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仲良し姉妹とストーカー男

skebにて飛龍さんにリクエストいただいた入れ替わり小説です。
募集はここ( https://skeb.jp/@fantasma_cola )でやってます。
僕の今までの話と味付けを見てラブコールくれるってのはホントに嬉しいもんです。通知来るとソワソワしちゃいます。





ある中学校の校門前で、部活帰りと思しきジャージ姿で少女が携帯を弄りながら誰かを待つように立っていた。髪はショートに切りそろえられており、動きやすさを優先しているのが見て取れる。少しすると校内から制服姿の少女が出てきて、それに気づいたのか携帯を仕舞い、彼女に声をかける。制服の少女は流れるように綺麗なロングヘアで、2人の雰囲気は違えども顔立ちにはどこか似通っているところがあった。

「お、来た来た。おつかれ桃香」
「うん。いつもありがとね、お姉ちゃん」

藤崎桃香とその姉、藤崎奈津美は中学3年と高校1年生の姉妹だ。姉妹仲は良好で共に登校することはあったが、家から中学校までの方が遠いこともあって普段奈津美が桃香を迎えにいくことなどなかったが、今彼女は中学校門前で妹が出てくるのを待っていたのには理由がある。

「最近、どこかから視線を感じることがあるの…」

数日前、桃香からそう相談されたのが発端だった。
バスケ部所属で運動や球技を好む姉とは対照的に、桃香は文芸部所属で、儚いとか淑やかという言葉の似合う少女だった。本人は言わないが放課後に呼び出されて告白された、という話もよく奈津美の耳に入っていた。
話を聞いた次の日から、奈津美は桃香を守るように一緒に登下校するようになった。いざとなった時桃香より動ける自分が彼女を護れるように。
そうして数日桃香と行動を共にしていると、たしかに粘っこい視線を感じる。奈津美が桃香を護るように近づくと、奈津美に対しては邪魔者とでも言わんばかりの鋭い視線を送ってきた。

「お姉ちゃん? どしたの?」
「……桃香は先に入ってて。すぐ帰るから」

数日間、桃香を護りながら視線の主を観察して、相手が行動にまで移るような人物ではないことと、このままだと桃香が被害を被り続けるだろうということがなんとなく分かった奈津美は、桃香を先に家に送る。
鞄だけ桃香に預けて、奈津美は行動を始める。

「ふぅ……よし……!」

一息ついて一方を見据える。視線の方向でどこにいるかは分かっている。歩く桃香と奈津美を追う速度やたまに見えた影から身体能力にも予想はついているから、奈津美の体力と運動能力ならまず投げられることはないと自信がある。今ここで、なんとしても捕まえて辞めさせないといけないと心に決めて、地面を強く蹴った。
相手が近くの角を曲がった先で驚いて逃げ出したのも分かる。同時に相手が正しいことも確信が持てた。角を曲がると中肉中背の男が慣れないフォームで走っているのが見えた。

「はぁっ……はぁっ……ひぃっ……!」
「待ちなさいっ……! 待てってばっ……! ふっ!」
「ぁぐっ!?」

ようやく捉えた背中をグイと押すとただでさえ疲れで崩れていた男のバランスが完全に壊れ、腕から道路に倒れ込む。慣性を持った体重を支える事はできず、そのまま道路に身を引きずった様子だったが、今の奈津美にとってはどうでも良かった。
目の前でうずくまるように倒れている男を見るまでは冷静だったが、今まで桃香を悩ませた張本人だと思うと沸々と怒りが湧き上がってくる。

「貴方が……桃香を付け狙ってるストーカー男ね……!」
「っ……ぐぅ……」

道路に腕を突きながら奈津美を見上げる男を確認する。30歳から40歳ぐらいだろうか、服装に気を遣っている感じのしない部屋着のようなTシャツは胸と腹の間の空間や、脇がべったりと濡れている。先ほど走ったせいで出た汗だろう。
首には手に持っているカメラのストラップがついている。このカメラで桃香をシャッターに収めていたのなら、彼が犯人で間違いないだろう。

「まだ妹に付き纏うようなら、通報して逮捕してもらうから!」

男を見下ろしながら警告する。警告で済ませたのは彼への配慮ではなく、警察に突き出せば被害者として桃香に負担がかかるため、これを避けようとしていたのだ。
強い口調で言い放って、奈津美はその場を去ろうとする。もうこの男に用はないし、これ以上見ていても憤りが増すだけだから、すぐにでもここを離れたかったのだ。

「う、うぅ……」

男が呻き声をあげる。頭の中では擦りむいた腕の痛みと目の前の少女から言い放たれた言葉とがぐちゃぐちゃになっていた。
たまたま近くを歩いていたときに見かけた可愛らしい少女、その姿を見た途端心奪われて、1ヶ月ほど彼女を追いかけて写真を撮り続けていた。
最近は少女の姉と思われる人物が少女を撮るのを邪魔していたが、そんな姉が突然自分を追いかけてきて、道路に倒した上にストーカーと、男が恋した少女に付き纏うなと言い放ってきた。
持っていたカメラだって壊れたかもしれない。側から見ればあまりにも理不尽で自分勝手な理由で、男は怒りを覚えていた。

「う、うおおぉぉ!!!」
「!? えっ!? きゃああっ!?」

次の瞬間、男は叫び声を上げながら奈津美に突進していた。既に男の方を向いていなかった奈津美はほんの少しだけ反応が遅れて、そのまま男に押し込まれてしまう。考えなしに突進した男も奈津美と一緒の方向に倒れていく。奈津美と男は道路に倒れて、ゴチン!と強く互いの頭を打ちつけてしまった。
身体から何かが抜け出していくような感覚、何か別のものが入ってくる感覚、別の何かに入っていく感覚を同時に感じながら、2人は意識を失ってしまった……

「……う、うぅ……ん……?」

5分ほどの沈黙の末、男、昭雄は目を覚ました。ガンガンと痛みの信号を鳴らす頭と、何か重たい物体に覆い被さられている感覚がある。先ほど少女の姉に飛びかかり、覆い被さったのは覚えていたが、覆い被さられているという状況は理解できなかった。
自分と同じくらいの体格をした中肉中背の男。服装も、髪型も、やけに自分に似た男。というよりも。

「こいつ……俺……? !? この声……? え……?」

覆い被さっている男を一旦無視して、自らの手を上の男から引き抜いて見つめると、今まで自分が使ってきた手より遥かに細く、綺麗な手が目に映る。
喉から飛び出た声が耳に響く音も、いつもの低く汚い声とは異なり、高く可愛らしい声。それはまるでさっきまで昭雄のことを強気に責め立てていた少女によく似た声で。

「っ……のっ……! 退けよこのデブ……! っと……!」

とにかく状況を確かめたくて、覆い被さっている男を退かそうとする。意識を失った重たい身体に対して、綺麗な声で悪態をつきながら何とか横に転がすことに成功した。
擦りむいたはずの腕の痛みは何処にもなく、走った上に男を退かしたにもかかわらず先ほどまで動けないほどだった疲れも気になるほどではなくなっていた。一息ついて、自らの身体を確かめるように撫でまわすと、柔らかい肢体ながらしっかりした筋肉の感覚が返ってくる。運動とはかけ離れた生活ばかりをしてきた昭雄ではありえないその感覚は、自分がどういう状況に置かれたのかを正しく理解するには十分な要素であった。

「う、ううん……私、一体……痛っ……」

その時、昭雄の横で転がっていた男が起き上がった。先に目覚めていた昭雄はその声を聴いて更に状況を理解するが、男の方は何が起きたかまるで分かっていない様子で擦りむいた腕の痛み、全身の疲れと戦っている様子だ。
対して昭雄はこの状況を利用すべく両脚に力を入れて立ち上がった。いつもと少し違うバランス感覚に戸惑いながらも、鍛えられた両脚の力をふんだんに使って体制を維持しながら、再び男の方を見つめる。

「え……? わ、たし……? ……何。この声……!?」

男が昭雄を見た時の反応は彼の予想通りのもので、思わず笑みがこぼれてしまう。理由は分からないが、昭雄は今先ほど自分を追いかけ、道路に転がした張本人である奈津美と入れ替わってしまったのだ。
ニヤーッと笑みを浮かべると、昭雄は入れ替わってしまった身体を操って彼女の、そして愛しの少女の住む家へと走り出した。

「!? ちょっと! 待ってっ!!」

後ろから奈津美の魂が入った昭雄の身体が後を追うも、疲れ切った上に太った昭雄の身体を使いこなすことなど出来るわけがなく、息を荒げてその場にうずくまってしまう。昭雄の方はそのまま彼女の身体を持ち帰ることに成功してしまう。当然のように家のドアを開け、扉の奥へと足を進めた。

「お姉ちゃん! おかえりなさい! ……大丈夫、だった……?」
「うん。大丈夫。でも、疲れちゃった、から、ちょっと、部屋で、休むね?」

少しぎこちないながらも、最低限の会話で奈津美の部屋を目指す。家の中を探り探り歩き回り、間違えて入った洗面所で手を洗うふりをして、同じく間違えたリビングで牛乳を飲んでおいて、階段を昇ってドアに飾られた名前に『なつみ』と『ももか』の2つを見つけて少し悩んだのち、ポケットの中にあった携帯のロックを指紋で解除して会話アプリのアカウント名を確認することで自らが「なつみ」という名前の身体を手に入れたのだと分かった。

「この身体がなつみ。じゃああの子はももかちゃんって言うのか……ふふっ……ももかちゃん、可愛い名前だなぁ……♡」

嬉しそうに妹の名前を呟き、恍惚の表情で頬を赤らめたまま『なつみ』と名札がかかった部屋のドアに手をかけて足を進める。
自分の部屋だというのに、奈津美の身体はキョロキョロと物珍しそうに辺りを見回す。奈津美の身体にとってはいつもの部屋でも、昭雄にとっては人生初めて訪れる女の子の部屋だったからだ。

「なれるならももかちゃんのカラダになりたかったけど……コイツの方がももかちゃんに近いし、とりあえずこの身体はこのまま貰っちゃうほうがいいよな」

身勝手なことを呟かされながら、奈津美の身体は部屋の中を物色していく。そんな中で一際目についたのが全身鏡だった。

「鏡か……ふーん……」

それは奈津美が身嗜みに気を遣う年頃の女の子であるという証左でもあり、今の昭雄にとっては興味の対象になっていた。
元の昭雄の部屋には鏡がない。それは中肉中背かつ不細工な自らの容姿を鏡で見るという行為そのものを嫌った結果だった。だが今は違う。

「……ふへへ……こいつ、結構かわいい顔してるな……!」

昭雄にとって奈津美は桃香と自分との間を邪魔する存在としか認識していなかった。先ほど道路に倒された時もまともに顔を見ることは殆どなかったため、彼は今初めて奈津美という少女の顔をじっくりと眺めたことになる。
元々彼が惚れ込んだ桃香の実の姉にあたる奈津美の顔立ちは妹同様に整っていた。そんな顔を昭雄の自由にできると思うと自然と頬が緩む。鏡の中の奈津美も、愉しそうに笑みを浮かべていた。

「身体つきも……中々……体力も凄かったよな……」

鏡から顔を離して、続いて全身を舐め回すように確かめる。ジャージ越しでもその女性的な身体つきは想像に足るもので、服の上から撫でるとその綺麗で滑らかな肢体が一層際立ってくる。
鍛えられた身体は先ほど家まで走って帰ってきたにもかかわらず息一つあがっていないことにも表れており、奈津美という少女の肉体がいかに高性能なものであるかを分からせてくれる。

「ももかちゃん以外には興味なかったけど、せっかく俺のものになったんだし確かめないといけないよなぁ……?」

そんな昭雄の身勝手な思考にされるがままにして、奈津美の両手は纏っていたジャージを床に落とす。彼の欲望のままに体操着も乱雑に脱ぎ捨てられて、奈津美はたやすく下着姿へと剥かれてしまった。

「おぉ……凄っ……このカラダ、思ったより良いな……!」

奈津美が鍛え、育て上げてきた腹や脚、腕には無駄な脂肪が一切なく、それでいて女性的なしなやかさも同時に存在している。
だが何より彼の目を引いたのは同い年の平均より大きく実った奈津美の乳房であった。スポーツブラに覆われて全体像はつかめないが、いくらか外にこぼれ出てしまうほど大きなそれに心惹かれるのは男である昭雄の精神にとっては当然のことでもあった。
布地に手を伸ばし、肩ひもを外して全体を下にずり落とす。瞬間、乳房が圧力から解放され、ぶるんと謂わんばかりに胸元で揺れる。昭雄だった頃についていた脂肪より柔らかくハリのある乳房の感覚に、彼の興味は増すばかりだ。

「うっわ……重っ……!」

昭雄としては桃香くらいの、少し小さめのサイズの胸を好んでいた。しかし奈津美と入れ替わり、その身体を好き放題できる立場を手に入れた昭雄にとって、同じく自由にできる彼女の大きな乳房には男として強く惹かれてしまう。

「この乳も、俺のものになるのか……ふふっ……ふへへ……んっ……」

奈津美の喉を好きに操って呟くと同時に彼女から奪った乳房を両手で持ち上げ、その感覚を堪能する。男として揉むだけで興奮を促してくれる魅惑の塊に、揉まれる感触まで返ってくる。昭雄の魂が興奮してきたせいで奈津美の身体も段々と熱を帯び、声が漏れ始めた。

「へへ……乳首がこんなに勃って……! んっ、ふぁ……これ、いいっ……!」

昭雄の興奮を反映して膨らんでしまった乳首を2本の指で摘むと、電撃のような鋭い快楽が一瞬で乳房を通り抜けて首筋から脳髄へと響き渡ってくる。駆け抜けた快楽の残滓が神経に残り、その感覚が忘れられず2度3度と乳房の先が捏ねまわしてしまう。捏ねまわされる。
電流の通り抜けた箇所以外の神経も、欲しがるように熱く火照って快楽を要求してくるのが分かる。下腹部はもう一つ心臓ができたのではないかと錯覚してしまうほどの疼きを発生させて、昭雄から与えられる快楽を待ちわびるようだった。
明らかに男とは違った構造の発情状態は、自らの魂が少女の肉体に転移し、彼女の肉体で快楽を貪っているという事実への優越感と興奮に更なる拍車をかけてくる。ますます身体は興奮によって熱を帯び、ついに我慢の限界を迎える。

「はーっ♡ はーっ♡ はぁーっ……♡♡」

ズボンをずり下ろすと熱を帯びた下半身が解き放たれ、甘く淫らな香りが奈津美の鼻いっぱいに広がってくる。ショーツはしっとりどころかベトベトに濡れそぼり、ズボンとショーツの間にさえ糸を引いていた。

「ぅあぁっ……♡ すごぃ……これが、女の……なつみの、カラダ……ぁ♡」

荒い息に興奮を乗せて吐き出しながら、のっぺりとした今の自分の股間を細い指先で確かめるように撫で回すと、粘液と空気が触れあってねちょっ、ちゅぷっ、と淫らな音が響き渡ると同時に、甘く痺れるような快楽に浸されているような感覚に陥る。
次第に指先の動きは速くなり、上から触れるように動かしていたはずの指はショーツの布地を巻き込み、ぬちょぬちょと音を零しながら奈津美の性器を責め続ける。

「あぁっ!! 邪魔、だぁっ……! ……おぉ……これが……」

奈津美にとって生まれた瞬間から眺めてきた自らの性器も、彼女に新しく入り込んだ昭雄の魂にとっては初めてのもので、女性に触れたことさえなく、動画でしか見たことがなかった女性の象徴たるその場所は、彼の興味と興奮を更に高めてくる。
先ほどの愛撫で既に快楽を得る準備を整えている奈津美の股間に、彼の欲望の手が伸びる。濡れそぼり、興奮の最中にある彼女の性器は細い人差し指を容易く受け入れ、柔肉の中へと受け入れていく。

「っ……♡ はぁあぁぁっ♡♡♡」

膣肉が指と擦れる感覚が、更に強烈な快楽を奈津美の脳に叩き込んでくる。差し込んだ指の先で膣内を穿り回すように動かすと、気持ちよさで甘ったるい溜め息さえ漏れ出てしまう。昭雄の魂からの興奮によって高まった奈津美の肉体はさらなる快楽を求める。

「っ……ぁ……♡ もっと、もっとっ♡」

快楽を求める奈津美の身体から命令を受けた昭雄の魂は彼女の『いつもの』動きを再現しはじめる。左手で乳首を抓るように捏ね、中指と薬指を股間に突っ込みながら人差し指で性器直上にちょこんと位置する突起を弄りだす。
それは奈津美がベッド上で行った最も激しい自慰行為の記憶、快感を求め続ける奈津美の身体はそれを思い出し、昭雄の魂に伝えてしまったのだ。

「はあ゛ぁ゛ぁぁ゛ぁっ゛♡♡♡ きもちいいっ♡ なつみのっ、奈津美のカラダ、きもちいいっ♡ このまま、ずっと、俺のカラダにぃ゛っ♡♡♡」

鏡の中では股間からあふれ出た愛液を手から垂らし、その大きめな乳房を欲望のままに揺らす奈津美の姿が映っていた。それは彼に操られ、行為に及ばされたからだけではなく、奈津美の肉体自らの意思で快楽を求めた結果でもあり、彼女の身体は本来他人であるはずの昭雄の魂を自らの中に受け入れ始めてしまう。昭雄は当然、奈津美の肉体に定住することへの抵抗はなく、新しい肉体と魂の組み合わせが今にも結びつこうとしていたのだ。

「あぁっ♡ キたっ♡ キたキたキたっ♡♡ 分かるっ♡ これがイくって感じなんだねっ♡ 奈津美のカラダでっ♡ 俺の魂でっ♡ イったら、きっと戻れないのにっ♡」

それは奈津美の、少女としての最後の警笛。藤咲奈津美が本来の彼女として生きることのできる最後のチャンスであった。だが彼女の魂は本来の肉体を離れて昭雄という男の身体に移されているため、今奈津美の体内に巣食う昭雄の魂の侵略に抗う術はどこにもなかったのだ。
指が出し挿れされるごとに奈津美の肉体は絶頂へと近づき、昭雄の魂に馴染んで別の存在へと書き換わっていく。肉体が発した悲鳴は何の意味ももたらさなかった。

「っ~っっっ♡♡♡ ぁあぁっ♡ イくっ、イっちゃうっ♡ 大事な桃香を追いかけるストーカー男の新しいカラダにされて、立場も身体も良いように使いこなされちゃうっ♡ ふぁあぁっ♡ 気持ちいぃっ♡ あげますっ♡ このカラダも、桃香も全部昭雄さんにあげるからっ♡ もっと、もっとぉっ♡ くぅっ~~~っっっ♡♡♡」

ペタンと腰を床につけて、奈津美のカラダは小さく痙攣をおこしながら絶頂の波に呑まれる。股間から噴き出した液体が鏡に映る自分自身に掛かる姿は、まるで元の自分を不要なものと一蹴しているかのようであった。液体が全て出尽くすと、今度は股間を中心に痙攣が全身に広がりはじめる。

「あっ、あっ、お゛っ、おっ、ほぉ゛っ……! い゛っ、ぁあっ♡」

全身に広がった痙攣がひときわ大きくなった瞬間、奈津美は大きく身体を反らして声をあげる。それが、『彼女』が『奈津美』であった最後の瞬間であった……

「っ……ん、ううん……」

次に目を覚ました時、昭雄は絶頂による緩い快感と倦怠感の中で意識を取り戻した。自分が先ほどまで奈津美のカラダを用いて自慰行為に没頭していたことも、そのせいで寝転がっていることも思い出す。近くにある部屋の時計に目をやると行為を始めてからさほど時間が経っていないことまでは分かった。桃香や母の声も聞こえていない以上、夕飯はまだなことも、先ほどの自慰がバレていないだろうということもなんとなく理解できる。
とにかく服を着て、ベトベトになった身体と愛液まみれの下着や服を洗わないといけないと思い、急いでショーツとスポーツブラを身に纏い、シャツとジャージをとりあえず羽織って部屋を出る。更衣室まではすぐそこだ。
直行で更衣室に辿り着いて服を脱ぎ、シャワーを身に浴びた辺りで、昭雄は一つの違和感に気付いた。

「あれ……なんで、俺……ここが風呂だってすぐに分かったんだ……?」

部屋の間取り、時計の位置、ブラやショーツの付け方、部屋から更衣室までの距離と間取り、洗濯物の処遇まで全ての動作がさも当然のように行われてシャワーを浴びている。
シャワーを浴びる自分の裸体にも、興奮こそすれども違和感はなく、全身余すところなく自分のモノだと理解できていた。

「私は、藤咲奈津美。慶野高校の1年生で、バスケ部所属。スリーサイズは、上から86、61、84。おっぱいが大きくなりすぎて部活でも邪魔なのは気になってるけど、周りより大きいサイズ自体は気に入ってる……凄い……! これ、全部奈津美の記憶だ……!」

軽く知りたいと思っただけで奈津美の脳から必要な簡単に流れ込んでくる。命じるなどといった仰々しいものではなく、昭雄の記憶と同列のもののように簡単に思い出せる。本来彼女が秘匿したかった、昭雄になどまず話すことはあり得なかった情報でさえ自分のモノになったかと思うと、思わず笑みがこぼれてしまう。

「昭雄さん、さっきは酷いこと言ってしまってごめんなさい。お詫びに私の肉体をお譲りします。鍛え上げたこの若々しいボディも、大きく膨らんだこのおっぱいも、昭雄さんが狙ってる桃香の姉という立場も、これからは全部貴方が使ってください♡ 私は貴方の命令に一生従う、新しい魂のイレモノです♡」

身体をくねらせながら、奈津美のカラダは新たな所有者に媚を売る。先ほどまで勇ましく昭雄を捕らえ、彼に対して妹に二度と近づくなと言い放った冷たさはどこにもなかった。
新しい自らの肉体に酔いしれ、浴場には奈津美の部屋と同じく甲高い嬌声が響く。奈津美の肉体は完全に昭雄という男の肉の器に生まれ変わってしまう。彼女の記憶を自在に引き出せる昭雄は奈津美や彼女の母など、親族に疑われることさえないほど奈津美に擬態し、溶け込むことに成功していた。


「桃香ぁー……朝だよー?」

奈津美と昭雄の魂が入れ替わって1週間、2人が入れ替わったことは未だに誰にも気付かれてすらいなかった。
奈津美の肉体と立場を手に入れた昭雄は、寝坊気味の桃香の部屋に入り、彼女を起こすことを母から命じられていた。それは姉妹にとってはいつものことだったが、外で桃香を追いかけることしかできなかった昭雄にとって褒美以外の何物でもなかった。
愛する妹の部屋に断りなく侵入し、彼女の匂いを体内に取り込みながら寝顔を拝む。桃香に近しい、姉である奈津美の肉体を手に入れたからこそ味わえる距離で彼女を堪能する。

「んぅ……今起きる……」
「もう、そう言って起きたことないでしょー?」

寝ぼけた桃香の姿をみて好機と感じた昭雄は奈津美の手足に命令を送り、桃香の布団の中に自らの肢体を潜り込ませる。本来の昭雄の肉体だったなら絶対できない空間への侵入に奈津美から手に入れた肉体も喜びと興奮で沸き立っていた。
彼女の匂いを鼻いっぱいに吸い込みながら、遂にパジャマ姿の桃香へと手を伸ばす。

「んっ……ふ……ふぁ……」

伸びた手はパジャマの中で、桃香の腹を優しく撫ではじめたのだ。桃香に近づくことも、ましてや触れることなど到底叶わなかった昭雄にとって今のこの状況は理想の生活そのものであった。
起こすために行っているはずのこの動作は日々エスカレートし、初めは服の上から触るだけだった奈津美の両手はこの日遂に桃香の、小ぶりながらもふっくらと膨らんだ乳房へと進んでいく。

「んっ!? ちょっと!? お、姉、ちゃ……んっ……♡ 起きる、起きるからぁっ!」

元々姉妹仲の良かったせいか、桃香は奈津美のことを信頼しきっていた。奈津美のスキンシップが日に日にエスカレートしていっていることに対しても、特に忌避感や違和感を覚えなかったほどに。
朝食を終えると、その日も奈津美と桃香は二人一緒に通学路を歩いていく。奈津美と昭雄の入れ替わり以前は特になかったが、腕を組んで登校するのも2人には通例となっていた。
そうして桃香を学校に送り届けた直後のことだった。

「…………」

ふと奈津美は動きを止める。自らを見つめる存在に気が付いたからだ。昭雄の肉体だった頃は気付かなかっただろうが、奈津美という敏感な少女の肉体と感性を手に入れ、彼女の神経一つ一つと同化した彼の魂は周りからの、特に男からの視線に敏感になっていた。

(元自分ならどこまで近づかなければ気付かれないとか分かるはずなのにな……いや、逆か? 俺がこの身体に適合しすぎて奈津美より気付きやすくなったとか……?)

頭の中で仮説を捏ねまわし、携帯を弄りながら、気付いていないふりをして道を進んでいく。昭雄の魂と融合したことで奈津美の肉体は男の魂がどう見てくるかを理解したことで視線に敏感になっていたのは事実だった。鏡で自分自身に性的な目で見られることに興奮するようになったのもその影響だ。
しばらく進んで通学路から外れると、山の入り口近くに小屋に辿り着いた。

「ね、そろそろ出てきていいよ?」

そう声をかけると隠れていた男が姿を現す。その姿は紛れもなく桃香をストーキングし、奈津美に捕らえられて彼女に体当たりを仕掛けた昭雄の肉体そのものだった。
今の奈津美にとって懐かしい元自分の肉体であり、魂だ。その太った体躯は変わりなく、髭は以前より汚く伸びているように思える。あの身体が嫌すぎて髭剃りなどは怠り、機を待ち続けていたのだろうことが手に取るように分かる。

「ふふっ、やっぱり元俺だ。にしても汚い恰好だなぁ……?」
「ふざけないでっ! わ、私の身体、返してよっ!!」

必死の形相で訴える昭雄の身体だが、奈津美の身体を手に入れた昭雄に言葉が響くことはなく、入れ替わる寸前に奈津美がしていたような汚いものを見る目で昭雄の身体を見つめていた。

「私の身体……? もしかしてこの藤咲奈津美の肉体を、ですか……? 無理ですよ。入れ替わったあの日にこのカラダは俺の魂と完全に馴染んじゃいましたから。この柔らかいおっぱいに、エッチなおまんこに、今日から誰がご主人様か強く刻み込んじゃったので♡」
「……は?」
「だから、もう戻れないんだって。入れ替わってすぐに頭ぶつけてたら何とかなったかもしれないけど。少なくとも俺の魂の方は奈津美のカラダにべっとりとへばり付いちゃったからさ」

呆気にとられたような表情を浮かべる昭雄の目の前で制服をはだけ、自らの肢体を見せびらかす。奪い取った戦利品がこんなにも良いものなのだと見せつけるように。

「ふざけないでっ!! それは私の、私の身体なのっ!! 返して、返してよぉっ!!」

奈津美の胸倉を掴んで昭雄の口は必死にまくし立てる。奈津美の動体視力や反射神経をもってすれば避けることも、返り討ちにすることも可能だったが、あえてそうしなかったのは、この後どうなるかの展開が予想できていたからだ。
奈津美はこの場所に来る前に、事前に昭雄のことを通報していたのだ。奈津美のカラダを正式に手に入れる算段を立て、その通りに昭雄の身体を動かし、彼女を警察に突き出した。そしてこれは全て、昭雄のものになった奈津美の脳が導き出した計画だった。

「そこのお前! 止まれ!!」
「あーあ、下手に騒ぐから見つかっちゃったね。これで君は本当の意味で一生昭雄だ。安心してよ、この奈津美の肉体は俺が有効に使い込んであげるからさ♡」
「いや、嫌だっ!! くそっ、離せっ! 返せ、返せぇえっ!!」

そのまま、奈津美だったものは車に乗せられて連行されていく。被害者となった奈津美のカラダも署に連れられ、しばらくの事情聴取ののちに解放された。
署を出ると、涙目になった桃香が奈津美を出迎える。

「お姉ちゃんっ……! ごめんね、私の、私のせいで……!」
「大丈夫だよ桃香。桃香はお姉ちゃんがずっと守るからね」
(上手くいった……! これで奈津美のこのカラダは一生俺のものだ。ふへへ、これからは俺が桃香を大事にしてあげるからね……!)

血の繋がった大事な妹、あの日一目惚れした美少女の桃香を抱きしめながら、昭雄は奈津美の顔をいやらしく歪ませて愉悦に浸ってた。桃香を追い回すストーカーだった男はこうして、彼女に最も近く、信頼を寄せられる姉の身体を完璧に乗っ取り、その立場を完全なものにしてしまったのだ。


事件から1か月、桃香と奈津美の距離は以前より更に縮まっていた。奈津美のカラダと立場を手に入れた昭雄はその身体と立場を利用して桃香への接近を常に試みていたのが原因だ。事件が収束してからも毎日登下校を共にすると、その視線には姉妹の愛情とは違ったものが見られるようになりはじめていた。
折角自分のモノになった桃香の姉、奈津美という立場も手放したくはないが、桃香への想いと情欲は募る一方であった。奈津美の肉体は連日連夜桃香を思って慰められ、その欲望は奈津美の細胞一つ一つにも深く刻み付けられようとしていた。

「ぁあぁっ♡ 桃香、ももかぁっ♡ あのプルプルの唇を貪りたいっ♡ 控えめなおっぱいを弄り回したいっ♡ あの可愛らしいカラダを、俺のモノにしたいよぉ……♡♡♡」

この日も、昭雄の魂は奈津美から奪った肉体を使ってベッドの上で自慰に耽っていた。手慣れた動きで股間に指を出し入れしながら、16歳の少女の肉体を存分に辱める。もはや彼自身も奈津美の、元の昭雄から20歳以上若い少女の肉体を『自分の肉体』だと言い切れるほど奈津美を己がモノにしていた。
妹である桃香を想えば想うほど脳内を迸る快楽は強く深いものとなり、快感と感情は同時に神経に染みつく。既に奈津美の肉体は妹であるはずの桃香に性的欲求を抱くように作り替わってしまっていたのだ。
そんな奈津美に一切の抵抗感も抱かず、桃香は姉妹の距離感のまま近づいてくる。いままでの奈津美からのスキンシップの成果か、その距離は更に近づいていた。

「ねぇお姉ちゃん……一緒に、寝てくれない?」

ある日桃香はそう言って部屋に入ってくる。奈津美の脳から記憶をほじくり回してもここ最近で桃香が奈津美そのようなお願いをしてきたことはなかった。顔を赤らめて恥じらう桃香の姿は新鮮で、同時に庇護欲を掻き立てられた。
同時に昭雄にとっては紛れもないチャンスであった。心の中の欲望が表に出ないよう必死に抑えて、部屋の中へと連れ込むことに成功する。

「えへへ、小学校ぶりだね……」

ベッドの上に座り込み、そう言って微笑みかけてくる桃香の姿に、遂に昭雄の理性が壊されてしまう。同時に奈津美の肉体も、昭雄によって理性のタガが外れてしまっていた。ジンジンと下腹部が疼き、脳が目の前の少女を求めてやまなくなる。

「ふふ、ふへへっ、桃香ぁ……!」
「きゃっ……!?」

勢いに押し倒された桃香をそのまま抱きしめ、パジャマゆえに無防備になっていた首筋に吸い付く。鼻いっぱいに吸い込んだ桃香の香りで頭が浸され、ただでさえ粉々になっていた理性を修復不可能なものへと追いやっていく。昭雄の精神と性欲に身体を完璧に塗り替えられ、支配された奈津美は止まらない。元の昭雄の身体の能力相手ならどうにかなったかもしれなかったが、文芸部の桃香では鍛え上げられた奈津美の肉体に抗うすべはない。
興奮に支配された奈津美の身体は乳首を男性器のように勃起させ、下着と擦れるだけで強い快感を引き起こす。股間はべっとりと濡れそぼり、心臓が、脳が、目の前の少女を犯せ、犯せと声をあげているようであった。

「桃香ぁ……♡ もうダメ……我慢できないっ……♡」
「ん……っ……うん……お姉ちゃんなら、いいよ……♡」

瞬間、奈津美の脳内は桃香を貪ることでいっぱいになってしまう。本来の奈津美が奈津美として人生を歩んでいたならあり得なかったことが、男の魂の容れ物となって形となってしまった。桃香を守っていた奈津美の身体を手に入れたことで、彼の望んだ理想の生活が手に入ったのだ。
近所でも有名な仲良し姉妹の距離はこの日を境に更に近く、他の誰も入り込めないほどになってしまう。しかしストーカー男の魂に肉体を奪われ、その身体を思うままに使いこなされている奈津美のカラダに、彼の代わりに罪と身体を押し付けられた本来の奈津美の魂に気付く者は誰一人としていなかったという……


リクエストいただいていた内容は以下です。

仲良し姉妹の妹の方がストーカー男に言い寄られ、困って姉に相談する。
姉は私がストーカーを追い払うと妹に約束し、話をつけに行く。
「妹に付きまとうのをやめないと警察に突き出す」と言うとストーカーは激昂し、2人でもみ合いになる。
頭をぶつけて起きたら2人は入れ替わっていた。
姉(中身ストーカー)は姉のフリをして家に帰り、妹のパンツを部屋から盗んでそれをオカズにオナニーする。イったことで姉の脳はストーカーの魂に支配されて記憶を明け渡し、実の妹に欲情するように書き換えられる。姉(中身ストーカー)は記憶をもとに姉になりすましつつ、妹に過度なスキンシップをする。

ストーカー(中身姉)が体を返せと迫ってくるが、この体も妹ももうオレの物だと挑発して激昂して掴みかかってきたところで人を呼び、警察に捕まえさせる。
妹にはストーカーが警察に逮捕されたと言って安心させ、安心しきった妹を押し倒してレズる。

って感じでした。リクエストいただける場合はこんな感じで細かく指定してくれてもいいですし、○○と●●の入れ替わりお願いしますとかでもいいです。その場合僕っぽく味付けします。

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