけどね、くひひっ」
そう言って倒れる穗積を置いたまま、俺は新しい千春の器を使ってその場を後にする。
最も欲しいものが手に入った以上、既に穗積に用はない。千春の記憶からも消しておいた。
そんなことより新しい脳と千春の脳を無理矢理同期しながら、新しい宿主の家へと帰ることにした。
千春としての生活はとにかく可愛いの一言に尽きた。
身体がちっちゃくて細くてかわいらしいのは当然として、屋敷で働いてたメイドさんたちもみんな可愛い。
部屋も可愛いし、もっと言えば母親も可愛かった。
千春としての生活はとにかく気分のいいものだったのだが……
「んっ、ひぁっ♡ イぐっっっ……!♡♡♡♡♡
っ……はぁーっ、はぁーっ……はぁーーっ……うう……」
千春には致命的なまでに体力がなかったのだ。本日2回目のオナニーで、既に息は荒れに荒れ、身体が動きそうにもない。
メイドを何人か犯して遊んでいた時もそうだった。すぐに体力が切れて、結局千春のことは置いといてメイドに乗り移り、俺が満足するまでオナニーさせるだけ。
セックスはやはり2回が限界だったのだ。
「これは、やっぱ、困るよなぁ……」
理想の身体だと思ったのだが、思わぬ落とし穴、であった。
自分の身体で性欲が満たせない。これからも使う俺の肉体として、これは致命的に思えた。
他の要素としては問題なかったし、鍛えようかとも思ったのだが千春の身体は思っていた以上に弱かった。
医者から奪ったばかりの脳を駆使して何度も診察してみたが、軽い運動以外認められないとのことで、まともな身体に仕上がるまで長い年月を要する。
何度診察を試みてもこの結果ばかりが返ってきた。
「……はぁ……乗り換えるしか、ない、かなぁ……いやだなぁ、千春の身体、本気で気に入ってたのに……」
やっと俺の新しい肉体に出逢えたと、そう思ったのに。また新しい身体を探さないといけない。
というか千春の身体を捨てたとして、理想の身体になんて辿り着けるのか。
「……よし、乗り換えよう。でも千春も手放さない。この方法なら、いけるはずだ」
ごぽ。千春の脳の奥で俺が蠢く。彼女の記憶、思考、感情、全てに接続して命令の信号を送り続ける。上手くいくといいのだが……
中身もそうだが、身体の方も準備しなければならない。
携帯から連絡を……うわ、登録人数少なっ。さすが箱入りお嬢様というか、なんというか……
それゆえにお目当ての相手はサッと見つかった。
「あ、こんにちわぁ」
「千春さんお久しぶり。体調は大丈夫?」
「はぃ。今日は体調もよかったので、お伺いさせてもらいましたぁ」
「そっか、それはよかった。じゃあ着替えたら早速始めましょっか」
彼女は千春的な言い方で遼花せんせい。身体の弱い千春のことを考えて、おかあさまが連れて行ってくれたジムのインストラクターさん。
……穗積もだけど、千春の知り合い殆ど先生って書いてあったな。箱入りお嬢様ってこんな感じなんだろうか。
快活な見た目で、薄着ゆえに引き締まった身体のラインがハッキリとわかる。
(あのカラダなら徹夜でオナニーできそう……♡)
じわ、と熱くなる千春の身体を抑え込みながら遼花さんの指導を受ける。
千春のカラダに配慮して、一対一で真摯に応じる遼花。恐らく遼花本人の、あのカラダならもっともっと無理できるだろう。
思えば思うほど欲しくなる。健康で強い遼花の肉体。
身体中のスライム達が早く遼花の器に移りたいとソワソワしている。千春の神経ですらそう感じるのだから間違いないだろう。
「せんせぇ、私、ちょっと疲れちゃいました……」
「そうね、少し休憩しましょうか」
予定通り、遼花を連れて休憩室に向かう。この時間は人が少ないのは千春の記憶から知っていたしので今は2人きりだが、これからどうなるかはわからない。
「せんせぇ、ちょっといいですかぁ?」
だから、目指す先は耳。一番簡単に脳を乗っ取りにいける場所だ。
カラダへの適合率は下がるが、時間はかけずに乗っ取れる。もし気に入れば肉体を完全に奪えば良いだけだしな。
口に本体を溜め込みながら、遼花に近づく。耳打ちするように手を添えれば、彼女も顔をこちらに寄せてくる。
「んぶ、ぉえっ……」
「え……!? ひぐぅっ!?」
千春の口からは勢いよく俺が飛び出し、そのまま遼花の耳へと潜り込んでいく。
彼女は一瞬ビクッと震え、やっとのことで状況を理解した様子だったがもはや手遅れ。俺はすでに彼女の脳をしっかりと捕まえていた。
脳を掴まれた遼花は抵抗どころか、動くことすら許されず、ただ俺を受け入れることしかできなくなる。
「ぎっ、あ"っ、うっ……」
千春の喉からとめどなく俺が溢れ、遼花の中へと移動する。
そうして、俺の全てが遼花へと移動すると、千春のカラダは彼女にもたれるように倒れ込んだ。
やはり耳から入ると身体の支配に時間がかかるな、そう思いながら遼花の脳を乗っ取り、身体中の神経一本一本に命令を送っていく。
時に手足が軽くピクピクと震えるが、それ以外は休憩室で2人の女性が肩を寄せ合って眠っているとしか思えない様子だった。
「……うん、暫くは身体動かして馴染ませないといけないかな。体操とはよくいったもんだ」
グーとパーを繰り返し、肌を撫でながら呟く。汗で少しべたっとするも、滑らかなせいか不快感はあまりない。
乳首がピンと勃つ感覚がするが、揉んでみてもうっすらとしか感触を感じなかった。
「ふむ……まぁそりゃあスポブラするよな」
運動するならおっぱいブルンブルン揺れるもんな。そりゃするよな。俺もこれまでのカラダで何度かつけたことがある。
圧迫感は凄いけど、ほんと揺れなくなるんだよな、なんて考えるのは俺が女の肉体を使って過ごしてきた経験ゆえだろうか。
「んっ、ううんっ……」
「お、起きた」
俺が遼花のカラダを弄っていると、千春が目を覚ます。
さっきまで俺の身体だった、小柄な、小動物を思わせる女の子。やっぱり可愛いなぁ……
……っと、上手くいってればいいんだけど……
「あれ? 私……? ぁ、遼花せんせぇ……?」
「ん、あれ?」
もしや失敗した?少し焦った次の瞬間、千春はこちらに笑いかける。
「……の、カラダに寄生してる、ご主人様ですよねっ♡」
「……っ、もうっ! 覚えてるんなら最初からそうしろって!」
「ごめんなさいご主人様、私の魂と脳の記憶の同期に手間取っちゃって。
魂がご主人様色に変わるのが少し遅れたんです」
えへへ、と説明する千春。そう。俺は千春の脳に大量の命令を送り込み、彼女の意識を俺好みに作り変えたのだ。
俺を完全に知覚し、受け入れ、俺に仕える存在へと。これが奪い取った穗積の脳が導き出した、千春を手に入れる方法だった。
結果はこの通り大成功。千春は完全に俺に惚れ込み、俺が奪った遼花のボディにごろごろとくっ付いてきている。かわいい。
応えて抱き返すと「にゃー」とか言いながらもたれかかってくる。すごいいい匂いする。
「でもさ、お前これまでどうなったかって覚えてるの?」
「ご主人様が教えてくれましたし、ちゃーんと覚えてますよ?
ご主人様に脳みそを譲ってくれた方から私に乗り換えて、私の身体と人生を奪おうとしたんですよね
でも体力がなくて、オナニーもセックスも満足出来なかったから、遼花せんせぇの肉体に乗り換えた
……あってますよね?」
「ああ……完璧だよ……!」
全て覚えている。にも関わらず俺にべったりな千春。それはもはや彼女に何があろうと、俺を裏切ることはないという証明でもあった。
俺は千春を手に入れることに成功したのだ。
「えへへ、ご主人様っ♡ 新しい身体の使い心地はいかがですかぁ?」
「んー、まだ馴染んでないからなんとも、だな
耳から入るのはすぐ乗っ取れていいんだが、やはり全身を完璧に乗っ取るまでは時間がかかるか」
「そうなんですねぇ、んー……じゃぁー……」
千春は言いながら俺の、遼花の耳元に近づいてくる。腕を回し、キュッと抱きついてくるその身体からは、小さくも柔らかい感触が返ってきていた。
そのまま俺の耳元に、鈴を転がすような声で囁いてくる。
「千春が、ご主人様の魂の、遼花せんせぇへの定着を、お手伝いさせて貰いますねぇ♡」
俺は彼女に腕を抱かせながら、千春の家に向かった。
そういえば他人として千春の家に行くのは初めてだな、なんて下らないことを考えていると家に辿り着く。
部屋に着くやいなや、千春はいそいそと服を脱ぎ始める。ふぁさりと布が落ち、千春として俺が今日着けた下着が遼花となった俺の眼前に晒された。
「ずいぶん準備が早いな」
「えへへっ、ご主人様こういう、出会って5秒で即セックスみたいなの、好きですよね?」
「あははっ……! さすが、分かってるねぇ」
互いに笑みを浮かべながら、今度は俺が服を脱いでいく。
そうして俺と千春の前に、朝に遼花の意識が身につけた下着が露わになる。
「おぉ、遼花せんせぇエッチだぁ……♡」
「全身綺麗に引き締まってて、たまんないよな……あれ? 千春そんなの分かるの?」
「ご主人様に記憶植えられた時に性嗜好も少し混ざったみたいで、遼花せんせぇのカラダとか見てると正直ムラムラするんですよね……♡」
千春はどうやら俺の思ってる以上に俺好みの色に変わってくれているらしい。
ニヤニヤとカラダの品評を続ける千春に身体を見せびらかす。俺が鍛えたわけじゃないけど。
「へぇーっ……これが遼花せんせぇのカラダかぁ…… あ、ご主人様、触りますねぇ……ふへへっ……」
「いいけど……って、ちょっ……手つきエロっ……!」
「にへへ……ぅわ、すっごい……すべっすべだぁ……!」
サワサワと、珍しいものにでも触れるように撫でられると脳に甘い電流を感じる。
時折快楽信号を命令と誤認し、指や足の先がピクピクと震えてしまう。まだ身体を乗っ取りきれていないせいだろうか。
動きに合わせるように支配を広げ、快楽で蕩けた脳と身体に混ざりこんでいく。俺のボディの癖に抵抗しやがって。
「んっ……ちゅっ……♡」
「ぁんっ♡ ちゅっ……♡」
唇を重ねると、柔らかい感触同士が触れ合うのを感じる。
千春とのキス自体は何度かしたが、遼花の唇では初めてで、これもまた新鮮な感触だった。
以前千春とした時の、女医の、えっと……まあいいや。あの時より俺の唇はぷるっとしてて、千春の口の中を感じやすかった。
「んっ……はむっ……むぢゅぅ……♡」
「ちゅっ、れろっ……ぢゅるっ……♡」
舌を絡め、唾液を混ぜ、いやらしく音を立てあう。
「理解ってる」千春はぢゅるぢゅると激しく音を立てながらその細い肢体を擦り付けてくる。
俺の興奮が遼花の脳に送り込まれ、身体がどんどん熱くなってくる。このまま淫らな雌に作り変えてやる。
「ぁんっ♡ イイっ♡ この快楽っ♡ 遼花のボディに簡単に馴染めるっ♡」
「えへへっ、遼花せんせぇ、そのカラダはもうご主人様のモノなんです。
無駄な抵抗なんてしないで、さっさと明け渡してっ、ご主人様の肉体になってくださいっ♡ なれっ♡♡♡」
他人に触られる快楽はオナニーよりさらに鋭く、遼花の肉体、その全身に電流を流し込む。
そうやって綻んだ器に俺が染み込み、そのまま遼花の一部として修復される。
そうやって少しずつ脳だけでなくカラダまで奪うのだ。
遼花に逃げ場はない。既に最も大事な脳は俺に奪われているのだから。
「あぁあぁぁっ!! ダメっ!! またイクっイっちゃうっ♡♡♡♡♡」
俺をその身に宿し、千春の家へとお持ち帰られた遼花のカラダは、既に夜が明け朝日が昇ったこの時、17回目の絶頂を迎えていた。
千春は既に疲れ果てて眠っており、それでも俺は遼花の体力の尽き果てるまでオナニーに耽ることにしたのだ。
この17回目で、ようやく遼花の肉体は体力の限界を迎え、俺の欲望から解放される。
……とはいえそれは「今は」の話であり、馴染めば馴染むほど俺のボディとして好き放題使われることになるのだが。
とにかく、度重なる絶頂で遼花の肉体は相当強力に俺に適合することに成功した。
手に入れたカラダを満足げに撫でながら、すやすや眠る千春を抱き寄せて眠りについた。
次の日から、遼花の器をほぼ完全に掌握した俺は、遼花として女の子達の「指導」する日々を送る。
美人で、しかも引き締まった理想的な肉体を誇る遼花は人気が高いらしく、たまに見かけるモデルやお金持ちの若奥様なども顧客として現れるため、「性」に関して不満になることは一切なかった。
何より俺には……
「あっ、せんせぇー♡」
トテトテとこちらにやって来て、そのまま抱きついてくる。
俺に従う下僕でありながら、俺のお気に入りでもある千春がいる。
今日も個人指導と銘打って遼花を丸一日借りさせ、そのままデート、セックス。予定は決まっていた。
千春も俺に合わせてだいぶ鍛えてくれてるみたいで、3回目まではイっても疲れきらないように体力をつけていた。
そこまで体力をつけるのにどれだけの努力を要するか、あのカラダに居た俺ならよくわかる。
そんな献身的で、しかも可愛くてお嬢様。そりゃお気に入りにもなる訳だ。
「このまま、遼花になろうかな」
千春を抱き寄せながら、そう呟いた。
理想的な肉体と交友関係。それにこの能力と千春がある。
遼花という器は、俺の新しいカラダに相応しいのではないか、と。そう思うのも不思議はなかった。
「! ついに! やるんですか!?
遼花せんせぇから魂を追い出して、抜け殻になったせんせぇの肉体の新しい魂として乗っ取るやつですよね!?
せんせぇの身体も、名前も、人生も、全部盗られるなんて……素敵ぃ……♡」
「まぁ、まだ保留だけどな。お前がだいぶ馴染ませてくれたお陰でまだ時間はあるからな」
「! えへぇーっ♡」
諭しながら頭を撫でると嬉しそうに身を寄せてくる。ホントに可愛い娘だ。
……そうやって過ごしていたある日、俺は運命に出逢う。出逢ってしまう。
その日は千春の来ない普通の日。もともと人気のあった遼花あてに直接指導を希望する依頼を受けていた。
「あら、貴女が綾香さん?」
「ぁ、はいっ! よろしくお願いしますっ!」
初めて見た時は、いいカラダしてる、犯したいみたいな印象だった。
バスケ部所属だそうで、身長は結構高く(遼花が163、より高く、推定170弱。バスケ部としては少し低い?)、
胸は遼花と同じくスポブラをしていると思われるがそれでも隠しきれていない。おそらく遼花より大きいだろう。
だがそれよりも俺の目を引いたのはその身体能力だった。
「……うそ、凄い……!」
「え、そう、なんですか?」
綾香の成績は弱冠17歳にして遼花の全盛期(20歳らしい)のものと引けを取らなかった。
むしろ勝っているところさえある。
今までの遼花の記憶を引きずり出しても、俺が持っていた女医としての記憶からしても。
彼女の性能を超える相手に出会ったことがないのだ。
しかも10歳差の遼花と違って千春と同い年。これもそれなりに魅力的だった。
このまま放っておけば、俺にさえ出逢わなければスポーツ史に名を残してもおかしくなかっただろう。
そんな娘の、輝かしい未来が、人生が、肉体が、俺の手の届くところにある。俺が奪い取れる。
同時に遼花の性器からじわっと粘液が染み出すのを肌で感じていた。
少し時間を過ごしたところで、綾香をジム内のある部屋へと連れて行く。
俺が遼花の身体を乗っ取ってから、根回しと誘惑と洗脳の末に設けた小会議室。建前では。
防音完備、外から見えないこの部屋はまあそういうことで、特に乗り換えるのにはうってつけの部屋だった。
「こっちよ、入って」
「え、あ、はい……?」
遼花の脳をくちゅくちゅ弄りながら、体内で乗り換えの準備も整える。
綾香は俺が性能を吟味していたとは思いもせず、自分のことを真剣に見ているんだと思ってか特に不審に思う様子もない。
とはいえ高い性能のカラダ。俺のモノになる前に抵抗されては傷がつくかも知らないし、面倒ごとは極力避けるべきだろう。
「ねぇ、綾香ちゃん……」
「? なんですか……ひぐぅっ!?」
毎度思うが美人の耳打ちとは効率的なもので、口から俺の一部を構えて吐き出せば、いとも簡単に耳から脳へと潜り込んでいく。
綾香の頭の中に忍び込んだ俺の一部はそのまま脳の一部に擬態し、彼女の意思として電気信号を流し始める。
ビクンッ!と一瞬の痙攣とともに、綾香の身体は動くことを禁じられた。
「ふふっ……やっぱりいいカラダ……」
「え、うそっ、なにっ!? 身体が、動かないっ……!?」
綾香を部屋に備え付けられたベッドに転がし、身体を撫でる。その間にも遼花の体内から滲み出た俺が皮膚から体内に忍び込む。
綾香は抵抗している様子ではあったが、彼女の脳にへばりついた俺がそれを許さない。
全身をある意味拘束された彼女に逃げ道はないのだ。
「あぁ……肌がすべすべツルツルで、ハリがあって、瑞々しくて、良い……♡」
「んっ、や、何してるんですかっ!? やめてくださいっ!!」
「そんなこと言って、だんだん感じてきてるでしょう?」
「ひぁっ♡ そっ、そんなことっ、ないですっ♡」
触ると同時にそこから俺が綾香の中へと転移していく。
潜り込んだ俺は綾香の細胞一つ一つを取り込み、混ざり込み、合体する。
侵食が進めば進むほど、彼女の肉体は俺の意思を、欲望を忠実に宿していく。
そのカラダはだんだんと興奮を高め、神経が本人の意思とは無関係に快楽のスイッチを入れる。
そうして気持ちよくなればなるほど、ほぐれたカラダは俺を受け入れる。後はもうこっちのものだ。
「もう我慢しなくたっていいじゃない。諦めて、受け容れちゃえ。
ほら、入りやすいようにパンツ脱いで?」
「ぅ……ぁっ……!」
誘われるまま、綾香は下着をするりと降ろす。自分という存在を目の前の相手に明け渡す最後の一手を、自ら行ってしまったのだ。
ニヤニヤ笑いながら、俺は綾香が明け渡したそこに遼花の股間を押し付ける。
待ち構えていたとばかりにニ"ュ"ル"ッ"と俺の本体が這い出て、綾香の性器へと潜り込んだ。
「ん"っ……い"っ……!」
「んー……っ♡ いい入り心地だぁっ……♡」
遼花の顔で恍惚としながら、ずっちゅ、ずっちゅといやらしい音を鳴らして綾香のカラダへ腰を打ち付ける。
スライムの体が遼花から抜け出し、綾香へと入り込むごとに彼女の下腹部は俺を飲み込んでいると言わんばかりにごきゅっ、ごきゅっ、と音を鳴らし、ただただ侵入を受け入れていた。
「ん"あっ♡ あんっ♡ あぁんっ♡ はぁあっ♡」
「ふふっ、くひひっ……ほとんど転移も終わったな……! もう少しで、お前は俺のカラダだぁっ♡」
俺のほとんどを身体に受け入れてしまった綾香は、俺に操られるまま、ついに腰を振り始める。
腰の動きは段々と激しさを増し、喘ぎ声も抑えが効かなくなっていく。
「あぁあ"ぁ"あっっっっ!! ダメっ、イヤぁっ、イッちゃっ♡ んううっ♡♡♡♡♡」
絶頂と同時にぢゅぽん!と音を立てて綾香への侵入を終える。
ビクビクと身体を痙攣させながら、彼女の肉体は俺が宿るのを受け入れ、体内への侵入を許容する。
「はぁーっ、はぁーっ……はぁーっ……ふぅーっ……」
深呼吸して、体内に酸素を回す。血液を体内で循環させる。血液に混ざりこんだ俺ごと。
そうやって綾香を構成する一つ一つに取りつき、混ざり、乗っ取る。
呼吸さえ支配して、その主導権を手に入れる。
「ふふ、やっぱり良いカラダだ……!」
確かめるように手を動かし、身体を撫でる。撫でられる。
瑞々しさ、活力、そういった能力の高さと若さを実感する。
千春より強く、遼花より若い。今まで入った肉体の中で、文句なしに最高の性能といっていいだろう。
ニヤニヤ笑いながら、俺は新しいカラダと共に遼花を置いて部屋を後にする。
記憶の書き換えも認識の挿げ替えもすでに終わっている。放っておいて問題ないだろう。
そんなことより自分のカラダのほうが大事なのだ。
「ただーいまぁー」
家に帰ると奥からいい匂いがしてくる。「お母さん」が晩御飯を作っているんだろう。
綾香の脳から引き出した記憶によれば、お父さん、お母さん、あと妹の紗香。
……紗香ちゃん可愛いな。小さいけど千春とは違って小さくて活発そうな感じ。この娘もいずれオモチャにしてもいいかも。
そんなことを考えながら、とりあえずリビングへ向かう。この匂いで、お母さんが玄関まで迎えに来ないということはもうすぐ完成だろうから。
もはや綾香の習慣まで支配下に置けたことに笑みを深めながら、リビングへと入っていった。
「んー、美味しかったぁ……」
夕食を終え、俺は綾香の部屋に入っていた。
宿主の神経を敏感に感じるようになっているらしく、お腹を撫でると先程食べたものがこの肉体に溶けていっているのがわかる。
俺の意思で食べたものを喜んで体内に取り込む綾香。取り込まれた栄養は当然、俺がこの身体を使うために使われるのだ。
「……さてと……そろそろ本格的に貰うよ。このカラダ」
鏡の前に立って綾香の顔を邪に歪めながら、本来の彼女に宣言するように呟く。
綾香を追い出し、そのカラダを俺のモノにしてやるのだ。
「んーっ……と……おっ、これがいいかな」
見つけたのは小さなビン。綾香のお気に入りの香水入りだが残りはほとんど無いに等しい。
ちょうど良いものがみつかった。近くにビンを置いて、再び自分のカラダをまさぐり始める。
甘く蕩ける感覚に酔いしれながら、綾香の細胞一つ一つに呼びかける。
俺の方がお前達をうまく使える。俺のモノになれ。と。
「んっ♡ んぅうっ♡ あぁっ、気持ちいいよぉ……♡」
脳を支配する俺の興奮に呼応し、身体も雌としての機能を発揮しはじめる。
全身の血液を巡らせ、神経の一本一本を張り巡らせて、俺に触られるのを今か今かと待ちわびる。
待ちきれなくなったカラダは遂に触れ、触ってくれと疼きで脳に命令を送り込んでくる。
血が集まり、むくむくっ、と乳首が勃起するのがわかった。
勃った乳首は貪欲に、ブラがズレる感触すら快感として伝えてくる。
「ふふっ、待ちきれないか、スケベなカラダめ」
遂に待ちわびるブラを外す。ぶるんっ!と音がしそうなほど大きな乳房が俺の眼前に晒された。
乳首はビンビンに勃起し、乳輪すらぷくっと膨らんでいる。
こんなスケベなもの隠してたなんてな。俺は両手でむんずと乳房を握りしめてやった。
「んうぅっっ♡♡♡ はぁっ♡ デカいのにっ♡ 弾力も感度もやっべぇっ……♡」
グニグニと揉みしだき、快楽を享受する。下乳と胸の間に堆積していた綾香の匂いがむわ、と香り、俺の意識が綾香に魅了されているのが分かる。
夢中になって撫で続けると、股間にペタリとした感覚が返ってきた。
「ふふふっ、パンツの中ベチョっとする。第2段階まで来ちゃったね、綾香ぁ……♡」
ベッドに座ったまま足を上げ、するするとパンツも下ろしてしまう。
股間からパンツにくっ付いた粘液が名残を惜しむようにニトーッと伸びるが気にせず引き剥がす。
綾香の女性器が鏡の前、俺の前に晒されたのだ。
「入った時も思ったけど、鍛えてるおかげか、それとも才能か、初めてとは思えない、びっくりするぐらい使い心地の良いおまんこだったんだよね、んふぅっ♡」
くちゅりと指を突っ込むと、股間から甘い痺れが広がり、全身を覆う。
これが、俺がこの肉体に与える報酬だ。オナニーすら知らない生娘のカラダが、この誘惑に耐えられるはずがない。
更に資料として俺本体の脳を接続し、情報を与える。
綾香の魂を捨て、俺の肉体になればこういう快楽を味わえるんだと、教え込むのだ。
17年間生娘で居続けた何も持たない綾香と、男の欲と女の快感、スライムという特異な能力。全てを持つ俺。
もはや比べるまでもないのだ。
「んっっっ♡♡♡ あはぁっ♡ 来たっ♡ 来た来た来たあぁぁぁっ♡♡♡♡♡
肉体が、遂に綾香を裏切りやがったっ……♡」
綾香という少女がこの世に生を受けた瞬間から、長らくその器に根付き、共に育ってきた魂。
綾香の肉体はその魂を、俺の与える快楽に魅了されて捨て去ることに決めたのだ。
追い出された魂は一つに集められ、塊になる。俺のスライムと似たものだろう。
子宮内にポコッと、球体のような感覚がある。これが綾香の魂なのだ。
「ふふふっ……無駄なのに、まだこのカラダにしがみ付こうとしてるんだね。
じゃあ俺が引導を渡してあげるよ。追い出して、綾香の器を空っぽにしてあげる。んぁあっ♡」
綾香の体から彼女の魂のへばりついている子宮に向かって、俺の本体も染み出させる。
俺の手で直接綾香の魂を押し出してやるのだ。
「んっっ♡ ふふふっ♡ 掴んだよ君の魂。後は綾香の身体から俺ごと引き抜けばっ、んうぅっ♡
でりゅっ、私の魂っ、でちゃうぅぅうぅぅっ!!!」
ビクッ、ビクンッ!と体を震わせ、股間からズリュズリュと音を立てながらスライムが這い出る。
その中には白い塊。綾香の魂があった。主をなくし、空になった器はベッドにぐったりと倒れこむ。
綾香の魂を吐き出すと、それはコロコロと小さく動いているようだった。
俺ほど自由にとは言わないが、ヒトって魂だけでもほんの少しだけ動けるのな。きも。
そんな彼女を尻目に俺は自由に動いて、抜け殻の綾香へと近づいていく。
裸のまま、虚空を眺める彼女の姿は正直ソソる。これが、もうすぐ、俺のカラダに……!
待ちきれなくなって、俺は新しい肉体に飛びついた。べちゃりと顔にくっ付いて、そのままヂュルヂュルと耳に、鼻に、口に、身体の中へと潜り込んでいく。
今までのカラダと違って抜け殻だからか、抵抗するそぶりがない。むしろ空っぽの器ゆえ、俺の侵入を容易く受け入れているようでもあった。
「んぐっ、ぢゅるっ、ぞぞぞっ、ごぼっ……」
生理的な声を零しながら、綾香のカラダは俺の侵入を受け入れていく。
そのまま体内に潜り込むと、細胞の一つ一つを取り込む。さっきまで入ってたんだし、勝手はよくわかる。
こうして俺は、本当の意味で綾香の身体を乗っ取ることに成功したのだ。
「ふふっ……ふふふふっ………あはっ、あっはははははっ!!!」
新しい、甲高い声で笑いながら身体を撫で回す。今まで入ってきたどのカラダよりも馴染む。
ひとしきり身体を撫で終え、チラリと股間の先、ベッドの床あたりを見る。
お、(元)綾香の魂みっけ。結構こっちまで来てたな。
「くっ、ふふっ……余程この肉体が恋しいんだね? 残念。この身体はもう俺がもらったからね。
もう君が入るところはないよ。身体だけじゃない。名前も、記憶も、君の存在すべて、俺が貰うよ」
言いながら立ち上がり、プルプルと震える綾香の魂を拾い上げる。
肉体を追い出され、自分だった身体に摘まれるってのはどういう気分なんだろうな。
なんて考えながら香水の瓶の蓋を開け、彼女を中に落として蓋をする。
これで綾香だったものが瓶から出ることはなくなったのだ。
「ふっふふふっ、ホントに綺麗な身体だ。これこそ、俺の肉体に相応しいっ……!」
鏡を見るとニヤニヤと笑う綾香の顔が映る。その瞳は赤みを帯び、俺の肉体に成り果てたことを表しているかのようであった。
やっと、あの日肉体を失った俺の代わりとなる、新しい身体を得ることに成功したのだ。
「本当に、長かったのでなぁ……でも長かっただけの事はある、理想のカラダになれた。
君には俺のメインボディとして、存分に働いてもらうからね。ぅうんっ♡」
瓶の中の綾香に見せつけるように、乳首やクリを弄り回す。
カタカタと瓶が震えているようだったがあえて無視して、新たな肉体を堪能することにした。
俺は生まれ変わった。以前の身体とは見た目も、性別も、性能も、何もかも違う、白崎綾香のカラダに、存在に。
新しく手に入れた命、身体。元の綾香には悪いけど、返すつもりは微塵もない。
だってこれはもう完全に、俺だけのボディなのだから。